百島百話 メルヘンと禅 百会倶楽部 百々物語

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

日本遺産

2015年04月29日 | 百伝。
今日は、昭和の日。

先日、文化庁が、物語性を重視、地域活性化を主眼とした24府県18件の有形・無形文化財を日本遺産として認定しました。

いづれは、日本遺産百選を認定するとか・・。

北陸三県もそれぞれ「日本遺産」の認定・配置されました。

福井県では、御食国若狭から京都へ続く「鯖街道」が日本遺産に認定されました。

そして、広島県では、尾道が、日本遺産認定へ。

尾道に尾道水道が無ければ、何も変哲もない街なのでしょう。

尾道水道が紡いだ中世からの箱庭的都市が評価されたとのこと。

鞆の浦から尾道まで、百島を含めて「島・百参道」として、もっと大きく日本遺産が広がることを期待します。

さて、尾道市長選も終えました。

・・大接戦だったとのこと。

次点で僅差で泣いた吉井清介さん、残念でした。

人柄もよさそうです。

県議を辞しての市長選への覚悟、もうひとつの「尾道愛」を頂きました。

・・感謝です。

今後も、がんばってほしいものです。

期待しています。

さて、百島の為に身を粉にして働いてくださる平谷市長の再選、おめでとうございます。

「世界の尾道へ」と力強くコメントをされていました。

その意気込み、その勢いで、百年先の中国州、あるいは中国四国州都への立候補表明してほしかったなぁ。

お隣りの福山市、府中市を巻き込んで、「ビンゴ市」を中国四国州都へ。

そして、千年先になるかもしれませんが、どう考えても、未来の日本の首都は、気候温暖、天変地異も少ない瀬戸内海の中心部に移ることになると思います。

その頃の移動手段は、空飛ぶ車になっているはずです。

現在、尾道は、北は出雲の神話の国、南は四国巡礼の仏の国へ、しまなみ海道、やまなみ街道と結ばれることになった、ほぼ中国、四国地方のど真ん中に位置します。

広島市と岡山市よりも、いち早く先手を打って欲しいものです

そうそう、今日は、尾道のことを書くつもりは無かったのです。

風邪から気管肢炎になってしまい、ソファの上をゴロゴロしていると、やはり思い出すのは「故郷」のことでした。

先日、県境の町に行って参りました。

この建物、福井県と石川県の県境の上に建てられています。



右側が石川県加賀市、左側が福井県あわら市・・総称して、吉崎御坊という場所です。



ここに、毎年毎年・・350年近く、蓮如上人御蔭道中が執り行われます。



京都東本願寺から一週間程かけて、てくてくと旧道を歩いて吉崎御坊まで辿り着くのです。




南無阿弥陀仏は、この福井県吉崎の地から全国津々浦々へと拡がったのです。

これも、いづれ日本遺産となるのでしょう。

蓮如上人自筆の掛け軸を拝ませていただきした。



空海、最澄が現れて、約1200年。

道元、親鸞、日蓮が現れて、約800年。

原発の寿命が、約50年。

巨大な瀬戸大橋の寿命が、約200年。

どの日本遺産が、世界に生き残れるのか?

日本全体が、日本遺産であり、世界遺産です。