575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

メダル数マスコミ騒ぎ敗戦忌   能登

2016年08月15日 | Weblog
能登さんの送って下さった番外句です。
連日のメタル獲得で日本のテレビは大騒ぎ。
メダルの数が多い国ほど素晴らしい国という
ある種のナショナリズムの高揚感が伝わってきます。

確かにメダルがとれることは素晴らしいことです。
そして、オリンピックの素晴らしさは、もう一つあります。
お互いの健闘を称えるスポーツマン・シップです。

体操の内村航平選手と2位のウクライナのベルニャエフ選手。
はげしい戦いのあとには、お互いの健闘を称え合いました。

直後の記者会見で、こんなやりとがあったとのこと。
ある記者が、内村選手に「あなたは審判に好かれているのでは?」と質問。
すると反論したのは、なんとベルニャエフ選手でした。
「審判はフェアである。そんな質問は無駄である。
私はこの伝説の人と一緒に競い合えていることがうれしい」と。

オリンピックの大きな目標は平和な世界。
71年続いた日本の平和。
これこそ金メダルにふさわしいと思いませんか?   遅足


コメント
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