575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

遠き日やおいかけてゆく息白し  遅足

2022年12月22日 | Weblog

我らが宗匠、遅足さんの復活のトップ賞の句です。いつ頃、誰を、何を追いかけていたのでしょうか?具体的にはわかりませんが、私は幼き日の遅足さんの姿が見えるような気がしました。鬼ごっこの友達か、優しきお母さんの後ろ姿か。。。想像が膨らむ一句です。「遠き日や」で皆さんそれぞれ懐かしく、心にしみたようです。

竹葉さん:遠い日々よもう一度と懸命に追っていながら決して追いつかない、でも悲しい気分でなく「息白し」で表された追い求める激しさに共感しました。

能登さん:追いかけても追いつけない、切ない思いを感じます。

郁子さん:白い息の行方という視点が面白い。子どものときは未来が見えた。今はしみじみとした遠き日かもしれない。

晴代さん:何を追いかけたのか、、、  母を追いかけた幼い頃の思い出があります。

亜子さん:抽象的で焦点は定まらないが、遠き青春の日、何かを求めて追いかけて行く様子が映像として見える。

泉さん:すっかり年をとった感じがする。

佐保子さんも採られています。

 

話は変わりますが、私は今、ネットフリックスのドラマ「初恋」にはまっています。(満島ひかりと佐藤健主演)高校時代の初恋の話なのですが見た人は、それぞれ自分の初恋や当時の夢などを思い出し切なくなったり涙ぐんだり、、、北海道が舞台のドラマなので雪景色の中、若い二人の吐く息も白くて。。。遅足さんのこの俳句を見てこのドラマにぴったりと思ってしまいました。もしかしたら遅足さんの恋の思い出だったりして?佐保子さん、また聞いておいてくださいね(笑)麗子

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1 コメント

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Unknown (郁子)
2022-12-22 09:36:35
宗匠ならではの心象俳句ですね。少ない言葉ながら、読む人それぞれの遠い日を思い起こす広がりのある句と思いました。さすがです。

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