百島百話 メルヘンと禅 百会倶楽部 百々物語

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

上下圧巻 幸せになる言葉

2007年06月10日 | 千伝。
一億総中流意識の時代が一番安定した時期だったかもしれません。
一億総上流といえば、日本も奢ったかと言われます。

中流という謙虚さを壊して、今や中抜きの上と下のドーナッツ社会です。
中流で謙虚で、事件事故の少なかった社会で良かったじゃないかということになります。
 
ところで、広島県には、上下町というかつて天領地だった場所があります。
島根県大田市の大森銀山の銀を港町の尾道まで運んで栄えた町です。
上下町には、翁座という古い演劇館が有名で、1910年生まれの森岡まさ子さんの出身地であります。

森岡まさ子さんの口癖、幸せになる言葉を紹介させてください。
  
 出会いを大切に、いまを生きる
 逢う人も、逢う人も、福の神
 あせるな、おこるな、いばるな、くさるな、まけるな
 よろこべば、よろこびごとが、よろこんで、
 よろこびをつれ、よろこびにくる
 自分のダイヤモンドを探せ

隣りの岡山県井原市出身の彫刻家平櫛田中(107歳歿)が、102歳の時に森岡まさ子さんと対談しています。

平櫛田中さんの言葉も紹介させてください。
この方の大切な言葉は「念ずれば花開く」です。

「六十、七十は鼻たれ小僧、男ざかりは、百から百から、わしもこれからこれから」
「人間いたずらに多事、人生いたずらに年をとる」
「いまやらねばいつできる、わしがやらねばたれがやる」
「今日もお仕事、おまんまうまいよ、びんぼうごくらく、ながいきするよ」

彫刻家 平櫛田中・・彼の制作した2メートルにも及ぶ東京半蔵門の国立劇場にある鏡獅子は圧巻です。

兎亀

2007年06月10日 | 千伝。
兎亀と書いて、(とき)と読めます。

ときは時。時間を表します。今日は、時の記念日。

兎と亀の童話は、人生の時間の経緯を詠っている気がします。

お年寄りや病人で、動きが遅い人に、はやい動きを要望するのは、亀に兎のように動けと言うに等しいです。

介護で、老人と接するには、亀の心で接するのが正しいと思います。

スピード時代に育った人間には、スイッチの切り替えが必要です。

兎の心では、問題が山積みとなります。