Gomaler's~神社仏閣巡り~癒しを求めて

主に関西の神社仏閣巡りと御朱印集めが趣味です。

花の窟神社(2012年7月15日参拝)

2012-07-26 | 神社
瀞峡のジェットクルーズを楽しんだ後、
日本書紀に記され日本最古の神社といわれる花の窟神社へ。


所在地:三重県熊野市有馬町上地130
主祭神:伊弉冊尊、軻遇突智尊
創建:不詳


【由緒】
日本書記に「 一書曰伊弉冉尊火神を生み給う時に灼かれて
神退去ましぬ故れ紀伊国熊野の有馬村に葬しまつる土俗此神の魂を祭るには、
花の時に花を以って祭る。又鼓 吹幡旗を用て歌い舞いて祭る」とあり、
即ち当神社にして其の由来するところ最も古く、
花窟の名は増基法師が花を以て祭るより起これる名なり。

花窟神社は古来社殿なく石巌壁立高さ45米。
南に面し其の正面に壇を作り、玉垣で周う拝所を設く。
此の窟の南に岩あり軻遇突智神の神霊を祀る。
此の神、伊弉冉尊の御子なれば王子の窟という旧藩主に於いて、
此の霊地保護のため寛文9年9月、及び元禄8年11月四至限界御定書を下付し、
且つ高札を建て殺生禁断を布令せられた。


【花の窟】
神々の母である伊弉冊尊が火神・軻遇突智尊を産み、
灼かれて亡くなった後に葬られた御陵だそうです。

ということは葬送の地に神社が鎮座しているということになりますね。
これって珍しいと思うのです他にも結構あるのだろうか。


【鳥居】



【稲荷神社】




参道を進むとまず目に入るのがお稲荷さんです。

稲荷社ってどこの神社でも感じることですが、
薄暗い場所に鎮座してますよね。


【龍神神社】



【丸石】


石信仰も自然崇拝の一つであり石や岩に心霊が宿るという信仰は日本各地に存在しますが、
こちらでも丸石に神様が鎮まっているという丸石神仰が伝わっています。


【門】


簡素な門をくぐるといよいよ御神体を拝む。


【御神体】




この神社には本殿や拝殿はなくこの巨岩が御神体になります。

古より人間は巨大な石や大木に畏怖の念を抱き神格化してきました。

実際に目の前で見る圧倒的な大きさに私もそのような気持ちを抱きました。

この御神体の前では何にも悪いことは出来ないなと。(^^;






祈願を込めた白石を納めると願いが叶うと昔から言い伝えられているそうです。


【伊弉冊尊】


伊弉冊尊とは日本神話の大地母神であり人間の寿命を司る黄泉津大神。
同時期に生まれた国之常立神、豊雲野神、宇比地邇神、須比智邇神、角杙神、
活杙神、意富斗能地神、大斗乃弁神、淤母陀琉神、阿夜詞志古泥神、
伊邪那岐命と並んで「神世七代」と称される。

【軻遇突智尊】




軻遇突智尊とは日本神話にみえる火の神。
この火神はイザナミノミコトが神生みの最後に生んだ神で、
イザナミは陰部を焼かれて死ぬ。
夫のイザナキノミコトは怒って火神を斬る。
その血(火の色)から刀剣、雷神、水神が生まれ、
また死体から山の神々(山焼きの表象か)が生まれたという。


【大綱】


年2回、例大祭を行われ神々に舞を奉納し、日本一長いともいわれております
約170メートルの大綱を岩窟上45メートル程の高さの御神体から
境内南隅の松の御神木に渡すという神事が行われます。

この「御綱掛け神事」は太古の昔から行われているそうです。


【七里御浜海岸】


久しぶりにこんな良い海岸を見させていただきました。

帰宅してから調べたら全国渚百選の一つというこを知り納得。


【御朱印】