昨日で今季最後の雪降りも止んだ気配です。
冬将軍もシベリアに去りました。
春の足音も聞こえてきました。
ロシアには、冬将軍がいます。
冬将軍は、ロシアの熊よりも強く、プーチンの馬鹿よりも恐ろしや。
君主制を打倒したフランス革命後、19世紀初頭に現れたナポレオンがヨーロッバ全土制覇を前に、最後まで屈しなかったのが、英国とロシア。
資本主義の限界を説いたレーニン率いるロシア革命、世界初の社会主義国家ソ連を樹立したのが、ロシアの大地。
あのナチスドイツ総統のヒットラーもヨーロッバ全土覇権直前に立ち塞がったのが、またしても、英国とソ連。
さて、ソ連の社会主義制度が崩壊して30年。
昔、英国でお世話になったグルジア(ジョージア)出身のニーナさんを思い出します。
大戦中はソ連軍ではなく、ナチスドイツ軍で看護士として従軍したとの事。
当時のソ連最高権力者のスターリンとは同郷となるグルジア(ジョージア)出身にも関わらずです。
その理由は、スターリンによる恐慌政治、当時の若かった娘(自分)に判断できた事は、ソ連兵の軍服は貧しくて、そのみすぼらしさに比較してナチスドイツ兵の軍服も軍靴も持ち物もピカピカに磨かれて、それを見たらどっちに従軍したいか一目瞭然だったと言っていました。
結局、ナチスドイツ軍は敗戦崩壊して難民として英国に逃れたのではなく、難民として英国への移住を希望したとの事。
今も昔も、豊かな物資社会の国に憧れるのでしょう。
しかし今、多くのロシア人が言います。
「貧困層出身の若者が、無料で大学に進学し、医療も無料、親にも生活に不自由しない年金が支給された」と、ソ連時代のよき本来の社会主義の制度を懐かしむのです。
それでも、社会主義国家ソ連は崩壊しました。
市場開放した資本主義の勝利でもありません。
社会主義の特権階級層の存在が起因なのです。
資本主義の特権富裕層の存在が起因なのです。
後世に影響を与え続けるトルストイ、ドストエフスキー、ツルゲーネフ、チェーホフ等々の世界最高峰の文学者を輩出したロシア。
ロシア文学は、物事の存在価値を教えてくれます。
人間の美徳、悪徳、知性、感情、論理、そして真実と希望の矛盾。
毎年毎年、大河ドラマの多くは、常に誰か某と戦い、戦うドラマばかり、勝ち抜く人生に真実があり、勝ち抜いた先の豊かさに人間は憧れるのでしょう。
一方、希望とは平和な世界、安心な社会、絶対に侵略も戦争もしない。
戦争は破壊を伴い、火消し役が正義。
平和は停滞を伴い、冷戦維持が正義。
どちらもが正義、その正義の背後は、対立。
ロシアと中国の指導者が長く居座っても、まさか北朝鮮のように世襲制の国家になることはないでしょう。
そうなれば、中世の君主制に逆戻りです。
他国の存在、他国の民の気持ち、悲しみも想像も理解しない大国の指導者ならば、世界での覇権を競うだけの戦争犯罪者、領土拡大という奪いあうだけの強欲者です。
アメリカを筆頭に自国ばかりの存在、安全保障を強調するのも然り。
他国民の安全安定の営み生活を保護するのが、理想の世界社会なのでは?
所得の格差、貧富、階級の矛盾を生じる社会主義、資本主義が、最終的には、戦争への起因となるのではないのか?
プーチン大統領は嫌いではなかったが、権力の中枢に長く座る者は、どこかで失権失脚を恐れるあまり、腐敗して暴走するのは歴史が証明しています。
歴史に刻み込む堕ちた戦争犯罪人の一員に名を列ねるのか?
ソ連崩壊前の英国のサッチャー元首相、ソ連のゴルバチョフ書記長、米国のレーガン元大統領が活躍した雪融けの時代が懐かしく思えます。
国民選挙の一票の格差解消を裁判沙汰に出来る民主主義の日本社会は、素晴らしい❗
徴兵制の無い国、日本。
戦場に行くのは、常に未来ある若者。
今日は2月26日。
1936年の226事件、昭和維新と称した陸軍軍部内でのクーデター未遂事件。
戦争、疫病、貧困、人権問題、それでも過去よりも現在未来の方が、確実によりよい希望溢れる社会になっていると信じています。
さらに一言付け加えるならば、経済優先主義を肯定するならば、新しい資本主義には、所得財産(お金)、最低賃金と最高賃金を決めた方が善いのでは?
お金にも賞味期限を❗
所得格差という清き一票(人権)の格差解消を❗
地球温暖化の時代、戦争よりも冷戦に向けて冬将軍は独り密かに戦かっているのでしょう。