百島百話 メルヘンと禅 百会倶楽部 百々物語

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

戦争と平和

2007年06月08日 | 千伝。
ドイツのハイリゲンダム・サミットに思う。

ロシアの文豪トルストイの「戦争と平和」を読んだのは、随分昔のことで、時代も風景も、現在とは大きく異なりますが、人間の環境の最悪の状態が戦争であって、戦争は絶対悪ということを、あの時代には、既に人智として認めていたのでしょう。

そして、戦争という絶対悪の次が、貧困と飢餓の状態。

貧困の土壌からは、ケシのような犯罪の花しか咲きません。
北朝鮮やイランやイラクを、ブッシュは、悪の枢軸と非難したことは正解かもしれません。

だが、第二次世界大戦後の朝鮮戦争、ベトナム戦争から湾岸戦争、イラク戦争と間断なく戦争を続ける世界唯一の国が、自由の国アメリカです。

究極の悪の枢軸とは、戦争を履行する自由の国、世界の警察国家アメリカを指すのかもしれません。

ところでCO2の世界最大排出量の国は、25%の比率でアメリカが断トツの世界第1位です。
因みに、2位が中国です。

また、二世紀にまたがって戦争を継続中のアメリカという国には、精神もしくは身体障害者が異様に多いのも当然の真実です。

善意の問題

2007年06月08日 | 千伝。
この頃、日本の大きな問題は、年金記録の不備問題と介護問題・・こういうニュースが大きく取り扱われるようになった背景は、少子化・超高齢化社会の領域に入った日本の現実なのでしょう。

人間は、本質的には臆病者です。だからこそ、心配の種は尽きないなのかもしれません。

去年の自殺数は、9年連続、3万人を超えています。
この10年間で人口30万人レベルの都市(人口10万人の尾道市が3つ)が、消滅したことになります。

生き残った人も、老後のことになると、誰もが避けては通れない人生の終章だからこそ、年金、介護問題・・この世の世相に敏感になるのでしょう。
とりわけ、年金の社会保険庁の高給取りの職員の怠慢は、厳しく糾弾すべきです。

しかし、これからの日本の介護問題は、別の見方をしなければなりません。

マスコミ評論家は、介護とビジネスは、切り離して考えるべきだとか・・監督省庁がしっかりしなければ・・とか無責任なことばかり言いますが・・介護の現場は、3Kそのもので、多くの老人の食事、排泄を時間内に終えなくてはなりません。
しかも薄給でストレスいっぱいの状態で働いているのが現状です。

虐待とは言えなくても、自立という名目で老人に急かせる強迫行為が、日常茶飯事なのが介護の現実です。

テレビに出演する年収数千万円のタレント、マスコミ、世相、評論関係者が、善意のある言葉を使います。
例えば、「人間としての決め細やかな対応する介護サービスを求める」ようなコメントです。
身内だけの老後介護を考えてのことでしょう。

毎日、数十人単位の老人を介護しなければならない年収200万円程度の介護従事者に言う言葉ではありません。

「自分でやってみろ」と言いたくなるのが、日本の介護現場の声でしょう。

不正受給した介護企業のコムスン問題の親会社グループの「グッドウィル」の意味は、善意です。

六本木ヒルズのような場所に居を構えていると、善意が、金にまみれたビジネスグループに映るのは、誰にも明らかでしょう。

グッドウィルグループの総帥、折口という人物・・介護の現場を体験して出直せ、と言いたいものです。