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<リアル ラグビー ルポ>5・27開幕 「セブンス・フェスティバル 2012」。

2012-05-27 08:08:00 | スポーツ

 2016年開催のリオデジャネイロ・オリンピックで、セブンス(7人制ラグビー)が初めて競技種目に仲間入り。次いで、2019年には、この日本で「ラグビー ワールドカップ」が、全国各地で試合が展開される。

 残念なことに、まだあまり知られていない。

 

 それもあり、日本ラグビー協会は、あらゆる努力をしている。その一環が、この「セブンス・フェスティバル 2012」だ。

 我が国で最強のトップリーグ入りしているチームを軸に12チームが参加し、午前10時にキック・オフ。昼からは、女子の7人制 3チームも総当たりの3試合を休み無しで行なう。

 すでにこの「リアル ラグビー ルポ」シリーズでも紹介した、「セブンス女子日本代表スコッド 強化合宿」に参加していた選手も数人、出場する。

 「RYU龍ヶ崎グレース・セブン」という合同チームには、先日の香港代表戦で15人制の代表としいて、なんと4トライを挙げて、その快走ぶりを見せつけた井上愛美(ちかみ)、鈴木育美、横山里菜子、そしてアンジェラ・エルティングも出場

そして、チーム単体としても強く、戦略もしっかり組み立ててくるはずの「名古屋レディース・RFC」。

 それと女子ラグビーチームとして、たった1チーム、関東ラグビー協会に正式登録している「日体大ラグビー部女子」。ルポでも紹介した浅見敬子日本代表ヘッド・コーチも、ここの出身。彼女は、かつて、日本代表の選手としても活躍した。

 強化合宿でも、時折り選手に混じってパスワーク。そのステップは、まだまだ今の日本代表のレベルでは、”ワンポイント・リリーフ”として、起用できそうだ。ゴール・ラインまで、井上愛美のように一気に走り切れるかは別として。

 しかし、強化合宿を終えた時、聞いてみたら、それまで固い表情だったのを初めて崩し「出ませんよう」と笑った。ヘッド・コーチとして、視察には行くという。ある意味、セレクションも兼ねてであろう。

 上記3チームが、総当たりで闘うのは、27日(日)の正午ごろからだ。

 ちょうどそのころ、秩父宮ラグビー場の正面入り口の階段の上では、正午から1時間、ラグビー(15人制)日本代表の選手がズラリと勢揃い。募金活動を行なう。

 そのお金で、福島第一原発の被害にあった福島県の子供たちを、自分達の試合に招待する資金の一部にあてようというもの。この募金活動は、自分たちが闘うパシフィツク・ネーションズ・カップの試合日にも行なう。

 6月5日の、瑞穂公園ラグビー場。次いで、6月10日と16日の秩父宮ラグビー場でも実施する。

 賛同してくださる方は、是非募金してほしい。27日は普段、陽のあたることの少ない女子の激闘も、しっかり見てくださって!

 男子のチームは、東芝、釜石、パナソニック、NTTドコモ、NTTコム、NEC,福岡サニックス、リコー、神鋼、サントリー、ヤマハ、そして今期初のトップリーグ入りをしたキャノンが闘う。決勝は、午後4時半過ぎ。

 たっぷり7時間、420分、楽しめます。入場料は、全席自由で1500円。小・中・高生は、ワンコイン500円だ。

 活躍しそうなのは、かつてトライ王を獲得し、セブンスのアジア大会優勝の立役者となった北川智規(パナソニック)。彼のトライへつながるダイナミックなステップワークと、鮮やかなトライを見てほしい。

 また、今期からNTTドコモで活躍が期待されている秦一平(はた・いっぺい)にも注目している。明治大学在籍時には、吉田義人監督に入学時から目をかけられ、1年生のときから、スクラム・ハーフのレギュラー。礼儀正しく。性格もいい・

ちょ~小柄で、童顔なので、見つけやすい。足も速く、トライとりそう

 チームを編成したのが、短期間なので、世界の上のレベルには達していないだろうが、個人の技量は、じっくりと確認できるはず。

 テレビ中継も無いので、ぜひご自分の目で、見定めて欲しい。

 

 

 

 


<リアル ラグビー ルポ> 女子7人制ラグビー日本代表選手候補 5月強化合宿 (第2回) 

2012-05-23 10:15:05 | ニュース

Dscf5614_2 グラウンドの、ゴールポストからゴールポストまで。およそ100メートル。.よ~いのドン! で、全員が、いっせいに走り出す。(写真上)

 その往復、タイム29~38秒台。それを、続けて3本、一息ついたらすぐ開始。

 ぶっちぎりで、終始速い選手にも、浅見敬子ヘッド・コーチは、スパッと手厳しい。

「足が速ければ、ラグビーが出来るってわけでは、ありませんからねえ」

  この日の練習の締めに、また全力疾走3本。今度は、競り合って竹内亜弥(25)が、わずかにリード。


<リアル ラグビー ルポ>女子7人制日本代表選手候補 5月強化合宿(第1回) 大黒田裕芽に注目

2012-05-22 23:54:20 | スポーツ

Dscf5611声、声出していこう!」 「おう!」 都内にある、ラグビー専用のグラウンドに、はつらつとした声が、飛び交った。参加選手15人。

 いずれの面々も、女子7人制の日本代表候補だ。それも、現時点で最有力の。

 学業、社業、海外留学、そしてケガなどで7人が不参加。

 前回の強化合宿を、立正大学のグラウンドで終えてから20日ぶり。

 その終了時点で、ケガの治療やリハビリを続けながら、なんとかかんとか痛みをこらえながら参加していた、同大学へ入学したばかりの鈴木陽子(18)など4人は、今回落ちた。

 ついてこれない者は、この時点でサヨナラだ。

 そんな「区切り」と「線引き」が、明るく陽光そそぐグラウンドに、容赦なく漂う。温かく見守る「温情」は、もう無い。

 セカンド・スコッドという位置づけの、いわば2軍ながら、1軍入り出来る可能性があると見られている3人は実力を認められ、そのまま残り、今回も招集された。

 わずか2日前の5月19日(土)。IRB(国際ラグビーボード)公認の旗のもと、今季初の15人制香港代表戦とのテストマッチで、前後半合わせて4トライを挙げた井上愛美(ちかみ・21)。その日、キャプテンを務めた鈴木実沙紀(みさき・20)、何度もトライに絡んで、自らもトライをした横尾千里(ちさと・20)や、元主将で,その顔立ちからか、今もマスコミにしばしば取り上げられる鈴木彩香(あやか・22)も参加。

 いずれも、もともと7人制代表のスコッドと兼任だったから当然なのだが、「人数が豊富な男子と違って、女子は見ての通り。”住み分け”なんて、とてもとても、出来ませんよ」と、語っていた浅見敬子ヘッド・コーチの言葉が、はからずも実証された形となった、

 その浅見でさえ、15人制のバックス・コーチと兼任だ。

 スキル・コーチとして兼任しているはずのパウロ・ナワルは、初日のこの日も不参加。チーム・ディレクターの太田治は、午前中のみ顔を出しただけ

 そのぶん、スキルとコンディショニングコーチを、これまた兼任することになったスキンヘッドの見た目はいかつい宮崎善幸が、今まで通りカバーして選手たちをテキパキと指導。熱血嬢の反面、うま~く選手をのせてゆく浅見ヘッド・コーチとのコンビは、以前と変わる事無く、順調に見える。

 その身長差、頭2つ分。立って短く打ち合わせする時、見上げる浅見の首は少し苦しそうだ。

 さて、陣容のリアルな状況はこのくらいにして、肝心要の練習のルポをしよう。

 スタートは、1対1のパス。(上の写真)すぐ2対3に。いかに、対面する相手の目の前ギリギリまでボールを保持し、引きつけておいて、どんなベスト・タイミングで自チームの左右に伴走している選手にパスすれば良いか!?

 その課題を繰り返し、体得してゆく。この後、タックルも絡め、しつこく、しつこく、身体と心に、もう嫌っ! と言わせるほど染み込ませる。コレが、今日の練習の基軸のようだ。

 その、いわば「型」を意識し過ぎると、走りのスピードとパスのコンマ0、01のタイミングが遅れる。意識しないですると、パスするタイミングが早すぎたり、パスミスしたり、ボールを前に落としたり(ノック・オン)する。

 香港戦でも重ねたミスだ。ましてや15人制と違い、7人制の試合競技時間は、前半7分、後半7分。たった、だ。そのミスが、一瞬にして相手チームのトライと、得点につながる。

 ん!? 左足首にサポーターを巻いている選手は数人いるが、もろに右太ももにバチンとテーピングしている選手がいる。しかし、ケガをしている様な動きは見られず。むしろ、クッ、クッとキレのあるステップを切って、他の選手よりは動きと判断力が良さそうだ。ケガを防ぐ為の策か。一体、誰じゃあ? 

 調べてみると、「テスト生」の大黒田裕芽(おおぐろだ・ゆめ)。まだ、17歳の高校3年生。この日、参加している中で身長155センチと一番低い。体型は59キロのミニタンク。どこかしら、浅見ヘッド・コーチの体躯に似ている。

 みっちり休み無し..2時間の合同練習の後、キックの個人練習を始めた。帰り支度を始めた年上の人達に「私のキック、ちょつと見て戴けますか?」と、一言。

 ゴールポストへ向けてのキックでは無いため精度は分かりにくいが、弾道の筋は良さそう。「テスト生」から、一躍「レギュラー」の座を勝ち取る選手は、プロ野球のキャンプ取材でも見たことがある。

 ひょつとして大黒田、大化け?するかも。

 練習が全て終えたあと、体型似のことは触れずに、大黒田をどう見てるか? 浅見ヘッド・コーチにたずねてみた。

 そのことは、まだ答えず、意外なことを口にした。

 「彼女、この中で一番年齢は若いけど、実は一番ラグビーのキャリア、あるはずですよ」

 え~~~~~~~っ!!  ホンマかいな。

 で、キック終えた後、聞いてみた。いつから、ラグビー、始めたの?

 「小2からです」 ほえ~っ! てえことは・・・・・・・・・10年ものキャリア!

 どおりで・・・・・・・納得。行く大学は決めたの? 「いえ、まだ」

 キッカーも、やるの? 「はい、やっていきたいなと」

 2014年の、ロシアでの7人制女子ワールドカップ、そして2016年のリオデジャネイロのオリンピック。

 この子、文字ならぬ名前通り、裕芽(夢)を実現させようとしている。そう、予感した。

Dscf5625たりは、激しく、確実に、正確に・・・ぶっ倒す!!

 昨年と、音が違う。成長している。そういう見方も示したら「はあ?、そう見えます?」

 浅見ヘッド・コーチの目は、言わず語らず、「甘いぞ、おぬし」という目が、ギラリ!

 「海外のチームは、1年中、毎日、合宿して練習やってるんですよ! プロ並みなんです」  

 うわああ!!

 はたして、日本代表は、どう闘うのか?

 2回目のルポに、続くーー


<リアル 大相撲 ルポ> 旭天鵬、今日、優勝!日本人の”特殊な世界”で生きてきた本音と腹の中

2012-05-20 19:35:56 | スポーツ

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 しこ名・旭天鵬が、今日、なんと優勝してしまった。優勝決定戦まで2番、いずれも決まり手は、危ういはたき込み。

 八百長には見えなかった。この写真を撮ったのは、約1か月まえ。左が旭天鵬。そして、右が元・大島親方こと大島武雄

 色々、部屋がつぶれた経緯を、ぶしつけを承知でたずねたのだが、このひと、口が重い。

 大島部屋(当時)の力士によれば、この人、顔に似合わず?意外や無類のバクチ好き。部屋の力士とも、よく賭け事をしていたという。個人的には、かなり借金があるはず、とのこと。

 で、廃部屋になったのは、「実は継いでもいいという人がいた。しかし、土壇場になって拒否してきた。もう、他に代わる人はおらず。仕方なく、部屋を締めざるを得なかった」

 「今? 日本相撲協会とは、何の関係もない」ともいう。しかし、来日20年の、旭天鵬とは、個人的にも、いまも深い親交あり。

 報道によれば、昨夜も、電話で話したそうな。

 この旭天鵬。確かに人柄は悪く無い。いつも、にこにこ。この日が、日本人相手の公的な場だったからだけでは無い。

 どうも、モンゴル人力士の元締めって印象が、ぬぐい切れない。いかに、日本人社会、とりわけ、白を黒と言われて「はい。そうです」と言わざるを得ない”特殊の極みの力士社会”で、どう生きていくか?を、懇切丁寧に教えてきた。

 それが、大きい、のかもしれない。

 が、反逆児 ドルジのことを、聞いてみた。ついつい、朝青龍の名をもう忘れてしまい、ドルジと言って取材してたので、「今、ドルジは、どうしてるの?」と聞くと

 「まったくわからない」と、言う。「引退してから、つきあいもない」

 ドルジと白鵬の性格の違いを聞くと、苦笑い。

「んんんん・・・・・なんとも言えないなあ。人それぞれだね」「白鵬関は、言ってみれば真面目だよね」

 じゃ、ドルジは、不真面目だった?

 そう聞いたら、笑ったまま答えず。帰化して、日本人籍を取ったと聞く。引退した後は?と、たずねると、意外や、「相撲界に残るつもりはないよ」と、あっさり。

 本音の腹の中は、複雑な想いがあるとみた

 

 


<リアル ボクシング ルポ>6勝6KOを誇った、あの林和希。無惨!酒井智彦、真っ向勝負で完勝!!

2012-05-20 11:00:00 | スポーツ

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 ビシッ! ビシッ!! ビシビシッ!!! 1ラウンド開始早々から、写真右側の青いトランクスをはいた酒井智彦(マナベジム)の、左ジャブが、左側の林和希(八王子中屋ボクシングジム)の顔面に、次々とヒット!  ヒット!! ヒット!!

 

 酒井には悪いが、予想を裏切る展開で、この試合の火ぶたは切られた

 酒井智彦(24)については、試合は直接見た記憶は無く、戦績が6勝のうち1KO。おまけに4敗。YOUチューブの試合動画も無い。数字だけ見ると、とりたてての強打者という印象は、この日の試合を見るまでは受けなかった。

 しかし、日本人プロボクサー。3月、この記事ブログで書いた(打った?)林の相手をしたタイ国人とは違う。その後も、4月15日から1か月。タイやフィリピンやインドネシアから来日したボクサーは、たった1人を除いて、ほぼ全員が早い回にTKOやKOで負けている

 

 偶然? 日本人が、皆ハード・パンチャー? 皆、強い人? 全て見てはいないが、過去の取材に照らし合わせると、さまざまな疑問・疑惑が、次々と湧き上がってくる。

 地方のジムが単独興行を敢行。支援者、ボクシングファン、所属ボクサーの家族、友人、知人、その他もろもろに、目にも鮮やかで、「劇的なKO」を見せたい!客の大歓声と拍手を響かせたい。そして、スポンサーにもほめてもらいたい。満足も、してもらいたい、

 そのすべての熱い想いは、分からないでもない。新人王戦の予選すら、なかなか組めない現実。選手にしても、一生に一度くらい、「見せ場」を作りたい。

 客にしても、一生、ナマで試合を見られない人が多いのだから。

 が、しかし・・・・・・。そういう「需要」と「供給」の現実も、分からないではないが・・・

 それで、ボクシング人気が高まるとは思えない。むしろ、純粋なボクシングファンは、離れてゆく。

 しばらく、タイトルマッチ以外は、来日させないのが良いのではないだろうか? これに加えて、メキシコの選手も今後、要注意だ。かつて、八百長疑惑が連発した亀田興毅が、後楽園ホールの控室で、末弟の生活ぶりと共に、メキシカンボクサーの実態を、べらべらしゃべってくれたことがある。

 そんな見え透いた勝負決着で、勝ったカッタの下駄の音をリング上で響かせても、難なく勝った日本人だって、嬉しくはないはず。勝って、リング上のロープに駆け上がって、ガッツポーズを見せた林和希に、記事は思わぬ冷や水を浴びせた結果となり、所属ジムもホームページで反応をみせた。

 会長以下、生真面目な人がいるだけに、今後の林和希の試合をキチンと見続けて、さらに真の実力を見定めなければいけないな。そう思ったからこそ、会場に足を運んだ。

 酒井には、どんな勝ち方をするのだろうか? 判定かも、と。

 ところが、青コーナーに先に酒井智彦が上がってきたとき、おおっ!と、驚いた。キッチリ身体を仕上げてきている以上に、倒してやるという気概が、全身に溢れてみえた。ひょっとして、彼・・・・・・・・・。

 かたや、林和希。まるでチャンピオンでもあるかの様に、じらし、彼の入場曲なのか、ラップのメロディーが流れてから、しばらくして、やっと林が登場。のぼり旗が躍り、25人ほどの応援団の歓声が響きわたる。

 「暴れん坊将軍」のキャッチ・フレーズ。どの位、リング上で暴れてくれるのか?

 18時49分、<1ラウンド>開始のゴングが鳴るや、その思いは、たちまち消え去った。

 酒井の左ジャブが、小気味よく、林の顔面を突く! 林、酒井の身体を押すが、かまわず、酒井の左ジャブがヒット、ヒット、ヒット!! ビシッ!ビシビシッ!

 林も左ジャブを出すが、届かない。酒井が、林のパンチを見切って、ひょいひょいと、身のこなし良く、かわす。

 ならばと林。思いっきり良く、大きな左フックを放つが、これもかわされる。当たれば儲けもんの類いのパンチだ。きっちりポイントを見定めて腕を、しならせてはいない。

 また、酒井の左ジャブが、ビシッ!と当たり、林の顔をのけぞらせる。

 おおっ!こりゃ、思いもよらない展開。そのまま、1ラウンド終了。

 「相手の顔を打ちたくない」なんて、自らブログに書いてた林が、顔をビシビシ打たれる。ガードの甘さが、早くも露呈した。

2ラウンド> 酒井の左ジャブ、なおも当たる。林も応戦。さすがに当たると、かなり離れた客席にも「ゴツッ!」と、人間の骨に食い込むような、にぶい音が聞こえる。

 さすが林。パンチ力の差。そこは、分からせる。そして、左フックも当たり出す。乗ってきた林、しっかりガードを固めて、酒井を押す。身体をくっつけて、一転して接近戦を挑むも失敗。ならば、今度は再び距離を取ってフックを放つが、酒井にひょいとかわされる。まさに「打つ手無し」か?

 「足使って、ジャブ突いて、相手の距離でやらせないで、だんだん自分のいいペースになっていたと、思っていたんですけど」

 そう語るのは、試合後の酒井智彦だ。そばに立つのは、彼のトレーナー角田久

 「ジャブに対応出来ていないのは、林の以前の試合のビデオ何本か見て、分かってましたから」

 酒井の、その言葉にニンマリと笑みを浮かべて、うなづく角田。前回のタイ人との試合は、それじゃあ参考になりませんでしたね?と聞くと、2人は笑った。

 「けっこう、フックから入ってくるのも知ってました」

 「パンチはけっこう見えてましたね。見切れたというか、そんなに思ったほど早くなかったし」

 そばで角田が、口を添える。「こいつ、練習嫌いのくせに、よけるのは元々うまかったんですよ、なあ?」

 

 酒井智彦サイドの戦略勝ち・・・・とだけ言えないのが、ボクシングだ。良くも悪くも、闘う本能がついつい出ちまう。それが、プロボクサーたる由縁だ。

3ラウンド> 酒井の左右のジャブ、ヒット。林の大振りフック、空振りしたかと思うと、今度はアッパーで酒井の身体を起こさせる。

 林、身体を付けてくるが、酒井スッと離れて距離を取り、連打のジャブ攻撃!

 左右のグローブのガードの間に、酒井のグローブがねじ込まれる。林の顔面が打たれ続けて、次第に真っ赤に染まっていくのが分かる。

 ビシッ、ビシッ、ビシッ、ショートジャブが、息つく暇も無く当たる。

 林、思いっきり大振りのフック。ブン! 当たらないが、客席湧く。

 ブンブン、ブンブン、大フック回す。両腕、大車輪。片や酒井、ジャブとボディ打ち。上下打ち分けで応戦する、もう、乱打戦、打ち合い! 客、湧く湧く、ワクワク

 林、このラウンド最後の大振り放つ。空振りして、ニヤリ。交差して、コーナーに戻る酒井も、ニヤリと返す。

「ホントは足使って、打ち合わないつもりでいたんですよ」

打ち合わない?

「そう。1ラウンドのように、ずう~っとしていこうと、頭では考えていたんですよ。それが、打たれちゃうと、もう・・・・失敗です。打ち合い? 望むところだよ! みたいになっちゃつて」

そう言って、苦笑いする酒井。

 「でも、どっかで、打ち合っていると、気持ちいいんですよねえ

 ニヤリとしたのは、そんな気持ちの現れじゃないかという。

 リング上での勝利者インタビューで、酒井は開口一番、こう言った。

 「ハンパじゃないっすよ、(林の)パンチ。痛かったあ」

 右目周辺が、腫れ上がったまま、笑った。しかし、実は林の方が・・・・・・

 <4ラウンド> 酒井、足使って回りながら、ジャブ繰り出す。左ジャブの切れ味、良い。互いにローブロー、レフェリーに注意される。そうかな?と思う。

 ロープへ林が詰めて行くが、逆に酒井がクルリと体をかわす。上手い!

 林、また大振り。酒井、余裕が出たか、ガードが甘くなる。パンチ力の差は、歴然だ。1発、あの大振りが酒井の身体にのめり込んだら、大逆転はいつだってある。

 スリリングな展開は、さらに続く。

 <5ラウンド> ジャブでまた先制する酒井。林のあごが、上がるくらいに打ち込む。林、右フック振って、身体付ける。

 酒井の距離の取り方が絶妙にうまく、林が飛び上がってフック出すが、届かない。酒井のかわし方、上手い。

 林のパンチ、あきらかに力みが加わっているのが、目に見えて分かる。ポイントが取られているのは、自身分かっているはず。逆転狙いか?

 酒井のジャブ、林に打たれながらも、彼の顔をのけぞらせてゆく。

 <6ラウンド> 酒井、左ボディを林に打ち込む。林、大攻勢に出る。アッパー、ボディ、ジャブ、そして大振りのフック。見切り、ウイービングでかわす酒井。しかし、3分の1は、喰らう。

 空振りは、見た目以上に体力を失うと、よく言われる。その通りに、林に疲れが見え始める。ラウンドが終了し、赤コーナーの椅子に、チカラ無くストンと座る。逆に、ニヤリとしてコーナーに戻る酒井。おうおう・・・・・

 <7ラウンド> 酒井のアッパージャブで、林のあごが上がる。

 実は以前、強打を林以上に誇る土屋修平(角海老宝石ジム)との試合で何度もダウン。KO負けを喫した際、あごが骨折したことが判明。手術と長期入院を余儀なくされた、苦い想い出がある。そして、この試合では・・・・・・

 林も応戦。ボディ、ジャブと繰り出し、ショート・ジャブの打ち合いになる。接近戦で、林の顔全体が真っ赤に染まる。血は、出ていない。

 ただ、この段階でこの状態だと、いくら冷やしても数日は顔が腫れ上がったままで、顔を洗うのも歯を磨くのも、何より食事をとるのが大変になるはずだ。

 プロボクサーは、日々の痛さをこらえて生活をしている。それも、まぎれもない、現実だ。

 一方で、林の強打も証明された。酒井が右目下をカット。

 これは、林の有効打によるものですとアナウンスされると、彼の応援団が、この時とばかりに歓声をあげた。

 <8ラウンド> ついに、最終ラウンドを迎える。

 酒井の連打。林も得意のフックで応戦。倒せるかもという林。しかし、酒井は上下打ち分けながら、テンポ良く打ち込む。

 両方の応援の声が激しく交差するなか、林がしゃにむに繰り出すパンチで、試合終了を告げるゴングが鳴る。

 勝負は、判定へ。おそらく、3-0で、酒井の勝ちだろう

 結果がアナウンスされる直前、勝ちを確信したかの様に、酒井のセコンドに付いていた1人が、両手をVの字に挙げて、ガッツポーズ!

判定は、78-76、78-75、そして79-74。

 文句なしの、3-0だった。

 リング上で、酒井は言った。「この5月15日が、僕のトレーナーの誕生日なんです。そのお祝いのためにも、絶対勝ちたかった」

トレーナーにとっては、この上なく嬉しい一言だろう。金銭的には、決して豊かにはならない職業だ。ボクサーと同様、昼間仕事を持っている人が、大多数だ。

そのやる気をつなげるものは、教えているボクサーの勝利。まして、この試合は、見事な作戦勝ち。

 実は、角田久トレーナー。本人語らぬので調べたら、1995年2月18日、全日本バンタム級新人王に輝いた人だった。5月15日で、満45歳を迎えた。

 つい闘う本能が顔をのぞかせたとはいえ、師弟の作戦勝ちだった。

そして、林和希。客席の熱心なファンが、思わぬことを口にしていた

「さっきさあ、引き揚げる林を見たら、左手にギプスをして、痛そうにしていたよ」

えっ!  試合中に痛めたみたい、とも。

数日して、彼のジムに聞いてみた。

「ええ。左手の小指を骨折してます。試合の早い段階で折れたみたいですね。それに、左右の手の甲が大きくはれてしまって・・・・。右手なんか、ボンボンに腫れてて。大変? そりゃあ、しばらく手はね。でも、あごの骨折の時に較べりゃあ、たいしたことありませんよ」

 あっさり、こともなげに言う。これが「プロボクサーの日常の世界」。

 強打者であればあるほど、自分の拳を必ず痛める。もはや宿命と言い換えてもいい。それと、どう折り合いをつけるか。これもまた、課題だ。

大歓声と栄光が光なら、これは必ずつきまとう影といえよう。

 

 林和希が、どう”再起”して、リングに上がってくるか!? 酒井智彦の、この先と共に、しばらく見続けたい。

 

 

 

 

 

 


<リアル ボクシング ルポ>林和希に3-0の判定で完勝した酒井智彦と角田久。綿密な作戦勝ちと、闘争本能

2012-05-20 10:50:00 | スポーツ

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 すでに試合の内容は別に書き終えているのだが、この「師弟」写真が、うまく「指定」通りに入らなかったので、ここに掲載します

 右が、酒井智彦。1998年1月8日生まれの、24歳。これで戦績は、11戦して7勝(1KO)4敗。亀有にあるマナベジム所属。

 

 「ラーメン店で、働いてます」「1か月くらい、練習休みたいっす(笑い)」

 左が、名トレーナーになりそうな、角田久。この5月15日で、めでたく45歳を迎えた。ジムの会長より、ちょいと年上。ちなみに、会長の真部(まなべ)豊は、元日本スーパー・バンタム級チャンピオンだ。覚えているボクシングファンも、いるはずだ。

 角田久が、全日本バンタム級新人王に輝いた日には、右の酒井智彦はまだ生まれてもいなかった。母のおなかの中にさえ、いなかった。

 その2人が、チャンピオンロードを、共に2人3脚で歩む。

 酒井智彦、まだ24歳。勝って、リング上でおどけたポーズを、とっさにとってしまう愉快な性格。

 練習嫌いを直せば、かなり上に行きそうな逸材だ


<リアル ラグビー ルポ 速報>女子15人制ラグビー日本代表。今期初陣、香港代表に61-15と快勝! 

2012-05-19 14:58:00 | スポーツ

 厳しい見方はしたものの、おそらく競り勝つであろうと、内心は思っていた。ミスはあったものの、前半を17-10で折り返した時点で、予想通り。

 しかし、後半、気を瞬時も緩めることも無く、44点も追加。ダメ押しのトライもあり、満足以上の仕上がりを、まずは「結果」として示した。香港が、チームとしてまだまだ機能していないとはいえ、ここは素直におめでとうと言いたい。

 トータル61-15の「快勝」。

 しかし、不安までも「解消」されたわけでは無い。加えて、まだまだ、女子ラグビー日本代表を取り囲む状況は、厳しい。

 ラグビー中継を多く重ねているJ・スポーツが、この試合は無し。別に、海外での試合ではないうえ、中継する男子の前で、経費もかからないに等しいのにだ。

 そういう、とても低い評価ということだ。

 笑顔を見せつつ、今後も萩本公威ヘッドコーチの手腕に期待したい!


<リアル ラグビー ルポ>大丈夫かあ? 女子15人制ラグビー日本代表 5月19日、香港が相手だが・・・

2012-05-19 09:35:00 | スポーツ

Dscf5591よく、メンバー全員の声は、練習の間、終始出ていた。それだけは良かった。が、しかし、それ以外は意外にも・・・・・・・・

 17日、今シーズンの幕開けの香港代表戦を2日後に控え、都内のグラウンドで、女子15人制ラグビー日本代表の、まさに直前合宿が行われた。

 むろん、練習はこの日だけではない。すでに3日目。しかし、ゴール・ポストもある本格的なラグビー・グラウンドでの練習は、この日のみ。私にとっては20日ぶりの見学。直前の、それもIRB(国際ラグビー・ボード)公認のテスト・マッチを目の前にして、チームとしての仕上がり状態が見たかった。それによって、おのずと勝敗や試合展開が、少しでも占えるから。

 で、結論。いやあ、これでホンマに大丈夫かいな? そう、見つつ、メモしつつ、んでもって写真撮りつつ、ココロの中で繰り返していた。

 20日前と違い、萩本公威ヘッド・コーチ(上の写真の中央の黒いTシャツの男)は、最初から真紅のジャパン・ジャージを着た選手たちの近くにいて、身振り手振りで指示はするものの、20日前に見せた、怒りを込めた身体ぶりまではせず。

 しかし、選手たちはパスをするたびに、時折りポロッ、ポロッと落とす。パスは、高低差バラバラ。キレは、相変わらず、無い。

 戦略上のフォーメーションの為の確認パスかな?と思ったが、どうやら、単なるミスの繰り返し。天気は良い。風も無い。雨も降らず。ボールは、滑らないはず・・・・だが・・・・・。

 7人制女子ラグビー日本代表ヘッド・コーチを務める浅見敬子は、15人制ではバックス・コーチも兼任。そのうえ、選手の輪のなかに入ってプレイもする

 ところが、放られたパスが高く、思わず走りをストップして、浅見はジャンプ!

 クラブチームPHOENIX(フェニックス)では、1選手として参加。現役スクラム・ハーフとして活躍しているとはいえ、30うん歳。しかし、浅見は苦も無く、若手を振り切ることもいらず。走って、ゴールラインをあっさり突っ切る。

 この日は、試合2日前のうえ、すでに合宿に入って、ケガで男子並みに離脱した選手もいた影響か、大事をとり、激しいコンタクトプレイは、一切無し。

 ブレイクダウンも動きの確認の繰り返し。タックルは、あっさり、甘く。思わずジャージの端をつかんでしまう選手もいた。

 背番号付きのビブを着けてのゲーム形式の練習では、そのせいか、ボールを持った選手へのサポートプレイが見られず。個々の選手が、ただ走っているだけで、次へつながるプレイへの準備が、全く見えてこない。

 「サポート! サポート!!」 思わず、萩本の激しい大声が飛んだ

  フォワード陣は、ラインアウトと、その競り合いの練習。タイミングがなかなか上手く合わず。ドンピシャで成功すると。全員がニッコリして、思わず拍手!

 おいおい・・・・・・

 いわば、ゲーム展開が競り合った時の、最後の頼みの綱である、キッカーのゴール成功度は?と、個人練習を見つめる。

 ゴールポスト近くの、正面から蹴る。入る。そりゃ、そうだろうと、うなずく。

 今度は、近くの左右から。・・・・・・・・・成功率が、とたんに低くなる。弾道は、すべて低い。う~ん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 実は1人の選手を探しつつ、終始遠くから、目をこらして見ていたのだが、結局判別出来なかった。

 年齢は41歳! そう、あの知る人ぞ知る伊藤剛臣と、同い。偶然か、剛臣の方が8日早く、この世に生を受けている。伊藤というのは、神戸製鋼一筋18年。日本代表で活躍もしたが、今年事実上の”戦力外通告”を受けた。

 当人は、断固現役続行を希望。そして選んだ先が、被災地、岩手県釜石市にある「釜石シーウェーブ」。今期、大漁旗はためく下、あの古武士然たる面構えの男の突進が炸裂するはずだ。期待したい。

 

 さて、女子の41歳現役選手の名は、佐々木時子(ちかこ)。伊藤と同様、日本代表の経験もあると聞く。20日前の練習にも参加していたと、この日、浅見敬子から聞かされたが、気付かなかつた。

 というのも、その時は31歳と記載されていたから。単なるミスか、本人の希望?だったのか知らぬが、突出した目立つプレイも見えなかったが、若手に混じって、まったく遅れず、ケガもなし。香港相手に経験を生かして大奮闘プレイを19日、秩父宮で見せるかもしれない。

 ”年齢”だけで注目されるのは、佐々木時子にとって不本意かも。幸か不幸か、私の他に2人だけ来ていた記者は、二十歳の新主将に取材。

 私の方はというと、萩本ヘッド・コーチに聞いた。

 香港チームの、情報と、戦力分析は?

「全然わからへん。選手のリストだけは、見たけども。それだけやで。チーム、まだまとまってないんと、ちゃう? 明日(試合の前日の午後、日本着)来るっていうぐらいだし

 ちなみに、昨年は勝っている。選手のリストを見る限り、160センチ台が中心。体は大きくない。7人制では、合同練習の期間が乏しく、いつもチームが一体化していない戦いぶりだった。

「ウチは、良くなってきていると思うよ」

 大丈夫ですか?

 「うん。あと5~6人、この他に良いのがいるし。勝つ、と思うよ」

 一息ついて、こう言った。

 「そりゃ、勝たないかんやろう」 そう笑って、コメントを締めた。

 さて、締めくくりの余談だが、見るからに「大丈夫かあ?」と思わせる新人?記者がいた。20日前にも来ていたのだが、取材に対する集中力が無いこと、おびただしい。

 ノートを手にはしているのだが、まったくメモしない。ズボンをめくりあげ、芝の上で裸足になって、ウロウロ歩いたり、足あげたり。体操を突然ひょいひょいと、し始めたかと思うと、ラグビーボールを転がして遊んだり・・・・・・・

 何のために来てるのやら。写真も撮るフリーの記者も、この坊やをさすがに、いぶかしげに見たほどだった。

 聞けば、秩父宮ラグビー場などで売っているラグビーなんとかという小冊子の記者だとか。おいおい、大丈夫かあ?。。。。。。

 まずは、初戦のお手並み、キチンと見定めたい

 

 

 


<リアル ボクシング ルポ>日本最強の世界チャンピオン 内山高志の次戦の相手と「低視聴率」が、また内定

2012-05-16 17:26:44 | スポーツ

Dscf5568相手選びが、正直言って難航しました。試合を中継放送するテレビ東京さんからの、色々な希望がありまして」。

 

 そう、5月14日の記者発表会見の席上で、司会をする同局のイケメンのアナウンサーの方を、チラリと見ながら、本音半分、冗談半分で挨拶を切り出したのは、内山高志の所属するワタナベジムの会長・渡辺均

 

 当初、発表は5月の連休明けの予定だった。しかし、このクラスの世界戦ともなると、「やりたいです」「はい、いいですよ」とは、いかない。いろんな事情が、絡み合う。具体的な交渉は帝拳ジム本田会長とジョー小泉がして、詰めと決断は渡辺会長が行なった。

 

 .会場だけは、すでに4月、この記事ブログで一早くお知らせしたように、「ウイングハット春日部」で決定していた。

 

 渡辺会長によれば、全客席数5500を予定。この席数、くしくも4月6日、東京国際フォーラムAで行われた粟生隆寛や、山中慎介ら帝拳ジム勢の世界防衛戦に加え、いまや帝拳の僚友ジムとなった真正ジム・長谷川穂積の再起戦を行なった席数とほぼ同じ。

 

 別に意識したわけでは無いようだが、今度の会場は、内山が育った故郷。春日部というより、最寄駅はせんげん台駅に近いのだが、古くからの友人、知人、先輩、後輩、地元のお歴々が大挙して会場に詰めかけるはず。満席になったら、興行の成功度として並んだといえよう。

 

 気に掛かるのは、7月16日、試合を中継するテレビ東京の、本気度とやる気。というのも、今まで、ただの1度もソレを感じたことが無いからだ。内山の毎試合の視聴率、たったの5~6%台。

 

 「そう言われますけど、ウチとしては良い方なんですよ」

 

 そう口をとがらすのは、担当するプロデューサー。

 とは言っても、人員が少ないのか、この人、カメラも持てば、そのままインタビューもこなす。さすがに、試合中継のときはプロが撮るが。

 事前のパブリシティーや番組宣伝も、事実上無いに等しい。

 相手は、「マイケル・ファレナス」。

 せっかくの逸材の試合が、また低視聴率で、終わるのか・・・・

 

 

 

 

 


<リアル ラグビー ルポ>”ジャパン ウェイ”の道は続く。6月に仕上がりの真価、問われる

2012-05-15 09:52:00 | ニュース

 勝って兜の緒を締めよ。こりゃまた、ずいぶん古い表現だなと思われる人もいるだろうが、今のラグビー(15人制)日本代表の全選手に声をかけるのなら、この言葉が最もふさわしいのではないか.

 すでに報じたように、アウエーの地の韓国で12日、韓国代表と対戦。52-8で勝った。しかし、世界トップ10入りを目指す、というより実現させるエディー・ジョーンズは、予期した通り、厳しいコメンントを寄せた。

「今日は、7点満点中、3点です」

「まあまあ」との前の試合より、高評価なのかどうか、文字通り評価が分かれるところだが、視線はすでに19日の香港代表戦に移っていた。

 「自分たちの目指す到達点には、まだまだ至っていない。香港戦に向けて、ステップアップして、来週はもっといいパフォーマンスで試合に入ることを期待します」

 香港戦に勝って、一息つく暇もなく、次の6月に控える「パシフィツク・ネーションズ・カップ」(PNC)の激闘が、待ち構えている。

 6月5日(火) 対フィジー

 6月10日(日)対トンガ

 6月17日(日)対サモア

 そして、6月20日(水)と、24日(日)に,JAPANXVと名称を変えて、フレンチ・バーバリアンズ(特別編成チーム)と、事実上の強化試合を敢行する。

 五か国対抗で、いろんな選手を起用。韓国戦では、後半からスクラムハーフに、フランスから急きょ呼び寄せた日和佐篤を使い、意図は成功。

 ベテランの小野澤宏時は、3トライをあげたし、福岡で”顔見せ興行”をさせた藤田慶和は、6トライもあげた。

 といっても、その殆んどが、あとは走ってトライさせるだけという、いわばご祝儀”ゴッチャン”トライ。しかし、ボールをキャツチしてからの加速度といい、その力強いステップの切り方といい、将来さらに期待させるモノを感じさせた。

 

 カベ(真壁伸弥)は、彼を「持ってる」と表現。マスコミ応対も、口のききかたも、1年先輩の布巻峻介と大違い。好感を、持たせた。

 PNCでは、多彩な起用と、戦術を見せなければ、容易には勝てないチームばかりだ。さらに、カベもネをあげるキツイ練習が、待っているはずだ。カベは、壁を越えられるか? 韓国戦で、自ら1トライをあげて、気持ちは盛り上がっているはずだ。

 兜の緒を締めて、さあ! 統率力のある廣瀬俊朗キャプテンのもと、ジャパンウエイを、体力の続く限り、突っ走ってくれ!

 

 

 

 

 

 


<リアル ボクシング ルポ> 淵上誠 無策無能の惨敗! 世界王者は、永遠に無理

2012-05-15 01:36:43 | スポーツ

 遠くウクライナで行われた、世界戦の試合の模様を、つぶさに見た。3回も見た。

 見るたびに、腹が立ってきた!!

 一体、淵上は何しに行ったんだろうか? 本気でベルトを取る気が、あったのだろうか

 あんな、バカな戦法で、勝てると考えていたとしたら、愚かとしか言いようがない。。「速報」とは、全く違う論調になった。

 見る前には、真っ向勝負の結果のダウン、そして3ラウンドTKO負けだと思っていた。

 ところが、試合が始まるや、足を使ってリングを回りながら、ジャブを突くだけ。ガードも無きに等しい。そして、すぐ右目流血。

 実力差は歴然だった。それはいい。それは、仕方ないこと。だが、許せないのは、腰が引いてたこと。気持ちが、最後まで引いてたこと。「挑戦者」として当然持ってるべき、気概すら、全く、一瞬たりとも、感じられなかった。

 それに、腹が立ってならない。

 「ぶざま」 その一言につきる。引退した方がいい。その気弱さでは、”世界”は、永遠に無理だ。その、ふがいなさは。自分が、一番わかっているはずだ

 じっくりと、真剣に考えて下さい。


<リアル ボクシング ルポ 速報!> ミドル級の剛腕 淵上誠の世界挑戦失敗! 3ラウンド TKO負け 

2012-05-13 13:53:01 | スポーツ

 淵上誠をもってしても、ベルト奪取はならずか・・・・・・。

 WBAのミドル級チャンピオン ゲンナジー・ゴロフキン。オリンピックにも出た、カザフスタン出身の、かつてのアマチュアのエリートだ。

 プロに転向してから、22戦して無敗。そのうち19KO(TKO含む)という、強敵。

 しかし、試合の映像を見る限り、それほどの無敵さは感じられなかった。左右のフックの使い方は巧みで、上手さは感じられたものの、1発で相手をマットに這わすとてつもない強さは無い。そう見た。しかし、19も・・・・・・。

 そんな王者サイドからの「試合しませんか?」という、突然のオファー。試合日までの、調整期間は無いも等しかった。

 ゴロフキンから見れば、淵上が8位というランク以上に、勝てる可能性が高いと判断したからこその、オファーだったはず。

 八王子中屋ジムの会長は、とまどい、迷いつつも、当の淵上に聞いてみたら、「やります!」と、即答。

 一見無謀とも思えたムキもあったかもしれないが、かつて全日本ミドル級新人王の階段を駆け上がってきた時から見てきた者としては、ひょっとしたら勝てるかも? そう、感じた。OPBF(東洋太平洋)同級チャンピオンとしての、実績もある。

 人柄もいい。受け答えも、人によって態度と言動を変える同じミドル級の佐藤幸治と違い、誠実だ。佐藤は所属ジムから「給料」という形で生活費を頂いているが、淵上は、勤める日野自動車から月給をもらい、同僚・先輩からも慕われている。

 今回の世界挑戦では、会社内で日本からわざわざ応援団を結成し、現地へ大挙して出かけた。それだけじゃない。現地の、トヨタ自動車の人達も急きょ応援に詰め掛けた。もちろん、淵上のカミさんも。

 試合は、2ラウンドに続き、3ラウンドも、淵上がダウン。

 結局、・・・・・・3ラウンドTKO負け。しかし、OBBFのタイトルを失ったわけではない。またのチャンスを待とう。

 んんんん、それにしても世界の、アウエーの壁は、おっそろしく高く、ぶ厚い。海外で36戦全敗の事実を、改めて痛感せざるを得ない。


<リアル ラグビー ルポ> HSBC五か国対抗。5月12日、アウエーの地で韓国代表を52-8で一蹴

2012-05-12 16:35:10 | スポーツ

 「今回のメンバーは、今のベストメンバーと考えています。最初の35分から40分は、ハードな展開になるかと思いますが、こちらが試合をしっかりコントロールすれば、問題ないでしょう。日本の戦いができると思います」

 そうエディー・ジョーンズ 日本代表ヘッドコーチは、力強くコメントして、日本を飛び立ち、アウエーの地、韓国へ赴いた。

 気になっていたのは、ただひとつ。その韓国代表が予想を裏切って香港代表に勝って、勢いにのっていること。

 で、本日。前半を14-0で完封。後半、韓国に1トライ、1ペナルティゴールを許したものの、38点を追加。

 52-8で、ノーサイドの笛を聞いた。

 

 これで。3勝。残すは19日の東京・秩父宮に戻っての香港代表戦

 まだ、エディーのコメントは届いていない。しかし、2戦目勝利直後の「まあまあ」などより、厳しい言葉が飛び出しているはずだ。どんな状況でも手綱を緩めないエディー。

 今後は、さらに数ランク高い試合が続く。

 日本チームのキャッチフレーズ ”ジャパンウェイ”の道は、まだまだはるかに厳しい。世界トップ10入りを、本気で目指すのだから・・・・・・


<リアル ボクシング ルポ> アマチュア ミドル級 山崎ブス代 惨敗 オリンピックへの夢 断たれる!

2012-05-12 00:10:00 | スポーツ

 間違いなく、100%負けるので、1~2日、早く報じました。

 性格までブスだから、そう断言するのではありません。弱いからです。技術もパワーも、スタミナまでも、有りません。週刊新潮ほど厳しい見方はして・・・・るか。

 プロボクサーの多くに聞きまくりました。女性チャンピオンにも、聞きまくりました。日本アマチュアボクシング連盟にも、もちろん。

 そのクセのある性格ゆえに、さすらいのトレーナー、梅津とも、これで終わりです。

 勝ち残るためには、4試合を勝ち続けないと無理です。かなり、取材しました。むしろ、気になるのは、連盟が、実質、親子が実権を握っていること。

 山崎ブス代に関して、全員が言ったことを、最後に書き添えておきます。

「弱いよね、性格が。リングに上がる前から。あれでは、技術うんぬんの前の問題。やめた方がいい。そもそも、向いてない」