*165*はこうやって・・・

よく噛んで、ゆっくりたっぷり食べつくす
*165*の日々です

緊急手術~終電かよ!

2007-08-31 23:26:22 | 食・体
母の身体に何かが注入されるたびに、
長々とした説明と、サインを求められる同意書。
こうやって進んでいくのが現代医療なのですね。

『それでは手術室に向かいます』

母の乗った寝台の後を、
入院セットを積んだ車椅子を押して付いて行く私たち。
外来の診察はとっくに終わっていて、不要な電灯は消されています。
くねくねと進んできた通路は、そこだけ灯りで浮かび上がっているようでした。
壁面には立派な額に入った絵がいくつも飾られていました。不気味に・・・

ガラスの自動ドアを通り抜けた先に、さらに、すりガラスの自動ドア。
観音開きのスチールのドアが閉まって、『手術中』のランプが点灯する、
ドラマなどでよく見る演出はありませんでした。
すりガラスが目の前で閉まったとき、
その向うが手術室だったのだと気付きました。
おかげで、先生に、「よろしく」というご挨拶もしそびれたのでした。

2時間を境にこの手術が長いか短いか決まると聞いていました。
閉塞を起こしている母の小腸は、骨盤の中に落ち込んでいたのです。
10年以上前ですが、子宮筋腫の手術を経験しており、
手術跡への小腸の癒着が考えられていました。
その癒着の程度、小腸そのものの状態が手術時間を決めます。

すりガラスのドアのすぐ外で私たちは待てるのではなく、
離れたところに、待合所が設けてありました。
ついたてがあるだけなので、
通路を通る人の様子は途切れ途切れに見ることができます。
遅い時間に面会に来た人、お医者さん、
点滴をしながら移動する入院患者・・・
誰かが通るたびに緊張して見てしまう。

食事を取り損ねてしまった上に、
チェックポイントの2時間が迫り、トイレにさえ動きづらい状況の中、
もたれていた壁のインターホンがなって、
すぐ横のドアの中に呼び込まれました。
執刀医の先生がテーブルの向こう側に座っていらっしゃいます。
手術は成功ということでした。
ただ、小腸はねじれだけではなく、壊死を起こしていて、
切断の必要があったそうです。
ジップロックに入った『切断パーツ』を手にしていらっしゃいました。

その後、母は、麻酔が切れるのを待って、ICUへ。
持ってきたもの全部を置いては置けないということで、
荷物を整理し、
必要な物を置いていくというよりも、
持って帰れないものを無理やり置いてもらうことにしました。

声をかけると、力ない声ではありましたが返答する母。
昼間に見たときより、ほんの少し膨らみのある頬。

11時が迫っていました。
都合のいい駅まで弟に車で送ってもらいました。
切符を買って、ホームに下り、時刻表を見ると、
残されていたのは終電でした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

腸閉塞

2007-08-31 22:11:12 | 食・体
昼過ぎに携帯がなりました。母からです。
確か前日にもかかってきて、今度いる物を羅列していましたが、
何か追加があるのかなくらいに思っていました。

『おなかが痛なって、病院に行く・・・』

そんな意味のことを言ってたかと思うと、
男の人の声に替わり、それは、ホームの主治医の方で、
急な腹痛で自分が診察したけれど、
大きい病院で検査を受けるから、付き添って欲しいということでした。

こんなこともあるんだなあ、
でも、母が電話を掛けてきたのだし、大したことはないだろう・・・
会社に事情を言って、早退させてもらい、病院へ。

処置中と言われ、待つことしばし。
付いていて下さったホームのケアマネさんからお話を伺うと、
昼食前、突然のことだったそうです。

呼ばれて入ったところは、まさに、ER♪ちゃら~
体の大きさ丁度かと思える小さなベッドにはまり込んで、
体をよじりながら、まだ、痛みを訴える母がそこにいました。
別人のようでした。
入れ歯を外しているせいもあったでしょうが、
セメントのような色の皮膚が、頭蓋骨に薄く張り付いたようで、
ふくらみが全く感じられないのです。
程なく弟夫妻が到着。
そうこうするうちに、
はっきりした診断が出せないので、検査追加のオーダー。

そして診断ー腸閉塞ー緊急手術!

何時からと言い渡された開始予定時刻は、1時間後くらい。
全然、緊急ちゃうやん、と思ったのですが、
緊急でない時というのは、
『何日に予約しておきますね』というもので、
その日のうちにというのは、やはり緊急なのだと、後で気付きました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『あじほぐし御飯』

2007-08-29 22:43:29 | 食・体
十二指腸潰瘍発覚以来、
やや食が細くなったかに思える私ですが、
お昼ご飯に食べる物は今も悩みの種です。
特に、娘が夏休みと、その前後の短縮授業の間は、
自分だけにお弁当というのはほとんど作らないので、
一層困り物です。

ランチメニューのあるレストランで、
たまにあっさりした丼物などもあるのですが、
いつもあるとは限らない。たいていはフライ物三昧。

コンビニにおにぎりを買いに行くことも多いです。
お弁当、となると量が多いので。

何度か食べたことがあるのは、冷奴セット。
小さいパックの豆腐とだし、薬味などがセットになっているものです。
これにおにぎり1こというところです。

最近、私にちょうどいい量のパックご飯を発見しました。

『あじほぐし御飯』
ご飯の上に海苔と大根菜炒めがしかれ、
ほぐした鯵の身がちらしてあるのです。
麺類か何かと一緒に食べるくらいの少量設定で、
それがまたうれしい、私サイズ。
片隅に『新発売』の文字。

by ファミマ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

盆休み決算

2007-08-17 19:28:42 | 食・体
12日から16日、5日間の休日でした。

<1日目>
仏さんのお供えに果物を買いに行くという名目で、
夫にバイクで連れまわされました。
娘と違って、バイクそれほど好きではないから、
私としては買い物だけのつもりだったのに、
主導権を握る夫はツーリングデートを決め込んでいたようです。
あちらこちら回って(不本意ながら)、
いわゆる近郊農家が直販所を設けているところへブドウを買いに行きました。
疲れました。筋肉痛が残りました。
夕方予約していた美容院に行って、マッサージでリラックス。

<2日目>
夕方、義父母の家にお供えを持っていくことになっていたので、
それまでに片付け物です。
ズイキを買ってきました。
今度は酢味噌和えにしてみました。
いい感じに出来たので、晩ご飯の1品に持っていくことにしました。
風呂のカビ取りで蒸し上がってしまい、鼻血が出ました。

<3日目>
昨年末に亡くなった叔父の法要にお寺に行きました。
暑い日でした。
日よけにと思い、持っていったブラウスジャケットを、
脱いだり着たりしてたのが悪かったのか、どこかでなくしてしまいました。
着用2回目だったのに・・・残念~
骨折から復活した義父も同行しましたが、疲れた様子でした。
夕食は、中華レストラン。
義父母、義姉家族、うちの家族、総勢9名、個室でコースを頂きました。

<4日目>
母の老人ホームへ。
途中、梅田で携帯電話ショップに寄りました。
前日、義父の携帯の機種交換にも行ったのですが、
この日は、娘用の修理の依頼です。
末期的な症状で、代機への電話帳データの移し変えができず、
娘は老人ホームにいる間もずっと、手入力で移し変えをしていました。
この日は、母の郵便通帳の住所変更に行くだけの日だったのに、
要らない時間を食ってしまいました。

<5日目>
家でゆっくり。外に出たのはゴミ出しのみ。
汗だくでパンを焼きました。
カフェモカブリオッシュ&グリッシーニ(千趣会のキット使用)
娘が宿題の追い込みをする横で、
アロハシャツ型ポケットティッシュケースを作ろうと端布の裁断を始めました。
ミシンはコンセントの都合で灼熱の台所でかけました。
ティッシュケースはかわいくできたけど、
最後の汗を搾り取った感!
晩ご飯は娘が『宿題』で作ってくれました。

流れる汗とともに盆休みも過ぎていきました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

自転車三難

2007-08-09 23:32:42 | 
先月の中頃でしょうか、
夫が、『自転車壊されてる!』と、憤慨していました。
無秩序に大量の自転車が置かれた、住宅内の駐輪場では、
盗難や、いたずら、破損などは日常茶飯事です。
そんななかにあって、我が家の自転車たちは、
憂き目に会ったことは一度もないのが自慢でした。

なのに、夫の一件があってから、家族に連鎖!

次は娘でした。
天神祭りに日に盗難に会い、
今週初め、購入店のサービスで割引再購入したばかり。

そして、ついに私の番です。
私は、他の2人とは違い、通勤で自転車は酷使しています。
ないと困るのです。
出勤の為、朝、駐輪場に行き、愛車にまたがって出発・・・
がりごり??

パンク?

会社の電話して、家に戻り、
買ったばかりの娘のを借りていくことにしました。
他人の自転車は乗りにくい。

夜、駐輪場まで戻って、そのまま自分のを修理に持って行きました。

これで終わって・・・2周目はいらん!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

感想文『梅田地下オデッセイ』

2007-08-08 22:50:41 | 学・楽・感
我が家で購読している新聞では、
小説の一説とその舞台やまつわる物(主に食べ物)を紹介するコーナーがあります。
単なる本の紹介よりおもしろいと思って読んでいます。
先日、そこに取り上げられたのが、

堀晃・作『梅田地下オデッセイ』

読んでみたいと思って探すと、初版で絶版、再版希望者募集中。
作者自身のサイトで、作品自体は読むことができました。

感想を一言で言うなら、
小説を読んでいるというより、地図を見ている感じ。
大阪梅田地下街に作為的に閉じ込められた人々の行動を追うというもので、
書かれたのがおよそ30年前だから、現在のその場所とは違いがあるけれど、
私は、頭の中にありの巣のごとく広がる梅田地下街をたどっていました。

『オデッセイ』なのは、
自らの意思ではなく、そこに閉じ込められた人々が、
出口を求め、または、安住の区画を求める冒険だからなのだけど、
通学通勤に、遊びに、まず梅田に出ないと始まらない生活を長くしている私には、
今も成長を続けるありの巣は、『ラビリンス』とも言えるのです。

新聞記事を見て、この作品を読んでみたいと思ったいちばんの理由は、
20年以上前、毎日毎日梅田の地下で、人の波を縫って移動していた頃、
ふと感じたことを思い出したからです。

『私はここで生きていけると思う』

そこにないのは地上の陽光だけで、
人間が生きていく為に必要な物は全てそろった場所だと感じたのです。
作者も私と同じように感じたことがあるのだと、勝手に思い込んでいました。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

不死鳥の騎士団

2007-08-05 23:09:27 | 学・楽・感
映画を見てきました。

前評判では、前作同様、映画だけでは内容が分かりにくい、とありました。
長いからね。これを2時間そこそこにまとめると仕方ないよね。

と、思ったら、夫は、今回のは良かったというのです。
筋が通っていてよく分かった、そうです。
前作は、色々と盛り込もうと思ってか、途切れ途切れになっていましたが、
今作は、サイドストーリーは一切なく、騎士団まっしぐらでした。
家族の中でここまで原作を読んでいるのは私だけです。
そんな私のほうが、
あまりにも贅肉がなく面白くないという感想を持ってしまいました。

私が頭の中に作り上げていたシーンが、
そのまま映像になっていることもありました。
私って、映画監督の素質あるのかな?

大きく違っていたこともひとつ。それは、
私的には、アンブリッジ先生を、ずっと醜悪に作り上げていたこと。
なのに、出てきたのは、ただのちっこいおばちゃん。

『あんなおばちゃん、近所に居てるよな』家族の同意が得られました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

登校する娘

2007-08-02 22:58:57 | 学・楽・感
娘が夏休みに入って、10日を過ぎているというのに、
部活でもなく、未だ登校し続けています。

始めの1週間は、『実力養成講座』←補習では聞こえが悪いので・・・
その後は、
図書室に入れてもらって、宿題をしているというのです。
家にいても、マンが読むか、PCにへばりつくかしかないので、
それもよしですが、
制服来て、バス乗って、電車乗って、ご苦労さんな話です。
ここ数日は、お昼ご飯まで用意して。
国語の先生に、
『お湯あるから、カップラーメン持ってきてもいいよ』って、言われたそうです。

図書室で、どんな宿題をしてるのかというと、

デッサン

絵画

なんかおかしいよね。

現在、校舎の一部を建替え工事中。
壊されゆく校舎をパステルで記録したようです。

明日はお弁当を持って行くって。
台風来るんちゃうんかいな?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする