575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

改憲はどこ吹く風の猫の夏   能登

2016年08月06日 | Weblog
今回の参院選、本当の争点は護憲か?改憲か?
しかし、そんな議論の風は吹きませんでした。
なにがあったのか?
マスコミのつくった空気のなかでの選挙。
マスコミのお風呂に入っている国民は、判断する情報を十分得ていたのか?

都知事選の報道結果を伝える外国メデイア。
とくにヨーロッパのメデイアは、小池さんが靖国参拝に積極的な改憲論者であり、
日本会議と密接な関係にある右翼政治家と、言及しています。

防衛大臣になった稲田さんもウルトラ右翼。
こうした情報は、日本のマスコミではタブーになりつつあるようです。
日本の政治の軸は極右にまで振り切ったようです。

これは今に始まった現象ではありません。
もう数十年前ですが、短い外国旅行から帰国した時
国内のマスコミに違和感がありました。
右へ右へと日本の政治の軸が移動していくような気がしました。

よく喩えに出されたカエルの話。
少しづつ熱くなっていく水には順応。
やがて熱湯になって死んでしまうかも・・・

今の日本のマスコミは伝えるべきことを伝えなくなっています。
危険なお湯のなかにいると気づかない私たち・・・

戦前、言論は厳しく監視されました。
自民党は主なマスコミを監視対象にしているという報道も。
日本会議などは、そんな戦前の日本を理想とするグループ。

次の扉を開けば、そんな時代が待っているのでは?
軍部の専横に抗して最後まで言論を守ろうとしたジャーナリスト。
桐生悠々さん。悠々さんのことを思い出す昨今です。

吾輩は猫である、のような一句です。
猫は人間の世の中をどう見ているのでしょうか?   遅足



コメント
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