575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

11月句会ちかづく      遅足

2012年11月14日 | Weblog
今月の句会が近づいてきました。今回の題詠は「冬帽子」です。
父は若い頃から、帽子を被っていました。
ゴルフを始めてからは、シャレた帽子で出かけていました。
私は父にて頭が薄くなっていますが、無帽主義です。

  労咳の頬美しや冬帽子      龍之介

美人薄命を絵に描いたような句。小説家らしいですね。

  父が来てくらがりへ置く冬帽子  星野昌彦

現代のような明るい部屋ではなく、電燈だけで暗がりのある部屋。
そんな時代の父のことを思い出します。
昔の父は陰翳が深いですね。
母の冬帽子を詠んだ句はあるのでしょうか?

  曲学し阿世し下痢し冬帽子    高山れおな

思わず笑ってしまいました。
大昔の日本人は、成人に達すると烏帽子を被る慣わしだったんですね。
寝室でも被っていたそうです。
無帽は裸と同じ感覚だったんでしょうか?

今回の句会では、どんな冬帽子が登場するのか?楽しみです。

  きらきらと子供駆け出す雪帽子   遅足



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