575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

1月句会の最終結果です。     遅足

2013年01月18日 | Weblog
今年初めての句会は8人の出席でした。
寒中にしては暖かな昼下がり、さまざまな水仙が咲きました。

題詠「水仙」
①客人(まれびと)の独り語りや水仙花(結宇)遅足・狗子
②水仙花抱きて崖の高さかな(亜子)鳥野・晴代・えみ・静荷・立雄
③水仙の香に救われる多忙な日(すみ)晴代
④風を受け背筋伸ばして咲く水仙(麗子)えみ
⑤水仙や祠の奥に日のとどき(晴代)遅足・結宇
⑥水仙と笑み交わすかに道祖神(立雄)能登・智恵・麗子・静荷
⑦手に取ればいのち冷たき水仙花(遅足)郁子・亜子・狗子
⑧風は聴く水仙香る夜の道(えみ)能登・すみ・遅足・結宇
⑨人知れず覚悟決めたる野水仙(郁子)すみ・智恵・麗子・亜子
⑩水仙のつよき意志持つ人かなし(能登)鳥野・郁子・亜子・えみ
⑪水仙花小首かしげて呟きぬ(智恵)すみ・麗子・立雄
⑫水仙の暗き客間の匂ひかな(狗子)能登・鳥野・智恵・結宇・郁子・晴代・立雄・静荷


自由題  
①昧爽(まいそう)の寒さに慣れし身の動き(晴代)遅足
②人間は一枚の皮冬林檎(遅足)能登・亜子・晴代・立雄・静荷
③餅つきの音を競ひて代替わり(結宇)能登・麗子・郁子・亜子・立雄
④箸紙に名前を書いて集まれり(麗子)鳥野・遅足・結宇・郁子・えみ・狗子
⑤老夫婦屠蘇の器を省略す(すみ)鳥野・亜子・えみ・静荷
⑥節(せち)囲み延命不可を告げにける(立雄)すみ・智恵・結宇・晴代
⑦山河荒れ帰郷叶はぬ寒さかな(亜子)智恵・晴代・狗子
⑧夜半から降り出したのか冬の雨(えみ)すみ・遅足
⑨言の葉の迷宮の淵寒の入り(郁子)狗子
⑩広げたる新聞冷たき寒の入(能登)鳥野・すみ・智恵・結宇・麗子・立雄・静荷
⑪スマホ手に夫フリーズ指凍る(智恵)能登・郁子
⑫アリア聞く幸田浩子の冬銀河(狗子)麗子・えみ

えみさん、失礼しました。

次回は2月20日(水)午後1時 東鮨
題詠は「春の雪」です。
今回は自由題はありません。
その代わり当日、席題を出し、5分で詠み、選句を行います。
席題は5文字の季語にします。



コメント (2)
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