575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

金剛の露ひとつぶや石の上  川端茅舎

2005年10月29日 | Weblog
私の好きな句です。

石の上に露の玉が乗っている写真は
まだ、見たことがありません。
でも句のなかでは、ちゃんと石の上に露の玉が
乗っているのです。
しかもダイヤモンドのような永遠の輝きで。

俳句は写生といいますが、
単なる写生ではこうした句は出来ないと
思い知らされる句です。
石の上というなにげない下五が
句をしっかりと支えているような気がします。

画家を志望したものの病気で断念。
若くして亡くなった俳人と聞いています。   遅足
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