575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

夜長さえ友と語るに短くて   すみ

2015年09月23日 | Weblog
中学・高校からの友人。
日頃、会っているのですが、秋の夜長、思う存分おしゃべりを。
楽しい時間は、あっという間に過ぎ去ってしまいます。
「長」と「短」という対照的な文字が句に効果を。
「さえ」が少し気になるという感想も。

この句、男女で感じ方に違いがあるようです。
昼間は気ぜわしくておしゃべりも思う存分には楽しめないと、女性たち。
夜長は、気兼ねなく楽しめる時間だそうです。
一方、男は用件だけすめば話しはオシマイです。
しかし齢をとると病気自慢など、男同士おしゃべりに。

時間という不思議を、分かりやすく詠んだ句です。

            

応答の一日一句

  秋彼岸傘を被りし観音像   孝

  美しき袱紗捌きや秋彼岸   亜子

コメント
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