
「竹久夢二」展を見に京都国立近代美術館に行ってきました。
前日の大雨で空気ごと洗われたような澄んだ青空の下、
どこからともなく忍び寄る寒気は正に京都の秋を感じさせました。


とろんとした眼差し、しな垂れかかるような体のライン、
そんな着物美人が夢二の代表画風ですが、
今回の膨大な作品数の中には、風景画あり、千代紙の原画あり、
楽しい展示でした。
「千代紙て何に使うねん?」
夫はそんな疑問を持ったようです。
使い方は色々ありますが、
少女には持っているだけで楽しい宝物でもあります。
わかってくれたかな?


紅葉はまだまだでしたが、すべてがクリアな外の風景は、
『夢二』のほんわかした画風とは対照的にも見えました。
鑑賞後、遅い昼食をとったので、しばらくするともう夕暮れです。
川の流れと怪しい夕焼けは一層寒さを引き立てました。


錦市場によって何かお土産でもと思ったのですが、
黒豆コーヒーでくつろいでどうでもいいような気分になりました。