なんだあ? 花巻東!? いつのハナシだ?
そう思われる、読者も多いことでしょう。しかし、明日 3月29日、プロ野球開幕に向けて、異常とも思える”大谷フィーバー”。
予期したように、絵に描いたような「客寄せパンダ」になってしまっている彼。
これから間違いなく起こるであろう「厳状」も知って欲しく、再録します。まあ、お読みください。
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明日12月9日、岩手県奥州市において、君は、プロ野球 日本ハム・ファイターズ球団への「入団”決意”発表 記者会見」に出席するとのこと。
君の大きく揺れてた気持ちが、ようやく固まって、落ち着いたと思っていたら、岩手県も揺れに揺れた昨日の大地震には、驚きました。実家は、何の被害もありませんでしたか?
それにしても、や~っと、と言うべきか、やっぱり、と言うべきか。
現実の選択肢としては、コレしか無かったと思ってました。今の翔平君の実力では、アメリカの地に渡っての、すぐの大リーグ、メジャー入りは無理ですから。
そのことは、厳しい言い方かも知れませんが”厳実”です。
それは、君自身も自覚してますよね。
ドラフト会議が開かれる4日前の、10月21日、君は取材陣に囲まれて、大リーグ入りへの夢を語りましたよね。
「マイナーからの、スタートは覚悟してます。それでも、行って挑戦したい」
そんな「夢」を語る、高校球児の気持ちは、痛いほど分かります。理解は、出来ます。しかし、そうして行った高校生や大学生で、成功してメジャー入りをめでたく果たした野球選手は、ただの1人もいません。
それも、知っていますよね。
確かに、マイナーの、いわば、メジャーが1軍なら、「4軍」に相当するチーム。そこは、高校の野球部クラスの実力でもやっていけます。その代わり、食うや食わずの、苦しい生活です。
待っているのは、ホームシックと、後悔と、這い上がろうとする感情と、落ち込みだけ。
そこからのメジャー入りは、まず、ありえません。
ありえたら「バラエティ映画」の世界です。チョ~奇跡です。
お父さんの徹さんは、社会人野球で過ごしたことが、ある方。その辺りは、おそらくよく知っているはず。お母さんの加代子さんは、日ハム球団のある「札幌でも遠い・・・」と、ポロリ漏らしたとのこと。
全国各地をシーズン中は転戦する、ということを良く知らずにおっしゃった母心と、理解しました。
とはいえ、お父さんの徹さんが翔平君の、現時点でのメジャー入りの為の単身渡米を反対し、難色を示したのは、なにも息子がいきなり遠くに行ってしまうからではなく、君の現時点での実力を、元野球選手の視点で、冷静に見定めたからでしょう。
もちろん、厳しく辛い異国での生活が、透けて見えたからでもあると思います。
君も、両親からこのような現実を聞かされ、説得もされたかと思います。
確かに大リーグの球団のスカウトが数人、君のピッチングを見て、調査はしていきました。さらに、リップサービスも、残して去って行きました。
しかし、実際には君の元へ、入団の正式どころか、予備交渉すら無かった。それが、今の君への”評価”です。
やはり、面識はあったとはいえ、栗山英樹監督の熱意を感じたことが、揺らいでた気持ちを大きく動かしたと思います。
明日の入団発表。
君の意識としては”苦渋の選択”の結果かもしれません。
しかし、晴れ晴れしい顔も、明日まで。
正直に言い切れば、今の君のままでは、プロ野球では通用しません。間違いなく、3年は苦闘するでしょう。
確かに、昨年、一関(いちのせき)学院高校相手の試合では、尻上がりに球速を増し、6回に160キロを出して、見事に三振を奪いました。
その時の「160キロ」という数字が、いわば一人歩き。
スゴイ投手との、マスコミ得意のヨイショ、神輿の担ぎ上げが、君の株をさらに揚げる結果となりました。私も同じ業界にいるので、よく解ります。
しかし、君の制球力は乏しい。高校球界では「超」が付いても、プロの世界では、ただ球が速いだけでは通用しません。
そのことは、初登板か、2度目で痛感するはずです。プロは、目が慣れると、バットの芯で、いとも簡単にボールを捕らえ、弾き飛ばします。
逆に球の出し入れの巧みさと緩急で、150キロを160キロに打者に思わせる投手も、山ほどいます。
君の甲子園での防御率、3・77。四死球、16。そして、奪三振、14。
18歳以下の国際試合では、通算10イニング投げて、防御率、4・35。四死球、11.でも、奪三振16。
3年生のセンバツでの、大阪桐蔭戦では、四死球11も出して、9失点で惨敗。
加えて、フォームの安定感の無さも、やはり気になるところです。かつて痛めた成長期の軟骨の骨折の治りも、いまだ気になります。
これでは、メジャーどころか、日本でも駄メジャーと言われかねません。
君の高校の先輩の菊池雄星の”惨状”を知っていますよね?
それでも、来期の年俸は、今期より300万円アップの、推定2300万円。有りがたいというか、やさしいというか・・・・
菊池君クラスじゃ、マイナーでは、クビです。ましてや、メジャーでは・・・・。
君の憧れるメジャーでは、どれだけ活躍しても、球団の事情でクビとなることは、君も知っているはずです。
球団の先輩投手の、斎藤佑樹。高校時代から、かわす投球術と、打たしてとる投法でしのいできた人です。実力よりも話題でプロ入り出来たものの、やっぱり2軍落ち。
「落ち」では無く、本来のいるべきところに戻ったと、私は見てます。もっとも、あのひ弱い精神力では、1軍へ這い上がったとしても、完投完封は、永遠に無理でしょう。
かたや、楽天で活躍しているマー君こと、田中将大(まさひろ)は、最速150キロしか高校時代出ませんでしたが、制球力が悪い時は悪い時なりにコーナーをうまく突き、打者を打ち取るすべを知っていたのが、君と違うところです。マウンド度胸も、違いますね。
楽天の入団時の契約金などは、君と同じ1億円、プラス出来高払い5000万円。そして、年俸1500万円。
日本ハム球団としては、君を「客寄せパンダ」として、早く登板させたがるはず。君も、プロの打者に対して、自分がどれだけ通用するか、試してみたい気持ちがあるはずです。
しかし、早々に打ち込まれたら、”ハンカチ王子”のように、恥と冷や汗をかく前に、すぐ降板させるはずです。
いわば、乳母日傘の優しすぎる厚遇。
そこで、ガクッと落ち込まずに、鎌ヶ谷で、練習に励んで下さい。
な~に、マスコミとファンは、ホンの半年ほどで、潮が引いたように来なくなりますから。
球団の先輩、中田翔などは、それをいいことに、遊び呆けてました。
そんな人間でも、自分の尻に火が付き、これじゃいけない!と自覚すれば、人間の意識って、ガラリ変わるもんです。手首、骨折しても頑張るんです。
鎌ヶ谷の寮からの、見晴らしはいいですよ。玄関の目の前に練習グラウンドがあり、近くに遊ぶ所は無いので、練習に打ち込める環境は、バッチリ!
ランニングも人を気にせず出来ます。
食事もキチンととれるし、お母さんも安心出来る環境といえます。
投球フォームは、菊池雄星先輩のように、いじられ過ぎたり、迷い過ぎたりして、修正に修正を重ねたりすると、グチャグチャになりかねません。
いざとなれば、中田翔のように、打者転向させられるかもしれません。君の高校の通算本塁打56本は、球団にとっては魅力ですからね。
「翔」つながりで、中田に誘われて”遊んで”は、いけませんよ(笑い)
日本で実績を1つ1つ、積み重ねていけば、やがて、今の君が夢見ている大リーグ入りは、可能です。
日本からアメリカへ。そんな”翔来”が、来るかも?知れません。
韓国の選手の例を栗山監督に聞いたと思いますが、最初アメリカのチームでやって、それから日本へ戻っての、いわば”逆輸入”の形で成功した投手は、1人としていません。トライアウトでも、無惨に落ちています。
何もあせることは、一つとしてありません。第一、君、英会話&米会話、出来てますか?
日常生活はもちろん、捕手とのコミニュケーションも、基本は英・米語です。
黒田博樹投手の活躍を、知っていますよね?
彼は君と違って大学から日本の球界入り。そこでの「実績」を買われ、33歳で大リーグ入り。
今や、ニューヨーク・ヤンキースの押しも押されぬ投手陣の大黒柱として、大を付けても恥ずかしくない大活躍ぶりです。
今、37歳ですよ。
君が変に急ぎ、あせる必要は、まったくありません。
海の向こうで君を欲しがらせるまで、まず”制球”力を身につけること。それを”性急”に身に付けることが、プロとしての第一歩です。
キャンプでは、マスコミのカメラと視線が、気になるでしょうが、しっかり下半身を鍛えて走り込むこと。
中田と”下半身”を鍛えに夜の妖しい闇に消えない様に・・・・・。
マスコミ寄せパンダ&客寄せパンダで終わることなく、じっくりと実力をつけて、コーナーの隅を突く投球術も身に付けて欲しいものです。
確かに球は速いのですから、ソレを確実にモノにすることが必須です。
あと数年、「あの人は、今」と言われても、ガマンして、決して腐らないでください。
数年後、「小兵」に過ぎなかった翔平が、チーム戦力の「大兵」に成長するよう願って、ペンを置きます。
<追伸記> 他の、大谷翔平、日ハム入団に関するブログが、大事なところを見落としている、あまりにくだらないシロモノが目に付いたので、再アップしました 2012・12・10
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<再追伸記 ”2投流” みじめな結果になると思います。冷静に大谷を見ている、真のファンならば、紅白戦や、オープン戦の成績を列記すると、その将来性が、見通せるはずです。
獲得に投じた巨額のカネを、早く取り戻そうと”営業サイド”先行の、マスコミも加担して、あおる空虚人気・・・・・
菊池雄星、斎藤佑樹、そして・・・・
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はずれたあ!
私の目、節穴・・・・・・・・か