百島百話 メルヘンと禅 百会倶楽部 百々物語

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

林芙美子(1904~1951)

2020年01月20日 | 空木宝剣
古稀の春 奥歯一本 ご返却

令和の初春、古稀となり。





まなこは、白内障。

歯茎は液状化で奥歯ぐらぐら。

健忘症のけん坊や、認知症のチー坊が遊びにやって来る。

後退した分、顔が広くなった割に、もう毛のない現状。



この世のものは、すべて仮り物(トルストイ1828〜1910))。

自分の肉体すら一つ一つ機能を返して、最期には高天ヶ原の煙となる。

古代より稀なる老中に突入の余生は、日々是好日(武者小路実篤1885〜1976)か、日々是命日のおまけ人生か。



人生は、マラソンに例えられるが、人間五十年時代は、五〇キロマラソン走者。

人生百歳時代は、百キロ走者。

短命を短距離走者とすれば、花の命の長短を比較する術もなし。

林芙美子は、自分という花を摘んだのか?

花に命の水を差したのか?

「花の命は、短くとも長くとも、苦しきことのみ多かりきか」





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