575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

美ら海に砲弾と船熱帯魚  泉

2024年07月25日 | Weblog

熱帯魚句会いかがでしたでしょうか?熱帯魚が舞う様子、待合室の水槽、自らの心境を委ねた句などさまざまな熱帯魚が17文字の海を泳ぎました。そんな中、泉さんのこの句が見事トップ賞を射止めました。おめでとうございました!!

まず、熱帯魚と沖縄の戦争の傷跡を結びつけたところに感服しました。 美しい沖縄の海の底には今も砲弾や沈没した船などがたくさん残っていることでしょう。そこに住み着く色鮮やかな熱帯魚が目に見えるようでした。二度とこのようなことが起こらないようにとの思いが感じられる秀句でした。

竹葉さん:あの美しい沖縄の海に、戦争で沈められた船に群がる美しい熱帯魚、反戦の気持ちが伝わります。

須美さん:沖縄の海かをよく表現されていると思う。

晴代さん:砲弾と熱帯魚 沖縄の戦禍が今も海には残っているのでしょうね。

郁子さん:かつての激戦地、沖縄の海にひらりひらりと泳ぐ熱帯魚の姿を想像しました。このまま透明な海であれと願いたいです。

千香子さん:船は海を守ろうという人たちのことを言っているのかなーと考えておりました。

亜子さん:◎の句。沖縄の海。熱帯魚は平和そのままに泳いでいる。しかし海の底には砲弾や船が眠っている。戦争をくぐり抜けた海。かつての戦争を忘れてはいけないといういうことを思い起こさせてくれる一句。

 

作者の泉さんのコメントです。「沖縄の海は美しい。世界でも海に潜ると美しくてびっくりするとダイバーが言っています。その美しい海に過去の戦争の傷跡が今でも残っている。」

その海が美しければ美しいほど悲しい記憶が呼び覚まされる一句でした。麗子

コメント
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