『仲間との議論はほんとうに有益でした。
たとえば何か疑問が生じた時、先生に質問したとすると
正しい答えが返ってくれば、それで終りです。
でも、その疑問について友人同士で議論したりすると
みんなの考えが縦横に広がっていくんです。
その過程で相手に教えたり、教えられたりの切磋琢磨ができるし
いままで気づかなかった新しい発見が生まれることもあります。』
これはノーベル賞を受賞した益川さんの本「フレフラのすすめ」に
載っていた文です。
また大学の先生に質問に行ったら
「そんなこと急に聞かれても分かるか。
この本を貸してやるから自分で調べて来い」と
言われたそうです。
益川さんは、名古屋の鶴舞小学校から北山中学、
向陽高校、そして名古屋大学というコースを通った方。
私のすぐ近くに、そんな方がいたのか!と
ビックリしています。
本は15歳の若者むけのもので、読みやすくて面白かったです。
とくに冒頭の部分は、俳句の世界も同じだと感じました。
①ホントウの楽しみは、自分でいろいろ考えることにある。
②句会では、いろいろな意見が出て、いろいろな読み方を
交換しあう。
575の会のような先生のいない会に存在理由があるとすれば、
活発な議論が生まれる会を目指すことにあるのでは?