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100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

故郷は遠くなりて。

2023年06月11日 | 福伝。

我が国、日本国の三重指定(特別史跡・特別名勝・重要文化財)を受けている歴史的な六つの史跡をご存知ですか?

京都の金閣寺、銀閣寺、醍醐寺、奈良の平城京跡、広島の厳島神社、そして福井の一乗谷朝倉遺跡の六つのみなのです。

そのうち一乗谷朝倉遺跡を除いては、すべてが世界遺産に登録されています。

逆に、一乗谷朝倉遺跡が世界遺産に登録されていたならば、残念乍、受け入れ側の福井県の観光客対応の態勢が整っていないので大混乱を生じているかもしれません。

およそ400年もの間、田畑に埋もれていた戦国城下町、日本のポンペイとも呼ばれる一乗谷。

福井県が世界に誇る県立恐竜博物館、県立年稿博物館、そして新しく県立一乗谷朝倉遺跡博物館がオープン、見学に行って参りました。

戦国大名朝倉氏は、一乗谷に京から文化、技術、専門家を招いて学ばせて、学んだ者は、他国に行くことを禁じて独自の栄華を築いたようです。

地域ブランドを守る為の保護政策です。

中世の都市国家ベネチアに似ています。

ベネチアではグラス作りの職人が他国に行くことを許さず、グラス作りの秘伝を守る為に、逃げた者には暗殺団を送ったとの事。

その半面、職務励行なグラス職人には手厚く保護したとの事です。

因みに、この一乗谷には、遠く中国からは勿論、シルクロードを経由して、遥かなヨーロッバからのガラス製品を含めて多くの輸入品が発掘されています。

一時、京を凌ぐ繁栄ぶりだと言われたのは、確かな事実かも知れません。

来年春は、いよいよ北陸新幹線が金沢から福井県敦賀まで延伸、百年に一度という福井県の歴史的な転換期と位置づけています。

日本で唯一、フルマラソン大会が開催されていない福井県。

来春のフルマラソン大会開催に向けて準備が始まりました。

日本で唯一、イオンがない福井県。

昨年、イオン系のトップバリューという店舗がオープンしました。

福井県は、学力、体力、貯蓄力、幸福度、健康度、求人倍率等々、その殆どが日本の歴史的な観点からもトップバリューに位置するのに、地味と言われる県民性、福井県民の多くが、その実力に気がついていません。

御食国若狭越前(福井県)という地域が無ければ、畿内のヤマトの平城京、平安京も歴史上成り立っていません。

若狭神宮寺からのお水送りが無ければ、東大寺のお水取りは無いのです。

昔も今も、水と電気エネルギーを送り続ける福井県。

曹洞宗総本山永平寺、道元禅師の禅の教えと布教。

浄土真宗吉崎御坊、蓮如上人の南無阿弥陀仏の教えと布教。

禅という小さなパラダイス。

一向一揆という大きなヘブン。

自力と他力。

小さなパラダイス。

大きなヘブン。

2つのバランス、そのライフ。

地味さを加味した宗教王国の福井県。

今は、歴史を通り越して、恐竜王国だと叫ぶ福井県。

生きることは、障害だらけ。

歴史は、難問だらけ。

自由に行きたい場所で生きてゆけるのが、パラダイス。

誰もが自分らしく生きてゆけるのが、ヘブン。

思い描く生活を可能にするのが、道標ライフ。

桃源郷から黄金郷に続く、故郷は遠くなりて。

 



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