575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

小春日に怪鳥のごと演習機  郁子

2023年12月08日 | Weblog

自由題に寄せられた飛行機二句のコメントを紹介します。

まず穏やかな晴天の空に自衛隊機が低空で旋回し不穏な気持ちにさせられた私の句です。

 

竹葉さん:うちの近くには自衛隊の演習場があり、時々オスプレイなど飛んでいます。うららかな小春日和には全く似合わず恨めしい気持ちが「怪鳥のごと」で上手く表されてると思いました。

千香子さん:最近戦闘機みたいな飛行機の爆音が多くなった気がしています。

晴代さん:ほんとに怪鳥のようです。

麗子さん:演習機を怪鳥と見立てたところがすばらしいです。ブルーインパルスの句を作った私はこの句を見た瞬間、思わず「負けました。。。」

亜子さん:自衛隊の演習機でしょうか。同じ飛行機でもこのような演習機は戦争を思い出してしまい胸騒ぎがする。

童子さん:戦闘機という怪鳥を想像しました。パレスチナ問題の報道が絶えない中、勝手に小春日との取り合わせが凄いなと思いました。かの地に小春日和のような幸せが早く戻りますように。

佐保子さん、遅足さんもとってくださいました。ありがとうございます。

 

 冬晴れやブルーインパルス空を裂く 麗子

 

須美さん:空を裂くがよい。まっ青な空をブルーインパルスが高速で飛ぶ様が伝わる。

童子さん:気持ちがスッキリ晴れやかになります。

私もいただきました。表現の冴える爽快な一句と思いました。

 

表題の句に戻りますが

穏やかな陽の光にきらめくビル群。触れんがごとく飛ぶ演習機にいろいろ考えさせられました。

ちょうど太平洋戦争開戦から82年。いまだ世界中で理不尽な紛争が絶えることがありません。穏やかで平穏な暮らしが、ある日一転して阿鼻叫喚の地獄になる脆さを感じます。武力に勝るものがモノを言う。こんなに時がたっても人間は次のステージには進めないのですね。  郁子

 

  戦争は誰が正しいかを決めるのではない。

 誰が生き残るかを決めるのだ。  By バートランド・ラッセル

 

コメント (2)
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