寶厳寺（2013年1月27日参拝）

道後温泉に来たからには温泉に入るのが普通であろう。

しかし私はこの地に来たからには必ず行こうと思っていたのが、
時宗開祖一遍上人の生誕地である寶厳寺。

いわゆる聖地巡礼は気が引き締まるとともに、
心の中に高ぶる気持ちも沸き立つ。


所在地：愛媛県松山市道後湯月町
御本尊：阿弥陀仏
宗派：時宗
創建：伝・665年
開基：越智守興
正式：豊国山遍照院宝厳寺


【ネオン坂】


今は何にもない場所ですが、
売春防止法が発せられる昭和の初期まで遊郭が並ぶ歓楽街だったそうです。

何故、寺の前に歓楽街があったのが不思議でしたが、
もともとは僧侶の住居があった場所で、
寺の衰退によっていつの間にか歓楽街になったとか。

やはり人はいつの世も春を求めるということですね。


【湯月稲荷大明神】
寶厳寺の大きな寺号碑が建てられる前までは湯月稲荷大明神が祀られてたいたが、
2007年に道後伏見稲荷神社に合祀された。

それまでも土地の売却や道路拡張の為に4回も移転を余儀なくされていたそうだ。

人間とは本当に身勝手ですね。

お稲荷さんをそのような扱いしては、
廃れても仕方ないというもの。


【山門】


ネオン坂改め上人坂を歩きお寺に到着。

ここから感じるお寺の雰囲気がとてもいいですね～。






一遍上人生誕地のお寺らしく、
山門は華美にならず実に渋い。

まさにいぶし銀といった感じでしょうか。


【境内】


正岡子規や酒井黙禅の句碑、歌碑や上人の御詠歌碑などがありました。


【本堂】


残念ながら通常は非公開で堂内に入ることは叶いませんでした。

重文の木造一遍上人立像が祀られています。


【観音堂】



【酒井黙禅句碑】


「子規忌過ぎ一遍忌過ぎ月は秋　黙禅」


【御朱印】


こちらのお寺は書置き対応とのことです。