11月18日(土)あたりから、テレビのトップニュースではなくなってきた、この、なんとも「紆余うよ曲折」を経ている、この暴行傷害事件。
にしても、まだまだ世間の注目は高いとテレビ局や、スポーツマスコミは、連日、報道を続けている。
その結果、自称・相撲「邪~ナリスト」の、貴乃花にペコペコ米つきバッタ状態だった、プライド無き横野レイコや、二宮ブクブク取材しない豚清純や、八百長相撲を見て見ぬふりしていた杉山邦博爺さんらが、したり顔でテレビ画面で、的外れなことを、くっちやべっていたのには、あきれ果てた。
さて、名目は「任意」の事情聴取ながら、逃走させまいと、手錠こそはめてないものの、写真のように、まるで警察官たちに強制連行されるようにして、羽田空港の通路から、車へ乗車。
走りだしたあとも、迂回をしまくった挙句、江東区に建つ高層階の高額会員制ホテル、東京ベイコート倶楽部&スパリゾートに未明に入室。
再び、出入りをカモフラージュまでした挙句、夜が明けてからは、17日の午後、国技館の一室で、なんと!7時間以上にもわたる、詳細な供述を求められた日馬富士。
中1日置いた19日(日)。身をひそめるようにして、車に乗って現われた日馬富士は、裏口の目の前に車を横付け。
隠れるようにして、すぐさま入り、今度は同じ国技館の一室で、協会が仕立てた外部理事も入れた「危機管理委員会」の元力士ではない、外部委員たち5人の前で、弁護士たちの質問に、2時間ほど答え、正午過ぎ、車で去った。
委員長は、高野利雄。73歳。名古屋高等検察庁検事長を歴任。
退任後は、弁護士に転じた、いわゆる「やめ検」の重鎮。専門が、危機管理や、不祥事の処理。
これまでも、名だたる大企業が犯した案件の、第三者委員会の委員長を務めたり、プロ野球の讀賣巨人軍の元有名幹部が、契約金の詳細が記載された「内部資料?」を持ち出し、公表したとされる案件の事件にも関わった。
高野は、四谷三丁目に個人事務所を置いている。
今回は、すべての事情聴取を終えたあと、しかるべく発表する様なニュアンスで言ってはいるが、はてさて、ドコを公表して、ドコを隠すか・・・・・。
聴き取りに応じた日馬富士は、このあと、妻や子どもたちのいる自宅に帰ったと想われる。
本日21日には、再びもみくちゃにされながら、風邪もひいていないのに大きなマスクを付けて、福岡空港に午後6時に降り立った。
針のむしろ状態は、むしろ、さらに続く。
一方、モンゴル人力士で、引退が迫ってきた鶴竜や、カラダも心も痛いままの照ノ富士らは、今日、福岡で、鳥取県警が出張ってきた先で、事情聴取を受けたが、マスコミからは逃げた。
なお、日馬富士の妻も、モンゴル国籍のまま。夫婦共に、帰化する気は、まったくない。
なので、引退の後は、部屋付きの親方にもなるつもりも無いようで、帰国し、モンゴルの首都、ウランバートルで企業家に転身する見込みだ。
とはいえ、詰め腹を切らされて「強制引退」の身での帰国は、避けたい。
なお、いまだ貴乃花親方が隠し続けている、一方の「被害者」とされる貴ノ岩が、いまのところ、貴乃花が楯になり、「危機管理委員会」の呼び出しに応じる兆しは無い。
貴乃花自身も、聴き取り要請に応じるか、どうか、暗雲が立ち込めている。
その一方で、白鵬こと、ダヴァジャルガルの露払いを前場所まで勤めていた、石浦(写真左上の右側)が、今場所から勤めていない。
慣例的には、太刀持ちと共に幕内力士が行なうことには、なってはいる。
今、石浦は十両の筆頭1枚目だから、はずされた理屈は、一応通る。
が、しかし・・・・・先輩よりも、実の父である石浦外喜義(ときよし)が、現・貴ノ岩が鳥取城北高校在学中に若くしてモンゴルにいた父母が他界したことにより、親代わりとなって育てていた。
そんな境遇を越えてきた彼が、日馬富士にメチャクチャ殴りつけられているのを、酒の席とはいえ、目の前で見せられては・・・・・。
ましてや「モンゴル互助会」の、今後の堅い結束のための酒宴での暴力に、日本人として、心が揺れている。
ダヴァが、いずれ、形式的に紙の上だけで、日本人に帰化して、一代年寄りとして独立し、部屋を興したとしても、一番弟子として、付いて行くか、どうか?
厳父の助言もあり、微妙に距離を置き始めている。
ちなみに、その貴ノ岩。
今年の初場所。このダヴァと対戦。
「忖度」すれば、●の結果を求められるのだが・・・・・。
土俵上ではガチンコの姿勢で終始臨み、勝っている。
モンゴル横綱互助分科会から見て、その姿勢が気に入らなかった。
言っておくが、日馬富士の深酒のせいではない。
というのも、以前、少し、他の記事で書き添えたことがあるのだが、この日馬富士。
意外に想われるかも知れないが、芸能人たちとの酒宴も数多い。
とりわけ、女性陣とも。
あの、嫌われ芸能人のトップの座に、キラキラいと輝いている和田アキ子とも飲んだことがあるが、酒呑んで暴れないし、絡まないし、スケベ心、出すなどの失礼な言動皆無だとの評判。
酒癖は、決して悪くは無い。
なので、事件当夜。確かに日馬富士は、酒は呑んでいたが、呑まれてはいなかった。
酒には、強い。今まで、このようなトラブル、ほぼ皆無。
最初から、酒のせいにして、一度懲らしめてやろうと図っていた、計画的犯行暴行。「礼儀」を知らないからという、名目を冠にして・・・・・。
その「礼儀」とは、つまりは、自らも含むモンゴル人先輩横綱達との取り組みの際には、「礼儀」を尽くし、十二分に「忖度」しろ!ということも、含めてのコト。
後輩たちへの「教育」名目は、実際には二の次、三の次。
第一、教育を名乗れるほどの人格者は、ダヴァを筆頭に、その言動からして、1人としていないのだから。
それなのに、無理やり、それをカラダに染み込ませ、カラダに分からせる「制裁」的意味合いを、酔ったふりして、この際に!と、以前から狙い定めていた。
ダヴァを皮切りにして、切々として教育的指導を言葉のみでするべきものを、店に着いて、わずか10分過ぎでの殴打しまくり!
それも、頭を両手で覆って、長ソファに深く腰を下ろして、下を向いている貴ノ岩に向かってだ。
もはや、計画的「教育指導」。いざとなれば、痛い目を、ハナっからあわせようともくろんでいた「教育」って、一体なんなのだろうか・・・・・・。
1次会では、貴ノ岩を手ほどき指導してきた、現・総監督の経営するちゃんこ店。あくまで表面上にせよ、和気あいあいに見させ、親交をつくろっていた。
そうとしか、ただいまの取材の段階では、起因は見当たらない。
なお、過日の「前半戦」の稿でも書いたが、その同じ席には、石浦の父でもある
石浦外喜義(ときよし)の他に、「顧問」の名で、相撲部OBの
レンツェンドルジ・ガントゥクフが伴って、通訳代わりにきていた。
鳥取県警に被害届を、貴ノ岩の意見を聞き、彼らの総意で提出したのも、すでに書いた。
11月19日。
新たなことが、とあるスポーツ紙上で報道されていた。
それによれば、今年8月の夏巡業で、宿舎に当てた施設の風呂場に、事前にお湯を貯めておき、貴ノ岩が、すぐ稽古後に入れるように、他の相撲部屋の、やはりモンゴル人力士に、事前に言ってあった。
にもかかわらず、その古参モンゴル力士が、そのまた番付け下位の力士に申し伝えていたらしく、年齢やキャリアなど関係が無い。番付け最優先の世界が常識なのに、命じたはずの、お湯が入っていなかった。
それを知った貴ノ岩が激怒!
その自分が依頼した古参の、30代のモンゴル力士を、2~3発、殴りつけた。よろけたところを、さらに膝蹴りをかましたという目撃談。
・・・・・・・・
私は、その場は見ていないが、充分に有りうるであろうし、ンなこと、日常茶飯事の相撲界。
これを、その記事では「貴ノ岩も、暴行していた」とあったが、書いたのは相撲取材が長い担当記者では無いな、と思う。
この程度で、「暴行」だと騒ぐのなら、45ある相撲部屋では、出稽古、一門の連合稽古も含め、毎日、どこかで「暴行」が行なわれている。
なにしろ、無理へんに、ゲンコツと書いて、「相撲界」と読ませる世界。
クチより先に、手が出る、足が出る。
周りは、誰も止めない、止められない。
「指導」と「かわいがり」の、差が見えにくい。
さらに、行き過ぎは、感情が先にあって、計画的な異常回数の殴打と蹴り。
弟子や所属力士の、稽古場でのふがいなさを「指摘する」ために、言葉ではなく、叩くために竹刀を手にしている親方を、取材先でずいぶん見た。
その竹刀は、編んでいた竹が割れて、いずれもボロボロになり、ところどころが、ささくれ立っていた。
その先で、「おい、お前!」と、有名な元横綱の親方に差されたことも、何度かある。
むろん、新米力士を集団で殺して、実刑になった刑事事件が発覚した、何十年も前からだ。
無理へんに、げんこつという意味が、おわかりになるだろうか。
ダヴァの傍若無人な言動すら、注意出来ないなど、ことごとく無能ぶりをさらけ出している八角理事長が、11月16日まで、テレビの生中継されている取り組みを見ながら、番記者たちに、感想や所感をクチにしたり、会場を後にする際の、通路での質問も受けていたのを、自己都合で中止。
その代わりに、ビデオ撮影されたなかで、「(暴行死事件を経て)再発防止に勤めていたところ、まことに残念なことが起きてしまい・・・・」などと、ありきたりの言葉を並べて、各局に配布。
テレビ局は、ソレをまったく批判すること無しに、垂れ流していた。今しばらくは、取材拒否して、逃走状態。
何ともはや、コレが最高責任者のぶざまな実態だ。
そして、貴ノ岩。
年上であろうと、ベテランであろうと、何くれとなく教えてくれた恩ある先輩力士であろうと、番付けが下位になった者には、常に上から目線どころか、暴行と見まがう行為をしてしまうことは、この世界では、当たり前の、フツーの行為。
しかし、一般世界からみるなら、異常な世界。
だから、自分も一日も早く番付けを上げて、殴られ叩かれ、蹴られる側から、ソレを倍返しで、憎しみも込めて、出来る側に回りたいと、必死で稽古に励む。
その理屈で、この大相撲の世界は回り、造り上げられている。
さらにこの時、貴ノ岩が貴乃花部屋で、貴景勝とともに、平幕に在位し、部屋頭であったことが、そのような行為を引き起こさせた大きな起因になっている。
すでに「前半戦」で指摘したことだが、貴乃花親方は 、所属力士と寝起きしない。東京でも稽古を見たり、ちゃんこを共に食べたりする回数は、他の44の部屋の親方より少ない。
貴ノ岩は、貴景勝とともに部屋頭ではあるが、彼より6歳も年上でもあり、実質的に、まだ27歳にして部屋を仕切れる位置にいる。
なお、今は親方の厳命により、休場しているため、来場所は十両に激落。
部屋頭は、6歳下の貴景勝に変わり、権力は消え失せる。
今は、上から常に24時間365日、押さえつける先輩格や番付け上位の者が事実上いない。
そのため、上記のような「暴行?」が、ごく自然に、当たり前のように出来てしまう、してしまう。格別おかしいことと想わなくなっている貴ノ岩。
例え、あの夜の時のように叱咤されても、おかしいこととは、ハナっから、感じていない貴ノ岩。
自主管理する部屋の中で、敬語駆使して、へいこらしない部屋の気風もあった。
メールの相手を問われ、「彼女です」と「愛手」を告げることが、失礼には当たらない部屋の気風であったから。
コレが、横綱、大関がいる他の部屋であったなら、意識が違っていたはず。
このようになった起因の大きな部分は、貴乃花の責任と言い換えても良い。
一方、そんな程度で、済ませていないのが、我らがダヴァジャルガル。
コレは、ダヴァがいる宮城野部屋の1階にある稽古場だ。
この撮影時は、おかしい形状にはまだなっていなかった。
通常以上の、ぶ厚い板塀で壁を支えて、壊れにくいようにしており、他の相撲部屋も、大同小異。
そのような強い造りになっており、板塀のうえに、さらに黄土色のぶ厚いべニア板塀を、2メートル以上の高さで、くまなく張り巡らしている。
ところが、ダヴァの稽古相手が下位の、幕下以下の成長過程の力士の場合。実力には、差がある。
土俵上で投げを打ったり、ぶつかり稽古の際には、問題ないのだが、寄り切ったり、押し出したりしたあと、さほど必要性も見られないのに、ダヴァの性格がモロ出し。
両腕や両手で激しく、ど突く!
バーン!
激しく、頭も含めた全身を板塀に叩き付けられる。
汗で濡れたカラダが、次から次へと羽目板に叩きつけられてゆく。
そのため、ここ数年、板塀がゆがみ、へし曲がり、湿気も加わって、割れ始め、いまや見るからにボロボロ。
もし大地震が襲った際には、ゆがんで、倒れるかも?と言う危惧もあり、来年には稽古場の改装をする必要に迫られている。
この稽古の有りようは、確かに暴行と断じることは出来ないが、本場所で問題化し、私も何度か記事化したが、明らかな、やらなくても良い、暴力的行き過ぎ稽古の毎日。
他の部屋の力士では、そのようなことが頻発は、まず無い。
なんと言うべきか、う~ん、お分かりになるだろうか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
それにしても、この秋場所は、ひどいことになっている。
初日から、まともにキチンと両手両こぶしを土俵に付けて、正しいあるべき立ち合いをしている幕内力士が1人もいないザマ。
それを、「手を付いて!」と行司は、クチにはしているものの、何度もやり直しをさせる行司は皆無に等しい。
さらに、相手力士と呼吸を合わせない力士が、目立つ。
全員があの、琴奨菊の汚い手口を真似し出した。
先の刑事事件といい、八角理事長は、知らんぷり。
11月17日からは会場を後にする際の囲み取材も断ってきた。相変わらずの、やる気の無さには、あきれ果てるばかりだ。
さて、「中盤戦」に突入します。
すでに、ニュースで大きく報じてるポイント。
診断書に記載された、奇妙さ。
事実経緯を追うと・・・・・。
ラウンジ「ドマーニ」での事件後、鳥取城北高校相撲部の先輩でもある照ノ富士とともに、宿に車で帰っている。
心配する高校の総監督と、モンゴル人の先輩で、現・顧問の見送りを、ビル下で受けた。
朝陽が上がって、貴ノ岩の身体に、取り立てて異常なし。拳や平手だけでなく、手元にあったカラオケ用のタブレット大型端末などで、何度もぶっ叩かれた時、両手で頭をカバーしていたためとはいえ、手も痛めていた。
冷やして、寝ていた。
鳥取市の体育館で、問題は無く、取り組みを終えている。
のちに取った「診断書」で記載されている、右頭部の損傷は全く見受けられない。
この左の写真は、丸2年前の十両昇進の記者会見の時のもの。
稽古の時の擦り傷か、アザが顔面にいくつか点在して見受けられる。
コレで、診断書を医師に書いてもらうと、今回と同じ、「全治2週間」というところだろう。
交通事故や転倒したなどで、診断書を書いてもらったことのある人は、実体験としてお分かりだろうが、全治2週間というのは、法的な書類ととして提出する際の、最低限の記載。
さらに言えば、家庭でちょっとした切り傷や、転んでの軽い捻挫でも、全治2週間と医師は書く。1週間じゃ、カッコがつかないし・・・・・。
だから、今回のケガで、たった全治2週間というのに、誰しもが驚き、首を傾げたわけだった。
ちなみに、日馬富士が今場所。途中休場した際の理由にして、出した診断書の全治は、出しも出したり「6週間」。
ああそう言えば、ココも痛いし、ソコも痛いねえ。じゃあ、全部、足して見ましょうね、という足し算でのシロモノ。
このように、診断は、まあ。どうにでもなる、なれる可能性があるということ。
場所前になると、「痛い」「痛い」とクチにして、休場したいむね、いつも窮状を都合よく訴えて来て、井筒親方を呆れさせ、ついに来場所で「引退」を示唆されている鶴竜の書く理由は、もう認めないことに決断している。
で、貴ノ岩。27日の朝あたりから、どうもカラダがおかしいことを、貴ノ岩が、28日、モンゴルにいる18歳も年長の実兄、アディヤ・ルブサンに電話で訴えていた。
巡業にも出て、元気に取り組みもこなしていたが、立ったり座ったりするとき、カラダがフラリとぐらついて、頭痛もするんだ、と。
頭をしたたかに殴られ続けた結果、脳震とうの後遺症で、脳神経が切れて、やられていた・・・・のかもしれない。
また一方で、その後の影響を心配していた、鳥取城北高校の石浦校長を始め、同席して、日馬富士の行為をその目で見ていた人達も、貴ノ岩のスマホに随時電話とメールを入れ、症状が何か出ていないか? 気にして、聞いていた。
実際、巡業先での幕内土俵入りの際に、並んで歩いている時、クビを傾げて耳に手を触れたり、カラダがふらついているのは見受けられた。
しかし、巡業部長として仕切って多忙にしていた貴乃花親方には、そのことを言っていない。
言えるほど、互いに心を開きあっていない仲。言いずらくさせている貴乃花の性格も、その背景にあった。
一応、後に書く、診断書をもらって、自分の想っていた以上の、あまりにも重い症状の疑いのあるという文面を目にしたせいもあり
「明日の福山場所。カラダが調子悪いんで、巡業最終日だけ、休まさせてもらえませんか?」と、親方に申し出てみたが、あっさり断られた。
---どこか、おかしいのか?
「・・・・・・・・階段から落ちてから、どうも、変なんで」
おおごとになるのを避けて、ウソをついた。モンゴル互助会へ出席したことも、親方には言ってないし、知られて、怒られたくなかった。
---そんなんじゃ、ダメだ!
一言で、はねつけられた。
その前に、鳥取市から、特急や在来線を、乗り換え乗り換えして、4~5時間かけて28日の広島巡業先に、先の相撲部の人間が心配して来てくれた。
そして、広島市内の病院に連れて行ってくれ、そこで診察を受け、取り急ぎ全治2週間の診断書を書いてもらった。
むろん、貴ノ岩も、国民健康保険を使っての3割負担額を支払い、病院ごとに違う金額ではあるが、診断書のカネも支払い、貴ノ岩は次の巡業先の広島県福山市に向かい、彼らは鳥取市へと診断書を握りしめて、帰郷。
そして、翌29日。協議の上、貴ノ岩にも納得させ、地元「鳥取県警」に、本人の供述と、診断書も添えて、「被害届」を提出したというわけだ。
だが、事情を知らぬ、弟子との意思の疎通を欠いたままの親方は、理事長への道のひとつである「巡業部長」の任を果たして、九州は福岡入り。
関係者や、部屋の後援会の人達への挨拶まわりに忙しい、貴乃花、
先の記事でも掲載したように、翌11月の2日には、地元の「貴乃花後援会」との縁で、宿舎を手配してもらった田川市役所を表敬訪問。
市長らと共に、記念撮影にも応じ、左端に座った貴ノ岩は、カラダの不調や、額や前頭部の擦過傷も無ければ、傷も裂け目も無い。
なので、湿布もしてなければ、包帯も巻いておらず。
それどころか、元気に「最低でも、10勝はしたいです」と、抱負をクチにするほどであった。
その同じ2日。鳥取県警から、日本相撲協会に捜査の打診があった。
何も報告を受けていない協会は驚き、加害者側と、被害者側の両親方に、翌3日、電話で事情を聴いた。楽観視している、先の「暴行フツー視」体質。
伊勢ケ濱親方は、「何も聞いてません」「知りません」。
貴乃花親方は、「聞いてません」「そういえば、階段から落ちて転んだとか、言ってました」と、怪談めいた言葉。
そこからが、おかしくなってくる。
改めて、貴ノ岩から「事情」を問い詰めた貴乃花。
「事件」の詳細を、初めて伝え聞いた。
やっと、石浦外喜義から何度も着信があったことに気付いた貴乃花。
石浦に電話し、コトの次第を聴いた。
被害届が出されていたことも。
ここから、とたんに、愛弟子のことは最初からすべて知っていたとする、おかしな、あり得ない言動の幕が切って落とされていった。
自縄自縛に陥るとも、気付かずに・・・・・・・・・・・・。
[ 中盤戦 いったん終了]