575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

575のブログを読んで②  千香子

2020年05月18日 | Weblog

ブログには荻原先生のコメントも紹介されており、
いくつかこころに残ったことがあります。

一つが①俳句は1番言いたいことを隠すこと。
その結果、いくつもの解釈が生まれるが、それをよしとする。

  ここからはだれも来ぬみち花空木

なぜ誰も来ないのか、ここはどこなのか?
まったく言っていません。
季語である「空木の白い花」に解釈をゆだねています。

②その場合、句の中の謎は1つにする。
読み手をさまざまに迷わせては句として失敗です。

③また、それは「説明的」という批判があります。たとえば

  銀紙を星形に切り聖夜来る  

の句について「に切り」を

  銀紙を星の形に聖夜来る

とすると焦点が絞られる、先生のアドバイスが心に残っています。

この他に575ではなく5445というリズムの句

  まっすぐに春立ち仔犬は耳立てり

読んで気持ちの良くなる句です。それが良い句です。
仔犬が効いています。
という感想があり、中七というのは絶対ではないのだとも知りました。






コメント
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