575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

母さがすガザの幼女の夜寒かな  亜子

2023年12月07日 | Weblog

イスラエル軍とハマスの戦闘は開始から2か月が経ちました。ハマスによるとガザではこれまでに1万6000人を超える人が亡くなっているとのこと。うち4割が子供で3割が女性という報道がありました。病院は負傷者であふれ新生児も保育器から出されている映像など目を覆いたくなる惨状です。物資も少なく、感染症も広がっているようです。どうして数日間停戦が出来て、戦闘そのものをやめることはできないのでしょうか?先の見えない戦闘。どうしたら何もわからない子供たちを救ってあげられるのでしょう。寒い夜空の下、母を探す幼女の姿。俳句としてこんな悲しい句はありません。亜子さんは自由句でこの句を作られました。やるせない気持ちが伝わって来ます。ガザもそうですが、ウクライナもどうなって行くのでしょう。人間はなんと愚かな生き物か。。。でもこの戦争を終わらせるのもまた人間なのです。

竹葉さん:ガザのニュースは他の戦争と同様に寒々とした映像に心が凍ります。なかなか俳句には出来ませんが「夜寒」の季語にピッタリの句ですね。

千香子さん:このひどさを何とか詠めないかと思っていたのでとてもよいと思いました。

須美さん:あまりにも残酷あまりにも悲しい。

能登さん:どうにかならないものか。人間の愚かさの極み。やり切れぬ思いの共感を込めて、選びます。

郁子さん:ガザのニュースはこころが痛い。

         ★★★

皆さんガザの惨状に心を痛め、なんとかしたいと思いながらも何もできないやるせなさ。そんな気持ちでこの句を選句されたのだと思います。以前、遅足さんがハッピーな時より苦しい時の方が俳句が詠めるとおっしゃっていました。心のもやもやを鎮め心を写してくれるのですね。

とにかく母親を亡くす子供をもうこれ以上増やしてはいけません。暖かい安全な部屋で夜を過ごさせて欲しいです。麗子

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする