575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

押しあうて 又卯の花の 咲きこぼれ <子規>

2020年05月17日 | Weblog


ウツギは幹が空洞なので空木という表記になったといわ
れています。学名は「ドイツ」しかし、国の花ではなく
オランダの植物学者 ”Deutz”「ドイツ氏」の命名という
ややこしい由来を持っています。

ところで、卯の花は、旧暦4月の卯月に白い花が咲くこと
から「雪見草」という美称を持ち、万葉の時代から愛され
る花だったようです。

「卯の花も いまだ咲かねば ほととぎす 佐保の山辺に 来鳴
きとよもす」万葉集 大伴家持

子規は、卯の花が溢れるように咲くさまを詠んでいます。

「押しあうて 又卯の花の 咲きこぼれ」

5月の題詠「卯の花」子規の句のごとく、さまざまな句が
咲きこぼれるように出揃ったようです。

写真と構成<殿>
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575のブログを読んで   千香子

2020年05月17日 | Weblog
2005年の10月に始められた日からかなりななめ読み ですが、
20018年の7月まで読ませたいただきました。

興味を持ったのは 草女という方の文でした。
半端でない植物の好きな方で、ヒカサキという私の初めて聞く
植物についての解説(2008年2月28日) とか
探鳥会のこと(2008年2月22日)などなど、
どれもに誰かの俳句もつけて、楽しく読みました。
 
例えば 2008年3月21日の片栗の花につては

  片栗の一つの花の花盛り  高野素十

が、引用してありました。

私も花は好きです。庭にはいつも何らかの花は咲いています。
窓を開けた時から癒されて、時にはしばらく見ています、
それで今我が家に咲いている花について、
俳句ではどんなふうに詠まれているのか調べてみました。

   ブーゲンビリア無口となるも旅疲れ    鈴木真砂女
   アイリスを見ゆる一眼にて愛す      日野草城
   紫蘭咲き満つ毎年の今日のこと      高濱虚子
   岩ヶ根の立浪草に雨あられ        林紫楊桐
   明日の日の華やぐがごとガーベラ挿す   藤田湘子
   夕風や白薔薇の皆動く          正岡子規
   夕支度春菊摘んで胡麻摺って       草間時彦
   をだまきや老いゆく夫の齢を追ふ     岩城のり子
   オキザリス幸福といふ不幸あり      石寒太
   菜の花や夕映えの顔物を言ふ       中村草田男
   シンピジューム置きたる書斎リルケ読む  野地二見
   白日を降る雨細し松葉菊         岡本圭岳

咲いている花で例句を見つけられなかったのは
   アルストロメリア、アブチロン、立木ベゴニア、
   蚊嫌草、 ナルコユリ、 アマドコロ、 
   昼咲月見草、 大紫露草、 シラー、でした。
  
花の名前が長いと使いにくいようです。
 


コメント (1)
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