575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

まず玉子おでん食べる子父に似て  等

2020年12月21日 | Weblog

親子のつながりが、おでんを通して色濃く感じられる句です。
熱々の出来立てのおでんを前に
この親子はまず最初に玉子をとりました。
大根でもこんにゃくでもなく玉子。
好物であったのか習慣なのか
譲れぬルーティンのためか、はたまたDNAのなせるわざか。
箸をのばしてふと目があったかもしれません。
子どもが反抗期ならば、ばつの悪さから迷い箸・・
しかも親子で猫舌。「熱つッ!」なんて食べる様子まで
浮かんでしまいました。 (笑)

自粛期間に、家族で食事をとる機会が増えています。
外食や孤食に慣れた家族が久しぶりにそろって食事をすると
それぞれの好物や癖、食べ方など再確認してほっとしませんか。
家族が常に一緒ということは、プラスマイナス両局面あるかとは思いますが
こと食事に関しては、ともに過ごす時間の積み重ねが大切だと再確認しました。
我が家流などというのも同じ食卓を囲んでこそできあがるものですね。
等さん宅のおでんはきっと玉子を多めに仕込んでいるのでしょう。
父と子を見守る温かい眼差しも見えてきました。郁子


コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (郁子)
2020-12-21 10:38:04
父から見た句ととりましたが、母からの目線とも見えますね。最近父に似てきた息子、もしくは父が亡くなり、息子に面影を重ねるとか。俳句は広がりがありますね。しみじみ。
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Unknown (麗子)
2020-12-21 12:38:41
私もおでんの卵大好きです。すぐになくなってしまいますね。
確かに母親目線で見るとまた違った味わいになりますね。
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