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夏の風物詩。「風鈴」にまつわる、今年の裏事情、アジア事情、吉永小百合サマ事情

2018-08-03 11:45:43 | まち歩き

 ん?

  先程、「人気のテンプレート」というカコミを見たところ、こんな「風鈴」(ふうりん)をあしらったモノがあった。

 見た目は、良い。

 だが、コレにソックリなモノが、100円ショツプの雄、「ダイソー」で売られており、試しに購入してみた。

 吊ってみると、一抹の不安が走った。

 このガラス製のものが、驚くほど、薄いのだ。

 微風が吹く程度なら、チリン、チリンと聞こえ、良いのだが、少しでも、人間のカラダには涼しいと感じられるほど、ほど良い風が、左右から、繰り返し、吹くと・・・・・。

 ピシッ!という、にぶい音をたてて・・・・・

 チリンが、消えた。

 みると、小さなひび割れが見えて、いっかんの終わり。

 なにしろ、親指で、押したら割れそうな出来のシロモノ。

 製造国、メイド・インをみたら、日本ではなく、アジアの工場で安く、大量に作らせたものと分かる。

 「風鈴」についての、ここ数年の、推移は分からない。気にもしていなかったから。

 ただ、販売価格は、100円に据え置いたまま、どんどん実質、驚くほどの値上がりを見せていることは、知っていた。

 例えば、取材で手軽に使っていた、「ボールペン」。

 かつて、10本、100円だったものが、いつのまにか、6本に。

 それも、書き具合は悪く、すぐに書けなくなったり、インクが大量ににじみ出てきたり・・・。

 かつての10本ものと同質、同程度をと、買いまくると・・・・100円で、3本組がほぼ同程度と実感。

 驚くなかれ、3倍以上の値上げ。隠された値上げ。

 他の、あらゆる商品も、同じような動きがありそうだ。

 で、さて、「風鈴」。

 かつては、同店チェーンのどこでも、

  このような鉄製、もしくは堅い金属製のものも並べられ、見た目きれいなガラス製とともに、3種類ほどが並べられており、選べた。

 むろん、鉄製を購入。

 壊れない。長持ち。

 しかし、夏のもののうえ、強風が吹いたもんなら、リンリンリンリン!!

 寝静まった深夜だって、時もかまわず、それ、リンリンリン!

 鳴りやむことは、無い。

 窓を閉めてクーラーをかけている近所から、ある日、苦笑交じりに、さりげなく言われた。

 「にぎやかでしたねえ、オタクの風鈴」

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 秋の風が吹く前に、どこかの段ボール箱に、仕舞い込んだ。それが、もう、見つからない。

 ダイソーではない、それごど儲かるならと、全国に雨後の竹の子のように出没した、薄利多売の100円ショップチェーンを巡ってみた。

 ああ・・・・・

 やはり、どこもかしこも、薄いガラス製のものばかり。

 そして、メイド・イン・・・・・アジア諸国。

 コスト単価を考えれば、そうなるのであろう。あざやかな、粗悪品化の流れ。

 アジアに派遣、長期出張してきた友人や知人たちに、折りにふれて聴くたびに、実情が、良くも悪くも分かってくる。

 折りしも、本日。

 シャープが、シロモノ家電の、日本国内での製造を辞めて、アジアで行なうと発表との報道。 

 アレッ!? そうかあ?

 ずいぶん前から、中国、韓国などで、シロモノ家電、製造してた記憶がある。

 もはや、屋台骨揺らいで、人員整理や、リストラ激しいシャープ。切っ先、鋭く、まさにシャープ。

 なのに、吉永小百合をテレビコマーシャルに起用し続けて居ることに、驚く。

 彼女の言う、決まりの決めゼリフ。 

 「目のつけどころが、シャープでしょ?」

 彼女に支払われるギャラ。 

 20年前で、なんと5000万円。

 当時、髙倉健と並ぶ、日本の俳優のトップギャラだった。

 映画出演無くとも、ラジオのレギュラー1本だけで、充分過ぎるほどに、喰っていけるはずだ、

 ラジオ番組のスポンサーは、JR東日本。全国各地の主要観光地駅構内に張られた、彼女ニッコリのポスターの数々。

 で、んゼン万円。

 そりゃあね、小百合ならずとも、ニッコリするはず。

 にしても・・・・・

 製造工場は、中国を皮切りに、韓国、インド、マレーシア、タイ、そして、今や、ベトナムにまで、流れ流れ・・・・。

 真面目に働かないのに、権利の出張だけはする。すぐ、隙をみて、さぼろうとする。平気で、勤務休む。

 キッチリ、細かい工程をこなそうとする意識が、極めて少ない。欠けている。

 日本人との「国民性」「性格」の、同じアジア地域なのに、あまりの違いに、驚いたと先の友人・知人たちは、全員がこぼす。

 それは、建築現場でも、おおざっぱに、平気で発揮される。

 地盤の脆弱さ以前に、高層ビルの倒壊が、目立つ、アジア各国。

 根底に横たわる、安全に対する製造意識が違う故が大きい、その起因は、そのうち記事化します。

 決して、人種差別ではない。国民性の違いの根底問題。

 で、ベトナム人。

 本国では、時給、70円だったのが、借金してまでして、不法な大金支払って、「実習生」として日本で働けば、さぼれないが、時給860円も手に出来る。「規定」では、あるが。

 12倍以上。そりゃあ、来るよなあとも、反面、思う。

 たかが「風鈴」。されど「風鈴」。

 ダイソーの店頭 からは、薄ガラス風鈴。みごとに、消え去ってます。

 たかが100円。されど100円

 さすがに、先ほど検索してみたら、1万5800円もの鉄瓶のような風鈴が、人気とありましたが、いくらなんでも、そりゃあ無いでしょうが・・・・・。

 


「いれずみ」「入れ墨」「刺青」「タトゥー」。呼び名は、いろいろあれど・・・・。わっ、わーっ。次から次へと、彫りもん、カラダに入れた方々が入ってきて、うわああ・・・

2017-07-18 11:00:50 | まち歩き

 先程、北海道新聞のネット記事を見かけた。

 道内の大型温泉施設に、「タトゥー」を身体に入れた外国人が入浴してゆく傾向が多く、断るのがむずかしい状況になり、入場を黙認するなど、事実上、容認すべきか、それとも、従前の原則を守って、入場をお断りすべきか・・・・・・

 迷っている、苦悩している観光業者がいると、受け取った。

 観光での銭儲けか、外国諸国に、例え不評の輪が広がっても、原則を貫くべきか、どうしたらいいのか、というところだろう。

 ネット上に乱舞するコメントを見ると、95パーセント以上が、入れ墨に、嫌悪感あり。タトゥー入れた外国人や、暴力団員と思われる日本人たちとは、一緒に同じ湯船に入りたくは無い。

 そのような意見、感想が羅列されていた。

 んんん・・・・・・そうだろうなあ・・・・・・。

 その昔も、銭湯に行くと、小さく貼り紙があった。

 「刺青をカラダに入れている方、入場、入湯、お断りいたします」と。

 それでも、入ってくる客はいた。

 一見して、地元の地回りヤクザや、そのスジの方。

 が、他の客にからまない。酒の匂いをぷんぷんさせて、入って来ない。暴れない。ドボーンと入るなど、常識を欠く湯船の入り方さえしなければ、一般の客も、眉をひそめながらも、寛容であったように記憶している。

 やがて、自分の住まいに風呂が備わり、銭湯が相次いで廃業を余儀なくされ、街角から銭湯が消え、代わりににょきにょきと建ったのが、その名も「スーパー銭湯」。

 で、我が身。

 別に入れ墨、刺青を入れているわけでは、もちろん無い。

 針で刺す刺青だけではなく、ペインティングといわれる描く刺青だけでも、嫌悪感が残ったほど。

 それが、ラグビーを取材するなかで、日本代表チームのキャプテンを務めた男が、海外のチームに留学し、数年経験し、帰国した。

 上下のジャージを着たうえからでも分かる、全身刺青。

 それまで、良くも無いが悪くも無い性格とマスコミ応対が、一変

 俺様的デカい態度。チームメイトですら、1人2人と、日ごとに離れていき、海外で実力が伸びたはず・・・・・なのに、肝心のプレイもガタ落ち。

 チームを首になり、転々と移籍。今は、表舞台から、その身を消した

 刺青が及ぼす、心理的悪影響を観た気がした。

 そして、取材で追っていた、清原和博の刺青。なもんで、彫り師には、多く取材してきた。

 そんな頃、我が家の風呂がぶっ壊れた。ガスが出ないのだ。したがって、湯が出せない。

 直すのには、結構な金額。

 家族もスポーツジムで汗を流し、急ぎ、ジャグジーに浸かったり、シャワーを浴びて帰宅するも、やはりお風呂とはイマイチ違う。

 ならば、しばらくの間。もう何十年も行ってなかった「銭湯」にでも、行ってみっかあ。

 少し遠いが、パソコンで調べて、いくつかの中から、とある銭湯に行って見た。

 久しぶりの感覚、ワクワク感。

 ほう、靴箱にも、鍵を掛けるんだ。

 500円やら、1000円出すと、素早く、お釣りがくる。あらかじめ、用意してあるようだ。

 さらに、靴箱の鍵を預け、代わりに、脱衣場のロッカーの鍵をもらう。

 浴場に続く、脱衣場に入る。

 とたんにえっ、えっ、わっ、わっ、わあああ。

 倶利伽羅紋々、刺青入れた方々が、脱いだり、汗拭いていたり、浴場に入る背中にも、目にも鮮やかな刺青が、こんにちは。

 ざっと見渡すと、半分くらいが、刺青入れてる方々。

 入れて無い方々も、驚きの表情ひとつ浮かべず、ごく普通に体を洗い、髪を洗い、入浴し、帰っていく。

 銭湯といっても、スペースこそ小さいが、「スーパー銭湯」並みに、さまざまなお風呂に別れており、それぞれ温度も差があり、さらに、サウナも別室にある。

 にしても、ココは一体・・・・・・。

 何気なく、会話や口調を耳にしていると、暴力団員だけではなく、さまざまな職種の人や、個人的趣味で刺青をカラダに彫り込んだ人もいると判明。

 刺青、帰る。また、新たな刺青、入ってくるという、ごくごく、自然な流れに、違和感、驚きは少しずつ減ってゆく。

 じっと見てると、まずいかもと、チラチラ見。身を堅くして・・・・のつもりが、ミニ温泉で、カラダゆったり、次第にやすらぐという、なんとも不思議な感覚。

 私も、その流れに沿って、帰りがけ、鍵を返し、靴箱の鍵をもらう際、猫を抱いて座っている、受付のオバちゃんに聞いてみた。

 ---あのう・・・・聞いていいのかどうか、分かりませんが、ここ、刺青入れた客、多いですねえ

 「はい。多いかどうか分かりませんが、いますよ。ソレが、なにか」

 ---どういう経緯で、このようなことに

 「あなた、何か、その方たちに嫌がらせとか、トラブルを起こされたとか、あったんですか」

 質問が、いくぶん、気にいらないような口調の、オバちゃん。

 ---いえ、何も

 「じゃあ、それなら、いいじゃありませんか。何か、他のお客さんにご迷惑さえ掛けなければ、ウチとしては、あの方たちも、お客として入場いただいているんです、ずいぶん前からですよ」

 なるほど。

 廃業を避けるためにも、もろ手を挙げてまで、歓迎こそしないが、迷惑行為さえしなければ、客として、ごく普通に「特別扱い」することなく、入浴させるということか。

 外へ出て、改めて駐車場にズラリと並ぶ車両群のナンバープレートを見ると、おおっ、都内、近県のあらゆるところからこの銭湯に集っているようだ。

 それも、大きなワゴン車が多い、

 その後も、何回か、ガスの設置工事が終えるまでその「差別無き銭湯」に通った。

 いつも、いつも、見かけた、刺青入れた方々。

 どこもかしこも、入場お断りの銭湯が圧倒的に多いなか、ココだけはオッケーということが、そのスジの方々も含め、クチコミ、裏の評判、メール、ツイッター、電話などなどで拡散。 

 で、そのような現状になったと判明。

 本当に、迷惑掛けないが、規律や上下関係には、仲間うちではうるさく決めているらしいことは、その言動を見ていて分かる。

 彫った刺青の柄、大きさ、入れた部位は、千差万別、まさに十人十色。

 上の者が、下の者に向けて、背中を流せなんて言わない。

 たんたんと、小声で、素人さんには迷惑掛けない範囲で話し、ゆっくりと、さまざまな湯船に心ゆくまで浸かって、車に連れだって乗り合いし、帰ってゆく。

 これはコレで、有りだよなあ・・・・・・。

 ちなみに本日、都内・近県・近隣の「スーパー銭湯」に、問い合わせてみた。

 ---あのお・・・・刺青入れた人も、入れるんですか

 速攻で「お断りしております」と答えるところもあれば、「ん・・・・手やタオルで隠せるような、小さな刺青ならばいいですけれど・・・」と、条件付きのところなど、さまざま。

 しかし、殆んどが、「お断り」だった。

 これが、観光地や外国人など、関係の無い、、タダの「銭湯」と、「スーパー銭湯」のまぎれもない「厳状」だ。

 ちなみに、先の銭湯。

 今も、深夜まで彼らを迎え入れ、盛況気味に営業が続いている。名前、住所は、むろん言えない。

 


<リアル お祭り ルポ> 一見、にぎやか、盛大。しかし,実は深刻な”厳実”が横たわっていた

2015-11-07 22:27:59 | まち歩き

 全国各地を渡り歩く取材も、近年までして来た。

 折りに触れて、その地方、市町村、離島の祭りにも遭遇。

 大概のお祭りの参加者は、地元の男女の若者。それも、御神輿となると、担ぎ手は、主に彼らだった・・・・・・はず。

 ところが、ここ数年、地方在住・勤務の若者が年ごとに、櫛の歯が抜けていくかのように減少。

 大都市に若者が、集中して流れ込んでゆくわけだ。なにしろ、働きたくても、地元に魅力ある仕事先が無いのだから。

 将来の見通しが立たないと、父母が経営する仕事の跡継ぎすら拒否、の傾向が後を絶たない。

 さらに、高齢化社会が、後押しする。時代の流れとはいえ、過疎化の波が、地方の祭り神輿を覆う。

 暗くて、いささか重いオハナシ。

 で、お祭りに、オハナシツナガル。

  先日、「7年祭り」という名称こそ付いてはいるものの、実際には6年に1回、催されるお祭りを見てきた。

 めったに見られないものが、見られるかも知れない!という期待感にも誘われた。なにしろ、見逃したら、6年もの間、観ることが出来ないのだから・・・・。

 えっさこらさと、電車乗り継いで行ってきた。

 観客、ごらんのように、かなり多数、鈴なり見物。

  なにしろ、千葉県下から集い合った、御神輿の数たるや、9!

 ちゃんと担ぎ手は、神輿は神聖なモノと心得ていて、浅草の三社祭りのように神輿の上に、入れ墨彫った人間が上がって騒いだりしないし、「せいや、せいや」などと、本来間違っている掛け声など出さない

 と言って、正しく「わっしょい、わっしょい」でも、無かったのが、いささかガッカリさせたが・・・・。

  そして よ~く観ると、担ぎ手たちの中に、若者がいなかった。中心は、中高年や熟年。そして、目にも明らかなご老人。

 神輿の後を、ぞろぞろと付いて歩く、担ぎ手交代要員もまた、50歳以上90歳未満。

 なもんで、神輿の高さが、チカラなく低い。だからか、背の低い小柄な老人が神輿の下にもぐりこんで、ヒザを深く折って、神輿をたった独りで支えようとして歩いていた。

 あぶねえ! もし、事故が起こったら、どうするのだろう。

 地方、田舎、過疎地ならともかく、首都近くの通勤圏で、活きの良い若者が、まだまだ多いはずなのに、コレは一体、ど~ゆ~ことなんだろう~・・・。

 実情を聞かねばなるまい。

 喧騒がおさまり、「御旅所」で一休みしている時を狙って、人込みをかき分け、その担当らしき人物たちに事情を聴きまくった。

 「そ~なんだよねえ・・・・。いないんだ、若いもんがさ」

 「次の6年後には、今日担いでいた年寄りのなかで、何人生きているかなあ」

 「いや、冗談じゃなく、本当にさ」

 「そっちもだろ? こっちもなんだよ。ど~したもんかねえ・・・・。アタマ、抱えてるんだ」

 結構、深刻な問題と、やはり、とらえてるようだ。

 「この九つの、県下の地区全部がそうなんだ。担ぎ手の、跡取りがいないっちゅう・・・・」

 祭りの主な担ぎ手は、地元の商店主や、広い土地持ちの旧農家の、2代目、3代目などが中心。農家は、土地を切り売りし、マンションなどを建てて、等価交換などの手段を、不動産業者などに勧められて、悠々自適の喰いっぱぐれなし。

 長年にわたって、祖祖父、祖父、父、そして自分がと、跡を継ぐかのようにして、祭りの役員を務めてきた中年、老年が大半。

 「まあ、6年に1回、巡ってくるわけだしねえ。仕事などに差し支えるわけでもないしと、引き受けてきたんだけど・・・・・」

 ハッと、近年気付いたら、自分の息子は跡を継がずに会社員となり、東京に移り住んでいたりしていた。

 「カネは集まってるよ、正直言ってさ」

 フトコロの帯辺りを、ホロ酔い加減の口調で指差す。寄付金のことだ。

 神輿は、さほど大きく、とんでもなく重いわけでは無い。先ほど書いた、三社祭りの、神を汚された神輿くらいの中規模サイズ。それが、九つ。

 が、ズシリと重たいのは将来、迫りくる次回。

 「6年に1回というのが、ネックなんじゃねえか? みんなで、そういうハナシしてんだよ。あんた、次やってくんない?」

 冗談半分で、私の身体を舐めまわすように見る。

 「この前もね、祭りに出たい!って、若いモンが来たんだよ。ところがさあ・・・・やりたいって言うのが、御囃子でさあ・・・・・・・。 あとは、古くから伝わる飾りもんを持って歩くやつ。ほら、今、休んでいるのがいるだろ? あのあんちゃんたちさ」

 「お囃子なんかは、女の子がやりたがっているからさ。若い男がやりたいってゆうのがねえ・・・・・・」

 「こっちもね。ほら、そこらへんにいる子どもたちいるだろ。太鼓たたいてみたり、飾りのものをひもで引っ張ったりする子達。その子たちに、こまめに御菓子あげたりしてるわけよ。さりげなく、親御さんにもね、6年後、12年後、ひとつよろしくってね」

 まあ、言い換えれば餌付け(えづけ)みたいなもん、か。

 「でも、将来はわかんないよなあ・・・・」

 「わしらも、それなりに努力はしてるのさ。だけどねえ・・・」

 深いためいき、ひとつ。

 よく理解出来る、いろんな役員の説明と、厳しい現実。

 「6年に1回と言うのが、ネックなのかなあ・・・・・」と、何度か繰り返した。

  確かに、首都圏、関東各地で行なわれている祭りは、1年に1回、もしくは2回。期日も、土日も入れて、おまけに早いうちに決まっている。

  例えば、千葉県の「佐原の大祭」。年2回、開催されている。神輿こそないが、旧地区名から引き出される、古来より伝わり、飾られている「山車(だし)」がそれぞれ鮮やか。

 ソレを引っ張り歩くのは、若者たち。

 角々で、勢い付けて木で出来ている車輪をグルリと一回転させる引き回しなどは、恒例の見せ場となっている。

 その前で、扇子をまるで、数十年前のディスコ・フィーバー!のお立ち台に上って、扇子ひらひら、ミニスカの奥をくねらせ、ひらひらさせたギャルをほうふつとさせる踊りを、祭囃子に乗せて魅せる。

 元、前、現ギャル連。

 御囃子(おはやし)の笛、鐘、太鼓。これらは、半日、特訓すれば、昨年やったリズムや勘は、甦るものだ。

 当たってみると、地元佐原の若者、すべてでは無かった。

 地元出身の子は、この祭りに合わせて有給休暇をとって、帰郷して参加。ついでに、友達を引きずり込むように参加させる。

 女の子、目の周り、タヌキメイクや、ただいま46歳の有働由美子アナウンサーのような、大きなつけまつげ落ちそうなくらい、文字通り、目一杯付けまくった元ディスコ・ギャルの姐さんも、昔取ったきねづか見せようじゃないのとばかりにとばかりに、チラリホラリ。

 祭りの参加者は、あくまで地区出身の人間だけと、こだわっていたら、もうお祭りはこの先、成り立っていかない”厳実”が、そびえ立っている

  先の「佐原」と同様、古くから「小江戸」と呼ばれている、埼玉県の川越市の街並み。

 そこの「お祭りの山車」(写真左上)の引き手や、御囃子連。それもまた、地元出身者が、帰郷して参加。友達も引き連れて、盛り上げ参加。

 だから、長年にわたって祭りの伝統は維持され続けていると言う。

  同じ関東地区で、こちらも伝統のある、栃木県鹿沼市(かぬまし)の「ぶっつけ秋祭り」の山車というか、大型屋台だ(写真左上)。

 いつもは、ハッキリ言って、さびしき町。大型産業もなく、駅前もさびれ果てている。だから、若者の人口比率も低い。

 だが、この秋祭りには、それっとばかりに戻って来て、盛り上げ騒ぐ。

 最終日の夜は、ミニ同窓会も兼ね、祭りの打ち上げで振る舞われる酒をしたたかに飲み、歌い、旧交も温めあうという。

 祭りが終わるや、翌日はまたそれぞれの住む街や、仕事先に舞い戻っていっている。

 若者は、時として、馬鹿者になりがち。

 日本で育ったものでもないのに、先日の渋谷駅頭で繰り広げられたバカ騒ぎ「ハロウィン」騒動。

 いつだって、意味なく一体感が欲しくて、何かにかこつけて祭りに参加したがっている

 ソレを、「7年祭り」が利用しない手はない

 アタマを使えば、活路は、必ず開けるはず。ましてや、見た目カッコいい祭りの花形、神輿だ。

 ”餌付け”も必要だが、手始めに近隣の「スポーツジム」や「スポーツ チーム」などに呼びかけ、貼り紙や告知をお願いして、我こそはチカラ自慢の者達、体力自慢の者たちに、参加を広く呼びかけると良い。

 担当役員は、みんな名言していたのだから。

 「もうね、地区出身じゃないとダメとか、まずいとか、そんなことにこだわったり、言ってられない状況になってきているんだ」

 「全国各地から、仕事や大学とかに通うために、地区のマンションやアパートに住んで、チカラを持て余している人達に、是非参加して、楽しんで担いで欲しいんだわ。お願いしますよ~!」