同じ高校野球なのに、「硬式」は、公式にも注目され、軟式は、されなかった歴史がある。
ソレが、硬式の甲子園大会以上に、世間の注目を浴びた年が有る。
中京(現・中京学院大中京) 対 崇徳(そうとく)戦が、同点、再試合。また、再試合を繰り返し、ついに、延長50回の、熱闘を制して、中京が、その準決勝を制し、弾みをつけて、すぐさま始まった!、決勝にも連続して勝ち、全国優勝を果たした時だ、
試合会場となった、兵庫県明石市の、明石公園のなかにある、ネーミング売買後の名称、「明石トーカロ球場」には、連日のスポーツニュースと、新聞で報じられた相乗効果により、なんと、大会始まって以来の、3000人もの観客が詰めかけ、両校に「どっちも、負けるな!」という、熱い声援が送られた。
中京の、松井大河と、広島県・崇徳高校の、石岡樹輝弥(じゅきや)の、投げ合いの末、ついに50回に至り、中京が勝ちを得た。
その後、松井大河は、中京大学の準硬式野球部へ、「入学」。
片や、石岡樹輝弥は、海を渡って、福岡大学の、これまた準硬式野球部へ「入学」。
1年生から活躍し始めたのが、石岡。
松井の方は、自信を持って投げた球が、部内の紅白試合で、まるでピンポン球のように打ち込まれて・・・・・・・失意のどん底に。
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それが、月日は流れて・・・・・
松井の後輩たちが、校名は、「中京学院大中京」と変わったものの、彼が大学3年生時、先の、高校の全国大会で優勝を遂げた。
想い出の詰まった、明石トーカロ球場に、その日、足を向けた松井大河。
先輩として、是非、一言と申し向けられて、投手陣に、「バックを信頼して、投げ続けること。俺も、そうしてきたし、ソレが、勝利につながる」と。
そのアドバイスを受けたせいでもないが、後輩たちは、アレ以来の優勝を手にした。
そして・・・・・
松井大河も、見事な再起を見せた。
以前の記事でも、紹介したが、昨年の「大学準硬式野球全国大会」で、見事な快投を披露。
1―0で、高校以来、またも、全国優勝をエースとして、成し遂げた。
現在は、大学を卒業。
社会人として、大学のグラウンドに近い、豊田市の企業に就職。
大学の野球部の監督の教えの通り、野球部員の前に、仕事が出来る、社会人であれを、実践。
ソレを守り抜き、社の、軟式野球部に所属してはいるものの、社会人1年生として、仕事を1人前に覚えることを優先し、大小の数ある野球大会に、その名前は、まったく、出てこない。
ひょっとして? と想い、ノンプロの最強チームのひとつ、トヨタ自動車の軟式野球部のメンバ―を見たが、松井大河の名前は、見当たらず。
一方の、石岡樹輝弥の方は、3年生時から、絶不調。
それまで、先発、中継ぎ、リリーフ、締めにと、何でもござれの大車輪の活躍だったのが、どうやら、ケガをしたとの情報もあり・・・・・・
まったく、最終の4年生の時は、試合に出て来ていない。
すでに、卒業こそしているものの、ボールは握っていないらしい。
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そして、今年の「高校軟式野球 全国大会」。
なんと、日本一を争う決勝戦が、本日、行なわれたのだが・・・・グラウンドが、豪雨で水浸しになる有り様で、試合は、1回の裏で、中止が決定。
明日、8月31日、午前11時から、同じ、明石トーカロ球場で行われる。
すでに、御存じの方も、多いでしょうが、なんと、決勝戦の両校。
中京学院大中京 対 崇徳・・・・という、もの。
そう、あの、球史に残る、闘いの再来なのだ。
先日まで行われていた、甲子園球場のように、午前6時に並んでも、当日券、売り切れ・・・入れない、な~んてことは、絶対に有りません。
入場料、無料の上、1万2000人まで、収容可能。
おまけに、最寄りの県営駐車場には、134台まで、駐車可能。
明石駅から、徒歩10分で、着けます。
明日の土曜日。
社会人1年生の、松井大河も、週末を利用して、豊田市の最寄りの駅から、乗り継ぎ、乗継して、時間かかっても、3時間半ほどで、想い出の球場に到着。
後輩を、応援する・・・・・のでは、ないでしょうか。
勝てば、松井が再起したキッカケ、起爆剤になった年の優勝から、3連覇。
そして、石岡がいた、崇徳は、念願の初優勝を狙う。
奇跡の延長は、例え、無くとも、胸躍る、再来となるような気がして、なりません。
明日の、明石の天候は、曇り空から、午後は雨模様に。
しかし、激投の証しが、再び、明石で観られるのではないでしょうか・・・・。
観戦可能な方は、是非、是非、足を運んでください。
なお、大学時代に、全国大会で、松井と、石岡が、投げ合うことは。。。。
残念ながら、ありませんでした。
そして、今年の両校は、共に、全国大会に歩は進めたものの、8月22日、共に、あえなく、1回戦で敗退。
それだけに、松井大河。
この母校の後輩たちに寄せる想いは、大きいものがあるはず。
大河の流れ、NHKのデタラメ、史実無視、チンケなドラマより、劇的に、今後も、突き進んで行きそうです。
「いい打点」も、築きあげそうです