*165*はこうやって・・・

よく噛んで、ゆっくりたっぷり食べつくす
*165*の日々です

ジュリエットからの手紙(DVD)

2012-03-30 22:38:12 | 学・楽・感
世界中の女性たちが、様々な形の恋愛の悩みを投げかける場所、
それがイタリア・ヴェローナにある「ジュリエット・ハウス」
そして、その場に集い、
おそらくはボランティアとして悩みに応えるのがジュリエットの秘書たち。

一観光客であるソフィーは、どちらかというとジュリエットに手紙を書く境遇なのに、
婚約者の帰りを待つ時間つぶしに飛び入り秘書となり、
ある手紙に返事を書きます。シェークスピアの秘書にでもなれそうな文学的な文面で。

ある手紙というのは50年前に15歳の少女クレアが書いたものでした。
彼女は今や成人した孫を持つ妙齢のマダムです。
しかし、届いた手紙が記憶の箱を開ける鍵となり、
孫を伴ってかつての恋人を探す決心をしました。

一般的な観光地から、郊外の農園をたどるその道のりは、
明るい太陽に照らされたイタリア各地の美しさを見せてくれます。
そして、
女性をほめちぎって口説き落とそうとするイタリア男の神髄が、
年を重ねても衰えるどころか磨きがかかるのもよくわかりました。
何人もの同姓同名をやり過ごし、探すロレンツォ本人がみつかったらきっと、
偽物たちのようにチャラいおっさんではなく朴訥な農夫だろうと思いきや、
やっぱりいきなり愛を語りだしたのには少しばかり笑えました。

クレアが『この人』と確信を持ったのは、本人を見たときではなく、
記憶の中にあるロレンツォの姿をしたその孫を見たときでした。
かつての恋人を探し回る間、気持ちは恋する15歳だった彼女が、
そのとき50年の歳月を思い知ったのです。
どちらも同じだけ年を取っているのに、
自分の老いた姿は愛した人に見せたくない、と。

体も、心も消耗させた数日間の旅、
50年前に勇気を出していれば、こんな労苦はなかったわけです。
50年は長すぎます。けれど、
50年たったからこそ実る恋もあったのです。

いくつもの擦れ違いを現世では修正できなかったのが、本家、
「ロミオとジュリエット」

新しいお話では少しだけ強い気持ちとタイミングで、
消えそうな恋を一つならずも救う結末となりました。

ストック食材

2012-03-25 21:47:03 | 食・体
小さなブーケほどもあるパセリの束を買いました。
安かったので。とは言え、
パセリなんかそうそう量を食べるものではありません。
葉をちぎってひたすらみじん切りです。
大き目のジップロックを用意して、
面積いっぱいに平らに広げて入れます。
下からくるくる巻いて空気を抜いてロック!
冷凍して置けば何かと便利に使えます。
軸の方も捨てずに別袋で冷凍。
こちらはスープのハーブとして使いましょう。

ねぎも刻みました。
こちらは陶器の蓋付き容器に入れて冷蔵です。
家にいる人が昼食に麺類を食べるとき勝手に使います。
私以外、包丁を使うものがいないのでこれが必要。
容器一つに入りきらない分だけ小さい容器で冷凍します。
予備です。

パックを開けて使い残ったキノコ類とか、
ブロッコリーの軸とか、
菜っ葉のおひたしの一部とか、
なんやかんやと冷凍します。

なんにもないと思ったときに、
実はこれがあるのよ♪

これが快感!

ほんとに何もない時もあるけどね。

阪神百貨店『雑端市』

2012-03-18 23:19:12 | Weblog


百貨店でのお買い物らしく、厳重な梱包です。
だって、中身はワレモノですから。

かねてから欲しかった酒器を購入しました。
こういうものはそこそこなお値段がするものです。
故に、どこで買うか…?

数日前に開催中を知った
阪神百貨店『雑端市』
衣料品、洋品、食器、調度品…何でも有りの催しです。

梱包を解くと、



なんということでしょう~

「とっくり」と「ぐいのみ」は各105円
「おちょこ」は驚きの各68円

百均より安いやん!

安モン自慢をしたくなるのは、大阪のおばちゃんの性…

49er

2012-03-17 18:27:55 | 食・体


My daughter & I weigh 49kg.
"49kg" hmm...

In my opinion, most of Japanese women want to weigh 40's kg.
I mean between 40kg and 49kg.
Especially 47kg or48kg.

But 49kg?

49 is the last nomber of 40's.
So I'm afraid that women think
"you realy want to be 40's, actually you weigh 50kg or more, don't you?
with laugh
when I say "I weigh 49kg"

My daughter thinks same as me.

How should we do?

OK! Let's lose 1kg!

いかなご

2012-03-14 23:52:25 | 食・体
家に帰ってきたら、
1kgの瞳が私を見つめていました。

というわけで、くぎ煮にチャレンジ!

いかなご 1㎏
醤油   200㏄
砂糖   200g
酒    150㏄
生姜   1/2パック

2年前に「ふるせ」を炊いたときに、フライパンを使ったのですが、
中華鍋の方がよかったな、というのを思い出し実行。

醤油、砂糖、酒、生姜千切りを鍋に煮立たせます。
いかなごを小分けに投入。(内緒でソフトにほぐす)
再び煮立ってきたら、ソフトにアク取り。
その間、ずっと強火。
汁気がやや引いて、いかなごが全面に浮かんできたら、
穴あきホイルをかぶせて中火に落とす。
汁気がなくなってきたら、弱火にし、
鍋を揺すって底からはがす。
ぎりぎりまで水分を飛ばし、火から降ろす。
さらに広げて、うちわであおぎ、粗熱を取る。

それがこの状態。



さて、お味は明日のお楽しみ!

きんかん

2012-03-13 19:09:25 | 食・体
昼休み、郵便局へ。
さびれた商店街の中におばあちゃんが一人で店番をしている八百屋があります。
さびれたなんて申し訳ない表現だけど、
私が今の会社に入った10年前はもっとお店あったのよね。
昔ながらの店の造りで、
玄関の戸板を外して空き箱の上に渡して、
その上にざるに盛られた品物が並べられています。

私の目に留まったのは「きんかん」
袋詰めされたのを2つ買いました。

きんかんって、ほとんど種なんだ。

私の計画はうまくいくんだろうか?
心配になりました。

ユズで成功して、柑橘系のジャムが意外と簡単なことを発見。
きんかんは元々生なら皮を食べるものだから、
農薬とかワックスとか気にしなくていいはず。

ちょうどあったオレンジの果汁を絞って追加。
ちょっとズルしたけど、
なんとか、「らしく」なりました。





『しあわせのパン』それは「シェア」

2012-03-04 22:20:12 | 学・楽・感
今年になって初めての映画鑑賞、
『しあわせのパン』

他の映画を見に行ったときに予告を見て、
北海道の景色だもの、これは映画館で見る映画よね、
夫と意見は一致していました。
もちろん、景色は美しく、さわやかな風が吹くようでした。
ただ、そこは二番手でした。

一番はおいしそうな音!
パン屋さんのお話ですから、特にパンの焼けていく音です。
パンを焼いたことのある者としては、誇張があるのはわかります。
それでもいい。
おいしさを感じられる心地よい音達でした。
他にも、よく切れる包丁の音、湯気を立てる大鍋の音、
時折鳴く羊の声…

そんな音の中に、カップルが順繰りに紛れ込んできます。
鍵の見つからない頑丈な箱を抱えた人たちです。
パン屋さんの夫婦(?)の心尽くしと、パンと季節の料理で、
みな、その箱を開けたり、いらなくなって置いて行ったり、
もっと大事なものを見つけたりして帰って行きます。

みな、パンを分け合います。
分け合うときに相手のことを思います。
それが開かない箱の鍵なのかもしれません。

一番大きくて重い氷のような箱を抱えていたのは、パン屋さん自身でした。
お客さんの心の塊をほぐすことが、自分の氷を融かすことになりました。

一生のうちに、
何度も重い硬い箱を抱えることがあるでしょう。
時には一度にいくつも。
それを一つ一つ、あるいはいっぺんに羽より軽くすることができる。
新しい自分を見つけることができる。
死ぬまで。
私が一番好きになった老夫婦がそれを見せてくれていました。

風景よりも分け合う手が大きく見えた映画でした。