575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

耳句会     麗

2017年02月16日 | Weblog
ようやく寒さも一段落。耳を覆わなくても歩けるようになった暖かさの中、昨日、句会が行われました。
課題は「耳」の入った漢字プラス季語というダブルストリクトの難しいお題。
課題を用いながらもきちんと俳句としても完成させるのはプレバトもびっくりの厳しさです。
では使われた漢字と講評です。

1,「聞」。「罪の声」という小説を読んで感化されました。季語の余寒も抽象的。より具体的なものをという貴重なアドバイス。「枯蓮」とか
2,「耳」。有名なゴッホの自画像から。
3,「聖」。空海のことを詠まれました。その場合は「しょうにん」と読んだほうが良いかも?
4,「聞」。出ました!この斬新な勇気ある試み。■ ■ ■の黒塗りに何が入るのか?でも披講の読み人には難しいです。
5,「耳」と「聞」。なんと夫婦けんかの一幕とか。それがわかり、大いなる共感を得ました。
6,「聞」。冬の終わり、近づく春を感じさせる一句。
7,「囁」。耳が三つも入っていました!瀬音と葉ずれの音が囁きに。
8,「耳」。かわいい猫の耳でした。「ぴくぴくり」の「り」がいいですね。景の見える素直な句。猫を飼っておられないのにこの観察眼。
9,「聞」。視覚、嗅覚、聴覚を動員した俳句らしい一句。
10,「聴」こちらも同じ感覚でしたが。。確かに声は波動ですね。
11,「聞」。肩先や傘に落ちた雪を払う音まで聞こえる静寂に満ちた一句。
12、「職」。「有職雛」という言葉は辞書にはないのですが、おひな様業界では有名ですね。格調高い古めかしいおひな様が鎮座まします。季節感もたっぷりありました。
13,「聞」。「大なるをはためかせ」るのは、象の大きな耳でした!春を聴いています。名人!!

プレバトの夏井先生に、4番の俳句を見ていただきたいですね。金子先生の方がいいでしょうか?
いろんな音が聞こえてきた耳句会。これからも耳をすませて過ごしていきましょう。
来月は春の草花がお題となりました。
どんな野の花が咲き乱れるでしょうか?
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