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100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

立冬

2022年11月07日 | 福伝。

今日は、立冬。

昨日は、越前がに漁解禁、ズワイがに(極)が過去最高の310万円で落札されたとの事。

景気のよい話題となりました。

50年前の昨日、福井県内の北陸トンネル内で走行中の大阪発青森行き急行列車「きたぐに」の食堂車から火災、多数の死傷者が出る大惨事となりました。

この大事故、よく覚えているのです。

高校1年生、通学途中の朝、山陽本線尾道駅に行くと、電車が全部止まっているのです。

「北陸トンネル内火災事故の為、運航中止」と、白いチョークで黒板案内に書いてありました。

遠く離れた北陸本線の福井県と山陽本線の広島県とは、関係無いのでは?

実は全くそうではなく、北陸本線の上り下りが止まると、山陽本線と北陸本線を走る青森と九州まで走行中の貨物列車が全部止まっている状態だったのです。

あの日、学校を休めた記憶が鮮明に残っているのです。

昨日の地元新聞記事コラムに、あの急行ゆきぐにに乗車していた当時19歳の少女の話が載っていました。

九死に一生を得て救出されたものの、煙で声帯を痛めて、あまり声が出ないというハンディを持ったとの事。

高校教師になる夢を諦めて、当時の井村屋製菓の福井営業所にアルバイトで入社。

夜間、経理学校に通い学んだとの事。

「奇跡的に生き延びた私の人生は、生きて働いて恩返し、犠牲者ヘの恩返し」というのが、人生のモットーになったとの事。

事故から50年。

この少女は、今、井村屋グループ初の女性社長、中島伸子さん。

カニよりも、井村屋のあずきバーを食べたくなった立冬です。



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