575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

半眼の猫の背を撫づ(ナヅ)夏の風   結宇

2016年08月02日 | Weblog
半眼は、目を半分閉じた状態。あるいは半分開いた状態。
無心なこころを表しています。
もう一つ、半眼で思い出すのは仏さまの眼です。
仏は、半分は外の世界を、そして半分は自己の内側を見つめる。
あるいは目には見えないものを見る、とされています。
バランスのとれた精神状態を表現しているようです。

  半眼の猫の背を撫づ(ナヅ)夏の風

暑い日中、風が猫の背中を撫ぜるように吹いている。
猫はうつらうつらと半分眠ったように寝転がっている。
気持ちが良さそうだな・・・という感じの句でしょうか。

猫の半眼を詠んだ句がもう一句。

  紫陽花や動物寺の猫半眼 等   

こちらは、動物供養をするお寺の猫です。
この猫には、仏さまの半眼という意味も込められているようです。
紫陽花のぽってりした感じも響き合っています。

        

昨日は夕方からでした。
今日も同じような天気予報です。
涼しくなるのは良いのですが・・    遅足

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