12月です。今年も残すところあと一か月。
「いやだわー。またお正月がくるじゃないの!」と母はお決まりのようにぼやいていました。 その気持ちが今よくわかります。(笑)
今年やり残したこと、やらなきゃいけない年用意のことなどがふと浮かび、夜中に目が覚めてしまうこともあるのでは。
能登さんのこの句はもっとふわっと夢うつつの状態でしょうか。
千香子さん: 澄んだ秋の空気をぬってどこへ向う汽車か、、
泉さん: 空気が澄んで雑音も少ない夜、汽車の音も聞こえる。
佐保子さんもとられました。
もう一枚、毛布を足せばよかったかなどと目が冴えてくる寒い夜。妙に感覚が研ぎ澄まされ、普段気づかぬ音がたちます。
闇の中、二階で寝ている娘の布団から抜け出してトントントンと階段を下りてくる足音、、しばらくの沈黙のあとピチャピチャと水を飲む。
我が家の黒猫がどんな動きをしているか、まるで見ているように感じるのもこんな夜。このあと私の布団に潜り込んでくるはずです。 郁子