575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

冬の時化髭面むさきコップ酒  能登

2019年01月14日 | Weblog

時化(しけ)。辞書に寄れば
①海が(暴風雨で)荒れること。
②海が荒れて魚類が取れないこと。不漁。
③転じて、不景気。興行の不入り。
と、あります。

冬の季節風で海は大荒れ。
日本海、あるいは北の海を連想しました。
まだ昼過ぎなのに居酒屋では男が一人。
裸電灯の下でコップ酒を。
何日もあたっていない髭面は「むさい」
きたならしい。きたなくて気味が悪い。

どんな男を想像されますか?高倉健?田中邦衛?
いいですね。男盛りのこうした姿。
どこか女ごころを惹きつけるものがあるようです。

映画の一齣のような一句。
物語はどんな展開をみせるのでしょう?(遅足)

  たちあがる冬波はまた男波  朝倉和江
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