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<リアル 衆愚政治 ルポ> やっぱり、かよ! ハシ下トールと、老害慎太郎。「野合」の最初から透けてた結果

2014-05-29 17:48:00 | ニュース

 この衆愚の野合ども。

 「分党」と言う名の、税金「分捕り」合戦が、いままた、始まった。

 もとより、アントニオ猪木まで入っている、野合の党。

 こと、ここに至って、ハシ下トールが、「売られた喧嘩は」と、京都での出会いを、大阪で暴露。老害慎太郎も、返す刀で、先にぶちまけた。

 水と油。馬鹿とアホ。キツネと、古狸。

 こんなやつらが、自腹でうごめきあうのなら、まだマシだが、政党助成金という名の「我々の税金」が、引き続き支払われるのがガマンならない。

 その額、32億9500万円。こんなクズたちに、1日当たり、1000万円近く、浪費されている・・・・・・ことに、報告書上、なっている。

 大概、政治活動に使ったことにして、フトコロに隠すのが大半。

  まさに、無駄の極地。

 本日こそ、「シナ」「支那」と言わず、「中国」と珍しく、気を遣ってクチにしていた、老害の、良くも悪くも「信念」の半病人。

 かたや、権力を手にするためには、その場限りのウソと方便を平気でクチにして恥じない、橋の下の生まれの、コスプレ・デリヘル嬢大好き弁護士。

 橋本の御小姓として、権勢を振るい始めた、ずる賢いゲスと、この先、橋の下で、またぞろ、どう、擦り合わせた、その場限りのうそ八百を並べ立てるのだろうか・・・・・

 政党助成金、いさぎよく、満額返上しろよ!

 野合の衆愚ども!


< リアル 芸能 ルポ >良いトシの取り方してんなあ! 元プリンセスプリンセスのドラマー 富田京子は!

2014-05-27 21:05:20 | スポーツ

 旧友が、ひょんなきっかけで思い出した、女性ロックバンドの、ドラムス担当たちの記憶

 あれっ? 確か、「三陸沖超津波大地震」をキッカケに、16年振りに再結成された、「プリンセス プリンセス」のドラマー、頑張っていたよなあ。

 「再結成コンサート、やるのなら同窓会気分ではダメ。プロとして、キチンとしたステージ見せなきゃ!」

 そう言ってたのが、富田京子。当時46歳。

 一般人男性と、ごくフツーに結婚して、36歳で長男。40歳で次男を産んだ。もう、子育て専業主婦だった。

 すっかり、ふっくら、ふくよか体型に。

 それが、16年ぶりに、スティック持って、悪戦苦闘。

 同じく2児の母となっていた岸谷香にダイエットを命じられ、10か月で6キロやせた。必死にドラム叩いて、これまた筋肉痛。

 「プリンセス プリンセスじゃなく、おばんセス おばんセスです」

 そう言って、笑うメンバー。

 それでもツアー、見事にやり終えて、目的の被災地も巡って来れた。

 で、富田。

 すっかり、戻った主婦生活。

 どうしてるのかなあ?と、思って先月、彼女のブログを見たら、おおっ!! 

 「TKB48」なるタイトル入れ込んだ、写真掲載されてた。

 Dscf5935 この、TKB。

 T(富田)K(京子)B(爆走!)48(歳)。

 もう、座布団10枚!の、命名。

 「AKB48]などと言いながら、210名以上も、とっかえひっかえの??が付くより、正真正銘の、輝ける48!

 もちろん、マラソンなんて初体験とか。

 目標は、完走。出るのは、彼女の今の地元、神奈川県藤沢市の、市民マラソン。

 距離、16キロメートル。

 いやあ、その年齢で、ホントに大変だったろうと思いつつ、めくってくと、大会10日前の状態が、見られた。

 事前承諾無しで、恐縮ですが、ココでも公開させて戴きます。

 Dscf5939 この時のタイム、1時間55分。

 完走の感想問われ、自信みなぎる。

 今年、1月26日の当日。見事、完走したものの、タイムは、2時間7分55秒。1792位。

 う~ん、再結成のリハーサルの当時と同じ、息切れか?

 でも、スゴイ!

 おそらく、来年も走る・・・・だろう。支援してくれるスタッフもいそうだし。

 彼女の、日々のブログを見てると、元気出てくる。

 良いトシの取り方、してんなあと痛感する。

 最新版5月27日では、乳がんと、子宮がんの定期検診を受けてきたとか。

 いやあ、ガンガン、前向き前向き!

 「プリンセスプリンセス」当時の作詞の世界も、今読み返しても、なかなかだったけれど、この先、この主婦、目が離せない。

 いやね、全然ファンでは無かった。だけど、この「TKB48」見て、グィッと引きつけられた。

 元気もらえそう!

 ウソ?と、思ったら検索してみてごらん。

 「情熱大陸」での、プリンセス プリンセスの模様も調べると見られます。

 世の、40代、50代のひとたち、自分の人生に何か得ることが、出来ると思うよ! 

 

 


<リアル ボクシング ルポ>[最新版]4月20日(日)の試合後、開頭手術をした中尾正茂のその後

2014-05-27 15:53:11 | スポーツ

 いくつかの記事を、4月20日以降、打ち(書き)ながら、脳裏に引っ掛かり続けていた。

 そう、表題のプロボクサー、中尾正茂(ただしげ)の、その後を。

 追加として、1本書いたものの、その後が、分からぬまま、あわただしく日が過ぎ去っていった。

 もはや、「所属」していた三松ジムに問い合わせても、ロクな返答が聞けないことは、目に見えて分かっていた。

 なにしろ、試合後1か月以上過ぎ去った今でも、ジムのホームページ上には、あの日の試合のことは載っていても、ケガのケの字も、緊急搬送の緊の字も、開頭手術の開の文字すら、載っていない。

 隠そうという意図は無いにしても、外へ向けて知らせる気持ちは全く無いことは、嫌と言うほど判っていた。

 そんな日々のなか、先日、若手自衛官を指揮して、ある訓練期間のさなかの、その日の分を終えて帰宅しようとしていた上官に、偶然、出くわした。

 この際、改めて聞いておこう。

 そう、思った。

 そこで、分かったこと。

 やはり、業務以外の所で被った事故のケガについては、ケガの大小に関係なく、公務とは一切見なされない。

 「いわゆる、ほら、あなたも加入しているかも知れない、任意の傷害保険などで、まかなうほかありません。もちろん、自腹です」

 入院中の公務を休まざるを得ない期間については、「要相談といいますか、有給休暇はとうに過ぎているわけですから」

 「いや、自衛隊は、むげに、クビ、解雇はしないと思いますよ」

 偵察隊という、これまた身体を張った訓練と任務。例え、完治したとしても、到底、こなせる任務ではない。

 「・・・・・・それについても、具体的なことが詳しく分からないうえ、別の駐屯地のことですから、何とも言えませんが、事務、デスクワークに配置転換してもらえる余地は、あると思いますよ」

 そして、今日。

 改めて自分の記事反響と、関連を検索し直してみたところ、半月ほど前の、「平仲ボクシング スクールジム」の、宮本達矢の手によるブログに、私の記事を読んだような記載があった。

 その上、中尾の妻から、宮本あてに?があったむね、書かれていた。

 ということは、5月の連休明けの段階では、意識の有る無し、回復振りこそ分からないが、まだ病床にいる、病院に入院しているらしいことは、感じられた。

 この平仲ジムには、4月20日の試合前にも、スパーリングに訪れ、この宮本と拳を合わせていたようだ。

 私は、てっきり、それは沖縄に「第4偵察隊」が、長期にわたって派遣され、その間にお邪魔しての、ジムワークとばかり思っていた。

 それは、過日、その偵察隊の事務室へ?した際も、違和感は感じられなかった。

 今日は、どうなのか?

 思い立ったが吉日。

 早速、「防衛省 陸上自衛隊 福岡駐屯地 第4偵察隊」へ、連絡をとった。

 電話口に出た、若い隊員は、中尾の名前はむろん知っていたが、思わぬことを、クチにした。

 「さあ・・・転属した方の個人情報までは、存じかねます」

 えっ!? 転属?

 まさに、手探りの取材。この基地は、今、マスコミを騒がしている「宮崎”覚せい剤”重明」の実家にほど近いところにあり、おまけに、彼の父は、ここと思われる元自衛隊員。

 行ってもいいかな、とさえ思ったこともあった。

 ----転属って、どこへ?

 「沖縄です。正確なところは、私も分かりませんが、もう、2年ぐらい前のことになります」

 ソレでかあ・・・・・先の、宮本の記事の不明な、点と線が、やっとつながった。

 転属こそしたものの、ジムの「籍」だけは、三松ジムに、そのまま置いていた。そういうことだ。

 では、少しでも手掛かりを掴みたく、わらにもすがる思いで、沖縄へと?を入れた。

 目指すは、「那覇駐屯地 第15旅団 第15偵察隊」。

 キャッチフレーズは、「美ら島(ちゅらしま)の、未来を守る15旅団

 同じ偵察隊でも、任務活動内容は、ずいぶん違う。

 那覇では、迷彩服を身にまとって、戦車操縦。樹木に隠れての襲撃。そして、南の紺碧の海を双眼鏡で見つめて、外敵侵入を水際で防ぐ。

 「はい、中尾は、確かにこちらの所属ではありますが・・・」

 駐屯地では、「緊急患者の空輸」も、行なっている。

 ということは、中尾は、今、那覇などの病院へ転院?

 「いえ。福岡県の病院にいると思います

 ----症状は? 意識は?

 「さあ、こちらでは分かりません。また、例え、分かったとしても、個人情報に当たりますので、申し上げるわけにはまいりません」

 聞くと、今、訓練中の真っ只中とのことで、今、ココに人もいないんです、と言う。

 とにもかくにも、存命中。箇所が頭部だけに、緊急空輸も不可能か。ましてや、私的なことによる、大ケガ。

 空輸も、規則上、ままならないのかも知れない。

 平仲ジムなどに、「移籍」することなく、戦った中尾。

 会長が、宮本が書きしるしているような人柄なのかどうか?

 私には、分からない。

 ただ、言えることは、会話といきさつは、メモと録音を起こしたモノ。ウソ、誇張は、一切無い。

 人は、土壇場で本性が出る。

 宮本が、ブログの最期に、こう力説している。

 「ただ、このまま無かったことになってしまう事だけは、絶対に嫌だ

 私も、本当にそう思う。

 全国、すべてのボクシングジムが、そうあって欲しい。

 切に、そう想う。

 でなければ、戦う選手は、あまりにも・・・・・・・

 

 

 

 


< リアル ボクシング ルポ > [加筆・最新版] どこまで下がり続ける、村田諒太の試合中継視聴率

2014-05-24 10:13:58 | スポーツ

 あああ~っ、またこんな、御相手かよ。

 戦績の数字こそ、良いが、調べていくと、昔の戦績で、出てい~~まあああ~~すう~~。

 スパーリングや、公開練習では、ボディをキチンと見せぬまま。

 前日計量で、その腹を初めて見て、どれだけ練習しているんだ?

 籍こそ、まだ現役だけれど、実態は、もはや、元・ボクサー。

 相手は、もう、ひたすら、村田の「強打」を受けて、避け、逃げ、手を出さない。身を屈めるだけ。

 それで、勝ったカッタと、下駄の音響かせても、ミドル級金メダリストの名誉が汚れていくだけ。

 だから、視聴率が低い・・・・と、断定は出来ないが。

 それが、5月22日、プロ4戦目の試合を、京都で行なう村田諒太の実態とばらしたら、厳しいか。

 こんなので、本当に良いと思う? これじゃあ、金メダルが泣くし、亀田兄弟と、おんなじパターンじゃん

 そう、専門誌でも書いているライターに、名前は書かない条件で、何気なく聞いたら、「今は、このままで、僕は良いんじゃないかと、思いますよ」と、平気な顔で言う。

 大魚に呑まれている、小誌か。

 広告出稿をあてにし続ける社員編集記者ならともかく、フリーまでもか・・・・と、ガッカリした。

 かつて、その雑誌に書いていたベテラン女性ライターに、業界誌が亀田をヨイショしまくって、神輿担いでて良いの?と聞いたら、

 「亀田と同罪ですよね、亀田のこと、分かっていて、批判出来ないのは」と、言い切った。

 いままた、”鳴り物入りの逸材”村田が、ほぼ同じ道を歩んでいる。そう、思えてならない。

 それでも、商業的にも、かつての亀田一家亀田組のように、好成績を挙げているのなら、まだしも、村田はスタートから、芳しくない。

 プロ1戦目、2013・8・25 6・6%(関東地区・平均)

 プロ2戦目、2013・12・6 9・1%

 そして、今年2・22。マカオで。海外進出と報じられて、またも、わずか6・9。

 んでも、3戦連続,KO勝ち。うわお~!(笑)。確かにね。

 で、今度は、京都で4戦目。

Dscf5901

 選びに選び抜いた御相手は、ヘスス・アンヘル・ネリオ。メキシコ人。(写真上。右側)

 戦績、12勝(6KO)3敗。

 で、その3敗。ここ3戦のもの。

 判定負け。判定負け、で、最新試合、レフェリー・ストップ負け。

 内心、ともかく、外目、はっきり、下り坂まっしぐら。

 中継、今まですべてフジテレビ

 アタマ、抱えてる。

 何しろ、手、引くに、引けない。元は、取らなきゃいけない。

 実は、大学職員で定年まで勤め上げ、当初はプロになる気はなかった村田。

 それを覆したのは、退職金相当額3500万円以上を、契約金名目で差し上げようじゃないか。それなら、良いだろう?という、願っても無い提示。

 とはいえ、形式上所属したジムに、すぐ用意出来る大金ではない。

 「失礼ですけど、そのおカネ、どちらが出してくれたんですか?」

 「ん? フジテレビさんだよ」

 会長、わたしに教えてくれた。

 まあ、TBSだって、表立っては否定するが、東京の時の亀田ジム。元は、お花茶屋にあった、埼玉県に拠点を移した、とある会社の倉庫兼従業員宿舎だったところを借りるおカネを出した。

 テレビ局の、資本投資。

 明と暗、くっきり。

 放送はせざるを得ない。

 その代わり、「スペシャル」と打ち上げて置きながら、放送時刻は、試合がとっくに終わった、午後11時から。

 視聴率、低くても仕方ないよね?と、言い訳できる時間帯。

 画策したのは良いけどよ、結果、大金ぶち込んで、失敗じゃねえか!? ど~するんだよ?との、局内外の風当たりも、とりあえず、かわせる。

 時間枠も、たった45分。KOないし、レフェリー・ストップ勝ちは、すでに織り込み済み。

 ただし、もつれて、予想外のフルラウンド、10回までいったら、延長あり。

 でも、そうなっても、ネット検索、ちょいとすりゃ、結果は誰もが事前に知ることが出来る。

 さてさて、どのように戦って勝ったかを、テレビ画面で味わうことをするファンは、どのぐらいいるでしょうか!?

 まさに、文字通り「見もの」です。

 (5月22日 午前1時44分 掲示)

  =====================

 はい、試合結果は、21時過ぎには判明。

 「予定通り」と言いましょうか、6ラウンド、KO勝ちしたようです。延長の放送は、ございませんです、はい。

 視聴率、6%も獲れたら、万々歳でしょうなあ・・・・・

 (5月22日、午後9時16分 掲示)

============================

 視聴率、関東&関西地区 共に平均視聴率6・7%と、判明。

 むろん、フジテレビからは、未発表。

 良い時だけ発表の、テレビ局の典型だ。

 これで、次戦は、平日の同じ午後11時からか、深夜2~3時の通常のボクシング録画中継番組に組み込まれるでしょう。

 5社、スポンサーCMが付いたのは、安かったから。

 ゴールデンタイムで放送するのは、スポンサー料をドブに捨てるようなもの。とても、バクチはやれません。

 すでに書いたように、異例の「契約金」。それも、我が国としては超高額の。

 そのうえ、当初は村田を、「社員扱い」の身分にしようという計画があったほど。

 実際に、スキー競技をやっていた女子選手のケースがある。

 ただしこの女子。たびたびオトコと酒と、下半身にまつわる事件と不祥事を起こした上に、夫から愛想を尽かされ、離婚もした。

 そのうえ、協会からの引退勧告も無視。

 やっと、しぶしぶ現役引退したものの、形式上の高額社員だったのに、辞職せず、フジテレビにしぶとく居残っちゃった。

 困ったのは、当のフジテレビ。むげにクビにすることもためらわれ、札幌支社から、あのお台場の金玉光る本社勤務を命じた。

 本人いわく、「毎晩のように、おいしいワインを仕事を終えて飲むのが、今は何よりの楽しみですね。お店で? いやいや、問題起こすとまずいんで、家で飲んでます。それにしても、”仕事”がこんなに大変なものとは、思わなかった(笑)。毎朝、遅刻しないように出勤するのも、いやあ、大変! 頑張ってます(笑)」

 ま、そ~ゆ~ヒトなんで、元・メダリストで社員にもかかわらず、今年のソチ冬季オリンピックの現場にも派遣されず、解説の要請も無し。

 オリンピックを終えて、国民にも親しまれた印象を残した上村(うえむら)愛子が引退表明をした際、やっとお台場からの中継で、チラリ登場。

 上村に向かって

 「イエ~イ! 愛子、元気!? お疲れえ~!」

 37歳にもなって、このザマ。3歳年下の上村愛子は、先輩格の彼女に向けて、常識ある、ていねい言葉で返礼。

 で、まもなく38歳を迎えるこの女。新入社員並みの仕事能力で、今もってしぶとく社員しとりまっす!

 

 

 さてさて、村田諒太の試合番組。

 これからも時間帯は「変動相場制」であるが、放送はされるであろう。ただし、下手するとCSに移行する可能性もある。

 CSだと、地上波ほど「数字」を気にする必要性が無いから。

 それにしても、この試合。

 ローブローに、ラビット・パンチ。

 試合の中味も、ロー、ロー。

 レフェリーの判断のおかしさ。勘ぐれば、当初から”新鋭”に勝たせようという意図が、見えなくも無い。

 プロモーターの、ボブ・アラムに注意しておく。

 こんなパターンと、戦略と、マッチメイクで、さあ、早い時期に世界獲りだあ! と、ぶち上げられても、ボクシング・フアンですら、容易に踊りませんぜ!

  ファンは、厳しく見てまっせ。作った数字ではなく、中身(味)を!

 日本のボクシング・ファンは、あなたが想うほど、馬鹿ではありませんよ!

 

 

 

 

 


<リアル ボクシング ルポ>4月20日(日)[西遠ボクシングアワー]第6試合 佐藤通也対水藤翔太

2014-05-23 08:49:36 | スポーツ

 時の流れは、早い。

 あの試合から、1か月がアッと言う間に過ぎ去った。

 今さら、なんだよお~?と、首を傾げ、不満を漏らす御人も、いるかもしれない。

 この間に、この試合が行なわれた浜松市がらみのニュースが、相次いで飛び込んできた。

 子供でも分かる無実、無罪にも関わらず、48年間もの間、刑務所にぶち込まれていた袴田巌(はかまだ・いわお)さんが、再審開始決定!

 が下されたと同時に、身柄を釈放されていたが、なんと治療・静養、毎日1時間の散歩により、拘禁症や、記憶のよみがえり、足腰の動きなどが、加速度的に治り始めてきた。

 そして、静岡県浜松市の病院に、この5月27日にも転院するという、明るいニュースが飛び込んできた。

 Dscf5840 (TBS ニュースバード より抜き画像)

 袴田巌さん(画像右)と同様、元プロボクサーとして、この釈放&無罪を勝ち取る運動に真っ先に立ち、丸8年間に渡って、地道に、且つ最も熱心に、無名の元ヘビー級ボクサーらと歩んできた新田渉世(にった・しょうせい。川崎新田ジム会長。画像左)が、袴田さんにグローブを持たせて、記憶を喚起させ続けてきた。

 この際、袴田さんは、こんなことを、話している。

 「ナックルですとかね。下からでも、横からでも、ナックルが当たるようにすれば、どういう手数を出しても、常にナックル。コレを研究していれば、負けやせんです」

 横浜国立大学の学生として、初の国立大学生のプロデビュー。そして、ついに東洋・太平洋(OPBF)バンタム級チャンピオンとなった新田渉世に、最高位が日本フェザー級6位の袴田巌が、改めてナックルの大切さを説く。

 うなずきながら聴く、後輩の新田。バンタムと、フェザー。クラスこそ違えど、なんだか微笑ましくもある。

 ちなみに、袴田さんの戦績。アマチュア時代に、すでに15戦して、8勝7敗。驚くのは、その8勝のうち、7勝が実質KO勝ちだったこと。

 プロに転向してからは、29戦16勝(1KO)10敗3引き分け。年間19試合もこなした時もあり、今も記録として残されている。殆んど、ファイテイング原田ペース。

 ボクシングが、今と違い、国民的人気を誇っていた時代の証明でもある。

 今から2年半前。まだ獄中にいた袴田さんに、接見室の網越しに、左右の拳を動かしてみたところ、少しだが袴田さんも腕を振る仕草を、新田につられるようにしたという。

 さすがに、44試合もこなしてきた記憶が、体にこびりついていたのだろう。

 アタマのどこかで、昔、全然覚えていないけど、自分はこんなことを、やっていた・・・・ようだという表情さえ見せたとのこと。

 ところが、それから一転。

 再審請求を弁護団が出し続けているので、まずあり得ないのに、迫りくる死刑執行への悪夢から、自暴自棄な想いに追い込まれ、姉の秀子(ひで子)さんにさえ、「あんたなんか知らない」と、面会拒否。

 そして、身柄釈放の、その夜。

 再び期待して、新田さんがホテルでボクシングの話しをしたところ

 「まったく、無反応でした」。そう言って笑った。

 しかし、めげない。地道に逢い、通い、画像の動作と、会話が出来る段階にまで、突き進んだ。

 記憶の喚起には、素人考えでも、ボクシング講座は、最適であろうと、想う。

 Dscf5328 この4月20日の浜松のアクトシティの試合会場にも、新田さん(写真右)は、袴田秀子さん(同・左)や、この冤罪事件の弁護団長(同・中央)とともに、駆けつけ、今後の支援活動の呼びかけを、行なった。

 この浜松には、かつて巌さん自身が住んでいたし、秀子さんが今も住んでいる。

 巌さんが、出所してホテルに到着。窓から見た川を、故郷の浜松を流れる川だと思い込んだほど、故郷の記憶は、半世紀過ぎた今だ消え去っていない。

 川、そしてボクシング。

 記憶と言葉が遠州灘の海風に触れ、日に日に戻ってゆくことを、今は願うばかりだ。

 Dscf5898 5月19日の「ボクシングの日」。

 その袴田巌さんは、なんと53年振りに、後楽園ホールのリングに上がった(写真上。最前列中央)。

 歴代のチャンピオンたちが並ぶなか、日本ボクシング協会の大橋会長より、「WBC認定フェザー級 名誉チャンピオンベルト」を贈呈され、腰に巻いて、ファイティングポーズ!

 まだ、歩き方こそ弱弱しいものの、歓声に応えて、手を挙げたり、Ⅴサインをするなど、順調な回復振りをうかがわせた。

 姉の秀子さんは、言う。

 「まだまだ、無罪放免とは、いきません。長い闘いになると思います。今後とも、ご支援をよろしくお願いいたします」

 また、もう一方で、この浜松市出身の映画監督、鈴木則文(のりぶみ)が、この5月15日、残念なことに、脳室内出血で、この世を去った。

 ニュースでは、「トラック野郎」シリーズの監督として報じられていたが、実は「東映ポルノ路線」で、抱腹絶倒の苦労を重ねてきた人物としても、秘かに知られている。

 また、藤純子を、スターダムに押し上げた「緋牡丹博徒」の脚本を書いており、葬儀に彼女が自ら会場と日時を捜してまでして、駆けつけた。

 言葉すくなに、感謝の言葉を祭壇の遺影に捧げたと聞く。

 いずれ、この監督の知られざる人柄と、「偉業」については書いて置きたい。

 さらに、同じ4月20日。

 九州は福岡県春日市(かすがし)で行われた地元ジム主催のボクシングイベント興業で、試合後、中尾正茂(ただしげ)という35歳の自衛隊員プロボクサーが倒れた。

 すぐさま病院へと緊急搬送され、3時間以上にもわたる開頭手術。

 1か月以上経った今も、いまだ、生死の境をさまよい歩いている。

 佐藤通也の記事打ちをひとまず置いて、取材の力点を、そちらに移した。

 中尾や所属ジムや、あれやこれやを調べ、記事にしつつ、この間、さまざまなことに、考えが及んだ。

 プロボクシングって、一体なんなのだろう・・・・

 「プロ」の名称が冠に付いてはいるが、ファイト・マネーだけで食べられているボクサーは、皆無に近い。今、元世界チャンピオンとしてテレビに出ているタレント。彼ら全員、現役時代に豪邸を建てた人は、1人として、いない。

 まあ、中には、毎試合チケットを後援会を通じたり、自ら手売りして、「年間1200万円ぐらい稼いでいるんで、ホント言うと、俺、仕事していなくても、コレだけで充分食べていけるんですよ」と、私に豪語した、梅津宏治(ワタナベジム)のように、裏で金儲けしている者も、いるには、いるが。

 調べると、どうやら長年にわたって税務署に申告はしていない模様。コレって、脱税につながる「申告」漏れ・・・・だとすると、こりゃ、深刻な問題だ。ねえ、梅津宏治。

 憎くも無い相手にパンチを打ち込む。

 「被弾」などと、まるでボクサーを「パンチング・マシーン」の如く毎回書く、乳房の無いボクシングマガジン女性ライターの駄文にも違和感を覚える。

 その一方で、ただただファンとして、KOするボクサーを、「カッコいい」「カッコいい」と単純に絶賛して喜ぶだけの、自称ボクシング芸人にも違和感が残る。

 「厳実」を知ることが出来、聞ける立場になっているのに・・・・・。

 なぜ戦う? いつ、辞める? 自分が辞め時と感じ始める瞬間は?・・・。

 それらも念頭に、「ボクシング」というものについても、随所に織り込んでいきたい。

 この試合。世界チャンピオンのタイトルマッチでもないし、アクセス数もさほどの数にはならないことも、経験で知っている。

 だが、あと1か月弱で35歳を迎える、佐藤通也(みちや)というボクサーの記念碑的な想いも込めて、打ち込んでおいておきたい。

 ボクシングの試合に欠くことの出来ない「減量」や「作戦」。

 そして、リング上において、「テクニック」や「パワー」をしのぐ「勝ちたいと言う、気持ち」。

 そして、それ以前に「ジム指導者」の人間としての、最低限の、あるべき生き方にも触れておく。

 ヨイショ無し。むしろ”厳実”を見据えた厳しいタッチになるかも知れぬ。

 この日、会場の「アクトシティ」に続く通路には、6月15日まで地元・「浜松フラワーパーク」などで開かれる「浜名湖 花博2014」を知らせるミニ垂れ幕が至る所に飾られていた。

 Dscf5267 5月に入って、この「浜松フラワーパーク」の、巨額赤字解消へ向けて悪戦苦闘の日々を追ったドキュメンタリーを、テレビで放送していた。

 聞くと、佐藤はそこへ1度も行ったことは無いと言う。

 小学校の見学や、遠足すらも記憶が無いそうな。

 パーク営業の、親方日の丸意識。収益努力、皆無だった。花だけ見せて、いまどき入場料、大人800円! 赤字になるはずだ。

 無料にして、さまざまな手を打ったりしているが、はてさて・・・・。

 さて、会場へ入る前、入り口探しに迷ってウロウロしていたら、佐藤が通っていた「石丸ジム」の小倉と出会った。

 あの、小倉だ。

 「元気~っ!?」

 歯の抜けた、いつもの日焼けした顔で声を掛けてきた。

 ん? さては、事前の試合紹介の記事、まったく読んでいないな。まあ、トレーナーをやっていながら、自分から対戦相手のデータを集めないし、調べもしないシロート同然の人だからなあ。

 言ってあげた。

 「あんた、人間としてもサイテーの男だよ! 気付かない? 自分で! もう、ハナシもしたくない!」

 小倉。鳩が豆鉄砲喰らったような顔。

 振り返りもせず、入場した。むろん、佐藤の控え室には行く気は無かった。気まずさからでは無い。

 無用なプレッシャーは、かけたくなかった。この試合を、いずれ書かせてもらいます、とだけは事前に告げていた。

 静かに、冷静に、第6試合開始を待った。

 向かう新幹線の車中でも、思っていた。

 おそらく、いや、間違いなく、この試合で、佐藤は勝っても負けても引退するであろう、と。

 その言葉を、直接聴いてはいない。聞いても、いない。

 実は、昨年末の試合で、佐藤は引退するつもりでいたと聞いた。試合は負けた。相手の岩井大の方が、強かったし、その上、なにより試合運びが一枚上だった。

 しかし、これで佐藤の選手生命が終わるのは、忍びなかった。勝って、惜しまれて終わって欲しいという想いが、心の片隅に残った。

 だから、試合後の控え室で、彼を目の前にして、こんな言葉が、クチをついて出た。

 「とりあえず、今日の試合はお疲れ様でした。でも、私としては、せめて、あともう1試合、見たいです。出来ましたらで良いですが・・・・よろしくお願いいたします」

 お願いという単語は、極力プレッシャーを掛けたくなく、意識して軽めに言った。

 そして、今年の1月末。

 佐藤にではなく、小倉と、八つ当たり”問題児”守崎など、石丸ジムに愛想が尽き、足を運ぶことを止めた。

 やっと、ジムの出入りの際、挨拶の言葉かけという、最低限の常識礼儀を少しづつ始めたと、人づてに聞いた。

 あきれ果てていたことが、少しだがマトモに成り始めたようだ。

 そんな時、彼の生まれ故郷である、静岡県浜松市で試合があると知った。

 行くべきか、どうしようか・・・・・

 他でもない。故郷に錦を飾る、凱旋試合ともなる。

 「出ませんか?」と声を掛けてきたのは、佐藤がアマチュアの練習生時代に在籍していた、地元・浜松の「西遠(せいえん)ボクシングジム」。

 となれば、気合い、気負いはどうしたって出る。

 彼のブログに目を通し続けるなかで、透けて見えてきたことが、いくつかあった。

 決して、試合に向けての日々の仕上がりが順調とは、とても言えないこと。

 身体のキレ、動きが、思ったように上手くいってないこと。

 もともと、あのようなジムなので、アマチュアの練習生も含めて、通って来るのは、全員で、たった6~7名足らず。

 なので、他のジムのように、ほぼ同クラスのボクサーと、スパーリングが出来ない。

 佐藤の築地市場という職場の労働時刻の関係もあり、他のジムへ容易にスパーリングの出稽古に行けないし、行くことを小倉が嫌う。同行しないとも聞く。

 やっと、ジムへと来てくれたスパーリング相手に、ほぼワンサイドで打たれ続けていること。それも、これからプロになろうという10代の若手にだ。

 なかなか、反撃が出来かねていること。

 加えて、減量調整が、以前のように、スムーズにいっていない様子。

 う~ん、しかし相手陣営は、佐藤の数々アップされているユーチューブ動画を手掛かりに、作戦を練っている。

 相手の水藤(すいとう)翔太の所属するジムの松尾会長は、2度の?取材で、こう言った。

 「勉強させて戴くつもりで、戦わせますよ。佐藤さんは、キャリアも有るし、強くて、上手いボクサーですし」とリップサービスで、私をけむに巻きながら、着々と水藤に佐藤のクセを身体に叩き込ませ、文字通り「打開策」を講じていることを感じさせた。

 だから、紹介記事で、「ボクシングは、やってみないとわからない」と、書いた。

 おそらく・・・・・・。

 佐藤がノックダウン負けまでは無いにしろ、ボクシング人生の締めくくりを、負けて終える予感がし始めた。

 それを、結果がどうであれ、キチンと見届ける責任が、自分にはあるのではないか。

 そんな気が、日に日に増していった・・・・・・・。

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 当日、第3試合までの内容を「詳報」という記事で書き表したように、観戦しながら、メモと、写真撮影で結構忙殺された。

 その第3試合のさなかの2ラウンドで、とんでもない光景を見た。

 なんと、客席に佐藤が現れたのだ!

 彼の試合は、第6試合。加えて、その間には、今振り返っても愚にもつかない、妖しげな開脚ポール・ダンスショーまで挟まれており、試合出番までの、時間的余裕は、充分にあった。

 どうやら、誰か故郷の旧友を探しているようだった。

 思わず、私だと分かるように手を挙げた。佐藤も、気付き、笑顔ニッコリ。

 言葉は、交わさなかった。が、その姿を見て、驚いた。

 危惧していたことが、クッキリと浮き上がっていた。

 減量の影響で、上半身がやせ細り、骨が一部浮き出ていた。肌に色艶がカケラも無かった。カサカサ、と表現していい。

 前日計量は、ヒヤヒヤもんの、リミット一杯だった。

 その後、充分に体全体に水分と食べ物を行き渡らせたはずなのに、一夜明けても、この身体と見た目。

 その上、出来うるなら集中力を維持して欲しい時間帯にも関わらず、会場へ思わず出てきてしまい、旧友を探す。

 余裕? 気のたるみ? ゆるみ?

 試合後、何となれば、嫌でも会える。嫌でも、チケットを手売りで買ってくれた御礼を言える、はずだった。

 なのに、緊張感に耐え切れなくなったかのように、友人をさがして、ホンの少しの時ではあるが、会場の隅で談笑し、リラックス。

 ああ・・・・・・・負けるな。今日の試合、ラスト・ファイト。9分9厘、負ける! 

 少なくとも、勝ちは、無い。

 なにより、相手以前に、自分に負けている。

 そう、遠くで談笑している佐藤の姿を見やって、思った。

 思い込み、では無い。

 以前、少し似たような光景に出くわしたことがある。

 後楽園ホール。メインと、セミで戦うボクサーが、なんと試合前に、会長に率いられて客席に現れた。

 その興業は、そのジムの仕切り主催。客席に来て頂いた大事なスポンサーや、後援会の方々にペコリ、またペコリ。御礼と挨拶巡り。

 そういう裏事情があるにせよ、驚いた。

 セミに、こっそり聞いた。

 ----いいの? ココに来て。

 そのボクサーは、困った様な苦笑いを浮かべて、こう答えた。

 「タイ人ですから、相手は

 ボクシング業界で言い、業界誌で書かれている「タイ人」とは、いささか侮蔑に近い、海を渡って、日本にわざわざ倒されに来たボクサーを意味する。

 だとしても、・・・・・・・。

 2試合の、展開。

 セミの相手は、弱いタイ人。1ラウンド早々、予想以上に、何一つまともにパンチを振るうことなく、かすったパンチで、コテン!と倒れて、試合終了。

 セミ。思わずガッツポーズ! 笑顔満面のパアーアホ―マンス。

 そして、メイン。

 次に出たタイ人。倒れるどころか、逆にバンバン、容赦なく打ち込む。ほれ、ババーン、パン!パンパパーン!

 明らかに甘く見てた、舐めきって、気の緩みたっぷりの、ランキングボクサー。あわてふためき、ハナシ違うよ~!って表情。態勢立て直して、ガチンコ拳闘争。

 勝負は、判定に持ち込まれた。

 ・・・・・・3-0で、日本人ランカーの勝ち。無事興業こそ終わったが、冷静に見るならば、1-2で日本負け。甘く見ても、ドロー(引き分け)。

 のちに、セミに聞いた。

 ----あんなのに勝って、ホントに嬉しかった?

 「いやあ、まあ・・・・・・」

 今度も、苦笑いを浮かべるばかりだった。

 


<リアル なでしこジャパン  2014「アジア カップ」初戦 ルポ>対 オーストラリア戦

2014-05-15 10:24:46 | スポーツ

 いやあ~、危惧はしていたけれど、通称「なでしこジャパン」の出来は、ひどいものだった!

 昨日夜、日本時間5月14日、午後10時14分キック・オフの、「2014 アジアカップ」初戦 オーストラリア戦。

 スターティング・メンバーに、大儀見優季の名前が入っていないのを知り、これはやばいことになるぞ!

 そう思った。

 案の定、先制された。

 大儀見を投入してからも、押され気味。

 結果では、2-2の引き分け。互いに勝ち点1で、初戦を終えはしたが、次戦に控える、もろアウエーのベトナム戦以降を考えると、良い勝ち方は考えられない。

 すでに3月の「アルガルべ カップ」終了の時点で書いたが、全体としてのチーム総合戦力が、ガタッ! よろっ! と、一段ずつ落ちて行っている。

 それが、はっきりと透けて見えた試合となった。

 もし、大儀見優季がこの3戦に参加出来ていなかったら・・・・・。

 少なくとも、確実に昨夜の試合は、負けていた!

 辛くもそれを、大儀見と共に防いだのは、主将でもある宮間あやの、まさにカラダを張った気迫に満ちたプレイの数々。

 言葉、掛け声では無く、その身をさらして、他のグラウンド上にいる10人を、グイグイ引っ張っていた。

 彼女は、最も主将にふさわしいタイプだ。

 逆に、チームの足を、今後も引っ張りそうなのが、ゴールキーパーの山根恵里奈

 ひどい反応の悪さ!逆の動き。

 立ち位置、動き、ディフェンス能力、30%!

 また再び、ただの187センチの「ウドの大木」に成り果てていた。もう、見ていて、怖くて使えないと、佐々木則夫も思ったはずだ。

 彼女をそもそも抜擢したのは、やはり、ずば抜けたその身長。身体能力には、目をつむって起用。

 だが、ジェフ千葉の一員としての試合でもそうだが、瞬時の判断能力が低い! まだまだ、低すぎる。

 そのくせ、我が身のほどを知らない。

 アルガルべカップに向けた合宿で、こんな光景が見られた。

 いつものように、合宿に、男子の「明海大学サッカー部」のメンバーを呼んで、試合形式の練習が行われていた。

 そのさなかの、セットプレイからの繰り返しの練習。

 山根。自分の前に居並ぶ、明海の選手たちのディフェンスの壁に向かって、しきりに指示。

 「18番! あと1歩、右へ! そうそう」 「22番!もう10センチ、左に!」 「7番、気持ち右に。んん・・・もう少し、右。そこで、いい!動かないで!」

 そういう指示、命令が、一度や二度ではない。繰り返し、何度も何度も、ウドの大木のクチから発せられた。

 あまりに、しつこい。

 それ、そんなに必要と思えない命令。

 山根ウド、お前は監督か!?

 そう思い始めた。

 私だったら、グィツ!と振り返って抗議したかも知れない。

 「おい! デカブス!君は何様よ!? 俺たちは毎回、何の見返りも無く、無償ボランティア精神で平日の大学の講義出るの休んでまでして、来て協力してるんだぜ! それほど、並びのビミョーな違い、いざ試合になったら、何の意味もないはずだろ?」

 おそらく、次のベトナム戦では、オトコ海堀にゴールキーパーは代えるはず。

 ミスもするが、何より気迫が、それを軽くしのぐ。

 山根ウドは、オーストラリア戦での、あのザマを見たら、この先、帯同させず、日本に早期に帰したほうがいい。

 また、なでしこの象徴とも言える、澤穂希(ほまれ)。

 3月の時点で、すでに指摘しているが、本当に日本代表としてのレベルでは動けない身体に成り果てている。

 足首、ひざ、太もも、そして腰痛。

 長年の酷使が積もり積もって、自分が考えうる動きとプレイが、出来ていない。すでに、35歳。

 その結果、なでしこリーグが開幕して以降、INAC神戸の選手として、早くも2試合欠場。

 いつ現役引退してもおかしくない身体に、なっている。ひざを温め、サポーターと、テーピングをしても、完調にはほど遠い。

 ましてや、昨夜のように、じめじめとした、湿度が高い日は、痛みが引かない。

 帯同させてはいるものの、現に交代のためのアップも一切せず、ベンチに座ったきり。微動だにしなかった。

 完調ならば、このアジアカップの3戦のなかで、是が非でも出なければならない重要な試合のはず。

 なにしろ、前回大会で、優勝をさらわれた、負けた相手国なのだから。

 まだ、やれる? いや・・・・・もう、無理?

 まだ、と、もう、を、心のなかで、葛藤し、自分に問い続け、それを繰り返す日々。

 並みの選手のプレイなら、まだ可能・・・・かも知れない。だが、つちかってきたプライドが、それを阻む。

 自分と身体をだましだまし、どこかで折り合いをつけてのプレイ・・・。

 だから、3月に書いた。

 来年のワールドカップのグラウンドに、澤穂希は立っていないかも知れない、と。

 出られても、選出されても、セレモニー的意味合いでしかない。

 今は、あと2試合。フル出場は、到底無理。どこで、どう出させるか? プライドも、傷付けないようにして・・・・。

 佐々木則夫の判断次第だ。

 また、もう1人。川澄奈穂美の不調が気になる。

 ともかく、よく動き、良いプレイと判断もしているし、アシストもキッチリしている。

 だが、すべてにおいて、決めキレていないのだ。

 それは、今年2月から随所にのぞき始めていた。合宿での動きを、見続けた。むろん、試合も。

 渡米し、シアトルでのプレイぶりは見ていない。

 だから、岩渕真奈のように、どう見違えるプレイをしてくれるか? 少し、期待していた。

 だが・・・・・期待は、しぼんだ。

 ケガもしているようには、外見からは見えない。そりゃあ、足首など、多かれ少なかれはあるだろう。

 でも、それは、中堅選手なら、ごく当たり前のコト。

 結果を、決めを、川澄に求めたい。無理を承知で、書いてるかもと知りつつ・・・・・

 あと2試合。

 ヒヤヒヤ、ドキドキ、イライラ・・・・・させつつも、おそらく、勝ち抜くであろう。

 チーム力の落ち込みを、どうしのいでいくか?

 見守る他ない。

 

 

 

 


[前略 宮田和弥(JUN SKY WALKER(S))様] 今回のツイッター暴言騒動について提言

2014-05-13 16:10:21 | デジタル・インターネット

 初めまして。

 というより、私、そちらのバンドのライブに、ただの1度も行ったこともなければ、曲をまともに聴いたこともございません。

 今回、というより、今朝、パソコン上でのニュースを目にして、ほお~、と。

 なんだよ~、こいつ、天下の俺らのこと、売れっ子の俺サマのコト、知らないのかよ~と、つぶやかれると、困るんですが。

 芸能をやってる方のなかには、自分の事は全世界の人が知っているはず。そう安易に思い込んでしまうひとが、実に多い。

 勘違いをしてしまいがちになる。

 しかし、”厳実”は違う。キビシーものです。

 で、一連の今回の記載を読んで、ある、芸能人2人のコトを思い出したんです。

 それが、あなたの今後のライブ活動のさなかのアクシデントに、何か参考になるはずと思いまして、一筆計上、というわけです。

 それにしても、すでに48歳。中年に属する年齢にも関わらず、良くも悪くも、アツい!

 なもんで、勢い余ってか、見境無くなって、最前列にいたらしい、よく顔を見知っている,MとRが、何をしていたのか?を、書いていない

 コレコレ、こんなことを2人が、やらかしていたんだぜ! メンバーだって、コレコレの事見てて、怒ってたわけよ。で、そこで、こんなクソみたいな・・・・・という流れで書くべきなのに、そのアタマが、頭にきていたにせよ、まったく書かれて無い。

 コレ、困る~。いくら、キレていたにしろ、ツィッターでオモテに出す以上、必須のことですよ。わかりますよね。48にもなってるし、プロデビューして、27年目にも入っているというキャリアもある。

 いわば、分別盛りの年代なんですから。

 おっと、批判してるわけじゃござんせん。この段階で、キレないで下さい

 で、細かな事実経過が、皆目分からない。

 だとしても、少し今後の活動で参考になる逸話を2つ、書き綴ります。まあ、お読み下さい。

 一般の、略称・ジュンスカを知らない読者でも、興味深いことを書きますので。

 まず、8代目・林家正蔵。のちに、その名前を海老名家に返上して彦六と名乗っていた落語家です。名人と言われた実力噺家で、根強いファンも多かった。

 いまの、元・林家こぶ平の、正蔵とは、違います。あんなおちゃらけしか出来ないタレント風情とは、大違い。天と地の差。

 で、その8代目が、浅草にある、浅草演芸ホールに出た時のこと。

 最前列に、だらりと両足を投げ出し、完全に眠り込んでいる男性客がいた。

 一見して、労務者風。

 その頃は、浅草界隈にカプセルホテルもなく、休憩も兼ねて入場していたようです。

 寝ているだけならいいのだが、ものすごい、いびき!

 落語、漫才、いろもの、曲芸などを楽しませている芸人たちも、舞台でどこか気にしつつ演じていた。

 そこで、出てきたのが、名人。

 気にしつつ、しゃべり始めたものの、元々だみ声で、押しつぶしたような声のせいもあり、しゃべりが客席までどんどん、届きにくくなっていった。

 咳払いをしていたが、気付かず、いびきかき続ける最前列の客。

 ついに、噺を中断した名人。

 「ちょいと、そこのあなた。あなたですよ!」

 まったく、ダメ! 効果無し!

 ・・・・・・ついにあきらめた名人。

 なんと、噺を途中で止めて、下がっちゃった。

 楽しんでた客は、唖然、ボー然。

 さすがに、誰かが、席亭や係員に知らせたのだろう。2人ほど最前列に駆け寄って、その客を揺り起こした。

 やっと目覚めたそのオトコ。

 しばらくすると、またコックリ、コックリ。

 そこへ出てきたのが、確か林家こん平だったように記憶している。

 もう、のっけから、その客のサマをからかい、笑いに変えていく。この辺りの、掴みと、客あしらいは、同じ噺家とはいえ、芸風という以上に、性格の違いクッキリ!

 怒るにも怒れず、その客。笑いのタネに、なされまくり。

 やがて、すごすごと、席を立って外へ出て行った。

 次は、女王・美空ひばり

 舞台は、新宿コマ劇場。彼女の、ワンマンショー。人気の高さもあり、客席は、ほぼ満員。

 ロビーには、ジュース、弁当、そしてお菓子に、レコード。もう、なんでもござれの、見本市。

 名人、そして女王。どちらもすでに他界。古いハナシだなあとは、思わんで下さい。

 ショーの構成は、大体2部に分かれており、間の休憩時に、観客は飲食を済ませるというのが、暗黙の慣例。

 で、ショーが始まった。

 おお、良い滑り出し。そう思って見ていたら、3曲目ぐらいで、通称「お嬢」。突然、歌うのを止めた。後ろの楽団にも、ストップ目くばせ。

 一息おいて、お嬢が、ある1人の、最前列に座っていた女性客に向けて声を掛けた。

 「わたし、そ~ゆ~の、嫌いなの。お弁当、食べるの止めるか、それとも、食べ終わるのまで、わたし、待つわ。ねえ」

 ん? と、最前列の他の客は首を横に。2列目以降の全観客は、何事か?と、後ろ頭しか見えないその客に、視線を注いだ。私、も。

 あわてふためいたのが、その女性客。

 どっと汗を吹き出し、急いで弁当にふたをして、客席の下に置いた。

 どうやら、自宅で食事するヒマもなく来て、よほど腹が減っていたのだろう。

 が、それを許さない、女王の高いプライド。

 弁当の臭い以前に、キチンと正座こそしなくても良いけど、わたしの歌を聞いて下さいね!という、心がのぞいた。

 きっちり、その動作を見届けて、お嬢、にっこり一言。

 「あ・り・が・と」

 そこからは、いつものようにヒットパレードに。

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 という、私が今も忘れられない実例を書いてみました。

 先日の2人が、どんな客だったのか、分かり様もありませんが、名前が分かっているのなら、連絡をとって交渉するなり、今後のことを考えるのならば、必要でしょう。

 他人に言えぬ、長年の因縁が有るのかも知れませんが、他のファン・聴衆には、関係の無いことですからね、プロとしては。

 で、お逢いしたこともないのに、提言・アドバイスします。

 女王ではありませんが、演奏と歌をストップ!

 とまどう客に、その理由を、分かりやすく、理解されるように話す。

 その2人が帰るまで、歌わない、演奏もしない。

 さあ、それで、長年のファンも含めた客は、どうするか?

 警備員を最前列に呼んで、手荒なことまでさせて、2人を引きずりだす手法は、お止めになったほうがいい。

 またまた、誤解を、2回も、5回も招きかねないので。

 いたたまれなくなって、2人が出るか?

 それとも、こん平のように、ネタにして笑い飛ばせるか?

 客が引くか? 次回から、減るか? 拍手されるか?

 ゴーマンと、受け取られるか? 逆に、支持して、2人を白眼視するか?

 はたまた・・・・・

 これは、「ジュンスカ」、及び宮田和弥という48歳の人間の度量を試される、いわば賭けとも言えます。マジ、で。

 切るか、切られるか。丁と出るか? 半と出るか?

 ロックでもないこと、書きやがってと、突っ張らないで下さい。

 これでも、音楽業界、長いんで・・。

 そうそう、メンバーのなかに、一本芯の通った、ある種、骨の有る怖い、元・ロマンポルノ女優をおばさんに持つ方や、「女帝」のレコーデイング・ディレクターをなさった方もいらっしゃったこと。今回、初めて知りました。

 女帝、最近同居しているの、新たなオトコかなあ・・・医師の弟かなあ・・・小犬も飼っているようですよ。

 長々、ご一読、ありがとうございました

 

 

 


<リアル サッカー男子日本代表候補合宿 &ラグビー日本代表五か国対抗戦 雑感> 5・12ザッケローニ

2014-05-12 20:36:17 | スポーツ

 5月12日、午後2時15分。

 ザッケローニのクチから、つたないニホンゴで、次々と発表される、ワールドカップ 2014ブラジル大会へ引き連れていく選手の名前をメモしつつ、痛感した。

 やっぱり、あの4月の、ちんたら、だらだら、談笑、へらへら、テキトー、チカラ抜き抜きプレーでは、23人の中から、たったの1人すら選ぶ気にもなれないよなあ、と。

 そして・・・・・予測した通り、そうなった。

 改めて、想う。

 口先で、「アピールしたい」と言うのは、サッカースクールに通う小学生でも言える。

 それを、目の前のプレイで現わさなければ、絵に描いた餅。

 そんなことすら理解出来ないJリーガー。

 やはり、選ばれるのは、10年早いと言う他ない。

 それにしても、大久保嘉人(よしと)。

 彼の名前を耳にして、真っ先に思い浮かぶのは、キャバクラ遊び。合宿先から、深夜抜け出しても下半身が動いた。

 どうしょうもないガキだった。

 それが・・・・今や、3人の子を持つ父親に。ドイツなど、海外のチームで苦労し、良い意味で、負けじ魂に火が付いた。

 やっと人間的にも1人前のプレイヤーになったと、みるべきか。

 6月9日、シックスナインで32歳。

 お涙頂戴、亡き父のことは、選抜された実力とは、まったく関係ないこと。

 開催が危ぶまれているブラジルで、どう魅せてくれるか、期待せずに見届けたい。

 それにしても、ザッケローニの指揮官実力。

 岡田や、トルシエよりはマシだが、オシムよりはるかに落ちる2流

 が、ラグビーでは、3流の指揮官が居座っている

 だからではないが、先日、アジア五か国対抗戦で、日本代表が、132-10で圧勝したのに、まったく知られていない。

 ただし、1トライ、2ゴールの、計10点を与えてしまった油断さは、反省する必要がある。0点で押さえて当然のレベルであった。

 相手が、スリランカという、まだまだ世界的レベルに達していないチームだったとはいえ、そのPRのドヘタさと、ヤル気の無さには、今もってあきれるばかりだ。何しろ、来る者拒む恣意的一貫姿勢

 このザマでは、世間に日本代表の活躍が永遠に知られぬままで終わってしまうことは、ほぼ間違いない。

 いまや、今まで放送し続けていたCS放送ですら、全試合放送しないシビアさ。

 逆に、NHKなどは、2億7000万円の傘下子会社使途不明金の不正をよそに、なでしこジャパンの海外の試合を全試合放送する。

 日本人の妻がいて、長年にわたって日本で不自由なく生活し、日本語が通訳なしで理解出来るのに、わざわざ美人通訳をそばに置き、英語でしゃべる、奇異な今のラグビー日本代表ヘッドコーチ。

 サッカーが、ホンマ、うらやましい。

 かつての名将、カーワンが居続けて指揮を執っていてくれたら、と想うのは、私だけであろうか・・・・・

 

 

 


<リアル サッカー男子日本代表候補合宿 2日目&3日目・最終日ルポ>こりゃ、ダメだ! とても、だめだ

2014-05-12 00:10:52 | スポーツ

 さっそく、わ~わ~、きゃあ、きゃあ、ギャアギャア!

 ザッケローニによる、12日の午後に発表する「サッカー男子日本代表選手」たちの予想が、マスコミをちょいとにぎわしている。

 それも、したり顔で。

 もっとも、サッカー解説者を自称するヤカラの多くは、これから書く「合宿練習」を観に来ない。殆んど、来ない。

 来ないのに、テレビでしたり顔で、くっちゃべる。

 例えば、松木安太郎。例えば、タクシー運転手料金踏み倒し泥酔暴行魔の、前園真聖(まさきよ)。

 前園が、珍しく来た時の”取材!”のサマは、以前書いた。

 ブログやツイッターを、事件以来閉じていたのを、ほぼ半年ぶりに先月再開。おわびと、深い反省から始める、と思いきや、そんなの無し。

 相変わらずの御バカ。

 イベント、営業にいそしみ、外出の際は、夏でもないのに、サングラス。本田圭佑気取り。

 よく食うのは、肉。だったら、自分で飼ってるブタを切り刻んで食べれば、安上がりで済むのに、わざわざ外食。

 大好きで泥酔してでも飲んでた酒は、ブログには映さない。ウーロン茶など映してる。

 そんなのはいいとして、この合宿には来てない。来ないで、過去の財産で、すっかりたるんで太ったブタ体型で、したり顔でしゃべる。

 これで、もう40歳。なんだか哀れ。

 こ~ゆ~デタラメがまかり通る、テレビ界。

 

 さて、このサバイバル合宿と、デタラメ報じられた3日間の実態を書きましょう。

 2日目。今度は、キッチリ午前中から、練習開始?と思ったら、この日も午後4時過ぎから。

 選手、ザッケローニを始めとするコーチ陣も、たるんでいると言う他ない

 バスが到着し、だらだらランニング。というより、早歩き。

 この時点では、まだ非公開。マスコミ陣、今日も100人ほど。

 で、またしばらくすると全面解禁。見物、ど~ぞ、に。

 どっと観客席に、約300人。

 平日の夕方というのに、あらゆる年代層が詰め掛けている。

 中には、招集された選手に大股開きのセックス追っかけ女数人も。だまって見ていればいいのだが、サッカーが好きではなく、オトコが好きなもんで、しゃべり声と、騒ぎが目に余る。

 一喝! 「観ないのなら、帰れ! しゃべるな! 静かにしろ!」

 ・・・・・・謝りはしてこないが、静かになった。

 いや、ホント。うるさいと、ザッケローニのそばにいる、日本人通訳の声が聴こえない。

 なんという指示と、注意を誰にしているのか?

 そのポイントの通訳を、腰穴軽いギャルに、邪魔されたくなかった。

 それにしても、調子こいているJリーグの選手諸君! タダまんより怖いモノは無いことを、知らないな。

 写真、動画、いとも簡単に流出する時代。ちんたら走る両足。蹴り込み、ネット上はるかに高くはずれて飛んでく時に使う片足は、役立たずのくせに、3本目の足だけは、穴ネットに”精確”に放り込むというのは、何だかなあ・・・・・。

 さて、今日もまた、ゴール・キーパーコーチ、マウりツィオ・グィード((写真下。左側)は、「クワッ! クワッ!」と、カラス鳴き

Dscf4790_2 バンバン、容赦なく蹴り込んでいく。必死でキャッチしていくゴール・キーパー候補選手たち。

 明日は、大学生チームと練習試合すると伝わっているのだが、一体どこのチームと?

 番記者たちに聞いてまわる。

 「いや、知りません」

 ホントに?

 「はい」

 普段、シラ切る連中が多いのだが、本当に知らされていなかった。明日なのに、従順に飼いならされている子羊たち。不平不満、無し。

 Dscf4793 グラウンド中央では、ザッケローニ自らボールを手に、ゲーム形式のポイントを、選手たちに説明。横にいる通訳が、しゃべりまくりながら、指示してゆく。

 正しく通訳しているんだろうか?

 かつて、トルシエのとき、めちゃくちゃデタラメで、現場に混乱を引き起こし、トルシエの評価をなお一層落としたことがあった。

 いざ始まってみると、ボール運びの競り合いでは、互いに激しさ、本気度無し!

 もう、お触り、タッチ程度。目にも鮮やかに抜き去り、ゴールポストまでボールを運ぶ選手もいない。

 スライディングしていく選手も、いない。

 リーグの試合もあるし、こんなトコでケガなんかしたかねえよ! ケガさせたかねえよ!

 そ~ゆ~意識、丸見え。で、たまにゴールキック飛ばすと、ボールは高く、ネットを揺らすこともない。

 枠内に入ると、油断してたのか、ゴール・キーパーたちは、ザル。入る、入る。起こる、まばらな拍手。

 何やってんだろうかなあ・・・・・・

 動きに、誰一人として、キレ、シャープさが、覗けない。

 緊張感、残ってやろう!というサバイバル意識が選手たちにあるか、どうか、写真をよく見ると、お分かりになるだろう。

 Dscf4806

 Dscf4816 わずかに、気になったのが、練習が終わりかけた頃、ザッケローニが槙野智章(浦和レッズ)を呼び止め、通訳を通じて話していたこと(写真上)。

 これが、12日の発表に関わるのか、どうか? 可能性は低いだろうが・・・・・。

 Dscf4832 コーチ陣の、グラウンド査定会議。

 「どうかね? 目に付いたの、いたかい?」「いやあ・・・」

 「アレは? 強いてあげればだけど」「厳しいな」な~んて会話が、聞こえてきそうな表情。

 なにしろ、1人として、招集メンバー表を手にしていないのが、意識の表われ。

Dscf4827 仕上げの、ラン?ニング。

 Dscf4828 彼らが、アピールを終えた顔に、見えますか? 

 これが、サバイバルをしてきた表情に、見えますか?

 雑談、談笑、馬鹿笑い・・・・・

 それでも、ザッケローニは、最後の確認、ダメ押しを、話し合う(写真下。右上)。

 Dscf4837

 最終日。相手は、大学の強豪、流通経済大学だった。

 前半は、大学生にどちらかと言えば押され気味のまま、0-0で何とか持ちこたえた。

 で、後半。川又堅碁(新潟)など、ゴールを決め、ようやく2-0で逃げ切ったが、見るべきもの、無し。

 12日。おそらく、このていたらくメンバーから、1本釣りで引き上げての、サプライズは無いと見る。

 技量が劣っているし、何より意識そのものが、低すぎる。

 ワールドカップ。苦戦するだろうなあ・・・

  

 

 

 

 

 

 


[前略 中村紀洋様 追伸] もう、あなたは、球界に不必要。いらなく、なりました。引退の道しかありません

2014-05-11 17:01:33 | スポーツ

 さあ、もはや、完全に、あなたは、不必要になりました

 どうぞ、真剣に転職を、涙で枕を濡らしながらお考え下さい。

 もう、お聞き及びでしょう。キューバの主砲、ユリエスキ・グリエルを、横浜DeNAベイスタ―ズが獲得。ほぼ間違いなく、契約締結にまで進みそうです。

 なにしろ、あなたと違って、実績充分。

 北京オリンピックでは、キューバ野球チームの一員として、銀メダルを獲得。さらに、WBCに3度も出場。

 おまけに、40歳のロートルのあなたと違って、まだ29歳と若く、将来性もある。

 なにより、中村紀洋(のりひろ)という、カネにうるさく、ねばる男と違い、昨年9月から海外のチームへ行くことが「解禁」となったキューバ政府との交渉は、マネーゲームとはなっていないようです。

 おまけに、どこかの動きの芳しくないデブと違い、スリムで全身の筋肉は素晴らしく、2塁、3塁だけではなく、ショートの守備もこなせる。性格も、評判も良い。

 良いことづくめです。

 グリエル自身、早くから海外での活躍を夢見ていた。イチローと、アメリカのスタジアムで出会った際、

 「君のすごさは、僕も知っているよ。どうして、ココとか、海外のチームでやらないの? やってみたいんでしょ?」

 そう言われ

 「う~ん、僕は良いんですけど、なかなか・・・・思うようにはならなくて・・・」と、悩んでいたようです。

 それが、解禁され、いち早く彼の希望を掴んでいた横浜が2年前からねばり強く交渉を重ねていた。

 ブランコが欠場していたため、君も多少は強気に出られたんだろうけど、もうホントにいらない!

 ぶよぶよ、ワガママ40男よ、ホントに、永遠に不必要だ。

 さようなら~


<リアル ボクシング 緊急ルポ・続報>4月20日。九州で試合後に救急車で病院に搬送された中尾正茂は・・

2014-05-10 07:00:40 | スポーツ

 この5月7日。ダブル世界タイトルマッチが行なわれ、ニュースになった、我が国のプロボクシング界。

 視聴率も、高山勝成 対 小野心こそ、平均視聴率関東地区7・3%、関西地区10・7%でしかなかったが、井岡一翔の試合になると、関東12・3%、関西では16・6%と、やはりボクシングファン以外の人にも、関心を抱かれたようだ。

 そんな中にあって、覚えているであろうか?

 4月20日。九州は、福岡県春日市(かすが)市で、正午から行われた地元の「三松スポーツボクシングジム」が主催した興業の、メインの試合。

 Dscf5605

 その試合に出場した中尾正茂(ただしげ・ポスター写真上)が、判定負けをした。そのあと、控え室へ。

 その後、体調が急変!

 あわてて、救急車を呼び、病院へと緊急搬送。ただちに、開頭手術が、行なわれた。

 手術に要した時間、3時間以上。

 一命はとりとめたものの、いまだ意識は無いまま・・・・

 地元紙も含め、どこにも報じられていない

 その事実を、すでに記事にした。目にした方も、おられると思う。

 病名は、間違いなく「急性硬膜下血腫」。

 頭の内部を、血が覆う。一刻の猶予も許されない。そのまま放置すれば、死が待つのみ。

 すぐ溜まった血をぬぐい取らねばならない。

 手術は、成功したのであろうか・・・・

 中尾が所属していた、先の興業の主催ジムでもある「三松スポーツボクシングジム」会長の、松尾友徳(とものり)の妻に事情を聞いたときのことだ。

 中尾とは「いろいろあって・・・」と、クチを濁す。

 そして、次の言葉。

 「余計なことは言うな! と、主人にきつく言われてますので」

 そう言うなり、☎を切った。

 所属選手が、生死の境をさまよっているいることが、「余計なこと」なのか・・・・・・

 やりきれなさが、胸の奥を貫いた。

 この急性硬膜下血腫。死亡率、70%。

 そして、手術が無事成功し、例え退院出来たとしても、後遺症が残る。

 だから、今年1月に、21歳の若さでこの世を去った岡田哲慎(てっしん)のことが、頭から離れなかった。

 そして、この中尾のことも。

  彼のその後の状況を調べてみても、どこにも、何も出ていないまま日々が、瞬く間に過ぎ去っていった。

  リング禍は、予期せぬ最大のアクシデント。だが、そのあとの、フォロー、心遣い、最大限の配慮と尽力が、なんといっても欠かせないはず。

 ボクシングジムあっての、選手ではない。

 選手あっての、ボクシングジム、のはず

 それが、言葉の行間と、状況に、カケラも感じ取ることが、出来なかったからだ。

 岡田の時も、そうだった。

 見舞いにも、殆んど行っていないままということが、言葉の端々から透けて見えた。

 人間は、窮地に陥った時に「素」や「地」が出るもの。

 引退した、あるボクサーのブログを見たら、このコトを知ったからか、プロボクサーは、必ず全員が保険に入っておくべきだ!と、力説してあった。

 そう、あるべきだと思う。

 いざとなった時、いかに所属ジムが、何もしてくれないまま、放り出すことが多いか・・・・

 ケガと弁当は、自分持ち。

 あるボクサーは、試合が無事に終わるたびに、両親に控え室から☎を入れる。

 「無事、五体満足で終えました。安心して下さい」と。

 彼の両親は、ただの1度も、客席に応援に来たことは、無い。今に至るも、ボクシングを続けていることに、反対し続けている。

 また、あるボクサーは、試合のある日。必ず、グローブを入れたバッグに、秘かに遺書を、忍ばせる。

 無事に帰還して、検査を終え、何も起こらなかったら、それを毎回、破り捨てていると、言う。

 中尾は、どうだったのであろうか?

 Dscf5796 彼の勤務先は、写真左の、「陸上自衛隊 福岡駐屯地」。

 そこの隊員として、第4偵察隊に所属。

 実際の業務内容を調べると、偵察隊では、モトクロス並みの 250CCのオートバイに乗って、ジャングルのような地帯を、走り抜ける。ジャンプも、滑降もこなす。転倒も多い。

 そのバイクは、とてつもなく重量。倒れたら、大の男でも起こすのが大変なシロモノ。偵察に使うためか、爆音はしない。

 また、泥沼や川をゴムボートで、音も無く漕いで行く訓練もしている。偵察したのち、戦闘準備に入るカタチのようだ。

 これが、退院したあとも出来るであろうか・・・・

 素人目にも、不可能という他、無い。

 業務や、任務で大ケガを負ったわけでは無い。そのため、大半の費用は、どうやら彼の妻が支払っているようだ。

 春日市には、もう一つ「春日駐屯地」がある。当初は、そこが通っていたジムに近いこともあり、そこかと思った。

 調べると、なんと敷地内に建っているのは「自衛隊福岡病院」。

 では、そこで、中尾も隊員でもあり、開頭手術し、闘病生活を送っているのだろうか?

 直接、受付に問い合わせると、そこは「手術が出来るような設備が揃っておりません。なので他の、総合病院の方にいらっしゃるのではないでしょうか」とのこと。

 ならば、と、さまざまな大隊、小隊に別れているので、中尾が勤務していた「第4偵察隊」の事務室へと聞いた。

 「はい、・・・・・・確かに今も、入院しております」

 この一言を聞くまで、しばらく待たされ、無言が長く続いた。

 内心ホッとした。手術の成功は分からないが、術後20日近く、意識はともかく、生命はあることが分かった。

 ---どちらの病院に、中尾さんは入院されているのでしょうか?

 「・・・・・・・・・・」

 「くわしいことは、・・・・・分からないんですよ・・・」

 上官とおぼしき人に、代わる。

 「まことに申し訳ないんですが、個人情報ということで、お話し出来ないんです」

 ---そう、ですか。では、お分かりになる範囲で結構なんですが、中尾さんの現在の病状や、状態をお聞きしたいのですが。

 「それも、個人情報ということで・・・・」

 仕方が無い、という他ない。

 しかし、その2人のクチぶりからは、部隊の同僚としての中尾を、心配していることが感じられた。

 ひょっとすると、試合当日は日曜日ということもあり、応援と観戦に会場に行ったかも知れない。まあ、聞いても「それも、個人情報ということで」という言い方で、答えてくれないだろうが。

 ともかく、まさに闘っている「闘病」の日を送っていることだけは、分かった。

 夜。気は重たかったが、先のボクシングジムへ、☎を入れた。

 ジムの選手会会長や、副会長に、親族であろうか、県会議員や、市議会議員が名前をのぞかせている。

 意識も、ソレだった・・・・・。

 長い呼び出し音が、鳴り続けた後、ジムの☎に出たのは、スタッフの人。

 ---すいません。ちょっとお伺いしたいのですが。そちらに所属してらした、中尾選手。先月の試合後、倒れられて、今も入院中ですか?

 「ちょ、ちょつと・・・・、あ、はい・・・・。アレしてる」

 ?????????

 何、言ってるんだろう? ん? かん口令か? ココでも。なにしろ、松尾友徳・会長の妻に「余計な事、言うな!」と厳命しているくらいなのだから。

 しばらく無言のまま、何やら電話の声が変わった。

 「頑張ってますよ」

 また、?????

 会長と、おぼしき人物の物言い。

 ーーー何を、頑張っているんですか?

 「言う必要ない!」

 ---??ですから、中尾さんが、今どうしてらっしゃっるか、お聞きしたいんですよ。

 異常な、警戒感。何なのだろう? この、クチぶりも。

 ---心配ですし、気がかりなんですが

 「頑張ってるよ」

 ---ですから、どう頑張っているのか・・・

 「言う必要無い! 頑張ってる。頑張ってますよ」

 ---開頭手術は、成功したんですか?

 「そんなこと、ちゃんとしとる!」

 「あんた、なんかにゃ、ないですもん」

 「しょんなかや、ないですか!」

 「しょんなかろうもん!」

 現状を聞こうとするが、九州弁でまくしたてる。意味、半分程度しか、理解出来ず。

 ---あのう、では、どのくらいの回数、お見舞いに行ってらっしゃるんですか? 

 「あんたに、関係なかじゃないですか!」

 ---ん? ひょつとして、あまり行ってらっしゃらないんじゃないですか? なにか、中尾さんに冷たい感じの印象がするんですが・・・

 「あんたが、そう思うんなら、それでいい! はい、それでいいよ!」

 そう言い終わったとたん、突然☎は切れた。文字通り、キレたようだ。性格?か。

 こちらは、今の病状を、所属選手のいわば管理責任者たるジム会長へ聞いているだけなのに・・・・・・。

 またも、やりきれなさが、胸にうずく。

 

 


[前略 中村紀洋様] ハッキリと、申し上げます。あらゆる球団すべて不必要です!

2014-05-08 01:25:12 | スポーツ

 「僕って、チームに必要ないですか?」

 との、呼びかけ、疑問に満ちた問いかけ、拝見しました。

 その裏には、「いや、そんなこと、ありませんよ。必要ですよ」などと言う声を、どこかで期待しているかのようで、うさんくささ、ずる賢ささえ感じました。

 もはや、40歳にもなっているのに、ご自分のしたこと、してきたことが、一野球人、ないし、選手として、決してやってはいけない事ということが、まだお分かりになっていない。

 バカじゃないか!? とさえ、思います。

 自分が打席に立った時、塁上の走者をどう動かすか?というのは、監督や、担当コーチが考えるべきこと。

 あなたのような立場の選手が、アレコレと、指図する権限は、まったくありません

 何回その愚を犯せば、気が済むのですか?

 それでなくとも、今までいくつもの球団を、クビ、ないし、お払い箱になってきたこと。

 もはや、忘れたわけでは、有りませんよね?

 なのに、拾ってもらった恩義をコロッと忘れて、日がたつごとにデカい態度で人に接し、年下の選手に球団批判を繰り広げ、悦に入る。

 2年目には、また、10年以上いるような古株の態度に急変。

 このような人間は、プロ野球球団という、ある種の闘う組織には、妨げになります。

 ハッキリ申し上げて、不必要です!

 いりません!

 横浜のみならず、全球団から、不必要という烙印を押されている!

 そう判断して戴いて、構いません!

 拾われた選手なら、それに適した殊勝な言動をすべきでしょう?

 それなのに、ブタの様に太った体で、「主将」のように、勝手にふるまう。

 もはや、引退!が、採るべき最適の選択です

 といって、あなたのような、超ワガママ性格では、コーチも、不適格。

 技量があることは、認めます。しかし、選手は、あなたに教えられたくない。

 それは、すでに感じておられるでしょう!?

 2軍で腐って、またまた、ふてくされているよりは、ここはスッパリ引退を、強くお薦めします!

 その性格のうえ、しゃべりは下手。

 解説者に引き合いも、無い!

 転職も、難しい。

 せっかく、天職をやれていたのに・・・・

 そう考えられた方が、良いと思われます

 人の良い、中畑清も、ガマンの限界を超えました。

 キレました。

 また、2軍から引き揚げても、また、あなたは、反省せず、やらかすことでしょう。

 反省しないブタは、どうしょうもありません。

 デブで、ワガママで、あと何年やれるか、分からないロートルを、我慢して起用するよりは、まだまだ伸びしろのある若手を育てながら、起用した方が良い。

 大金をドブに捨てるより、ずっと良い。

 ノリにたいして、ノリの悪い文章になってしまいましたが、よ~くご自分のしたことを考えてみて下さい。

 1打者が塁上の選手の動き方を、勝手にコーチに告げて、了承を得られるわけがないのが、野球界。

 そんなこと、長年いたのだから、バカでもわかることでしょう。

 それ、許していたら、作戦、指揮系統、メチャクチャになると、想像付きませんか?

 もしも、自分が監督の立場で、ソレ、やられたら、オーケーですか?

 まあ、40歳になってもバカだから、分からないかあ(笑)


< リアル ボクシング ルポ > [追加・加筆版] また、「リング禍」に、成らなければ良いのだけれど

2014-05-06 18:29:00 | スポーツ

 中尾正茂(ただしげ)。彼は今、生死の境をさまよいながら、リングの外で闘い続けている・・・・・・

 頑張れ! 頑張れ!

 

 

 

 

 4月20日、日曜日。私は、静岡県浜松市に向けて、ボクシング観戦へと旅立っていた。

 丁度その頃、九州は福岡県春日市(かすがし)でも、ボクシングの興業が行なわれていた。

 会場は、同市内にある「クローバープラザ」。JR鹿児島本線「春日駅」から、徒歩1分。というより、駅の真ん前に建つ県立の文化・体育総合施設だ。

 第一試合開始が、その日の正午。この施設の閉館が、午後5時ということのため、ボクシングの開始時刻には少し早いが、逆算して、且つ、撤収に要する時間も考えると、その時刻が割り出された。

 興行イベントタイトルは、「第19回 ドリーム・ファイトシリーズ」。キャッチ・フレーズが、「叶(かな)わんけん、夢やろうもん」。

 九州弁で、大衆に呼びかけた。

 そして、出場選手にも。

 入場券は、全席自由で、当日5000円。前売り4000円。

 九州の大都会、博多にほど近い春日にしても、なかなか日本、東洋・太平洋(OPBF)、そして世界チャンピオンへの道は険しい。

 良くも悪くも、巧妙なマッチメイクが出来ない。九州という遠隔地のため、「力学」が弱いからだ。そのため、地元のジムで頭角を現した有望選手は東京・大阪のジムへと移籍し、羽ばたいていく。

 はたまた籍だけは止む終えなく残し、練習は東京のジムでし続け、前人未到の五階級制覇を成し遂げた者さえいる。

 かと思えば、自分の実力を過信し、東京のジムへと旅立って、やがてジム閉鎖の目にあう者。日本チャンピオンには、今一歩届かず、ジムの内部泥沼に嫌気がさして、生まれ故郷の九州のジムへと帰ってきた者。

 まさに、人生いろいろ、ボクサー、いろいろだ。

 そんななかでの、現実の慰めにも似たキャッチ・フレーズ。

 昨年に続いて、自らのジムの興業を東京で終えたばかりの、元WBAジュニア・フライ級チャンピオンの具志堅用高が、「チャリティ・サイン会」に出席してくれた。

 昨年は、興行の収益の一部に当たる10万円を、春日市に寄付。共に出席した、この興業の主催者・三松スポーツボクシングジム会長の松尾知徳とともに、全国紙の地域版に掲載された。

 そんな流れのなかで、起こった出来事。

 知ったのは、4月27日の朝。しかし、名前どころか、断片的なことしか、分からず。

 リングで倒れて・・・・と言うのならば、KOか、TKOと言う名のレフェリーストップ。

 で、すぐ目に付いたのが、デビュー戦の選手。

 調べながら、どこかで、嫌だなあという感情が。

 岡田哲慎(てっしん)のことが、頭をよぎったからだ。

 昨年12月20日、東京・後楽園ホールで倒れ、立ち上がって控え室に戻ってみたものの、一気に体調悪化。

 客席にいて、息子と会うために待っていた母が、急きょ控え室へ呼ばれた。

 母は、青森県から上京。試合を終えた息子と、正月を青森で迎えるために、来ていた。

 すぐ救急車が呼ばれ、近くの総合病院へ緊急搬送。

 長時間の開頭手術が行なわれ、終了はしたものの、意識が戻らないまま・・・・・・父がすぐ郷里から、飛んで来た。

 病床に付き添い続けて・・・・・。年末年始を経て、翌年の1月6日未明。

 岡田哲慎は、21歳という若さでこの世を去った。そのいきさつを書きつつ、胸がしめつけられた。

 記事は検索数から推し測ると、多くの人に読んでもらえたようだ。

 プロテストの壁は厚いのに、死者が出てしまう。

 頭の検査、体の検査をくまなくしてるのに、出てしまう死者。

 この日の浜松でも、試合後すぐ、脈拍など、検査・診断が実施されていた。

 今年、2人目になることは、避けたいなあ。嫌だなあ・・・・・・。

 しかし、闇に葬られるのは、もっと忍びない。

 で、デビュー戦の選手の顔写真をポスターで見ると、若いと言うより、幼い顔立ち。

 妻子がいると聞いていたので、違うのではないか? と思いつつも、経歴等を調べていった。

 その選手の所属ジムは、主催の三松スポーツボクシングジム。

 だが、ここのジムもまた、選手のプロフィールどころか、データが、まるで無し。

 ===と、昨29日に打ち上げ、アップした1報の出た後、わずか1日弱で、あわてたのか、これまでの所属選手の試合結果データが、何故か、一気に一部、ジムの記事に追加されていた===

 もう、悪戦苦闘。人名を間違って掲載は許されないこと。

 う~ん、どうも違う・・・・・。ならば、誰?

 全7試合中、4人が先述のジム所属。そのなかの、誰かだ。

 ところが、ジムのホームページの類いには、このイベント成功と、試合結果こそ報じてはいるものの、緊急の「緊」も、病院の「病」も、ましてや手術の「手」の字も無い。

 一切が、闇から闇へ・・・・・と言ったら、失礼だろうか。

 日本ボクシングコミッションに尋ねる気は、無かった。日曜日で不在だから、ということでは無く、岡田の記事を読んで戴ければ分かるが、あの時の対応からして、後味の悪さが残るだけということは、透けて見えた。

隠し通せるものなら、言わないで、隠したい意思が、見え隠れする。不祥事が発生するたびに、キチンと答えない。

 で、・・・・・・・・・数時間後、やっと判明した。

Dscf5603 ポスター写真の中尾正茂。6回戦だが、サブの8回戦を押しやって、メインの試合に出た。

 その人だった。1978年10月6日生まれ。現在、35歳。まだ、プロボクサーの「定年」までには、あと1年半あるが、中尾はこの試合を最後に、事実上の引退。

 ラスト・ファイトにする決意を胸に秘めて、リングに上がったと聞いた。

 だからこそ、それに華を添え、送り出すための、花道を飾る6回戦メイン・イベンターであった。

 それまでの戦績。11戦して、6勝3敗2引き分け。

 6勝のうち、5勝が、KOないしTKO。

 サウスポーの強打者と、いっていい。

 実際、彼の今までの試合の動画や、試合展開や、結果を見る限りにおいてではあるが、詰めの時には、ガード、がら空き。ノーガードに近いカタチで打ち合い、ぶっ倒す、強気なスタイルも、目に付いた。

 いわゆる、当て勘も良い。右の強烈なフックから、すぐさま左のストレートのパターンを、連続速射砲の如く打ち出し、相手をリングに這わす。

 判明した試合を、いくつか書き出してみる。

 2009年11月14日、名古屋市公会堂で行われた「全日本新人王 西軍代表決定戦」。フェザー級で出場した中尾は、3ラウンド1分7秒、レフェリーストップ負け。

 翌2010年5月30日。倒れた会場の、地元「クローバープラザ」で、再び全日本新人王戦。今度は一転、1ラウンド1分8秒、鮮やかな圧倒的レフェリーストップ勝ち。

 この試合。ストレート中心に、打ちまくる中尾。打たれも、する。その影響で、目の上をカット。ドクターに呼ばれる。

 もう1度呼ばれれば、試合を止められる危険性をはらみ、中尾は集中大反撃に出る! 20発ほどの、ワンサイドパンチを繰り出す。相手、ダウン!!

 立ち上がったところを、すぐさま、また10発連打!勝ちたいという想いと、執念が拳に乗り移った!

 レフェリー。それを見て取って、割って入って、試合ストップ!

 翌年の2011年7月31日。

 西日本総合展示場で行われた「西日本新人王戦」。40-37に、39-37が2人。文句なしの判定勝ち!

 次いですぐの、8月14日。たった半月後に試合をしている。

 今では驚くが、かつてのファイテイング原田や、海老原博幸の記録を調べたことがあるのだが、そんなもんじゃない!

 今と違い、とてつもないボクシング熱があり、観客を呼べたからだろう。一週間に一度、試合をこなしていた。

 毎日、減量。とめどもない減量生活。

 のちに、原田は告白している。

 「ジムと寮の水道のコックは、全て締められており、最後は自分の出した小便でもいいから飲もうとさえ思った。ノドがあまりに乾いていて・・・・・」と。

 で、8月14日。会場は、宮崎市総合体育館。この日は、5回戦となる。激しい打ち合いの末に流血。3ラウンド、2分1秒、負傷判定に持ち込まれた。

 結果は、29-30が、1人。二人目は、29-29。そして、最後の3人目は、30-29。

 つまり、1-1のドロー。そして、優勢点の再判定により、中尾が「勝者扱い」になった。

 辛くも勝ち上がった中尾。中尾は、短期間に次の試合に向かって突き進んでいた。

翌9月19日。惨敗した悔しさをぶつけるかのように、4戦4勝(4KO)という中日本フェザー級新人王を、強打の連続で、2ラウンドKOに葬っている。

 強気さが、もろにのぞいた試合。右フックの威力は、相手を1発でぐらつかせるチカラを秘めている。

 他方、攻めに専念するあまりに、自身のガードが、がら空きになる悪癖も、見せている。

 短期間の試合の連続。中尾本人の、負けじ魂が爆発したころだ。

10月29日。「全日本西軍代表フェザー級新人王戦」で、強打で鳴る選手と、対戦する。辰吉二世と、ボクシング・マスコミがもてはやした相手は、6連勝5KOと勢いに乗っていた。

 試合は3ラウンドに2回、中尾がダウン! 2分15秒、KO負けを喫した。

 結局、この大会でその相手は、MVPを手にしたほどの激闘だった。

 しかし、そのヤンキー的風貌の強打者をして、「やりにくいサウスポーでした」と言わしめた。

  だが、その後、「仕事」のため、試合も出来にくくなりつつあった。

 中尾の職業は、国家公務員である、「自衛隊員」。妻子もいる、立派な社会人だ。

 自衛隊体育学校に通って、オリンピック出場を目指した清水聡(さとし)のような、練習が「仕事」に変わるエリートではない。

 勤務も通常にこなし、そして、そのあとの時間をジム通いに充てる。

 この春日市。ジム近くに、2つの基地がある。

 「航空自衛隊春日基地」と、「陸上自衛隊福岡駐屯地」。

 個人情報と、自衛隊員という双璧の厚い壁がそびえ立っていたが、航空自衛隊に問い合わせると、「中尾さん? 聞いたことがありません」との返事。

 どうやら「陸上自衛隊員」のようだ。

 国家公務員のため、副業は許されず、なんと少額のファイトマネーと言えども受け取らず、受け取れず。すべて返上。

 さらに、勤務目的の究極は日本防衛。そのため、2012年には、以下のような理由で、決定していた試合を欠場している。

 [北朝鮮情勢悪化により、自衛隊任務のため、欠場することになりました]

 任務先は、第4偵察隊。

 また、沖縄にも、長期派遣駐留。

 そのため、沖縄県豊見城市にある、元WBA世界ジュニア・ウェルター級チャンピオンの平仲明信が主催を務める「平仲ボクシング・スクールジム」で練習をし、スパーリングも重ねている。

 かと思えば、東京都のはずれ、八王子中屋ジムにも訪れ、中尾の親友を自認するボクサーとも、スパーリングをしたり、旧交を温め合いながら、練習して九州へ帰ったりもしている。

 人柄は、良さそうだ。

 素直だったとの声も、聞かれた。

 13年前には、山口県小郡市での、10キロ・ロードレースに出場。上位入賞で、36分台のタイムを叩き出している。

 また、春日市のジムに来る前は、あのわがままスパンキー、鬼塚勝也が指導するジムで練習を重ねていた。その鬼塚が、「こいつは、強い!」と、常々クチにしていたという。

 数年前には、ファイトマネーに加えた金額で、自ら車いすを購入。それを春日市に寄付をしている。

 こころ優しい、プロボクサーでもあった。

 試合内容も、こちらが分かっただけでも、11戦中6試合が判明。キャリアの割に、試合数が少ないのは、やはり勤務を優先してきたからであろう。

 良き夫、良きパパとしても、奮闘。

 そして、この4月20日、運命の日曜日の試合を迎える。

 従来のフェザー級から、規定体重を1階級落としての、スーパー・バンタム級での試合となった。

 相手は、同じ九州の大分県別府市にあるボクシングジムの選手。年齢は26歳。今までの戦績、8戦して、5勝3敗。KO勝利は、1試合だけ。

 数字だけ見るならば、ラスト・ファイトでカッコ良く花道を飾るには、適正の相手。

 だが、ボクシング。一寸先は、誰も分からない。

 事実、フルラウンド戦っただけではなく、中尾は、なんとダウンを喰らっている。

 堅いガードをせず、ガードがら空きとも思えるラフな戦法で、正面から打ち合った!

 それまでのKO率からしても、倒す自信があったのであろう。良い所も、魅せて終わりたい。

 それが、両拳の先に、乗り移った!

 だが、倒せぬまま・・・・6ラウンド、終了。判定に持ち込まれたが、三者三様のジャッジ。

 中尾から見るなら、56-57。55-60。そして、56-58。

 0-3の負けで、終わった。

 観ていた者に話しを聞くと、ダウンこそしたものの、その後、すぐ持ち直し、身体のおかしさなど感じさせることも無く、応援に来た者達の拍手に送られリングを、降りている。

 体調不良を訴え始めたのは、控え室に戻ってから。

 異変を感じたドクターと、周囲の者が、あわてて救急車を呼ぶ。

 緊急搬送され、病院は緊急開頭手術を決断。

 手術は、3時間を優に超えた。

 意識は、残念ながら、いまだに戻って・・・・いない。

 医療関連の学校を出て、中尾と同じジムの、それも同じ階級のボクサーの見立ても、ブログの行間から漂う印象は、あまり思わしくない。

 先に書いた、岡田の経過に似ているのが、気がかりだ。硬膜下血腫だろうか・・・・・・・

 所属ジムの会長に話しを聞くべく、連絡をとった。

 先に書いたように、ジムからの情報のなかに、中尾が倒れたことすら、記載されていない。

 むろん、地元紙にも。

 長い呼び出し音を経て、女性が出た。

 会長夫人だった。

 「主人は、出かけております。何時に帰宅? 分かりません。明日? さあ、分かりません」

 中尾選手の経過を聞いた。

 「はい、倒れて、はい、入院して、手術を受けた・・・・のは、事実です。これ以上は、ちょっと・・・・私、詳しくありませんし、よく分かりません・・・主人に、余計なことは、しゃべるな!と、きつく言われておりますので」

 「それに、中尾さんとは、いろいろありましたので」

 いろいろとは?

 「これ以上は・・・失礼ですが、?を切らして戴きます」

 そう言い終えるなり、?は切れた。

 翌日掛けても、呼び出し音が、むなしく続くばかり。

 また、むなしい想いが、突き上げる。

 やりきれない思いが、胸を貫く。

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 ボクシングの試合で、クリンチのさなかに、しばしば見られる後頭部打ちは、禁止されている。

 だが、当たり前のことながら、前面やサイドから頭部への、ストレート、ジャブ、フック、アッパーなどのパンチは、認められている。

 それが無ければ、ボクシングではない。

 そう、確かにそうだ。

 ましてや、スパーリング用の分厚いヘッドギアと、グローブを装着して試合をしていきませんか?などと、提示したら笑われるか?

 連打を浴び続けたら、素早く試合を止める。

 その傾向は、日ごとに早まり、強くはなっている。

 同じ日、浜松の第3試合の記事で書いたが、5カウントで試合をストップ。

 意表を突く、突然の終わり方だったが、その時点ではすでに中尾の試合が終わり、緊急搬送されていた。

 おそらく、レフェリー出身の浦谷・事務局長も、九州で起こった異変の連絡を受けて、未然の措置としての、5カウント、だったと見る。

 早く終えさせれば、リング禍が、防げるのかどうか?は、分からない。

 折りも折り、4月26日、日本プロボクシング協会の理事会が開かれた。

 そこで、「プロテストの受験資格年齢」を、従来の17歳以上を、16歳に引き下げて欲しいと、日本ボクシングコミッションに要求することを決議したとのこと。

 ある選手は、言う。

 「それならそれで、アマチュアのボクシングを経験させてから、受験させて欲しい」「じゃないと、危険が伴う可能性があります」

 早くデビューさせて、史上最年少でチャンピオンになったということに、どれほどの意味合いが、あるだろうか?

 ボクシング・マスコミの記事キャッチが増えるだけのことでは、無いのか?

 引退する年齢が、スライド式に早まるだけのことでは、無いのか?

 私は、「拳年齢」は、17年。だましだまし叩き使って、18年。取材を重ねるなかで、ますます間違いないと、思い始めている。

 その前後で、ガクッと体力、視力とともに、落ちていく。あれ?こんなはずでは? と、当人たちが軒並みクチにしている。

 元来、人間の両拳は、肉体や、物を叩くために備わったモノではない。

 それなのに、毎日毎日、ミット打ち、サンドバッグ打ち、スパーリング、そして試合。

 日ごとに、パンチのスピード、重さ、強さが増していく。それは、目を見張るほどに。

 つぶさに、それを見続けてきた。

 だが、拳に使用年齢制限がある。限度が、ある。

 ほとんどの選手が、1度ならぬ数度、指、手、拳、手首を骨折している。ボクシング・ファンを沸かせる強打者に、それが圧倒的に多いのも、また事実。

 だから、男子プロボクサーの定年が、37歳が適正かどうか?は 断定出来ぬが、おおむねはずれていないのではないか。

 そうも、思っている。

 なかには、担当トレーナーが来ないからという理由で、ストレッチ運動だけやって、日々、ジムから帰る特異なボクサーや、ミットを直接叩かず、マス打ちだけやって帰る変わり者ボクサーも、世の中にはいる。

 そんなのは論外。ボクサーに、2人のことを話したら、全員が驚いていた。

 さらに、「パンチ・ドランカー」問題。何人か、親しくさせてもらっているボクサーに顕著に表れ始めて来ている。

 また、女子の40歳過ぎも、例外許可したり、王座決定戦乱発のデタラメにも、首を傾げている。

 んにしても、「頭部への衝撃

 医師でもない私に、現在、最良策があるのか? と、問われれば、「無いです」と、答えるしか、今は無い。

 日本プロボクシング協会理事会には、「16歳」より、「硬膜下血腫に至る防止策」問題を、考えて欲しい。

 コトは、生死に直結することだ。スパーリングが原因で、死んだボクサーや、練習生もいる。

 真剣に、議論、提言、医師など招き、論議、打開策を講じて欲しい!第二の、岡田哲慎を出さないためにも!!

 もしも。

 考えたくないことだが、自衛隊員である中尾正茂の試合は、業務外の出来事であり、防衛省から、見舞金の類いは1円も拠出されない。

 ともかく、今は、生還を祈りたい。

 第二の岡田哲慎は、見たくない・・・・・・

 頑張れ! 頑張れ! 中尾正茂、闘い続けろ!

 

 

 

 

 

  

 


<リアル サッカー男子日本代表候補合宿 初日ルポ>本気で選ばれたいのか? 招集されたJリーガーたちよ!

2014-05-05 02:35:13 | スポーツ

 サッカー好き、サッカーファンを自称する人なら、ご存じだろう。

 男子日本代表[候補]の、いわばセレクション合宿が、先月の4月7日から9日まで、「千葉県内」で行われていたことを。

 招集されたのは、いずれも、プロリーグである、Jリーグに所属する選手たち、23人。

 公式戦では、昨季から、ゴール・ポストへのシュートを積み重ねている選手や、アシスト、連係パスも含め、良い働きをしていると思われる選手たち。

 ところが、その3日間、見せてくれたプレイは、ひどいものだった。

 これで、23人のうち、何人が本気で日本代表入りを狙って参加したと言うのであろうか?

 クビをひねる他、無かった。

 とある新聞は、この模様を「サバイバル合宿」と書き、「意欲的に・・」と、書き添えていた。

 おいおい、おいおい、どこ見て言ってるんだよ! 期待感だけで、書いたのかよ!

 あきれた。事実に目をつぶり、こういう手合いの神輿担ぎがいるから、スポーツ報道は進歩が無いんだよなあ。

 だから、選手の何人かが天狗になり、マスコミを甘く見て、心の中で馬鹿にしがちになるんだよなあ・・・・。

 あるフリーのサッカーライターが、この合宿を見たのであろう。代表に、新たにこの中から選ばれるのは、可能性が低いむね書いていたが、私は、リアルに、且つ、具体的にその模様を、以下、書いていこうと思う。

 5月12日。その丸1か月後に、ブラジルで開幕する「ワールドカップ」に出場する日本代表選手が発表される

 おそらく、その前辺りに、予想記事などがサッカーマスコミから流れ、ファンを一喜一憂させることだろう。

 もはや過去のヒト、と言い切っていい大久保嘉人(川崎)が、代表入りを狙っているかのように、NHKが報じていたのには、驚いた。

 宿舎を深夜抜け出して、キャバクラ遊びに没頭していた大久保も、もう31歳。シュートへのタイミングや、勝負勘がすっかり衰えている。

 では、この日に集まったメンバーが、年齢は若いが、大久保よりはるかに優れているかというと、とてもそうは言えない。

 その参考まで・・・・・にも、ならないかあ。ここまで、ありのままだと。

 

 初日の4月7日。グラウンドで、ちんたら、ちんたら、ゆっくりランニングが始まったのが、午後4時過ぎ。

 まあ、全国各地のチームから集まったのだから、こんな遅い時刻の開始か。にしても、この、のっけからの、ちんたらムード

 サバイバル? いやいや、まったく、その空気、皆無

 すでに、どこでこのサッカー場でやっていることを嗅ぎ付けたのか、男女比半々。幅広い年代のファンが約300人が詰め掛け、網越しに選手の動きを見つめていた。

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 中には、目当ての選手を、携帯電話のカメラ機能を使って、カシャッ、また、カシャッ! と撮る人も(写真上。左側)。

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 ロープこそ張ったものの、制御出来そうで出来にくい。見守っているガードマン。

 ちなみに、彼ら、制服制帽を身に着けてはいるが、全員時給のアルバイトだ。時給額は、ごくフツー。

 そのうち、4時20分過ぎ。

 集まっていた人たちは、ぞろぞろと、観客席へ移動。

 Dscf4659 取材陣、100人あまり。

 いつも・・・・の、ことが、また始まった。一応、「非公開」が前提。でも、ザッケローニや、日本サッカー協会スタッフの判断で、観客を招き入れる。

 それを秘かに”期待”して、詰め駆ける熱心なファン。

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 同じ「フットボール」が、正式名称に付いていると言うのに、ラグビー・フットボールとの大違い。

 スポーツニュースの取り扱いの有る無しが、それを如実に物語っている。

 国際試合にラグビー日本代表が大勝したところで、映像すら流れない。簡略なテロップだけ。

 最近になって、初めてと言って良い。観客に練習光景を、少しだけ見せてあげようじゃないの。

 そんな意識をラグビー日本代表チームのスタッフは、ようやく持ち始めたようだ。

 遅きに失した感が、あるが。

 さて、サッカーファンは、とっくにご存じだろうが、集まったメンバーを、何人かメモしておこう。

 19歳以下日本代表にも選抜されたことのある南野拓実(セレッソ大阪)。「自分のチカラを、100%出したい」と、意気込んで来たものの、初日から別メニューの見学組。何でも、右足首を痛めたそうな。

 この時点で、4ゴールを挙げている、広島の塩谷司。意気込みを問われ、「まだ5%ぐらい。代表入りの可能性を上げたいですね」

 セレッソ大阪の、山下達也。「ちょっとでも、アピールしたい」

 大宮の、今井智基。

 広島の、昌子源。

 そして、スキンヘッドの上に、長身の川又堅碁(新潟)。

 小林悠(川崎)も、負傷して、見学組。

 槙野智章(浦和)

 柴崎岳(広島)

 そして、豊田陽平(サガン鳥栖)。この時点で、今季5ゴールを挙げ、トップ・タイ記録。

 豊田も、「短い期間ですが、アピールして帰りたい」と、コメント。

 23人中、11人が、代表での出場歴ゼロ。だから、良いプレー、例え失敗しても良いから、アルベルト・ザッケローニ(61歳)や、コーチ陣に。さらに加えて、観客やファンに、ヤル気を見せて欲しかったのだが・・・。

 ところが、全員、クチとは裏腹の言動が、目に付く。

 まずは、4人づつが四角く陣形を作って、パス回し。次第に、範囲を広げ、軽快に回し始める。角度、スピードも、増してゆく。

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 それを、ザッケローニは、手を後ろ手に組んで、ゆっくりと見て回る(写真上。右側紺色ジャージ)。メモまでは、しない。

 通訳(写真上。左隅)が、ザッケローニの発言を聴き、すぐ日本語で選手たちに指示と、注意。もう、まさに影武者。

 まるで、彼がメインのチーフ・コーチのよう。それが、時間がたつにつれ、目に付いてゆく。

  ひさしを貸して、母屋を取られている印象。ザッケローニ御一行様が日本から去ったら、なんのノウハウ、蓄積も残らない。

 ザッケローニ以下、主要コーチは、全員イタリア人。大金払って、住居まで用意して、高待遇。

 日本サッカー協会は、イタリアサッカーから、ナニを欲しているのだろうか? ナニを、学び取ろうとしているのだろうか?

 今だ、ハッキリと見えてこない。

 ラグビーは、かつて、フランス人の二重契約詐欺師ヘッド・コーチ陣に、コロリとだまされ、大金を無駄にし、国際的に失笑を買った。

 その上、詐欺師を選抜した協会幹部は、1人として責任を取らず、その後も居座り続けた。

 サッカー協会も、イタリア人、丸儲けで、去られないようにして欲しいものだ。

 日本サッカー協会の首脳陣が、監督として選び抜いたザッケローニ。その彼の手法がよく分かっているのは、通訳だけということになる。

 一方、ゴールキーパー陣の練習に目を転じると、何やらカラスのような「クオッ!」「クワッ!!」という叫び声が聞こえてきた。

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 そんな奇異な声を発していたのは、ゴール・キーパーコーチの、マウリツィオ・グィード(写真上。紺色ジャージ)。この時点では56歳だったが、今は57歳に。

 面白い練習形式を採っていた。

 左右のサイドからと、ほぼ正面からの、2段構えの連続シュートをさせ、それを相次いでキャッチ。もしくは、はじかせる。

 一瞬の休みも与えず、容赦なく放り込んでいく。

 なかなか、2弾ともセーブ出来るゴール・キーパーがおらず、少し、ガッカリ気味のマウリツィオ。

 ゴール・キーパー。バタンと倒れ、ボールは、ゴールへと吸い込まれていく(写真下)。

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 たまに成功すると、とたんに「ブラボー!!」と叫んで、拍手。いかにも、イタリア人的気質。

 サイドは、パターンを決めず、左右どちらから、いきなり飛んでくるか、分からないようにする。

 最初は、サイド、そしてほぼ正面からのワンパターンだったが、どんどん変えていく。

 蹴り上げ、ボレーシュート。かと思えば、ゴロ、ゴロゴロと、変幻自在。

 そして「クオッ!」「クワッ!」

 反応が悪いなあ、代表候補諸君。「ブラボー!」の出る回数が、少ない。はじくのが、やっとの有り様が、続く。

 キャッチ率、2割。キッカーも、枠内に収めず、高く上げてしまうし・・・。

 う~~~~ん・・・・・・

 これでは、”正規軍”に割って入るのは、招集全員が、厳しいと思われた。

例えば、日本代表の”正規捕手”川島永嗣(えいじ)と比べて、明らかに技量も、気迫も劣っている。

 現在、川島は、ベルギーのリールセから、スタンダール・リエージュに移籍し、プレイを続けているが、おそらく、「クワッ!」コーチからは、「ブラボー!」の連発だろう。

 パスプレイにも、いまだスピード感も、各人のキレ、も無い。

 Dscf4683 見てて、苛立ったのだろう。ザッケローニが、選手の左腕を引っ張り、立ち位置の修正。説明を始めた(写真上)。

 ザッケローニの意を受けた、通訳コーチが、叫ぶ!

 「ゴー、ゴー、ゴー!!!」

 が、・・・・・・ちんたら、チンタラ・・・一向に変化無し。

 「トラップから、パスまで、早く!」

 だが、・・・・・・。

 ザッケローニ、集合を掛ける。

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 今度は、タッチラインからの、パスワークの練習に変える。

 ザッケローニが全部言ってるのかどうか、分からないが、通訳コーチ、ガンガン指示飛ばす。

 意識的に、そうでもしないと、のんびりペースの候補生たちにハッパ掛けなければ! と思う気持ちは、よく見ていてわかる。

 ふとグラウンド脇を見ると、すでにリタイア組が。

 先に書いたが、南野に、小林。 練習初日ということもあり、「日本代表チームの責任者」と、大仁会長に言われた、協会の新・専務理事の原博実が視察に来ていた。

 原は、強化担当の「技術部長」も兼務。だから、初日の練習前からケガをしてしまっている、期待外れのダメ選手2人を、まず厳しく指導するかと思ったら、アレレの、レ~。

 Dscf4699 やさしく、まるで孫の言い訳を聞く、好々爺のような態度(写真上。右側)。

 このぬるま湯体質。大丈夫か~・・・・・

 原は、一介の評論家だったころは、厳しくチームのことを叱咤して書いて(話して)いたのに。

 立場変われば、コロリ、言うコト、変わるかあ?

 初日から、練習内容は軽めも、いいとこ。桜が満開で、気候も良い。時折り練習を中断して、水分補給をしているが、ロクに汗もかいていない。

 キッカーが、次々とゴールポスト目がけて蹴り込む。

 競り合いのカタチを取り合いながら、シュート!

 だが、ココでもポストの上にどんどん飛び越えていく・・・・

 この点だけは、「正規軍」と、似ている。

 だが、サバイバルの中から抜け出して、アピールしたい!という意識も、プレイも見えてこない。伝わって、こない。

 午後5時14分。グラウンド四隅にある、ライトが点灯。

 まもなく、練習終了。

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 仕上げのランニング。

 なんと、選手同士、談笑。雑談しながら、のったら、ちんたら走り。

  ボール遊びに興じて、笑い合う「候補」選手たち。(写真上)。

 緊張感、まるで無し。

 アルベルト・ザッケローニを始め、先のゴール・キーパーコーチのマウリツィオ”カラス”グィード。

 コーチの、ステファノ・アグレスティ(58歳)。フィジカル・コーチの、エウジェニオ・アルバレッラ(48歳)。そして、テクニカル・アシスタントのジャンパウロ・コラウッティ(43歳)。

 それら、イタリア陣営に加え、日本人アシスタント・コーチが集まり、鳩首会議。

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 何と話しているかは、分からないが、まっ、おそらく

 「どうだ? 使えそうな選手、いたかね?」「う~ん、きついなあ」「ホントに、ヤル気のある選手、いたかい?」「そう見えたの、いた?」「いやあ・・・・どうする?まあ、明日、もう1回、チェックしてみるか」

 「そうだね。まっ、今日は、これぐらいで上がるかい」「それにしても、ひどい出来だねえ」

 な~んて言ってそうな、雰囲気漂う表情ばっかり。船頭多くして、船沈むって気も、しないでもない。

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  なのに、コーチのココロ、選手知らず。

 候補選手たち。リラックスと言えば聞こえが良いが、笑い合いながら、楽しんでいる。客席にまで、笑い声が聞こえる始末。

 スタッフの中には、仕事も忘れて、選手を写メで撮っている人間までいる始末(写真上)。

 ボールを、回し合いながら、遊んでいる。

 「(練習時間)あと、何分?」と、やりながら、声が出る。

 そんなに、ヤル気無しかよ??

 同窓会気分? 楽しんでいるを通り越して、だらけていると言うほかない。午後5時半に、全体練習上がり。

 ストレッチしている選手たち。また、談笑・・・・・

 お前ら、何しに、来たの?

 「目的は、何?」と、声掛けたくなった。

 で、ザッケローニも、ザッケローニだ。

 イタリア人コーチたちに、自慢げに自分の腕時計を見せる。

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 んん? 良く見ると、ただの腕時計じゃない。スマートフォン、いわゆるスマホ機能や、ゲームが出来る機能が付いた腕時計だ。

 それをこれ見よがしに見せびらかす、日本代表指揮官。

 良いなあ、俺も欲しいなあって顔のコーチ陣。

 ダメだあ・・・・・

 かくて、初日の夜は、暮れていった。

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 (2日目に、続く)