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575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

節分の朝   麗

2012年02月03日 | Weblog
節分の朝、窓を開けようとしてもうんともすんとも動かない。
結露が凍ってしまって8時半ごろようやく溶けて窓を開けることができました。
こんなことは初めてでそれだけ冷え込んだ朝だったのですね。

今夜は豆まきをするので、そのあとでその豆を食べるためにも
ちょっと念入りに掃除機をかけました。
家中の窓を開け放ち空気を入れ換えました。まだ寒い~。

     窓を開け節分の風を入れてみる    麗
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福寿草昨日のことは昨日まで   静荷

2012年02月03日 | Weblog
人生いろいろ。禍福はあざなえる縄のごとく。
よいこともあれば、嫌なことも。
そんな時、ココロを切り替えることが肝心。
年齢とともに、この切り替えスイッチの能力は
大きくなっていくようです。

福寿草の花を見ていれば・・・   遅足


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人外に節分の雨降り止まず    大道寺将司

2012年02月03日 | Weblog
大道寺将司さんの句集Ⅱ「鴉の目」より。

人外(じんがい)とは、人の住む世界の外。
世間の外。出家の境遇などを指します。
作者は世間を離れた場所にいて節分の雨を見ている。

  一身に木の芽の声を聞きをりぬ

この一瞬一瞬を全身で生きているという
手ごたえが感じられます。

  往古より鳴き継がれたる蝉の声

いのちの途切れざる継承・・・

  いなびかりせんなき悔にのまた溢る

一瞬の閃光のなかに過去がよみがえります。
1947年生まれの作者は死刑囚。
74年の三菱重工業本社ビル爆破事件で
死刑判決を受けました。獄中での句です。

句集のタイトルになっている句は

  秋の日を映して暗き鴉の目

この句について作者は次のように記しています。

死刑囚として拘禁されているため、
私はいうところの机上派ですが、
この句は数少ない例外のひとつです。
それだけに運動場の鎧壁越しの鴉の目の暗さとともに
忘れ難いものとなっているのです。

こんな句が気に入りました。

  天穹の剥落のごと春の雪

  木枯や海越えてゆく日章旗 

  群れ飛びて独りと思う蜻蛉かな

           


今日は節分。名古屋は零下4度という寒い朝でした。

  節分の瓦礫のなかを鬼走る    遅足


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