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《 リアル 芸能 ルポ 》 追及・第3弾 「なつよ。はんかくさいドラマに出て、恥ずかしくないかい? 酪農が「楽農」と誤解されるべさ。戦後から今まで、十勝の生活、誤解されるっしょ!」 追及・第3弾

2019-08-01 21:52:16 | テレビ番組作りの、視聴者だましの犯罪手口

 

 ≪ 2019・5・19 掲載記事 ≫

 ≪ 2019・6・4 再掲載 ≫

 今までも、何本か、記事化したけどさ。

 全部、デタラメなんだわ、「なつぞら」。

 もう、42回も放送されたんだけど、1回も、まともな事実と、背景が描かれたと、無いんだわ。

 人の名前、挙げて、悪いけどさ、やっぱり、脚本の大森寿美男といい、

  この、時代考証の専門家を自称している、天野隆子や、

  この番組のチーフ・プロデューサーである、磯智明の、詐欺師的手口は、あんまりでないかい?

  タダね、大森寿美男のホンが、そのまんま、使われているんでなくて、歴代の朝ドラや、大河ドラマの脚本家のホンネ聞くと、準備稿や、第1稿の辺りから、ズッタズタに、斬り裂かれてゆき、当初の初稿が活かされているか、わからなくなっていくらしい。

 今の大河なんて、宮藤官九郎の元のものとは、かなり違っていると聞いてる。

 とはいえ、通称、クドカンのホンは、元から、時代考証せずに、デタラメ書いてるんだから、仕方ない部分はあるけどさ。

  にしても、どこさ?

 どこが、はんかくさいって言うのさ?と、この天野隆子なんて、クチ、とがらせそうだもね。

 だいいち、はんかくさいって方言の意味すら、知らないかもしれない、この天野隆子は。

 まずさあ、戦後の、浮浪児、戦災孤児の、服装。

 全然、違う。

 1丁羅しか、持って無い子が、東京でも、当時は、全部だべさ。 

  服、もっと汚いうえ、いっつも、汚れ目立つ、襟付きのものを、そのまま着てるわけ無い。 

 自然な汚れ、付ける気配り、努力、その制作姿勢、カケラも、無い、安易な作り手たち。

 戦後すぐの、あの時代、破れてる、ほつれてる、つぎはぎだらけ、毛羽立っている、糸も垂れていて、当たり前。

 なのに、「なつ」は、ナニ、アレ?

 戦後だよ。 物のまったく、ない時代。

 ましてや、十勝だも。

 有る衣服を、とっかえ、ひっかえ、着てたって聞いたも。

 今の、昭和30年でも、31年でも、十勝は同じさ。

 少し良くなってたけど、買いたくても、当時、店、近くに、無いんだも。

 なのに、この家族全員どころか、出面取りに毎日来てる、父子に至るまで、全員、カンペキに、汚れ、破れ、つぎはぎ、ほつれ、毛羽立ち、無いの、ど~ゆ~訳さ?

 このガキ。子役としては、演技、上手かった。 だけど・・・・・茶髪は、無いべさ!

 戦後の昭和20年に、茶髪。あり得ないべさ。

 この子が、当時の言葉で言う、アイノコなら別だけど、そういうホンにも、なってないしさ。

 そういうアイノコ、母親にまで、見捨てられて、孤児になって、ガッコも、戸籍も無かったの、昭和28年くらいから、いたもね。

 米兵だけでなく、ロスケの兵隊にも、パンパンも、母親も、犯されてね・・・・・。

 

 で、運よく、藤木直人演じる、北海道弁、いまでも、デタラメ、ヘタ、演技もドシロ~トに連れられて十勝に着く。

 ま、そこんとこ、ドラマでも、いいべさ。見逃すしかない。藤木の起用そのものが、間違ってんだから。

 そこ、突いたら、成り立たないもね。

 にしても、以前書いたけどさ、戦後すぐの、牧場前の道ってさあ、あんなに舗装されてないも。

 もっと、荒れ野、林や草、身長以上に高く、ぼうぼうだった。

 あんなに、整地、まだまだ、戦後すぐ、されてないも。

 そこは、CG使っても、よかったんでないの?

 天野隆子の、デタラメな時代考証。

 このババア、「サイロ」、読んでも、いないとしか、思えない。

 大森寿美男もな。

 実はさあ・・・・今回も、その前からも、十勝には、よく行ってたんだわ。

 幹線道路をはずれたら、4輪駆動車でないと、草や葉や、木が引っ掛かって、走り抜けられないんだけど、突破して行けば、まだまだ、有るんだわ。

 戦後すぐに見えてた、荒れ野が。

 十勝の酪農家の人達は、探すの、難しいっしょ?と、言ってくれたけどさ。

 なあに、踏み入っている、ワル。いるんだわ、今も。

 鹿、いるっしょ?

 野性の鹿、腐るほど、いるんだわ。十勝全域にも。

 で、そこに、罠、仕掛けてんだわ。

 1週間後ぐらいに行くと、足、ガッチリ、ハメられて、バタバタしてる、鹿、いるのさ。

 ソレ、銃で殺して、ツノだけ、のこぎりで切り取って、あとは、野ざらし、肉も、喰わない。

 ツノだけは、内地の業者に、売れば、カネになるからさ。

 そ~ゆ~、密猟、してるやつ、いるのさ。

映像に向く、戦後や、昭和30年の土地、風景探しの 努力、まったく、してない。お前ら、安易なんだわ。ドラマ造りが。そもそも、さ。

 あの、柴田家と、柴田農場の造り。

 あれ、どう見ても、昭和40年代の造りだべさ。

 それもNHKの制作スタッフが、戦後の酪農家の牛舎を再現しようと、自分たちで探し回ってもいなかったっていうんでないのさ。

 帯広の団体の人達に依頼して、探させた。

 そこのトップが、自慢げに100軒くらい探したと。

 実際に、ウチにも来たもねと、聞いたら、教えてくれた酪農家、何軒もあった。

 だけど、もう、当時で2017年。平成の最後。

 あるわけないも。

 結局、それらしく・・・・となったんだろうけど、トタン屋根、戦後のモノじゃない、20年の造りじゃない。

 木そのもの、違う、木材違う。もっと、腐ったような板打ち付けていて、牛舎も家も、すき間だらけだったも。吹雪くと、雪、入ってきたも。

 テレビの、あれじゃあ、昭和40年代の造りだもね。

  地元の、この男も、悪いんだわ。

 どうせ、フィクションですからということで、ていよく丸め込まれて、あんなデタラメ許してしまった罪は、消えない。

 その名も、「帯広百年記念館」の、学芸員の、大和田努(おおわだ つとむ)。

 どこまで、この100年の、知識があったのか、疑わしいけども、こんな「低度」で「十勝時代の、風俗考証担当」してたなんて、、正直言って、あきれてしまった。この、オカッパアタマに。

 浮かれたんだべね、安易に、有頂天になって。

 これで、ドラマ化されりゃ、帯広や、十勝が、全国的に注目されるはず。

 観光客も、大挙して来るはず・・・・・と、オカッパアタマで、獲らぬ狸の皮算用はじいいて。

 フタ開けて見りゃ、全然来てないっしょ。

 動かしがたい歴史的事実、踏まえて、例え、ケンカして、物別れになっても、こだわらなきゃいけない立場なのに・・・・・この大和田努は。

 あの、柴田家から、ちょくちょく、行っている、店。

 店頭も、のれんも、昭和40年代の造りだべさ。

 「六花亭製菓」を模したのかも知れないけどさ、昭和20年だと、帯広も、空襲受けて、バラックと、掘立小屋が、並んでたのが、当時の商店街だった。

 地元の、歴史もの、キチンと、見直せよ。

 もう、デタラメばっかり、だもねえ・・・・・・。

 深い、いや、不快、ため息出てくるわ。

 安易な妥協してしまったなあ・・・・・。

 学芸員としての、評価も、ガタ落ちだもねえ・・・・・。

  脚本読まさせてもらったけど、よく書けてるなんて、よく、大和田努、いけしゃあしゃあと、言えたもんだねえ、恥ずかしくないかい?

 おまけに柴田一家。昭和20年の戦後、直後。

 どこから、米、かっぱらってきたのさ?

 戦後すぐで、たった、10頭足らずの牛飼って、酪農してたら、米なんか、買って、食べられるおカネの余裕、あの当時、全く無いも。

 イモか、麦ごはんだも。それだって、やっとだも。当時。

 戦後すぐに、白米、喰える酪農家なんて、十勝、全域探しても、まず、無かった! はんかくさいこと、書くんじゃねえ。

 時代考証の女ババア、これで、よく、いけしゃあしゃあと。

 もう、デタラメ。全部、、ウソだらけ。

 そのうえ、出面取りの親子、雇っていける、金銭的余裕なんて、まったくないべさ。

 おまけに、いつもではないけど、出面取り2人にも、メシ、食べさせているのには、のけぞったもね。

 昭和30年になって、画像、観る限り、13頭ぐらいに、増えてた。

 それだって、2人も雇えるわけない。無給では、ないっしょ?

 30頭はいないと、収益からはじき出して、絶対に雇えないも。近所にしても、出面とり、ソレも、2人もさ。

 タダかい?

 違うっしょ?

 第一、徴兵や、戦地に、2人とも、行った気配すらない、おかしさ。方言、今も、デタラメ。

 おまけに、柴田家の、子ども、

 当初から、まったく、搾乳ですら、手伝わない、働かない。

そんな子供、当時も、今も、あり得ない。いくら、性格もブスで、わがままだとしても、クビに縄付けても、早朝から、働かされてた、あの時代も、今も。

 この長女。牛乳嫌いは、いいとして、あんな子。はたかれて、冬は、雪の中に、たたきこまれ、物置に入れられて、間違いなく、せっかん、受けてた。 

  子どもといえども、大事な、働き手。

 酪農の仕事、手伝うの、当たり前。

 やりたくなけりゃ、出ていけ、ガッコなんか、行くな。

 そう、されていたのが、ごく、ふつうの酪農家。

 あれじゃあ、酪農じゃなく、お気楽、「楽農」だべさ。

 

 内地の人に、誤解されたままになる。歴史的事実も、無視されて・・・・・・。

 取材しまくった先の、多くの酪農家の人が、あきれて、言っていた。

 しょせん、ドラマだと、思ってもさあ・・・・・。

 とんでもなく、信じられない、裕福な家だなあと、思うねぇ(笑)。

 どこかに、隠し財産、あるんだべな(笑)・・・・・と。

 

 以前書いた記事で紹介した、十勝の小学生の子ども達の詩集、「サイロ」さ、天野隆子も、大森寿美男も、まったく、読んでも、見かけても、いないんだべなあ・・・。

 見てたら、あんなデタラメ、はんかくさいこと、絶対に書けないも、考証出来るわけないも。

ラジオ深夜便で、北海道発・深夜便の司会・進行してた、北向敏幸アナウンサー、正直、あんまり、違うんで、ビックリしてるべなあ・・・・・。

 いまの「なつ」を演じてる、あり得ない、茶髪で、平気で出てる無神経な子さ。

 ヘタな演技しか出来ないうえに、方言、デタラメのまま、厚顔無恥にも、いけしゃあしゃあと出ている子も、豚子も、いくら、2人して、地元のイベントに出たって、視聴率カンケ―ないからね。

 あそこ、調査区域外だも。北向、知ってたかい?

 松嶋の、戦後にあり得ない厚化粧。

 アレは、この女の悪しき性格だから、仕方ないと、目つぶる。

 デタラメなイントネーションと、アクセント、散りばめた方言、NHK的に言うと、「北海道ことば」指導かい?

 実は、正しい十勝弁、しゃべっていた役者。

 たった、ひとりだけど、いたんだわ。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ≪ 追及・第4弾へ、続く ≫

 

 


《 リアル 芸能 ルポ 》 デタラメ&ウソ尽くし。朝ドラ「なつぞら」追及・第2弾。ここに極まれり。いくら、番宣番組とはいえ、事実知らずか、隠して、更別村の酪農家、年収1億円とぶち上げるに至っては・・・

2019-08-01 21:46:21 | テレビ番組作りの、視聴者だましの犯罪手口

 ≪ 2019・4・7 掲載記事 ≫

 ≪ 2019・4・26 再掲載 ≫

 ≪ 2019・6・4 再再掲載≫

 気を静めていようと、思ったのだが、どうにも、怒りが収まらない。

 番宣的色合い濃い、くだらない有吉、司会進行の番組に、ヘタな劇団上がりのタレントや、息子への狂溺愛女など、デタラメ朝ドラ「なつぞら」出演者も出ていたので、気にしだして、つらつら、観ていた。

 息子狂溺愛女の責任ではないが、昭和21年に、帯広市内に、あのような作りの店も無ければ、内部も、外観の店も、また、無い。

 あれは、昭和40年代になっての、帯広での作りの店です。

 あの、セットの商店街も、昭和30年代に入ってからの造作、並び、です。

 帯広市の歴史を、詳しく取材すれば、あんな、デタラメ、すぐ、ばれます。

 せっかく、粟野という、子役が頑張って、視聴者の涙腺をゆるませていて、卓上ランプが、どう観ても、豆電球が入っているシロモノとしか見えず、あの戦後には、出来ていないモノに見えていても、まあ、いいか、この低度のウソは・・・・・

 と、許していたのに、

 早くも、高校生になった、ヘタなギャルタレントが、来週には、出てくると知って、驚いた。

以前の記事にも、書いたが、その子が、観て、描いている、十勝の草原。

 あれ、ロケした、2018年6月の、十勝の光景。

 昭和30年前後の、十勝に、あの光景は、まったく、有りませんでした。

 全域が、荒れ果てており、自然林が、至る所に生い茂っておりました。

 スタッフの、手抜き、デタラメ。

 十勝全域を、車で走り廻れば、あの時代の荒れ野、見つかるはずなのに、正しく、キチンと、ドラマを、創っていこうという、、意識が皆無としか思えない。

 衣服が、戦後には、着ていないモノを、身にまとっているし、違うのは、相変わらずだ。

 さらに・・・・・。

 今の、北海道河西郡更別村に、行き、デタラメを報じるのは、どういう意図なんだろうか。

 2019年の酪農家に、聞き、年収2000万円から、3000万円稼ぎ、なかには、1億円稼いでいる酪農家も有ると?

 どこの、誰なのか、教えて欲しい。

 ホラを、吹かせるのも、いい加減にして欲しい。

 更別村農協の近代経営化計画に、乗らされて、コンピューター制御の、最新機器。 それに、トラクターなど、ウン0000万円・・・・・。

 その借金、農協が貸し付けた先に、どんな苦境が、待ち受けているか、この現地にまで行ったスタッフは、聞いてこなかったんだろうか?

 稼げども、稼げども、貸付金に、追い回されている「厳実」を!

 搾乳から、牛乳製品へ。

 最大の消費地である、東京など、大都市で、十勝産の牛乳、商品化されて、売られていますか?

 紙パックの、牛乳生産地。良くて、函館。その殆んどは、栃木県など、関東です。

 十勝、出回ってません。高額でもある原因も、加わってですが・・・・。

 どこの、酪農家も、青息吐息です。

 番組通りに、年収1億円としましょう。

だったら、どうして、そんな「楽」農家になろうという、人間が、皆無なんでしょう?

 どうして、酪農家になりたい人や、勤務募集の広告に

 年収、200万円から、300万円なんでしょうか?

 更別村、でですよ。

 借金で逃げたあと、居ぬきでの、牧場&酪農経営者募集で、最高年収800万円から、1000万円なんでしょう?

 勤務で、どうして、月収、20万から30万円なんでしょう?

 例え、借財に、目をつむっても、年収1億円も、稼げるのなら、どうして、後継者がいないんでしょうか?

 どうして、カネに目がくらんで、都会から、若者、きて、働かないんでしょうか?

 アルバイトに、押しかけないんでしょうか?

 1億円が、ウソだとばれたら、責任、取りますか?

 過日の記事で、高校野球の十勝地方、連合校が多いって書きました。

 1昨年の春、4月。2年前、北海道更別農業高等学校。

 野球部員、たった1名。になっていた。

 そりゃあ、おめえ、野球に興味の無い生徒が、農業高校に、たまたまいたからだろう、って?

 少子化、どころのハナシでは、ありません。

 更別農業高校。全生徒数、わずか、132人です。

 卒業して、十勝管内の会社や、事業所で働く者が、殆んどです

 自営の農業や、酪農家、継ぐ者、年に、たった1人、多い年で2人です。

 年収、1億円で、ですか?

 ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

  時代考証家、天野隆子。

 あなたの、犯した罪は、大きい。、

  安易に、机の上で、時代、調べて、一丁、上がりでは、ありませんでしたか?

 十勝へ、自分で、行きましたか?

 全域、しらみつぶしに、回りましたか?

 酪農家に、キチンと、話し、聴いてきましたか?

していたとは、到底思えません。

 怒りに、震えてます。

デタラメ、ウソ、誤報。

 たかが、朝ドラ。されど、朝ドラ。

 止めてくれませんか?

 たかが、番宣ですから?

 お馬鹿な、有吉が、出てるバカエティ―番組ですからという、言い訳、許しませんよ

 


< リアル 演劇&芸能 ルポ> 江守徹。酒と演出力と、大女優・杉村春子が、激怒して公演名も改題させた裏話

2019-08-01 21:29:12 | 芸能ネタ

 ≪ 2018・11・9 再掲載記事 ≫

 先程、自分の検索関連の項を見たら、「杉村春子の性格」という一行があった。

 ああ・・・・・一本、江守徹に関連して、書いたなあ・・・・と、思い出した。

 今、改めて、2年7か月ぶりに再読。

 再公開しようと、思い立った。

 「ウイキ・・」の、杉村春子。初めて、読みましたが、その、性格、生き方、よく正しく、事実に基づいて書かれてます。

 良くも、悪くも、「女優」の典型。

 劇団内の、伸び盛りの女優を、次々と、蹴落としていき、一段一段、頂上に昇り詰めながら、チケットを多く買ってくれる「スポンサー」を見つけていった、

 良くも悪くも、「文学座」の、屋台骨を、支えたことは事実。が、しかし・・・・・・

 決して、「優しい女」ではなく、「優れた女」でも、なかった、男勝りの女でした。

 ま、興味のある方。読んでみてください。

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 ≪2016・4・4 掲載記事≫

 先程、ニュースを何気なく検索したところ、「文学座 代表」に、江守徹が選出され、正式決定したとのこと。

 まずは、喜ばしいことだ。

 といっても、個人的に近しいという関係ではない。

 取材記者として、太地喜和子との苦い想い出をキッカケにして、前・代表の故・加藤武や、江守徹の芝居や演出ぶりを観るようになっていったからだ。

 蜷川幸雄を長期間、密着取材するなかで、舞台出演していた太地のことを知りたく、資料をもらうべく、直接「文学座」に向かった。

 そうしたら、満足な資料は無く、その代わりに「今、当人が稽古場にいますよ」とのこと。

 行ってみると、劇団俳優陣と談笑中。

 「何?わたしのこと? じゃあ、今、インタビュー、やってしまいましょうよ!」と、当人。

 「あ、いや、あ、あ、あ」と言う間もなく、開始。

 当方、何にも下調べしておらず。ソレを見透かされて、もう、「あなた、そんなことも知らないの?」と、まあ・・・・・見事に太地に見下された。

 もう、苦い、ほろ苦い、若き頃の想い出。

 で、じっくり、インタビューテープを聴き起こしながら、太地の出自を調べていくと、どうもおかしい。言うたびに違う。バラバラ。

 あるとき、加藤武に聞いてみたら、「そうでしょ? そうなんですよ! 喜和子が自分で言ってる生まれ育ち。全部、ウソ!」

 自分を10代のころから、皇族の隠し子をほのめかしたりし、正体不明にして、形作ってのし上がっていった太地喜和子という女性に、今は別の視点で興味を抱く。

 で、江守徹の酒の席のコトは、加藤武から当時、聞いていた。

 「あいつはねえ、酒豪でもなんでもないんだよ。酒が弱いの!たった一杯、酒やビール飲んだだけで、酔って人が変わったように、目が据わるんだよ! そして、いきなり他人に説教を始めるんだ!もう、最初は驚いたよ」

 「それにね、酔ってキス魔になるというより、ありゃあ、舐め魔だよ!」

 「江守本人が、酔いが醒めても、それをまったく覚えていないってんだから、困りもんなんだけどさ

 「だから、演出家としての力量は買うけど、酒は絶対に一緒に飲まないことにしてんだよ」

 そんな江守徹。名は、おんなじ加藤。加藤徹夫と言う。

 尊敬する、モリエールを逆にもじって、付けた。

 江守が、杉村春子を主役にして、舞台脚本を書いたのが、26年前のこと。題名は、「あなたに似たひと」。

 内容は、中堅の舞台女優が、自分が劇団の幹部にのし上がっていくために、カネを持っているスポンサー兼オトコを次々と見つけ、公演のたびに大量のチケットを買ってもらう。

 そうやって、劇団内部で、自分の地位を固めながら、演技力に磨きをかけてゆき、ついには他の女優を次々としたたかに蹴落として、トップにのし上がる姿を描いた。

 ソレは、杉村春子という実在の舞台女優になぞらえたもの。

 最初こそ、江守の書いたホンのセリフ通りに演じ、江守の演出に応えていた、「大女優」だったが、次第に怒りと不満が溜まり、爆発していった。

 すごい、せめぎ合い。

 稽古風景から、最期の詰めの通し稽古へ。

 次第に、セリフが削られ、変わり、有るべき芯までも、物語が大きく変わっていった。

 名実ともに「大」の付く女優は、演出家と言えども、後輩の江守が許せなかったようだ。

 ついに、公演開始直前、題名が変わった、変えさせられた。

 「あなたに似たひと」が、なんと「似顔絵のひと」に!

 稽古に続き、公演も観たが、なんともあいまいなシロモノにすり替わっていた

 怖い、すごみのあった杉村春子の一面を突きつけられた想いがした。

 アタマのタンコブの「大女優」は、この世を去り、江守自身も10年ほど前に脳梗塞をわずらい、問題をたびたび起こしてきた酒を飲むことを止め、タバコもやめた。

 脳梗塞の影響を受けた、しゃべりの問題は解消。

 加藤武と同様、浅利慶太のように支配者にはならない性格。良い演出家も脚本家も育ってきている。俳優は、いないが・・・・・・・。

 どんな手腕を見せるか、秘かな、隠された実話を書いた手前、期待したい。