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  < 漬け物 コンテスト >

2013-03-20 03:10:00 | 食・レシピ
 
 
 
 
 
 その「ブログ」を、見かけたのは、ひょんなことからだった。
 パソコンを使い始め、必要最低限のことはやれるようになった頃のことだ。
 
 
 ふと、全国各地をよく仕事も兼ねて巡り、つかの間の”旅気分”も味わっていた時のことを、想い出した。
 
 とある、北国。
 まさに、上のような雪景色が、寒風を切り裂いて走りゆく列車の車窓から見ることが出来る雪国。そこに息づく人達の生活感あふれる短文が、見たい。そう、思った。
 
 懐かしさも後押し。探す中、とある女性のブログが、目に留まった。
 日々の想いや、迫りくる四季折々の自然の移り変わり、地域の夏祭りや、主婦や、母としてや、パート勤務したり、家族との日々が、時折り更新されて、綴られていた。
 
 
 そんななかに、料理の写真が、載っていた。
 
 
 まるで、プロの料理人が作ったかのような、見事な、色鮮やかな盛り付け。
思わず「プロ並み」。そう、感じた。
 
 例えば、地方の温泉旅館の夕食の膳。小鉢や、ちょいとした小皿にのった、食欲をそそられる一品。いうなれば、そんな印象。
 
 そのうち、その地方に代々伝わる名物を、彼女なりに、一手加え、食品コンテストに出品したらしいことが、控えめに書かれていた。
 
 ほお~っ。その後、どうなったんだろうと、その地方の新聞をパソコンで引き出し、翌日の朝刊を検索した。
 
 なんと、2位にあたる準グランプリを獲得。どうやら、2位ながら、その都道府県の大会に1位と共に出場できる、とか。その代わり、往復の交通費は自腹。「名誉」と、裏腹。現実は、キビシ~!
 
 
 おめでたいことには、ねたむオヒトは、いるものだ。なにしろ、その料理。その田舎では、たいがいの家で作っている。一手、確かに加えてはいるが、あの人が賞もらえるんなら、ウチのほうが味がいい。うまいよ、おかしいねと。
 
 直接、本人にぶつける人、裏でこそこそ言う人、いろいろいるらしい。元々、何かと悪口を言ってる人たちがいることは、本人からのメールなどで、知った。
 
 
 田舎ならでは、ともいえた。この時点で、ひと目会ったことも話したことも無く、純粋に「いい人」だと、勝手に夢想、していた。
 
 日々の、信じられない忙しさ。早朝から、深夜まで。ホントかよう? と、疑うほど。それが、ブログから伺えた。
 
 そんななかでの大会出場。
 
 なんと、「準」でしかなかった彼女が、今度は「グランプリ」を獲っちゃった。信じらんないような、ホントのハナシ。
 
 
 いよいよ、全国大会。それまで、1か月半ほどある。
 
 
 
 
 ここに至って、「いい人」を、支援、バックアップしてみよう。そんな、山っ気を起こしちまった。頼まれたわけでも無いのに・・・・・・
 黙っていたら、取材など1つも来るわけが無いのだから。
 
 
 
 まずは、大会のホームページに長らく載ったままの、彼女の名前の表記の間違いを指摘した。
 
 ものの、見事に数日後、訂正されていた。感謝された。
 
 次に、メディアへ。
 
 
 
 
 以前、そこの地域にある新聞社の支局のいくつかに行ったことが、あった。
一番、取材力とフットワークがある支局へと、メールを送った。
 
 
 地域の権力構造に組み込まれず、嫌われても、煙たがられても、公正無比に、真っ向勝負で取材し、書いていた。そのことを、眉間にしわ寄せてる権力者側からも聞いていた。
 
 とはいうものの、ざっくり言ってみれば、たかが1食品コンテスト。それも、始まってわずか数年目。知名度は、無いに等しい。そこで、グランプリを獲って、全国大会へと、いったところで、すぐ動いて取材してくれるほど、甘い世界じゃないことは、良く知っていた。
 
 そこで、一案二案、無いアタマひねり、こねくり回して、考えた。彼女の短文に、”地域の代表として”、はたまた、”ココで獲れる、日本一おいしいものを全国のみなさんに知らせたい&食べて欲しい”。そんな純粋な想いを持ったヒト、のようです
 
 
 
 その点を強調。
 
 そんなことを、クサくなく、さりげなく依頼文に染み込ませて、送った。多分、イケルかな?と、思いつつ。
 
 数日後、「取材依頼が、ありました」と、彼女からメールあり。
「そうですか。良かったですね。実は・・・・」と、初めて”手の内”を明かした。そして、上記のポイントを強調すれば、良い。そう、アドバイスしておいた。
 「すご~い」と、ヨイショされ、愚かにも調子に乗った。
 
 載った記事は、彼女から送られてこなかった。
 
 
 だから、パソコン上で、探し、見つけ、読んだ。
”狙った”通りに仕上がっていた。御礼代わりに記事くらい、すぐ載ったら送ってきても良いのでは? と思いながらも、もう一手やってしまった。
 
 
 その地方では、最大購読部数を今も維持している新聞に狙いを定めた。部数は多いが、先の新聞と違い、狭いながらも今も厳然とうごめいてる地域権力に、てい良く利用され、組み込まれているのは残念だったし、支局編集長以下、取材力は劣っていた。しかし、こういう暇ネタには、2番煎じであっても、パクっと喰いつくだろうと推測。
 
 
 で、その通り、になった。
 
 本人、ご多忙らしく、日に日に、メールは途絶えがちに。ん? これは!? と、感じ始めた。
 
 
 試食したいと言ってたので、それならば、一般審査員希望者として、並んで下さい。先着100名らしく、早く並んで、審査員になってくれませんか?
 
 そんな、メールは、きた。ひょつとして、利用されてるのかな?と思い始めた。
 
 少しのオゴリと、本気でグランプリを欲しがってる気持ちの両方が、メール画面の裏に滲み出ていた。
 
 他の人の介在で、全国大会に旅立つ前、夫と共に市長と面会もするらしい。
 
 本人の「意識」が、すっかり変わり始めていた。危惧していた通りに、成り果てていた。
 
 
 
 「”時の人”になってしまって」
 そう嬉々として、メールがきた。
 
 
 ブログを見ると、自分の記事が載ったいくつもの新聞が、一面に広げられた写真が掲載されていた。
 
 そのコンテストの広告との関連か、業界の新聞や、全国紙も加わっていた。
 
 「テンション、上がりますねえ~」
 
 すっかり天狗になっていた。スター気分に、どっぷり浸り切っていた。
 
 はしゃぐな。あえて、こんな時だからこそ自己規制しなさい。我を忘れては、いけないよ。
 そんな言葉を、例え本人に会えて、注意したところで、もはや、聴く耳持たず、ブレーキは、半ば壊れた車状態。そう、感じた。
 
 哀しいのは、そこに”たまたま私が、地域代表で出てるだけなんです” という殊勝な気持ちが、いつの間にか、すっぽり抜け落ちてしまっていたこと。
 
 こちらも、ココロならずも、多少ヨイショしたのも、いけなかった。
 
 実は、コレが、彼女の元々の「素」だったのかもしれない。そう誤解や曲解させるナニかを彼女の言動が、引き起こすのかも。だから、いろいろ、周りと裏でアレコレ言う人がいたのかも・・・・・・・
 
 {メディア戦略}成功が、ねじれた方向へ、疾駆していってた。
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