575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

推敲は俳句の楽しみ    遅足

2016年08月16日 | Weblog
推敲が大切なことは理解していますが、苦痛でもあります。
言葉は知っていますが、使いこなせるか、どうかは別の能力。
時々、類語辞典を頼りに調べても、ほとんど役に立ちません。

こういう時は、時間が解決してくることもあります。
ある言葉に、思いもしなかった言葉が結びつくことがあります。
カタツムリが雨の日に階段の歩んでいくのを見ました。
妙にこころに残るものがあり、

  かたつむり雨の階段横切れり

と取りあえず、575にしておきました。

それから2か月ほど後、もう一度、考えました。
そして出来たのがこの句。

  かたつむり雨の銀座を急ぎをり

「銀座」は突然、かたつむりと結合しました。
まるで磁石が鉄を引き寄せるようでした。
かたつむりという言葉と銀座という言葉の結婚。
そこには、ある種の飛躍があります。
新しい自分に出会ったような気持ちです。
これが自覚的に出来るようになると良いのですが・・・

コメント
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