おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

明日からセンター試験

2006-01-20 23:45:15 | 教育
 いよいよセンター試験が始まる。今回のセンター、「ゆとり」教育をうたった新しい学習指導要領による最初の試験となる。その「ゆとり」も学力低下につながったとの批判が激しく、これでは学力がつけられない、など公立校への不信感を増大し、公立離れを加速するはめになった。
 そもそも「指導要領」は、大綱的基準にすぎないはずのもの。しかし、実際は、全国画一的。日本のすべての公立の小学・中学・高校への強制力をもち、やる教科から教科書、授業時間数まで指示通りに実施しなければならない。私立はその特色を生かした授業が出来るのに比べて。
 「総合的学習」もその一つ。中学では、各学年2時間ずつ配当されている。教科を超えた、教科の枠にとらわれない「総合的学力」を身につけさせ、「真の学力」「生きる力」を育てる、などとかを目標にする。ところが、現場は、なかなか思うようにいかず、修学旅行の事前学習、上級学校訪問とかで適当にお茶を濁すケースが続出。中には、英数国の補充授業にまであてている学校も。
 さらに、毎週土曜日が休みになったことで、月曜から金曜までの授業時数の確保に汲々としている。さらに、「学力」低下の声に押されて、夏休みの短縮、2学期制、事実上の土曜日の授業実施など、「ゆとり」「真の学力」などという理念はそっちのけでまさに「ゆとり」なき学校になってしまっている。
 これでも公立校離れはますます進み、東京あたりでは、すでに小学校から私立に行く子が多く、中学校・高校と進む間に、公立志願者は減少する。それでも、都立高校はどうにか志願者数は回復傾向にあるが、かつての学力上位層が戻ってくる気配はないようだ。
 こうして、小学4年頃から塾通い。年間100万円以上、土・日はすべて塾へ。平日も、学校から直接塾に向かい、夕飯をコンビニで調達し・・・。こういう「異常」事態が生まれているのが、現状。それでも、文科省は部分修正でどうにかしようとして策を弄している。現場も「授業を塾に学べ」を、各教育委員会から押しつけれて、その研修にかり出される始末。また、「教師道場」なるものを作って叱咤激励する。
 こうして、小学・中学・高校と教師も親も、ましてや子どもたちも、お上の気分次第の「何でもあり」路線、朝令暮改は当然、猫の目(猫のほうがまだましだ)改革に翻弄されつつ、今回の「センター」を迎えた。果たしてどうなることやら。
 結果、獲得した点数ですぐに合否が決まる「私立大センター対応試験」もますます増加。そうして、公立、私立の受験生の成績が明らかになったらどうなるのか?
それでも、お上はこれまでの政策を変えようとはしないだろう。
 明日は、全国的に雪で荒れ模様。試験もそうならなければいいのだが。ヒヤリングのテストを受けると、夕方まで長丁場。受験生諸君の健闘を祈ります。足元に気をつけてお出かけ下さい。足元をすくわれないように、監督官諸君!まさか高見の見物をするつもりはないだろうね、文科省の役人、教育関係者諸君!
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