*165*はこうやって・・・

よく噛んで、ゆっくりたっぷり食べつくす
*165*の日々です

文庫で「植物図鑑」

2013-01-21 23:27:02 | 学・楽・感
「今度読みたい本リスト」というものを私は持っているのですが、
その中に『文庫になったら読もう』カテゴリーがあります。
「今度~」も『文庫に~』も増えるばかりで消化が追いつきません。
『文庫に~』トップに長く君臨していた小説が、
この度やっと文庫の発刊に至ったと新聞の広告欄に出ていました。

有川浩 『植物図鑑』

文庫ながら巻頭には野の花の写真が綴じ込まれています。
「何読んでるん?」と問う夫に、
「植物図鑑」と答ながらそのページを見せたものだから、
おそらく彼は本当に図鑑だと思っているでしょう。

植物好きの私には、もちろん季節の野草図鑑としても楽しめます。
料理好きでもあるので、クッキング・エッセイとしてもOKです。
そして、紛れもなく恋愛小説です。
いい感じの痛みもあって、
アンチエイジングのサプリとしても効きそうです。ホント?

二人の出会いは、あるはずのない出来事。
そして、
二人の立ち位置を少しづつ手繰り寄せていくのは…

ヘクソカズラ(変な位置でスラッシュ入れて読まないように)

弱弱しいツル性の植物です。
雑草というネーミングを使うと注釈が入りそうなので止めます。

時間の流れが蛇行します。
冒頭は、事がある程度終わった時点のお話です。
ですから、出会った二人がずっとラブラブではないことがわかりました。
平行線を歩く君たちはどんな風に手を伸ばし合うの?
どこまで気持ちが通い合うの?
そして、どんな終わり方をするの?
言動の一つ一つが何をもたらすのか気を抜けませんでした。
登りつめた崖の上から暗い海へ身を投げるように突然姿を消した彼。
彼女と一緒に私も取り残されたような気持ちでした。

行ってしまった彼がどこいるのか、何をしているのか、
そして、戻って来るのか。
キーワードは、
彼の名前と誕生日だと思いました。
私の予想は一つだけ当たりました。
彼が『ええ氏ぃのボン』かもしれないということ。

作者をして、
最強に恥ずかしい、甘ったるいカップルと呼ばれた二人だけれど、
作られた甘味料の甘さではなく、素材の持つ天然の風味に違いありません。
強く火にかけるばかりでは味は含まないものです。
鍋を火から降ろし、冷める間によい味が引き出されていくのです。
それはまるでイツキの作る料理のように。

もう一度読もう。



アニメ好きあつかい

2013-01-12 21:40:26 | Yamato
 

宇宙戦艦ヤマト2199 第四章 銀河辺境の攻防

観に行ってきました。
娘とは時間が合わせられず、再び夫と二人。
これが自然な形とも言えます。
春からテレビ放映も始まるという情報が、
上映前日のYahooトピックに上がっていたのも手伝ってか、
前回よりもさらに観客数が増えたように見えました。
しかも、
初日初回上映時間は前日夜での残席数がわずかになっていたほどです。
調子上がって来たね!
ただし、客層はこれまで通り。

今回は奥深いストーリーでした。
敵味方どちらにも、裏と表、光と影があり、
それに気付いている者、翻弄される者もまたあり。
加えて、よせる思いの交錯。
過去とつながった糸が少しほぐれたかに見えた反面、
更なる複雑さに気付く展開でした。
仮にも戦争をしているのです。きれいごとだけではすみません。
敵の国家事情、人間関係も興味深いものがあるようです。
音楽もやはり楽しめました。
噂では旧作の別編で登場した敵がどこかに潜んでいるようです。
それを思わせる曲がアレンジを変えて使われていました。
私は気付いたのですが、夫はわからなかったようです。
他に小さな気付きとしては、
ドメルの戦闘スーツも地球人のと同じフロント・ジッパーだったこと。
YKKさん、ガミラスにも商売してるんだろうか?なんて…
職業病ですね。

さて、本編はたいへん楽しめたのですが、
一言だけ言いたいことがあります。

本編上映前の予告編についてです。
なんで、アニメばっかりなん?
アニメ見に来るやつには予告もアニメ見せとけばOK
そんな風に思われているのでしょうか。
明らかに子どもがターゲットのアニメならそれもいいでしょう。
しかし、
少なくとも私と夫に限っては、
アニメの一つとしてヤマトを見に来ているのではなく、
ヤマトがずっと好きだから、また見に来ているのです。
だから、ヤマトがやっていない時は、
普通のオッサンとオバハンなのです。

 

さて、
色々な意味で熱くなった頭をクールダウン、
外に出れば、
また少し姿を変えた『梅北』の夕暮れが私たちを迎えてくれました。

The Apartment I lived

2013-01-05 22:00:33 | 
団地~ある1棟の終わり


I had lived the apartment until my marriage.

You know "Exposition '70 in Osaka" ?
After the big event, this town was built up as Senri New Town.
There were many many children.
We had some new friends at every school term.
Of course I was one of them when I was 9 years old.

Time has gone for 40 years.

The past children are now fine adults and don't live here.
So the residents are only too old people.
The buildings are old same as them.

The apartment building is being demolished just now.

I saw an old man watching the scene for a while.
I thought he was most likely one of my neighbors.
And I saw a woman who walked by and watched up the building with tears.

3 huge apartments with 20 floors are going to be built after the destroying.

Japanese Food

2013-01-04 21:14:31 | 米人と電信


今時、日本食材なんてアメリカには溢れるほど売っているでしょう。
だから、たいして物珍しくもないとは思うけれども、
今までこんなアイテムを送ったことがないので選んでみました。

メル友アメリカ人Mの誕生日なのです。
昨年は、私が作ったビーズのネックレスをそれは喜んでくれました。
全く違う方向で攻める今年、どんな反応をするのでしょう。

彼女の住むのは世界的に有名な大都市ではありませんし、
日本人が近所に住んでいるということも聞いたことはありませんから、
日本の食品に見慣れてないことを祈ります。
少し前に、You Tubeで、
送られてきたJapanese Snackに狂喜乱舞?するアメリカ人青年を見ました。
ただ、私たちの年齢です。
種類が豊富だからと言ってチョコレートばかりというわけにはいきません。
それに、
あまりにも日本らし過ぎるものも受けつけないかもしれません。
以前、豆腐をまずそうに食べるアメリカ人女子を見たことがあります。

そんなこんなを考慮して、
チョコレートは形の面白いものだけにして、
ポテトスナック、
プレツェル、
柿の種はペッパー味にと、
こんなチョイスをしてみました。
グミはジェリービーンズと説明しました。
さらに、お茶、みそ汁、レトルトカレー、
ドレッシングはステーキにかけている絵のついているものを。

全部、近所のスーパーで調達。
小包郵送料金のほうが高くついたという顛末でした。
今度こんなことをするときは軽いものでそろえましょう。



新春は日本画から

2013-01-02 22:00:00 | 学・楽・感
年末年始というものは公共施設は閉まっているものです。
美術館、博物館も然り。
ところが、1月2日から始まる美術展がありました。
百貨店のギャラリーなどではなく、きちんとした美術館の催しです。
しかも、初日から2日間は入場無料!
うれしいお年玉です。

 

日本画 その妙なる世界 / 西宮大谷記念美術館

この美術館では、込み合った中での鑑賞ばかり経験していたのですが、
今回は、入場者もまばら、たいへん静かでした。
理想です。

日本画ということで、掛け軸、屏風絵などもあります。
屏風絵は離れてみないとせっかくの奥行きが台無しです。
それができるように鑑賞スペースを広くとってくれていました。

秋から冬にかけての風景画が多かったように思います。
吹雪にたわむ松の木が、動画のように見える作品もあり不思議な世界です。
人物画は少数、私にとって目新しいものは少数でしたが、
並んでいた上村松園と伊東深水、同じ美人画でも比べると面白いものです。
似た雰囲気はあるものの、
松園の描く女性は「私、1人で大丈夫」タイプ。
対する深水は「さあ、いらっしゃい」誘うような色気を感じます。

「山下摩起」という初めて見る作家の作品が複数ありました。
風景画も人物画も両方です。
ただ、思うのは、着物姿の女性を描く場合、
着物の柄というのは、四季の風景画でもあるのです。
ちょっとした発見でした。

この美術館は入館して真直ぐ進むと、
建物の向こう側の日本庭園を広いガラス越しに見ることができます。
ガラスの継ぎ目が縦にいくつか入っているので、
それが返って屏風絵のように見えます。
こういうときには、作品一つ分得したような気分です。

中にいる間に少し雨が降りました。
ひんやりした夕景も日本画になりそうでした。

 


2013年幕開けは

2013-01-01 18:03:06 | 


あけまして おめでとうございます

手抜きかとも取れるシンプルな年賀状は、
今年も娘の作品です。
昨年11月の終わりごろでしょうか、娘のPCがまさかの故障!
今回は手描き図案となりました。
でも、娘の描くこのキャラ、私は好きです。
絵に合わせて一文ひねってみました。



年末のスーパー店先、ずいぶん迷いましたが、
この大きなユリが新年を飾ることになりました。
主役となるべき松を抑える存在感があります。
陶器のコーヒーサーバーを器にしました。
結婚してすぐの頃購入してしばらく本業で使っていましたが、
コーヒーが冷めやすくて途中棄権、
長らく台所の天袋の管理人をしていました。
何度かリストラ対象になりましたが、再就職。
なかなかの働き者です。
年越し蕎麦のあとでチョコレートを2つ食べて、
金色の包み紙で折鶴を。
本体のバランスはイマイチですが、これで雰囲気も出るというもの?

新しく手に入れることばかりでなく、
昔からあるもの、
工夫をしたもので、
なにかしら花を咲かせられたらなあと。



いつものようにパックを開けてお節料理。

 

実は元旦早々、一波乱。
まあ、それはそれ、家族は仲良くいきましょう。
ゆりかもめの並ぶ先に神社があります。
良いご縁のある年に!