おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

初めての釧路。その2。

2018-05-11 20:27:30 | つかのまの旅人
                                     「釧路市湿原展望台」。

 そこで、釧路湿原へ。

 自然がこの地に与えてくれた歴史的遺産「釧路湿原」は国内28番目の国立公園として昭和62年に指定されました。
 この展望台は湿原に群がる「谷地坊主」をモチーフとした、古風な西欧の城を思わせる建物で、昭和59年にオープン。屋上からは四季折々の湿原の変化を見ることができます。(「パンフレット」より)

展望台から。
 
                  

 見渡す限りの大草原。ただ、尾瀬ヶ原などのような湿原が広く点在しているようですが、意外と起伏があり、樹木に遮られてしまっています。
              

 館内は、展示館のようになっていて、幻の魚「イトウ」なども展示されています。写真がうまく撮れなかったので、「Wikipedia」から借用。

イトウ(伊富、伊富魚、伊当、𩹷 )
 サケ目サケ科イトウ属に分類される淡水魚。別名は糸のように細長い体系を持つ個体が多いことから名付けられたとされるイト、イド、チライ、オビラメなど。
 日本最大の淡水魚として知られており、体長は1mから大きいものでは1.5mに達する。記録上最大のものでは、1937年(昭和12年)に十勝川でおよそ2.1mのイトウが捕獲されたことがある。また体長1㍍に育つまで10年程度の時間が必要である旨、イトウ研究者からの発表もなされており、サケ科の魚としては長命である半面、成長速度が非常に遅いという特性があり、この点がイトウの希少性と相まって、個体数の減少に拍車をかけているものと考えられるため、早急な保護策の策定が急務であると考えられる。
 和名は「糸魚」の意味で、これはサケ類としては全長に比して体高が低く細長い体形である上に、サケとは違い早春に上流に遡上・産卵するため、初春から晩春にかけては生殖活動後の痩せ細った個体が多く見られるために、「糸のように細い魚」という印象が持たれたことによる。婚姻色はしばしば鮮やかな茜色で、大きな魚体を川面に反転する姿が目撃されることから、イトウのハネとして釣り師の格好の狙いの的になることがある。また春に遡上するイトウは、その魚体の大きさから、種川において容易に姿を見つけることができるため、特に遡上期における保護策の徹底が重要である。
 日本では北海道の一部(11水系)の河川・湖沼に、その他樺太や、南千島に生息している。現在、イトウの生息する南限は北海道の尻別川であるが、河川改修や森林の伐採・農地拡大等による汚泥の流入、ダムによる川の寸断などにより、尻別川での自然増殖はほぼ絶望視されている。
 かつては岩手県で1水系、青森県小川原湖のほか1水系にも生息していたが、絶滅した。北海道には広く分布していたが1960年代には9水系での生存が確認できなくなっていた。また、1980年代末には、24水系での生息報告が途絶えた。
 イトウは他のサケ類に見られるように降海性を持つ。急流性の河川は好まず勾配の緩い河川を好み生息し、稚魚の成育には氾濫原の様な水域が必須とされている。一部の個体は汽水域や沿岸域で生活するが、通常は夏季は上・中流域、冬季は下流域で生活する。降海後の海洋での生活史は十分に解明されていない。降海後の個体が沿岸でのサケ・マス漁で混獲されることもある。
 性成熟はメスで6-7歳約55cm、オスで4-6歳約45cmで迎える。他のサケ類と違い産卵後に死なず、一生のうちに何度も産卵を繰り返す(ただし、毎年産卵するわけではない)。北海道での産卵期は3月から5月であるが寒冷な地域では遅くなる。
 卵は鮮やかな朱色で、直径はおよそ6mm。受精後37-40日で孵化する。孵化後の稚魚の体長は1.5-1.7mm。稚魚の身体の側面には6-7個のパーマークがあり、体長が15cmほどになると消える。寿命は長く、15-20年以上生きる。
 当歳魚は岸寄りで流速の緩い場所に好んで生息し、主にカゲロウ類等の水棲昆虫を食べるが、陸生昆虫の水面落下個体はあまり食べない。1歳魚以降は流心に近い場所や、水面上に河畔樹木の枝が張り出した2m以上の水深のある淵などに移動する。また魚食性が表れ、共食いを含め他の魚を食べるようになる。但し、ヤマメやアメマスより動きの鈍いフクドジョウを多く食べているとする研究がある。大きな個体はカエルやヘビ、ネズミ、水鳥のヒナ等を食べることもあるほどの悪食さでも有名で、後述のように鹿を飲んだという伝説すらある。
                          

遊歩道を少し歩いてみます。
 釧路湿原国立公園は、わが国最大といわれる釧路湿原を中心にその周囲の湖沼を含み、釧路市・標茶町・釧路町・鶴居村にまたがる28,788ヘクタールの面積を有しています。
 ハンノキの木立を点在させたヨシの草原と蛇行する河川などがおりなす広大な水平景観、その中に見られる動植物のさまざまな営みと原自然の保存度の高さは、わが国では他に類例がない特異性をもっています。・・・


                       

 残念ながら直接湿原に触れあう機会がなかったので、HPより写真をお借りします。


 広大な湿原のとばっくちに立ち寄っただけです。
     



           

       

 もちろんこうしたところに立ち入ることはできません。遊歩道の先にある木道だけでも歩いてみたかった、と。ぜひ機会があれば訪ねてみたいと思います。

 「釧路湿原」は「ラムサール条約」によって保護されています。


                
ラムサール条約
 湿地の保存に関する国際条約。水鳥を食物連鎖の頂点とする湿地の生態系を守る目的で、1971年2月2日に制定され、1975年12月21日に発効した。1980年以降、定期的に締約国会議が開催されている。
 正式題名は特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約(英:Convention on Wetlands of International Importance Especially as Waterfowl Habitat)。
 「ラムサール条約」は、この条約が作成された地であるイランの都市ラムサールにちなむ通称である。

 車の中からの景色。一面に広がる湿原は金網でしっかりガードされ、保護されています。


                 

 一部では宅地化されて農場や建物などがあります。案内してくれた方に尋ねると、湿原をそうするためには水抜きで何年もかかり、その上に土盛りをしてさらに何年もかかってようやく利用できるようになるそうです。

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