小林恭二著「俳句という遊び」(岩波新書)を読んでいて、「逆選句」というのを知りました。
有名俳人の句会記録の楽しい本ですが、その句会で「正選句」だけでなく「逆選句」もすると言うルールを知りました。つまり、良い句を一句正選+1点、ダメと思う句を一句逆選句として-1点していました。
それぞれ 被講の時理由を述べるのでしょうが、つらいですよね。下記は「金」というお題で作った句です。正選・逆選を一つずつ選んでみては。
出席者は飯田龍太・三橋敏雄・高橋睦郎・安井浩司・坪内稔典・小澤實・田中裕明・岸本尚毅・小林恭二氏です。
1 筍で儲けし銭やちよと遊ぶ 岸本 ++
2 そのなかの金(くろがね)の鯉の先頭に 小澤 -
3 すかんぽや雨たのしめる金盥 小澤 ++
4 山国の甲州金ぞ春の闇 三橋 -
5 金運の乏しささらさら葉桜は 坪内 --
6 木蓮や銭はかならず道に落つ 安井 +++
7 菊根分けつつ銭金の話など 飯田 +-
8 大虻に足を吸はせて金満家 田中 ---
9 生きているように蝶見せ金気水 田中 +-
いかがですか? 逆選するのは超たのしいし、されたら・・・
答えは近日中に「コメント」で。
有名俳人の句会記録の楽しい本ですが、その句会で「正選句」だけでなく「逆選句」もすると言うルールを知りました。つまり、良い句を一句正選+1点、ダメと思う句を一句逆選句として-1点していました。
それぞれ 被講の時理由を述べるのでしょうが、つらいですよね。下記は「金」というお題で作った句です。正選・逆選を一つずつ選んでみては。
出席者は飯田龍太・三橋敏雄・高橋睦郎・安井浩司・坪内稔典・小澤實・田中裕明・岸本尚毅・小林恭二氏です。
1 筍で儲けし銭やちよと遊ぶ 岸本 ++
2 そのなかの金(くろがね)の鯉の先頭に 小澤 -
3 すかんぽや雨たのしめる金盥 小澤 ++
4 山国の甲州金ぞ春の闇 三橋 -
5 金運の乏しささらさら葉桜は 坪内 --
6 木蓮や銭はかならず道に落つ 安井 +++
7 菊根分けつつ銭金の話など 飯田 +-
8 大虻に足を吸はせて金満家 田中 ---
9 生きているように蝶見せ金気水 田中 +-
いかがですか? 逆選するのは超たのしいし、されたら・・・
答えは近日中に「コメント」で。
①筍で~ちょと貯金・竹の子生活だったから…
②そのなかの~鯉(来い)・それ!分配金だ
③すかんぽ(素寒貧?)~金満家・ニコヨンは雨楽しめない
④山国の~春の円・円の始まり?円かった
⑤金運の~姥櫻・ジャンボ儚く、散る…
⑥木蓮や~ドブに落つ・甞ン千万落ちていた、へ捨てる?
⑦菊根分け~話だけ・聞くネ訳…だけ
⑧大虻に~M&A・金満か株満家?
⑨生きている~禁忌水・蝶(超)難しい
正選は①庶民的で共感します。
(自信率70%)
逆選は⑨蝶と金水はぶつかる?
(自信率80%)
有名人殿
披講(非行)老年につきお許しを…。
金気は秋のことらしいので、
秋の水ってことかしら?
句としてはいいけど、知識を披露しているみたい。
逆選句したくなる句ですが・・・
正選①いい線です。岸本氏の句で二点句
逆選⑨は正逆一点ずつで零点句 作者は田中裕明氏
でも、難解句ですよね。 遅足氏ご立腹の様子。
さらにこの句の力の源泉はひとえに金気水という何気ない言葉に秘められたアンビゥ゛ァレントな一面を
生身の蝶という対比物を置く事で、劇的に抉り出してみせたという点にある。その力が生命を失った蝶に及んで「生きているように」見せたというのである。
問題は、金盥にたまった錆の浮いた雨水というみすぼらしい実景に浮かんだ蝶はそんな風に見えないと私は考える・・・・・
著者の言い分では、句に内在する力を強引に信じ込ませるような工夫があるとは思えないので問題句だとしているようです。
やはり金満家は俳句には馴染まないようです。
自信率?70~80%なんて、恥ずかしくて…
これからは自信ない率にしなくては。
それにしても、勉強になりました。言われてみれば成程だったり、やっぱりとめめしいですが…。
愚足さんは啓蒙的というのか、アイデアか、常に前向きでいいですね、勉強になります。アリガトウ
愚足さんに座布団5枚。イヤあっぱれアッパレ!
GOO賞を!!!
霜髭を擦りブログにそっと触れ
座布団を重ねて眠る霜の夜
啓蒙も蒙昧も曖昧に
前向きに妻のパンツを履き違え
下髭を擦り便器にそっと振れ
肉布団重ねて眠る脂肪の夜
(しもネタながら)
軽毛や白く染めるも斑なり