霧句会いかがでしたでしょうか?霧だけにつかみどころがなく五里霧中の感も。。。猛暑の中、体感的にはなかなか霧を感じることは難しかったかも知れません。皆さん霧の思い出、あるいは霧そのものではなく霧にたとえた句もありました。
見事トップ賞を射止めたのは郁子さんと遅足さんでした。
郁子さんのこの句はご主人の故郷、京都府福知山の実景だそうです。福知山は盆地だから霧がよく発生するそうです。養泉寺というお寺の鐘の音とともに霧が広がっていく様子を詠まれました。
竹葉さん:「霧と」の「と」は霧となってと言うことでしょうか。鐘の音がぼわぁんと霧の中を広がっていく感じがよく出てると思いました。
晴代さん:“音と霧が広がる”が霧の深さを感じさせます。
亜子さん:◎の句。リズムもよく俳句らしい俳句。晴れた日の鐘の音もいいが、霧の中じんわりと広がって行く鐘の音。余韻があって心に染みる。
須美さん:鐘の音が霧と広がるがとても美しい。
泉さん:高野山の大門に夕方に行った時、霧がでてきて あっというまに山の下の景色が見えなくなり霧につつまれたことを思い出しました。
★★★
山深い日本の原風景のような一句。視覚、聴覚に訴える秀句だと思いました。ちなみに福知山は霧のせいか、冬も乾燥せずお肌もしっとり潤うそうです。霧の福知山いつか訪れたいです。明日はもうひとつのトップ賞遅足さんの句をご紹介します。 麗子