575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

赤と黄色散らして北風白く吹く  遅足

2023年12月28日 | Weblog

赤と黄と白という三色を使った遅足さんの巧みな一句。北風が白く吹くという表現が斬新でした。風に色はないけれど「北風白く」が雪を思わせ効いていると思いました。上五は「赤と黄を」としてはいかがでしょうか?

千香子さん:敷き詰めた落ち葉を色で表現しているところが成るほどと思いました。 

       ★★★

北風は木の葉を散らし巻き上げます。そんな様子を詠まれたのは晴代さんの句。

      北風や木の葉吹き上げ吹き散らし

「吹き散らし」がなかなか言えそうで言えないと思いました。

そして北風は大きな葉をも吹き散らします。佐保子さんが詠まれました。

      北風や木蓮の大きな葉散らす音 

確かに我が家の庭にも大きな木蓮の葉が落ちてガサガサと音を立てていました。

北風と木の葉。切っても切れない関係ですね。そこにどんなひねりや発見があるか

簡単そうで難しいお題でした。来年もどんな句が生まれるのか楽しみです。

年末年始は穏やかで北風も吹かないようです。皆さま今年もお世話になりました。どうぞ、よいお年をお迎えください。 麗子

コメント (3)
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