ガーシュインと聞いて思い出すのは、ラプソディ・イン・ブルー♪です。
漫画原作のドラマ「のだめカンタービレ」のおかげで、クラシックに疎い私でもかろうじてメロディの一部を口ずさむことができます。軽快に打ち鳴らす鍵盤に憂いも飛んでいくかと思わせます。
中七の蹴散らすに共感するコメントが多く寄せられました。
能登さん:「けちらす」がいいですね。
晴代さん: 蹴散らすがガーシュインにぴったり。
千香子さん: 蹴散らすが効果的だと思いました
亜子さん:「蹴散らす」がフォルテとかフォルテシモを連想させる。ガーシュインはアメリカの作曲家。「ポーギーとベス」という歌劇を思い出しアメリカの黒人差別に立ち向かうエネルギーを感じました。
泉さん: 春になればいろんなことがあり気がふさぐことがある。それを吹き飛ばすような音楽!
私もいただきました。春愁にガーシュインの意外な取り合わせがよいですね。
取り合わせと言えばもう一句。カタカナのきいた句がありました。
蟇穴を出てガウディの塔仰ぎ 亜子
容子さん: 現地で感じたのでしょうか。確かに穴から出てきて見上げる‥そんな印象です。
麗子さん: 名古屋市美術館でガウディ展をやっていました。作者はおでかけになったのでしょうか?啓蟄を過ぎ人間も蟇蛙も外に出て来ます。蛙がガウディーの塔を仰ぐというのは実際にはないでしょうが、滑稽な洒落た一句だと思いました。春の喜びが感じられます。
千香子さん: 今ガウデイ展が開かれているとき、蟇がびっくりしているのを想像しました。
「蟇穴を出る」 春の季語としてトライするには上級者でなければと思わせます。ガウディとのバランスが絶妙で滑稽味も感じる秀句です。
ところで作者は5年前、同じく春の季語である「亀鳴く」の題詠の提案者でした。(2019/3句会)
「亀はあまり聞かないし、面白そうね!」と選ばれたのを覚えています。好奇心旺盛の作者は、ガウディ展も初日に行らっしゃったとか。。先日、亜子さん麗子さんと三人でお茶をいただく機会がありました。おふたりともガウディには詳しく、信仰心の厚さや亡くなったエピソードなどで大いに盛り上がりました。
私は初めて聞く興味深い話に まさに穴を出た蟇蛙。サグラダファミリアも完成間近です。 郁子
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます