575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

火落とせばコオロギ聞こゆ釜の傍   結宇

2017年10月15日 | Weblog
茶室を詠んだ句と読みました。
お点前が終わって客も帰り、炉の火を落としました。
しばらく時が経って、日暮れ時でしょうか。
誰もいない茶室へいくと、おや?
コオロギの声か?
耳をすますと、釜のあたりから聞こえてきます。

母は茶が好きで、自宅に炉まできっていました。
最初の頃は熱心で、私にも茶を点ててくれました。
いろいろな趣味を持った母でしたが、最期まで残ったのが茶道。
80歳を越えて最長老になっても通っていました。
家を継いだ弟は私同様、茶には無関心。
炉も消えて、茶道具も処分されたようです。 遅足

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