575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

秋夕焼職失ひし子とならぶ  遅足

2017年10月16日 | Weblog
栴檀の句会で先生が選んで下さった句。
秋の夕焼けは夏とは違って時間も短く寂しさもある。
そんな季語の本意にそった良い句とのこと。
そして下五は「子と眺む」、のほうが良い。
さらに「子と眺め」すると、読者は再び上五に戻って
夕焼をもう一度見ることになる、と。

  秋夕焼職失ひし子と眺め

とされました。

私がなにげなく置いた季語、秋夕焼。
季語を中心においた読み方を改めて学びました。
いかに季語を大切にするのか。

また、下五の「子と眺め」の当否は別にして、
そう言われて、なぜ「子とならぶ」としたのか?
父と息子、男同士の友のような関わり方をしたい、
そんな気持ちから「子とならぶ」という表現を
無意識のうちに選んでいた、と納得しました。
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