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(後篇・6)須納瀬豊、前・群馬大学医学部付属病院 前・第二外科医師による執刀手術後の大量連続死と、「天皇陛下の心臓執刀医」だった心臓外科医・天野篤との、「公然たる人殺しにも似た行為」に対する心の差

2016-08-30 23:33:43 | ・犯罪

 う~ん・・・・・・日本人の気質として、熱しやすく、醒めやすいとは、身に染みて知ってはいたけれど、この「執刀手術後の、異常連続大量死事件」も、そのクチかよ! と、いささかあきれ果てている。

 2万3000人を超える検索があって・・・・・翌日には、2800人に急落、激減するという検索数に・・・・。しばらく、絶句・・・・・。

 続編を、さらに読み続けようと言う気が無いのだろうか。

 1万字近くか、越えること、しばしば。記事1本が長いからか?

 だから、つとめて短く、且つ、読みやすいテンポに意図的にして、改行もしてるんですけどねえ・・・。

 んでも、キッチリ取材はしてるんで、書きますけどね!

 この記事<後篇 6>を検索してくれた人の多くは、例えば4・14からの熊本県熊本地域を皮切りとした連続大地震のことなんか、もう忘れているでしょうね。

 今も、震度3程度の揺れは、しばしば。

 南阿蘇村の集落のなかには、いまだに幹線道路に土砂が積もって、通行が出来ないまま。我が家へ必要な物を取りに行きたくても行けない事実がある。

 宅急便の業者から取材。彼らも窓口で、いつ配達できるか分からない物資を受け付けられないので、困っておりました。

 そんなこと、皆さん、知っておりましたか?

 また、被災者が、今もどんな目にあっているか?

 家が全壊したのに、配布された「義援金」。わずか、20万円のみ。

 一部損壊の家は、0円!

 そんな涙金だけしかもらえず苦しい生活を強いられているか、熊本県以下市町村が、どれだけ国からの税金と、国民からの義援金を搾取しているか? 被災者に渡すべき巨額のカネを、ため込んでいるか?

 ど~ゆ~わけか、届いた義援金の3分の1しか、被災者に渡していない。残りは、隠匿。まさか、盗みはしない、とは信じたいのですが・・・・・・。

 いまも、避難所暮らしのヒト、車中泊や、大型テント暮らしの県民がまだまだいます。

 東京を中心とした放送局が、どれほど義援金詐欺を働いているか?

 その事実を、今後、連載でじっくり書き続けようと想っているのですが、果たしてどれだけの人が読んで下さるか?

 内心、戦々恐々です。

 ただ、それ、腐ったネタでは無いんです。次に震災に合う都道府県の被災民が、今のままでは、間違いなく同じひどい目にあうという、警鐘を鳴らす内容にはなると思いますんで。

 まあ、あれから4か月半近く。遅筆が、すぐに書けず、それに拍車を掛けているわけですが・・・。

 さて、半月前まで、表題の天野篤(あまの あつし。写真左下)医師は、心身ともに身ぎれいな心臓外科医・・・だと想っていたんだけどなあ・・・・・・・。

  天野って、今を去る4年4か月前。困難な、天皇の「心臓冠動脈バイパス手術」に成功し、一躍その名を広く全国に知られることとなった医師だ

 テレビなどで、見かけたことがある読者も、いらっしゃるんじゃないか?と想う。

 その実績も重なり、今や現役心臓外科手術医としてでだけでなく、自ら勤務する「順天堂大学医学部 附属順天堂医院」の院長に、おなりあそばされた。

 とはいっても、机の前での院長としての事務作業は、我々が思うほど少ない。

 相変わらず騒がれた4年前と同様、手術をどんどん手掛けており、その成功率は、極めて高い。

 98%。

 そう、100%では、ない。

 そのことを、天野篤は隠そうともしない。むしろ、逆にことあるごとに言い、文章にもしている。

 例えば、男性の老人患者。

 心臓への執刀手術は、いつもの様に成功・・・・・したかに思えた。

 だが、しばらくして、他の病いとの併合で、手術した心臓も悪化。

 天野が手掛けた手術そのものは成功し、一時期は、退院。患者に元気さが戻っていて、天野も、定期検診のたびに、一安心していたのに・・・・。

 結局、そののち死亡。

 別の、もうひとりの老人患者も、合併症を併発し、数年後に他界した。

 「あの時、こうしていれば」とか、「もっと、看とけば防げたのではないか」とか、今も脳裏の片隅に、どころか、天野の脳の中心に悔いが残ったままだ。

 反省材料では、済まない。

 名医と言われることに、全然胸を張ろうとはしない。

 人、1人の命のことを、死を、ものすごく大きく考えている。

  (右側は、天野が、大ファンであるという、アントニオ猪木)

 だが、さらに、天野自ら「ちゃん」づけで呼びかけていた、ある明るい性格の女児の心臓手術。これは、むずかしい心臓手術ではあったが、結局・・・・失敗し、その子を死に至らしめた。

 もう一人の、女の子は、合併症でこの世を去った。

 悔やんで、悔やんで、悔やみ抜いて・・・・、あえて公表し、今も自分への戒めとして、常に言いきかせている。

 2度とあってはならないこと、自分が手掛ける以上は、絶対に失敗してはならないこと。

 98%では、ダメ。常に、100%の成功を目指している。例え、日々、多くの手術を手掛けていても、多忙を理由にしての失敗は、自分が自分に対して、許せない。

 患者の「命」が、自らの手に掛かっているのだから!

 それが、普通の神経であろう。執刀手術を自ら手掛ける、医師であるならば

 

 

 ならば、須納瀬豊は、どうだったのであろうか?

   

 初めての死者。そして、次々と、その手で死に至らしめていった・・・・・。

 100人に及ぼうと言う、累々(るいるい)たる死者の人数

 群馬大学医学部附属病院側が、「手術後の、当該医師の執刀ミスによって死亡したと思われる患者の御遺族に、事情説明にうかがっております」というだけでも、優に50人の死亡患者。

 その前の3年間は、加えず!でだ。その間の須納瀬豊による、死亡例は、いまだ発覚後、2年近くたつというのに、頑として非公表のままだ。

 80人近いであろうという、私の取材からはじき出された総手術ミス例。

 須納瀬豊という人間のココロの推移を、質したい。ホンネを、えぐり出したい。

 まさか、ああ、また殺しちゃったかな? こりゃ、死ぬな。まっ、いいかあ、言い訳しちゃおう、隠しちゃおう、記載しないでおこう、気にしてたらやってらんないよ・・・・・。

 では、ないはず・・・と、想いたい。腐っても、血が通った人間であるならば、だが。 

 その手術技量は、どの手術例を調べても、信じられないほど、つたなく、信じられないほど、ひどいモノであったと、「日本外科学会」の検証レポートが、明らかにしている。

 ソレを、知っていて、知らぬふりをした、上司の教授や、病院側の責任は、むろん重い。刑に問われなければいけない、と想う。

 <後篇 5 >で明らかにしたように、通例、最低100~最高600万円で済ませて、幕引きのハナシではないだろう。 

  

 アタマを下げて、済むなら、警察、検察、裁判所はいらない

      

 「手術」という名の「公然たる、殺人にも似た行為」。

 死者の霊は、絶対に、未来永劫(みらい えいごう)に至るも、浮かばれない

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~^^

 文中で、天野篤を、「心身ともに身ぎれいな心臓外科医と、想っていたんだけどなあ・・・」という、くだりについて、最後に説明しておく。

 いわば「平成天皇」の、心臓バイパス手術」を、いつものように成功させたのち、天野篤は、聞かれるたびに、こう言っていた。

 「失礼な言い方にとらえられると、困るのですが、わたしにとっては、天皇陛下も、おひとりの患者でしかなかった。キチンと、ミスなく手術を終え、元気な姿で帰っていただく。それだけのことです」

 「どんな患者さんであっても、区別、差別などする気は毛頭ありません」

 そんな主義の天野のもとに、広域暴力団の、元・大幹部が治療と、手術の成功を求めて、入院してきた。元、ではある。

 その男は、ある事件で、被告人になっている。

 だが、入院している患者ということで、天野は裁判所に対し、「出廷にとても耐えられるカラダでは、ありません」との一筆を書き、提出。

 なにしろ「平成天皇の、主治医」の申し出、添え書きの威光たるや、効き目あり。

 元・大幹部は、今も出廷をまぬがれている。それだけは、ない。

 ”御礼”と言う意図は無いのかもしれないが、天野に対し、米60kg、高級肉やらを大量に贈り物。

 困った天野。自分の医療スタッフに対し、みんなで腐らない前に、食べてくださいと渡した。

 意気軒昂そのものの、当の元・大幹部。配下の者に運転させ、時にゴルフ場へ。時に、馴染みの高級料理店へ繰り出し・・・・再び、病室へ。

 そういう報道があった。

 その真偽も含め、この須納瀬豊の医師としてのモラルや、有りようを聞きたく、順天堂の医院へ連絡をとった。

 だが、返ってきた答えは、予想外のモノ。

 病院の広報も担当し、天野篤への取材受付担当者は、けんもほろろのオウム返しの、繰り返しに終始。

 「院内で起こったことに関しては、一切お答え出来ません。その、真偽についても、同様です。天野に、その件につきましても、取り次ぎは一切しません! よろしいですか」

 ガチャン!と、電話は切られた。

 なんだかなあ。。。。

 真偽は、おそらく答え振りからして、誤りは無いとみた。

 患者への差別は一切しないという主義が、このようなカタチになって表面化し、当の天野はクチを閉ざす・・・・とは、なあ。

 にしても、人の命。

 あまりにも違う、技量の差を問うているのではない。

 患者の命に対する考え方と、ココロのあまりの違い、大差。

 成功の「率」ではない。名医などは、関係無い。権威も、くそくらえだ。

 むずかしいかもしれないが、患者の命を何としても救おうという、当たり前の、医師である前に、人間としての想い。

 たった独りでさえ、揺るがせはしない。それが、医師のはず。

 ソレを厳しく、問いたい!

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 だが、「厳実」は、怖ろしいことになっていた

 昨日、8月29日。昨年、全国の病院で起こった「医療事故」の集計結果が、公表された。

 それによれば、昨年1年間で、3374件もの「事故」発生。詳しい具体例は、公表せず。

 うっかりミス、ヒヤリとしたミスともなれば、78万件!

 そして・・・・手術ミスによる死亡、81件!

 具体的病院名や、ましてや医師名は、隠された。

 81名もが、またもや・・・・・・。

 コレ、あくまで、自己申告での集計。

 背筋が、夏の夜というのに、凍りつく・・・・・・・・・・、


<リアル ボクシング ルポ> 明日、8月31日。人知れず、世界戦2試合が行なわれる。テレビ放送開始時には、すでに試合終了。視聴率予想、4・5%。隠したい事実と背景と実態

2016-08-30 14:37:23 | ボクシング

 あれっ? 確か、8月31日、世界戦あったよなあ・・・・・

 まったく、世間の話題にもなっていないし、ネットのスポーツニュース枠にも組み入れられていない。

 まあ、「華」が王者2人に全く無いしなあ・・・・・・

 検索してみたら、やっぱり、あった。

 しかし、かつては王者Uがメインの試合を張っていたから、なんとか、満席で4002席のところを、招待も入れて、7割5分が埋まり、テレビ録画放送視聴率も、7~8%を維持していた。

 そのUが、この春、衝撃のKO敗け!

 引退はハッキリと言明せぬまま、ボチボチとマイペースで、ジムに練習には来ていますよと、ジムの会長。明日は、「解説席」に座る。

 興業の主軸、メインを失ったうえ、世間的には王者2人とも、まったく無名。

 T、せっかく王者になって、ブログにコメント寄せる女性が、どっと急増したのに・・・・性格ゆえに、対応ゼロ、いや、マイナス。

 さあ~っと、一気に消えてった。

 Kは、性格最悪で、元々ダメ。

 31日のW世界戦。おそらくTは、Mに勝つだろう。

 M、相も変わらず、29日の計量段階で200gオーバー。Tシャツの上から見える腹部も、たるみがち。自分に甘く、自己規制出来ない性格は、この先も危惧しか生まれない。

 Kは、公開練習でも、相変わらず、サンドバッグ打ちだけで、お茶を濁してオシマイ。勝敗は、わからない。

 はたして、2000人、入るであろうか? 息子愛のKの父親が、頑張ったにしても・・・・。

 視聴率は、良くて4・5%、だろう

 なにしろ、局のホームページでの、この試合をあおるための、その名も「特別番組」とやらが、平日のたったの15分枠。実質、10分。

 大半は、ド深夜の、誰も見ていない時間帯での、5分枠。30分枠が、1回だけ。

 いったい、誰が観ると、想っているのだろうか?

 呆れ果てるのは、まだある。

 この番組担当のディレクター兼プロデューサー。

 試合決定発表の記者会見、及び、先の試合数日前の公開練習。

 まったく、他局に声掛けない。呼ばない。愚かな、「独占」のつもり

 この局以外の、ボクシング担当者は、呼ぶ、声掛ける。来る来ない、映すは他局の判断だが、時にはNHKも、はせ参じる。

 このプロデューサーに、一度、聞いたことがある。

 ---他局に、来ませんか?と声、掛けないんですか?

 「いやあ。しません。今までも、したことありません。したところで、来ないでしょうし」

 そう、自分勝手に、思い込んでいる。ヤル気が、まるで無いし、しない。

  しないどころか、記者会見に、撮影クルーごと遅れてくる

 ジム会長が、釈明。

 「記者の皆さん、すいません。まったく、もう・・・・・。到着次第、会見、始めますので、もうしばらく、お待ちください。わたしの携帯に電話ありまして、あと25分ほどで着くと言っておりますので・・・」

 遅刻は、この男の日常茶飯事。成田空港で、表彰式に行くために渡米する王者Uを、飛行機が飛び立つ寸前まで1時間以上、平気で待たせた過去も持つ

 さすがに、試合の時には、他局も、放送するしないに関わらず、記録用も兼ねて来場し取材してゆく。

 明日の、第一試合開始時刻。午後5時。

 なんと、Kが、第4試合。T 対 Mが、続く第5試合。

 で! この局の、試合放送開始、午後9時から!

 ボクシングを何度か、会場で観に行った方なら、お分かりですね。

 放送前に、その2試合は、どう展開しても、終わっていることが!

 これ、おそらく、今までもそうだったのですが、放送時間枠に、試合だけでなく、その「特別番組」のダイジェストを盛り込んだり、ごちゃごちゃ挿入したシロモノも入れ込みたい。

 なもんで、試合は編集済みのものを録画放送。

 おまけに、放送エリアは、関東のみ。よせばいいのに、スペシャル・リポーターなる名前で、ボクサー時代は、へっぴり腰。なのに、性格もデカブスブサイクを起用するという。

 さてさて、試合結果が、スマホや、パソコンで分かっている、それも一般無名の王者の試合を午後10時48分まで、どのくらい辛抱強く観るひとが、いらっしゃるでしょうか・・・・・。

 これ、そのプロデューサーが、局に生放送でやりたい!と言える力量が、昔から、カケラも無いから。熱意が、無いから。

 髙い視聴率が、この王者の試合で獲れるとは、まったく想っていないから。

 以前、Uの録画分も含めた試合で、初めて9%獲ったことがあった。

 もう、大喜び!

 他局なら、最低だよ、コレじゃ!と、プロデューサーが、陰で叩かれるのに・・・・・。

 ---こんな9%で、喜んでいていいんですか?

 「ん? だって、ウチでは最高なんだよ! それも、ボクシングでだよ!」

 あ~あ・・・・・・である。

 そのあおりを喰って、かわいそうなのは、メインの2試合後に、「予備」として行われる予定の、3試合。すべて、4ラウンドの新人同士の試合。

 さらに、そのうちの1試合は、両者共に、記念すべきプロデビュー戦。

 かつて、経験あるのだが、メインが終了すると同時に、観客は大挙して、席を立ち、帰る。

 それでも残って観て、声援を送ってくれるのは、計6人のプロボクサーの知人。友人、家族だけ。

 それまでの1割いれば、良い方。むろん、テレビには、間違っても映らない。取材陣は、全員、控え室に行って、記者席、ゼロ。

 まともに、第一試合から組み入れてくれれば、平日、水曜日の午後5時からとはいえ、最低500人は観てくれる。

 午後6時、ないし、5時45分、第一試合開始の後楽園ホールでなら、もう少し多い600人は、普段来ている。

 おまけに、自由席なら3000円で、観られる。

 しかし、この会場では、最安席が、倍の6000円。遠くからでも観やすい作りになっているのが、せめてもの、なぐさめだ。

 それ、この局。第一試合からまともに行なうと、編集出来なくなり、放送が手間かかることになりそう。だから、「予備」にと、トコロテン式に3試合が、最後に押し込まれたわけ。

 テレビ東京、罪なコトしてます、今回もまた・・・・・・

 最後に、すっかり浮かれ続けている市村蓮司には、もう勝ち負けの関心と将来性には、まったく興味失せた。

 沙織という熱愛中の彼女が出来た長井一だけは、頑張って欲しいなあ。ただ、恋で、気が、ゆるんでいるのは、気掛かりだけれど・・・・・。

 

 

 


[訃報] そうかあ・・・・むのたけじが、亡くなったのか・・・。あの人が伝えた、とてもゾッとする実話を、書き残しておきます

2016-08-22 01:49:30 | きな臭くなった国防

 101歳。老衰で死去、と。そうかあ・・・・・・・

 

 尊敬していた方だった。日本に、真のジャーナリストが1人もいないなか、ソレに近い方だった、私のなかでは。

 あの方が、戦時中、中国や、東南アジア地域の従軍記者として、赴き、現地でありのまま、見たままの記事を書いていたことは、知られている。

 死去に関して、ネトウヨ、ウヨウヨのなかに、馬鹿なしたり顔のコメントがひとり。

 「戦争をあおる記事を書いていた」と。

 どこを見て言っているのか、この馬鹿!間違っている。

 当時、ありのまま、見たままを、さりげなく書くことが、どんなに怖いことであったか、記者経験を長くした者なら、少しは分かる・・・・かもしれない。

 この戦争反対、負けそう、とはさすがに書けない。

 しかし、見たままを誇張せずに、あおることも無く、書くことによって、ああ、負け戦(いくさ)になっていっているのかも?と、そこはかとなく読者に感じさせる手法は、可能だった。

 

  むのさんが言っていた、「とても、ゾッとする実話」を書こう。

 「わたし、戦時中ね、軍から、この記事、書き直せ! と、呼び出されて検閲を受けたことは、ただの一度もね、ありませんでしたよ」

 つまり、彼が当時勤めていた朝日新聞社を始め、見えぬ影におびえて、「自主規制」したばかりでなく、すり寄って行った。迎合していった、見える圧力も無いのに。その流れに、彼は戦後、一気に怒った。

 

 規制もないのに、自主規制してゆくマスコミ。規制もされていないのに、ますます自主規制していく、今のマスコミ。

 顔色をうかがい、亀頭を、ひょいひょい隠し、引っ込めるマスコミ。

 その実話に、ゾッとし、震えた。

 例えば、かつての名作映画。

 これが差別用語? これが、問題ある表現? セリフ?

 そんな程度の娯楽のたぐいまで、自主規制しているでしょう?

 

 今回のリオ五輪の、メダル狂走局。

 まるで横並びの、「国威発揚」ではありませんか?

 そんなさなかの、むのさんの死。

 やりきれません・・・・・・


< リアル リオ五輪 裏側ルポ 2 > 上原美幸、女子5000m決勝、やること悔いなくやれて15位。4年後には、マラソンで五輪出場へ。山下佐知子・監督の人心掌握の、隠れたすごい力量! 

2016-08-21 21:57:14 | リオ五輪の「裏側」と...

  (NHK 録画中継より)

 分の後ろに、まだ2人従えての、15位。1000mまでは、またもトップを独走!

 どん尻のうえ、だらだらとチカラなく走り終えた男子の村山紘太(こうた)や、大迫傑(すぐる)と違い、悔いなくチカラ一杯、今もっている自分の走りを観衆に”魅せられた”という想いが表情からみてとれた。

上原美幸、まだ20歳。

 この、彼女にとって記念すべきスタートのレースがあった日本時間の、8月20日

 実は彼女の所属する「第一生命保険 女子陸上部監督山下佐知子(写真左下の右側)の、偶然にも52歳の誕生日が、この日だった。

  <山下佐知子 ツィッター 画像より転載>

 2人にとって、一生忘れられない日となるだろう。

 ちなみに、写真の左側は、今回のリオ五輪で女子マラソンに出場して、19位で終えた田中智美。このマラソン。スタートから少ししか見ていない。

 TBSが、「完全独占放送」とやらで、5分流して、3分CM。そのつなぎに、私より背が低く、158cmしかない中居正広がしゃべるという構成。

 どうせNHKが、すぐ放送してくれるだろうと思い込み、嫌になって切った。 

 ところが、本当に「完全」で「独占」。そののち、どこもレース、放送もしないので、ゴール後の福士加代子のコメントしか見ていない。ちなみに、視聴率22・6%だったとか。巨額の放送権料に見合ったのかどうか?は、知らないし、くそったれ!だ。

 だから、田中智美については、感想すら言えない。

 さて、これまでは知らなかったが、上原美幸は、いつも今回の五輪のような、強気なレース展開をするのだと知った。

  彼女は、レース後のインタビューで

 「ホントに、4年後のオリンピックに向けてつながるレースが出来ました」

 「自分らしいレースは出来たんですけど、全然メダル争いや、入賞には関われず、くやしい気持ちで一杯です」

 4年後の、ワイロで買った五輪では、フルマラソンに出て走ると言う。

 上記の非常識な2人の最下位男ランナーと違い、礼節もある。

 日本で観ていた人に向けて、とコメントを振られ

 「これからも、え~っと、頑張りますので、みなさん、ご声援よろしくお願いします」

 御疲れ様でした、の声掛けにも、笑顔で「ありがとうございました」と、忘れずに返礼。

 山下監督も「これからも、やってくれるかなというカンジがしてます」と期待を寄せる

 その山下佐知子。

 そこいら辺の記者が、アタマひれ伏す、抜群の取材能力がある増田明美や、ホモと知らずに結婚してしまったため、日本を拠点に仕事をしている有森裕子や、もっかパチンコで稼ぎまくることに狂っている、若い時から異常におカネに細かく短気な高橋尚子

 彼女らほど知られてはいないが、かつてマラソンランナーだった。

 金メダルこそ手にしていないが、目立たないが好成績をあげていた。若いころから、おばさん顔。なので、20年前と顔、全然変わって無い、老けてない

 今回、改めて軌跡を折ったら、そうそう、学校の先生やってたっけとか、いつの間にか、元チーム・マネージャーの吉原と結婚していたことも想い出した。

 彼は、13歳も年下。

 世田谷区になるか、仙川にあるグラウンドに練習を観にいったこともある。

 ともかく、自分も苦労と、苦悩を重ねただけに、何にもまして個々の女子選手のコトを考えている、選手想いの指導者だった。

 そのもとで、伊藤真貴子、尾崎好美、野尻あずさ、そして田中智美らが育った。

 自分は、ともかく控え目。

 だが、言うべき時は言う。特に毎度の五輪女子マラソン日本代表選考の疑惑、おかしさについては、正面から言う。それに賭けている選手のためを想って!

 この先、この上原美幸の時も出てくるかも知れない。

 「せ~の、よ~い、ドン!」と、一発勝負の選考レースを行なえば済むこと。

 だが、陸連はしない。

 幾つものレースをやって、そのたびの多額の放送権料をせしめたいから。テレビ局もまた、女子のレースは男子と違い、良い視聴率が見込めるため、増やすことはあっても、減らす、撤退することは考えない。背後に控える系列新聞社は、この悪しき悪癖を記事化し問題提示しない。

 この渦の中に、上原は巻き込まれていくはずだが、あの独走の突き放し、走りっぷりで好記録をはじき出したら、国民の世論は上原を推すだろう。

 目立たぬが力量あるし、人心掌握術もすぐれているのに、山下、今回も控え目。

 山下のツイッターが、なによりソレを現している。

 「昔、昔、マラソンランナーでした。今は、実業団チームで監督をしています。オリンピックのメダリストを育てるのが夢」と、自己紹介。

 山口百恵が好きだったようで、聴いて涙したりもしている。

 レースの結果が良くても悪くても、はたしてアレが一番良かったのか、常に悩み、おごらず、自問自答しながら歩んでいるのがわかる。

 その一方で、数日中に引き上げるが、悪評高かった選手村の部屋のことも、ツイッターでは写真付きで記載。

  「無事に、選手村入り。水出る。お湯出る。電気、付く。荷物、全部有る! 今のところOK」

 つまり、海外、選手村では、山下の体験では、それの反対がよくあったということ。

 にしても、驚くほど簡素な作り。余計なものは、何も無い。

 さあこれから、上原美幸らをどう育てて、4年後につなげていくか、興味は尽きない。

 19位に、15位。

 数だけ誇るメダリスト狂走局と新聞は、成田空港や都内ホテルでの記者会見には、ほか不要とばかりに呼ばない。コメントすら、欲しない。

 空港職員に、メダリストとは他の通路にホイホイ引率され、仙川の寮に直行。ゆったりと身を横たえて、久々の日本を味わえば良い。

 上原は、鹿児島からリオまで応援に来ていた母と、凱旋帰郷もあるかも。

 なにしろ安心。

 水、出る。お湯、出る。電気、付く。荷物、全部有る・・・・かなあ?

 


<リアル 高校硬式野球部 衝撃”裏実態”ルポ 10・最終回 > 熱烈ファンですら知らない、2016夏の甲子園出場校の、裏に隠れた、知られたくない本当の実態

2016-08-20 16:31:03 | 高校 硬式野球部の真実

 長崎県代表、「長崎商業」

 もう、古豪もいいとこ。だが、この29年間、夏の甲子園に出られなかったというのは意外だ。

 打より守りが、特徴。それと、足腰を鍛えようと、走り込みを部員83人全員、常日頃から欠かさない。それで、スタミナがついたと、部員の声。

 市立の商業高校ということも背景にあるが、特待生おらず、狩り集めず。

 バッテリーは、小学校時代、ソフトボールでもコンビを組んでいた。

 この高校の浸透度たるや、県内でも指折り。中学生を集めての毎年開催の、事実上の入部テストには多くの球児が集う。だからでもないが、県外選手、不要。まさに、県民校。

 監督の西口博之も、ココが母校。投手だったが、甲子園に出られず。

 「壱岐(いき)商業」で、商業科の教師をしながら、監督として7年間。

 19年前から、母校で指揮を取っている。選手としての時代も含め、甲子園は初めて。想いは、叶う。

 

 熊本県代表?「秀岳館

 準決勝。北海に苦戦しております。で、負けました。

 「くやしい」と言う、監督の鍛治舎巧(かじしゃ たくみ)が率いる、プロ金銭狩り集め軍団

 負ければ、無駄ガネになる。勝てば、名が知れ渡り?生徒が全国から入試受けに来てくれて? はたして、元が取れるか? この少子化の流れ止まらぬ、濁流真っ只中で。

 入学時の寄付金に「特待生維持費」を、さりげなく、いつものように盛り込み続けるのか?

 鍛治舎巧、65歳。ここにくるまでの監督歴は、大阪の「オール枚方(ひらかた)ボーイズ」のみ。子どもと、高校生。

 その違いは、これからさらに味わうことだろう。野球は、チームでやるもの。

 日本には「船頭多くして船、山に登る」という、ことわざがあることを忘れずに・・・・・。

 

 大分県代表、「大分」

 ただ、大分。一見、県立。実態は、私立。それも、中高一貫教育校。

 部員、95人。部員全員、大分県内出身。

 私立でも、こ~ゆ~硬式野球部もある! それも、レギュラー候補18人のうち、ココの中学校野球部からの繰り上がり、半分の9人。

 なもんで、チームワークは良い。

 伸び伸びやる野球が、モット―。それで2年振り2回目の甲子園出場。

 監督の松尾篤も、大分県産まれの、ココ母校。その時は、野球部副主将を務めた。

 監督には、2年前から。

 この高校、普通科、商業科のほか、自動車工学科まである。

 松尾は、商業科のセンセ。私立でも、こういう野球部があるのです

 

 宮崎県代表、「日南学園」

 部員、98人。特待生、11人。京都、愛知、大分、大阪、奈良、熊本と、手を拡げて1本釣り

 監督の金川豪一郎も、ココが母校のうえ、センバツ、夏と、主将として甲子園に出た。

 コーチを経て、9年前から監督に。

 通算、2年振り、8回目の甲子園へ。ソフトボール部や、卓球部にも、特別待遇の子がいる。

 

 鹿児島県代表」「樟南」

 ここ、元・鹿児島商工。22年前に改称したが、伝統は残り続け、私立にも関わらず、県内から、入部判定囲い込みテストでは、県内各地からわんさか集う。

 なもんで、特待生、福岡から2人、大阪から1人の、わずか3人だけ。

 今回で通算19回も甲子園へ。監督の、山之口和也(かずなり)自身、ココの3塁手として甲子園へ出て、ベスト8までいった。

  鹿屋(かのや)体育大学という地元の大学を卒業して、そのまま、保健体育の教師として赴任。

 コーチや、部長を務めたあと、6年前に監督に。

 明日の決勝に出た「作新学院」同様、県内の球児に信頼され、体験入学やら、各校、名称は違えど、テストを受け、自分から行きたい!となれば、徐々に、やがてこうなっていく。

 金銭特待まみれの金満私立経営高校。

 考えてみてください。人間教育の一環としても・・・・・・。

 一朝一夕で出来ないことは、知ってはおりますが・・・・・。

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 「明徳義塾」、そして「秀岳館」

 共に、準決勝で敗退した。

 高校野球界にとって、良かったと思う。

 連載10回を終えてみて、そう想う。

 さまざまなタイプの硬式野球部があることが、分かっていただけたでしょうか。

 「作新学院」、そして「北海」

 ド田舎から引っ張られた、元・特待生の、現・「北海」監督

 だが、やがて負けて、その名声も共に徐々に消え、一からチームを建て直す課程で、カネ太鼓鳴らさずとも、ひとり二人と志望者が増えていった。

 いまや、作新学院、県外からの特待生、ゼロに。

 私立ガッコ「経営者」や、監督のみなさん、しばし足を止め、考え直してみてくれませんか?

 高野連が、再び黙認はしているからといってねえ・・・・・・・・

 <おわり>


<リアル 高校硬式野球部 衝撃”裏実態”ルポ 9 > 熱烈ファンですら知らない、2016夏の甲子園出場校の、裏に隠れた、知られたくない本当の実態

2016-08-20 14:04:29 | 高校 硬式野球部の真実

 いよいよ、純潔勝ならぬ、準決勝が行われている。

 純潔とは程遠い、ニセ熊本県民のプロ野球軍団、「秀岳館」も戦う。

 秀岳館のガッコがある所は、八代市。

 小学校高学年生のとき、八代のキャバレーで夜歌っていた、のちの八代亜紀を見て、良いのか? こんな子供が歌っていて!と、ビックリしたと生前私に語っていた村田英雄

 そして、大地震で市民がまだまだ避難所や車中泊で、大変な暮らしをしているにも関わらず、4月27日、平気で「春の園遊会」に出るために東京へいそいそと、着飾って行った副市長・永原辰秋と、そのデブス妻の鬼畜夫妻を想い出す。

 

  

  永原辰秋は、副市長になる前には、「企画振興部長」という、よ~分からん部長についていた。総務省からの「出向」落下傘副市長ではない。

 であるならば、少しは市の惨状を知っていたはず。例え、汚れてもいない揃いのジャンパーを着て、「復旧、復興」を馬鹿の一つ覚えのように唱えていたにしても、だ。

 市民を裏切った行為は、罪だ。上京の費用は、全額市民の税金なのだから。

 このブタ妻は、市民へアタマも下げず、謝罪もせず、ブクブク、ぶよぶよとした体形で、今も生きている。

 それにしても、秀岳館

 硬式野球部・特待生には、ふんだんにおカネを投入しているのに、吹奏楽部の沖縄へコンテストへ向かうための渡航費や宿泊費、1人あたり8万円は、「一般生徒」の自腹にする。

 かたや甲子園行きの応援バス代は一部援助・補助するという、なんとも偏重且つ、歪んだやり方。

 解せないモノを感じるのは、わたしだけであろうか・・・・・。

 

 さてやっと、連載9回目にして、四国へと入ります。

 香川県代表、「尽誠学園」

 夏は9年振り11回目の甲子園出場を誇る、この私立校。

 硬式野球部員88人。うち、出場登録選手、つまりレギュラークラス18人中、13人が他府県からの特待生だ。

 兵庫、大阪、広島、奈良から鐘太鼓叩いて呼んだものの、同じ四国からは、ただの1人もおらず。主将は、大阪からの3年生。

 進む大学もまた、特待生として強豪校から声がかかるのであろう。

 早稲田大学には、その名も「スポーツ推進学部」と言う名の、そのため専用の学部さえあるのだから。

 指揮する監督、松井義輝は、すでにオントシ73歳。

 かつてコーチ、監督として甲子園へ行き、一度身を引くも、2年前、再び監督として推されて復職。今夏、9年振りに部員を率いて、甲子園へ乗り込んだ。

 このような、俗に名監督、名将と呼ばれる老齢監督は多い。

 ドラフトに掛かり、プロ入りした教え子からは、それなりの、心のこもった「御礼」が届けられる

 ちなみに、松井もまた「保健体育」の教師である。

 

 徳島県代表、「鳴門」

 甲子園大会には、第1回から参加している、公立校(県立)の古豪。

 今年で、5年連続11回目。かつては、鳴門にちなんでマスコミから「うずしお打線」などと、もてはやされた。

 近年は、守備重視。

 なんと、公立でありながら、控えに兵庫県から呼んだ2年生が1人いる。経費は後援会が、バックアップしていると聞く。

 この後援会だが、今大会の経費をかき集めようと、「岡田弘子」なる個人で、「特別後援会」なるシロモノを急きょ起ち上げ、一口5000円を口座へ振り込むように募集している。

 対岸を挟んだ兵庫県の甲子園にいくのに、応援バス、1食弁当代含めて2000円徴収していながらだ。

 どうも、クサい。どうも匂う。

 この余剰金が、特待生の資金に回すのではなかろうか?

 キチンと追及しておいた方が良い。

 部員は、少子化の影響で、45人。しかし、男子の生徒数403人だけに、9人に1人が野球部員なのだから、まだまだうずしお打線の威光、健在だ。

 5年連続11回目出場の実績が、そうさせるのか。

 監督は、森脇稔。ココが、母校。10年間、監督をしたあと、他校へと移り、9年前に舞い戻り、再び母校の監督に就任し、現在に至っている。

 彼もまた、社会科の教師だ、3年前の夏には、ベスト8までいった。

 指導は、厳しい。「まだ だめだ」が、部のモットーなのだから。

 中学生球児の囲い込みは、毎年夏、「体験入部」の名前で実施している。だから、県立ながら強い。ソレに習って、サッカー部も、陸上部も実施。

 表向き、県立ながら、私立なみの手法を駆使している。 

 

 愛媛県代表、「松山聖陵」

 開校55年にして、初出場。その熱意たるや、海の向こうの熊本から、ナイジェリア人の父と、日本人の母との間に生まれた、196センチと長身のハーフを呼んできた。

 彼も含め、レギュラークラス18人のうち、8人が遠方からの特待生。

 監督が、沖縄県宮古島出身の、まだ35歳、荷川取秀明。そのラインからの地縁を得て、沖縄県から2名の特待生がいる。

 監督は、沖縄尚学の三塁手時代、センバツで優勝。

 大学卒業してすぐ、ココ「松山聖陵」の監督に。もちろん、保健体育の免状を持って。が、実績作れず。

 いったん退き、6年前に再び監督に。ガッコと本人の念願実って、甲子園へ。しかし、長身ハーフ。走者が出ていない時には、ボールに球威があり、2階から投げおろしてくるカンジなのだが、打たれて塁上をかき回されると、とたんにすべてダウン。

 県大会でも、6試合に登板して、奪三振23は良いのだが、被安打35、与四死球10。トータル、失点9。

 甲子園でも弱点をさらけ出し、興味を持ってチェックしていたプロ野球のスカウトたちも、見限って席をいっせいに立った。

 ダルビッシュとは、大違い。高い買い物をしたものだ。

 

 

 高知県代表、「明徳義塾」。

 もう、レギュラー候補も含め、全員特待生軍団の、この高校。別に、硬式野球部に限ったことではない。 相撲など、あらゆるスポーツを、全国制覇しようと狙い続けている。

 一般生徒の入学時の寄付金は高額。

 今回で、7年連続18回出場。昨年は、初めて、初戦敗退。屈辱だったと聞いた。

 さびしいのは、18人の中に、四国の中学校から呼んだ選手が1人もいないこと。おめがねに、叶わなかったということか。

 監督の馬淵史郎は、61歳。特待生はとらない愛媛県の八幡浜市産まれ。神戸で社会人野球チームを率い、日本選手権で準優勝させ、明徳義塾の監督専業になって、すでに26年。

 甲子園の常連となり、45勝27敗の通算成績。

 指導方針は「野球を通じての、人間作り」

 ええ~っ!? ホントかいな・・・・・・・

 個人的には、この明徳義塾が、準決勝で、作新学院に大敗したこと。

 良かった、そう、想う。

 選手作りは出来ても、人間作りは出来ていない

 そういうことです!

 

 福岡県代表、「九州国際大付属

 北九州市八幡東区にあるのだが、27年前に「八幡大付属」から、現在の校名に変更した。

  監督の楠城(くすき)徹は、66歳。地元、北九州市産まれ。

 太平洋、及び西武ライオンズ(当時)の捕手としたのち、引退。そののち、東尾修の下で、ヘッドコーチ、楽天では編成担当。

 この高校には、2年前に監督に。プロと、高校の野球の違いに戸惑いながらも、すぐさま1年後には、甲子園で、ベスト8まで進んだ。

 前任者に続き、今年で3年連続出場を果たした。

 部員、69人。特待生は8人。うち、九州からは大分から2人、佐賀から1人。主将は、広島から呼び寄せた3年生。

 プロなら全国から集まって当たり前だが、私立とはいえ、高校ではなあ・・・・な~んてとまどいは、しないんだろうなあ・・・・。

 < 9 終わり >

 

 

 


<リアル 高校硬式野球部 衝撃”裏実態”ルポ 8> 熱烈ファンですら知らない、2016夏の甲子園出場校の、裏に隠れた、知られたくない本当の実態

2016-08-19 22:16:42 | 高校 硬式野球部の真実

  鳥取県代表「境」(さかい)

 いきなりで失礼だが、県大会参加校、25。過疎県と言われがちな、鳥取県。しばらくぶりに、野球部員が62人にもなった境高校。県立で、特待生は呼べないし、呼ぶ気も無いし、カネも無い

 選手たちにとって、何かといると助かる、マネージャーも、20年振りにきた。

 甲子園への決勝は、「米子松陰」を過去最多の19点も取って快勝。

 だが、部員は県内の隅々から集まって来てはいるものの、常勝チームではない。

 太平洋戦争開始年の昭和16年、学校創立。硬式野球部は戦後の、昭和21年に創部され、甲子園には昭和27年に初出場。以来現在まで、8回出場。今大会は、9年ぶり。

 OBには、引退するまで350勝もあげ、元・阪急などで活躍した米田哲也がいる。

 監督は、県内の「米子東」で内野手。「米子工業」で16年間、保健体育のセンセをしながら、コーチ、部長、監督を務めたあと、5年前に「境」にフツ~に転任してきた坂口健一、46歳。

 県大会2回戦で、母校の「米子東」を、9回2死走者無しからの逆転勝ちで勝ち上がってきた。

 4回勝てば鳥取県では甲子園に出られるので、またぞろカネにあかした怪しい新設特待生校が、うじ虫のように湧いてくる危険性があるのが不気味だ。

 なお、蛇足ながら、甲子園出場校、全49校の、教師兼監督を調べたところ、保健体育と社会科の2科目以外いなかった

 遠征、合宿、大会などで時間と日にちが取られ、学校を開ける日が多く、休日も無いに等しく、それでも授業を・・・・・自由に出来る科目・・・・だそうだ。あまり、公けには出来ないそうだが・・・・・。

 

 島根県代表、「出雲」(いずも)

 島根は39校が、県大会に参加。出雲も、県立。もろ、初出場。なにしろ、去年まで11年連続、私立高校が甲子園行きの切符独占。

 それでも、今年のセンバツでは、「21世紀枠の候補校」に選ばれるほど。私学の壁を突き破りはじめた矢先の、めでたい初出場

 野球環境は、決して恵まれてはいない。グラウンドは、他のクラブと共用。室内練習場などという、ぜいたくな施設は、無い。出雲大社の神様に祈っても、無いモノは、新たに作らない。

 なにしろ、あ~た、ココ。県内有数の進学校。甲子園より、東京大学優先の気風。

 監督の植田悟は、45歳。このヒトも保健体育のセンセ。

 「江津工業」を皮切りに、「松江北」など、県内の高校で監督をしたのち、4年前に「出雲」へ転任・転校。

 決して、流れ優勝請負人ではなく、島根県教育委員会からのお達しによるもの。で、オリンピックの如く、就任4年で開花した。

 部員、全員で46人。むろん、全員が正真正銘の島根県人だ、出雲市内の中学校からの4人が、レギュラー入りしている。

 純粋に野球を楽しみながら、今も全員、甲子園と同時に、名門大学も狙っています

 

 山口県代表、「高川学園」

 高川(たかがわ)って、個人名。理事長が、高川准子。なもんで、そう命名した。

 元の校名は、「多々良学園」。この甲子園の大会で負けるまで監督をしていた藤村竜二(写真左下)の母校が、ソレ。

  23年前に、母校に社会科の教師として赴任。野球部の副部長や監督などをしていた2004年。

 防府市(ほうふし)にある中高一貫校を移転する計画があったのだが、ズサンな会計計画が発覚。経営破たんし、翌年、民事再生法が適用され、その翌年に経営者が高川に変わると言うなかでの、監督業。

 甲子園には、赴任する前に、たった1回、センバツに出ただけ。

 藤村、セオリーを選手に叩き込んだら、試合では基本的にノーサインが有名。選手の判断で、出塁させた。

 今年の部員、67人。だが、男子413人のうちの67人!6人に一人が、野球部員。

 

 県外からの特待生、レギュラークラスのうち11人。大阪、兵庫、滋賀、福岡、広島、京都から来て、主将は3年の大阪人。

 あとは、「高川中学校 野球部」からの繰り上がり。

 色々指導しながら、新体制とあったようで、昨年の12月に「3度目の監督就任」という、やったり、やめたり、やめさせられたり・・・・・・

 おまけに今年の6月。明らかに、新監督含みで「コーチ」として、元・ダイエーホークスの選手、若井基安、52歳がいきなり就任。

 選手の信頼とても厚かったとはいえ、藤村の内心は・・・・・・。

 あの、「常葉菊川」の森下知幸・前監督の様に隠さずに、選手には

 「甲子園に出て、負けるまで俺は監督をやる。出来れば、ベスト8まで行きたい。秋の国体にまで出て、辞める」

 67人は、一丸となって燃えた。

 「監督を、県大会で優勝して、胴上げしょうぜ!」

 6戦6勝して、甲子園行きを決めて胴上げ!

 なんとこれが、夏の大会、初出場となった。

 同じ胴上げ、同じ監督辞任でも、かの「常葉菊川」とは、天と地の差

 国体へは行けなかったが、藤村は公言通り辞任。

 コーチの若井基安が、監督に決まった。彼は、現役引退後、スカウトも経験しており、今後はさらに「特待生網」が発揮されることだろう。

 藤村の「ノーサイン戦法」は、山口県内では面白がられ、評価されており、おそらく、新天地でその才能を、再び開花させるのではないだろうか・・・・・。

 男気に燃えた人だから。

 < 8 終わり >

 

 

 


< リアル リオ五輪 裏側ルポ> 女子5000mに出てる上原美幸に注目! 目を見張る、ブッ飛ばし単独走、20日の決勝でも見せるはず!惨敗の村山紘太と大迫傑は、非常識のクズ「最新版」

2016-08-19 21:08:54 | リオ五輪の「裏側」と...

 日本時間、8月16日の夜9時過ぎ

  リオ五輪のナマ中継を、つけっぱなしにしながら、パソコンに記事を打ち込んでいた。なもんで、画像というより、音声を聴いて、気になると見上げるという次第。

 で、女子の5000メートル。へえ~、日本の女子選手が出てるんだ。まあ、規定のタイムをクリアすれば、日本代表として、男子も女子も予選には出られる。

 ナマ中継を見逃せば、人気があると放送局が思い込んでいる、柔道、競泳などの、しつこいほどの再再録画放送と違い、あとはニュースや五輪ハイライトで、「予選敗退」の4文字を見るだけ。

 確かに、「ライブ配信」とやらを操作して、やっと「ボクシング バンタム級」の日本人選手の試合を観ることは出来たけれど、それで公平に全競技を視聴者サマにお見せしておりますゆ~のも、なんか違和感あるよなあ・・・・・・。

 などと、内心ぼやきつつ、ん!?

 スタートから、いきなりブッ飛ばして、単独走の小柄な日本女子がいた。解説は、増田明美・名取材記者。

 「やっぱりねえ」

 おっ!てことは、日刊ゲンダイがタイトルに打ったように「奇策」ではないんだ。

 スタート時、妙な自信あふれるかのような笑顔を見せていた、この子。

  (NHK 画像より。以下、同様)

  名前、上原美幸(みゆき)と、初めて知る。

  画像で、その距離が分かるかなあ。手前中央が上原を追う集団。上原は、その半周上を、走っているのが見える。

 

  抜群の取材記者・増田によれば、上原、無理してない。このタイムの走りは、彼女のベストタイム状態近いもんだという。

 3600m近くで、初めて集団につかまる。

 「(背後に集団が)来た、来たよお」と、増田記者。

 が、また、抜け出した!

 おうおうおうおうおう! 行く、行く!

 

 

  最期は、ゴール手前で抜かれて、7位に。

 しかし、本人、満足げな表情で、インタビューに応じた。

  か、か、かわゆい! 支給されたサングラスでは分からない素顔。

 タイムが良かったため、彼女、決勝進出が決まった

 さっそく、ネットでは彼女を取り上げており、このレースの「ハイライト」が見られる。興味ある方は、まだ消されていないので、ど~ぞ!

 ただし、編集されており、すぐさまトップ集団につかまったかのように、まとめられている。

 それだったら、あと2人出た、上原の女子先輩とおんなじだ。

 違うってばあ!

 全体の7割の単独、ぶっちぎりだったんだからさあ!

 すんごかったんだからさあ! 息切れ、してないんだもん!

 抜かれたら、抜き返す!

 「私の特徴は、粘りですから」と、インタビューで笑顔で語っていたが、いやあ!久々に、生中継にワクワク、数分、胸躍らせた。

 良い夢は、まだ見られそうだ。

 決勝が、20日の朝、ある。

 おそらく生中継されるであろう

 全体のタイムは、ガラリと変わって、死ぬ気で早いペースとなるはず。だから、前へ出なければ、154cmの上原は集団に巻き込まれ、足、がんがん、無意識、意図的、関わらず踏まれまくり、ひじ当てられる。

 もう、陸上の格闘技なんすから。スロー再生すれば、分かるっす。

 そこで、上原美幸、どう出るか?

 夢と希望は、ささやかながら膨らむ。五輪ハイライトでも、レース全篇放送してくれるかどうか? 大いに疑問。

 朝からの陸上、留守録画することを勧めます。いずれ、福士加代子のように、マラソンで夢魅せてくれる可能性も捨てきれないし。

 [緊急速報] 女子5000m、決勝は、20日、朝、8時15分から午前中の、NHK地上波の「リオ五輪 ライブ生放送」で実況されます。

 

 

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 に比べて、男子5000mの予選に出て、ボロ負け、最下位近い結果に終わった村山紘(こうた)と、大迫傑(おおさこ すぐる)。

 りのだらしなさに加え、競技終了後のインタビューの態度が、ひどい!

 とりわけ、大迫。 早大卒業後、ナイキのスポンサードを受けて競技を続けられている、腐っても「社会人」のはず。

 今回の五輪への経費は、我々国民が負担している。ほぼ全額近く。

 その感謝は、クチにしなくても良いが、だらしのないクズのような成績で、自分に対していらだったまま、インタビューを受けなければならなかった精神状態、にせよだ。

 世界選手権などと違い、国民の多くがその、まさに一挙一動一投足を観ていることを、考えも及ばない幼い神経。

 ふてくされて、キチンと受け答えしない村山紘太。しまいには、双子の兄弟に向かって、「✕✕、頑張れよお~!」

 んなことは、メールか、携帯電話で個人的に伝えりゃいいこと!

 大迫に至っては、終始カラダを揺らし、一瞬たりともインタビュアーの目を見ず、顔を見ず。

 それどころか、水分補給し、下向き、横向き、後ろ向き。まだ質問が飛んでいると言うのに、カラダ横向きで、去ろうとしていた。

 こんな、非常識なクズ、見たこと無い!

 上原と同様、レースはダイジェストだが、そのインタビューはノーカットで、検索すると観ることが出来るんで、是非1度、観て感じていただきたい。

 みなさん、どう思われるでしょうか?

  確かに、スポーツマンにこういう世間知らずの馬鹿は多い。あのバドミントンの2人、とりわけアジアに稼ぐ拠点を捜しに行った、出っ歯ブサイク先輩。

 だが、それでも、「結果」をだせば、北島康介のように、マスコミは内心仕方なく、なびき、すり寄る。

 だがこの2人。国内では第一人者かもしれぬが、人間としては最低の部類に属する輩だ。

 低い戦績のため、成田空港や都内のホテルでの記者会見の設定も無いはず。2人にとっては、何よりの朗報であろう。ひっそり帰国して、秋にはまた競技とを練習を続けるのだろう。

 国内では通用しても、世界では奇跡が起こらない限り、絶対に通用しない記録に、エラソーに胸張り続けて。

 文字通り、井の中の蛙なのに。

 こんな人間としてキチンと対応できない、且つ、先行投資するには、未来に展望のない2人に、スパイクや着衣など、あらゆるモノを無償提供する価値があると、お思いですか?

 インタビューを、ナイキの全社員に観て戴きたい。おそらく、村山や大迫にとっては、いつもの対応なのであったのだろう。

 ナイキ、もう提供する気、無い気。

 スポンサード、する気、無い気!

 そう決断して戴きたいものだ。

 すくなくとも、4年後。 日本国民は、今後、お前ら、人間として礼節すら知らないクズに、カネを出したくはない。


<リアル 高校硬式野球部 衝撃”裏実態”ルポ 7> 熱烈ファンですら知らない、2016夏の甲子園出場校の、裏に隠れた、知られたくない本当の実態

2016-08-19 06:56:01 | 高校 硬式野球部の真実


 18日、4強といわれる「ベスト4」が決まった。

 うち2校が、出場登録選手全員が、その県に縁もゆかりも無い、カネで釣り上げられてきたプロ軍団の「高知県代表 明徳義塾」と、「熊本県代表 秀岳館(しゅうがくかん)」になった。

 なんともはや、何でもありかよ・・・・・・・・・・

 NHKの視聴者からの、応援メッセージがラジオで読み上げられる。

 「県民の代表として、頑張って、是非とも優勝してください」

 馬鹿か! どこの県民がボールを打ってたり、投げたりしていると想っているんだよお!

 私の記事を読んでから、言ってくれよお~!

 まさに、「秘密の県民」ショー。

 「秀岳館」の監督、誰だか、知っていますか?

  (NHK 中継画面より)

 この人。ん?「鍛治舎 巧」(かじしゃ たくみ)?

 どこかで聞いた名前だって?

 そう、知る人ぞ知る、長年に渡って、甲子園で解説してた人。

 2014年、高優遇・好条件を提示され、知名度を乞われ、熊本へ「優勝請負人」として行っちゃった

 それまでは、放送席で、したり顔でうんちく述べていた

 むろん、特待生問題を黙認し、スルーするNHKだけに、鍛治舎も批判の「ひ」もクチにしなかった。だから、筋を曲げた訳では、確かに無い。

 ガッコ側、まあ、呼びも呼んだり、スカウト最稼動させて、かき集めた。大阪、京都、佐賀、福岡、沖縄、神奈川と広範囲。

 鍛治舎、舵とって、外人部隊船の指揮とって、今年のセンバツに出た。

 特待生の問題なんか、一言もいわなかった鍛治舎。言葉、巧みにこれからも、恥じも外聞も、節操のカケラも無く、外人部隊優遇環境で突き進む・・・。

 教員免許も無い。事務職員でもない。まさに「監督業」。

 いやはや、ホント、何でも有りかよ!

 

 

  大阪府代表、「履正社」

 関西圏内から4人、呼んでいる。

 テニス部や、サッカー部にも、特待生はいる、特待生いて当然の校内風土。

 監督の、岡田龍生(たつお)は、「桜宮」でコーチを経験したのち、29年前にココの監督に。やはり、彼もまた保健体育のセンセだ。

 T-岡田(オリックス)や、山田哲人(ヤクルト)ら、特待生を育てた。

 

 兵庫県代表、「市立尼崎」

 関西では、「尼崎」(あまがさき)を、ごく普通に、そこいら辺のおばちゃんでさえ「あま」と言う。

 なので、この市立の高校も、「いちあま」。んなもんで、ユニフォームにも漢字では無く「ICHIAMA」と染め抜かれているほど。

 市立だからというわけではないが、特待生ゼロ。

 過去に、ブンブン丸「池山隆寛」(現・楽天一軍打撃コーチ)らがおり、夏の大会にも出てるが、先行投資は一切ない。

 いちあま、の知名度、浸透度は深く、且つ、濃く、県内のあらゆる地域から有望選手が集まってきている。

 ココが、「県民の誇り」と言われりゃ、そやそやで、と答えるしかないほど県では親しまれている。

 総部員75人。出場選手登録18人のうち、2年生6人。今後も、地元甲子園の地に立つ可能性は大きい。

 監督の竹本修は、52歳。同時期に池山がヤクルトで脚光を浴びてた時期の、元プロ野球選手だ。知名度は正直低いが、熊本県出身の元・阪急の投手。地元じゃ、人気者。引退後に、比較的、他の試験よりラクな保健体育の教職試験に合格。

 いちあま、に赴任。あくまで、県の公務員。いったん監督を辞めたが、再び乞われて2年前から復職。

 福井県の5倍。滋賀県の3倍。強豪私立プロ校と、少子化による「連合公立校チーム」ひしめき合う兵庫県で、特待生を全国に取られまくるなか、152校の頂点に立つのでさえ、厚い壁。

 これまでは3~4回戦止まりだった「いちあま」が、今後どうなってゆくのか、楽しみだ。

 

 奈良県代表、「智弁学園」

 創部51年。正しくは「智辯」なのだが、「智弁」と表記されることが、圧倒的に多い。

 今年のセンバツ優勝校で、名門だが、総部員数、47人。わずか、と言い換えても良い。関西の他県から5人、レギュラーに入り、連覇のキーマンと言われた投手は兵庫県から引っ張ってきた。

 ここも名門、知名度深く、自ら「選考テスト」を受けにくる球児が多く、人数からしてレギュラーを手に入れやすいこともあり、その点でも人気は高い。

 それでも、倍率2・5倍のベンチ入りはかなわず、応援団の1員として声をアルプススタンドで枯らすだけで、この夏を終えてしまった3年生は跡を絶たない。

 それでなくとも、レギュラー枠に、2年生6人、輝ける1年生が1人いる。秋から、それだけで7人。

 監督の小坂将商(まさあき)自身が、智弁学園で甲子園に出て、ベスト4まで進んだ。

 10年前に母校の監督に就任。以来、春夏計8回の甲子園出場。連覇は今回ならなかったが、球児自身が、あと2人枠目指し、甲子園に出られるチャンス多し!

 自ら入りたがる環境、お分かりになるでしょう? 

 

 

 和歌山県代表、「市立和歌山」

 ココ、7年前まで「市立和歌山商業」の校名だった。それが、デザイン、美術、ビジネスと、総合校的な色合いに変えて、生徒を募集。全国的にも、「商業高校」の校名が消えていく時代の流れに、準じたカタチだ。

 甲子園には、すでに51年前に準優勝。今年ですでに、春夏合わせて10回目の出場を数える。真鍋忠嗣・監督のもと、「市尼崎」のような公立強豪校になっていった。

 ちなみに、元・阪神の藤田平もココの出身。で、真鍋の教えのもと、4年前に監督の座を継承した半田真一もココが母校。

 選手時代には叶わなかった甲子園には、コーチとしてスパイクを踏みしめた。監督になって、独り立ちしてからは、もう3回も行った。39校のなかで出場を争うとはいえ、やはり公立としては抜群に抜きん出ている。

 選手総勢、66人。レギュラー枠に、大阪から3人入っており、うち1人は主将に。

 大阪といっても、地続き隣県の志望者。

 カネ太鼓で、1本釣りされてゆく関西圏で、こういう流れも、確実に基盤としてあるのが面白い。球児や親だって、電車で通える範囲なら隣県にだって行かせる、通わせる。

 阪神、阪急など、私鉄がめっちゃ競合し、早朝から深夜まで安く早く行ける関西圏ならではだが、人間、カネだけで動くもんやおまへんでえ、鍛治舎巧はん! というところかいな。

 

 岡山県代表、「創志学園

 もろ私立の香り漂う校名。この校名では、まだたった6年の、実質新設校。校名を高名にするのは、手っ取り早く特待生を全国からかき集めてこい!という、創始者根性。

 部員、96人。レギュラー枠に、11人のプロがひしめき合う。

 松坂二世などとヨイショされたエースこそ岡山県内から獲ったが、ここでも関西圏からゴッソリ。 兵庫、大阪、広島、三重。主将は、兵庫県。

 その総力結集して、今夏、初出場を果たした。途中で夢破れたが、1,2年生、まだ5人いる。それも、控え投手2人がまだ2年生。センバツにも出てくる可能性はある。

 先程、この校名では、と書いたが、開校は今を去ること232年前の明治時代前の幕末期。「志信裁縫女学校」とした「ベル学園」が前身。

 創志学園と看板を立て替えても、看護科も普通科とともに併設している。

 監督は63歳の長沢宏行。

 甲子園のメッカ、兵庫県西宮市産まれ。

 しかし、最初監督になったのは、県内でソフトボール部。

 その後、13年前、鹿児島の神村学園へと流れ、センバツで準優勝。

 創志の創立とともに、岡山に、保健体育の教師として転任。ここで、3校目。翌年、早速、選抜初出場の実力を見せた。

 兵庫から鹿児島。そして、岡山に流れ、「優勝」への執念を見せる監督。このような「優勝請負人」もまた、確かにいる。

 

 広島県代表、「広島新庄

 207年も前に創立の、私立老舗校。しかし、200年近く、甲子園には縁が無かった。

 それが動き始めたのが、迫田守昭・現監督が2007年に乞われて好条件で整備され、就任してから。この迫田。広島商業の名監督として、高校野球ファンにはよく知られている人。

 社会人野球の「三菱自工広島」の監督として、都市対抗野球で優勝。その後、自身の母校、広島商業の監督になり、そして先程書いたように、「広島新庄」に移った。

 監督が良ければ、選手の能力も上がる。

 2014年のセンバツと、昨年の夏。夢にまで見た甲子園に、生徒を率いて行かせた。

 広島県内そのものに、良い選手がいることは、迫田が前任校で身に染みて知っていること。

 総部員、136人も集まり、レギュラー枠のうち、他県からは、山口県2人、宮崎県から1人だけ。広島県は、層が厚く、地元でチカラを伸ばそうと言う球児が比較的多い。

 迫田でなかったら、92校もいる広島県。出ることは、困難だった・・・・かも知れない。実兄の迫田穣成もまた、県内の「如水館」の監督をしている。

 優勝請負人の兄弟。勝ち方を知り、選手の起用法も見極める。プロの監督が、跳梁跋扈(ちょうりょう ばっこ)するのもまた、甲子園大会の真実だ。

 < 7 終わり >

 

 

 

 

 


<リアル 高校硬式野球部 衝撃”裏実態”ルポ 6> 熱烈ファンですら知らない、2016夏の甲子園出場校の、裏に隠れた、知られたくない本当の実態

2016-08-18 18:38:35 | 高校 硬式野球部の真実

 石川県代表、「星稜」

 校名に、ふりがなを付ける必要が無いほど、野球フアンには広く知られた名門校だ。それもこれも、松井秀喜という、稀代のバッターを輩出した歴史があるから。

 その松井は、野球人以前に、人として非の打ちどころが無い誠実な性格。ニューヨークの超高層高級マンションで、家族と悠々自適の生活を送っている。なにしろ、あ~た、メジャーリーグ時代の「年金」を、年ん千万円どころか、1億円近くもらっているのだから、働かなくてもすでに食べていける。

 あの石井一久ですら、「ボク、ホントは吉本興業に入って働かなくても、楽に食べていけるんです。メジャーの時の年金が振り込まれるんで」と言っていたんだから。

 

 コーチを経て、監督になって5年。「星稜」の現監督は、その松井より星稜で1年後輩の、林和成。

 もう、すでに春夏合わせて3回、甲子園に出ている。やはり、社会科の教師だ。ただし、地歴・公民が専門。

 総部員75人いるが、他都道府県からの特待生は、4人。東京、大阪、隣県の福井、富山から1人づつ。

 星稜の名に惹かれ、石川県内のあちことから良い選手が参集している。

 さらに言えば、星稜中学校の野球部繰り上がり4人もレギュラー入りしているし、エースの2年生は、松井の出身地の子。

 2年生だけでなく、レギュラーには1年生もおり、来年も顔を甲子園に出す可能性はある。

 

 福井県代表、「北陸」

 関西から6人、プロ待遇がレギュラー枠にいる

 監督の谷津田伸二は、東京都世田谷区生まれの、54歳。

 和歌山県の私立高校で監督をやって、2校目のココで4年目。学校職員だけに、いざとなれば創りやすい「実績」を手土産に「転任」も出来る。

 県全体で、わずか30校しか硬式野球部がなく、18人全員が特待生の、福井とは縁もゆかりも無いプロ群団「敦賀気比」との競り合い、他都道府県より甲子園にはるかに近い、まるで「1票の差」のような、その甘い座の奪い合いは続くだろう。

 

 滋賀県代表「近江」(おうみ)

 総部員数110人の、私立。その大所帯なかで、やはり関西地域から11人が、レギュラー枠にいる。とはいっても、関西と隣接しているので、やって来たプロたちは、さほど遠いとは感じないはず。日帰りで、実家で過ごせるのだから。

 創立は古く、176年も前。硬式野球部だけではなく、男子バレーボール部員や、柔道部員にも、「特待生」に準ずる扱いの生徒はいる。学業成績には?が付くが、戦績は良く、学校名を宣伝する役割は充分果たしている。

 なお、他の高校の「特待生」もそうだが、自分がその扱いであることを詳しく知っている生徒は、皆無と言って良い。

 自分が授業料や寮費を支払いには行かない。学校側は、すべて親と交渉・話し合って決めているし、中学校の時は野球部の監督や、リトル・リーグの監督と話しをつけており、生徒に「アソコへ行ったらどうだ? もう、話しがきてるんだ。お前さえ良けりゃ、決めるぞ」で、終わり。

 「必要経費」は、すでに支払われている。

 そのハナシが壊れると、翌年からの「ルート」が、ぎくしゃくし始め、切断される可能性も大きい。

 高校側にとって、交渉しやすいのは、田中稔大のように、母親だけしかおらず、なお且つ、パートなどで働いていて、生活に余裕の無い親のケース。

 目の前に「手付金」代わりに、100万円ほどの現ナマを差し出し、且つ、入学の諸費用、一切いりません。寮費も、御支払い戴かなくて結構です。ただし、息子さんは、関西から北海道に行って戴きますと。

 このルートは、当時、確立していた。

 さて、近江。監督の多賀章仁は、57歳。学校のある彦根市産まれだが、当時の名門平安高校へと、誘われた。

 近江の監督になったのは、27年前。今や、監督でありながら、副校長にもなっており、今後、他へ流れることは無い。

 すでに、春夏15回も合わせて出場。優勝を惜しくも逃したこともある。今後も、滋賀県全体で52校しかないこともあり、常連校になるであろう。

 

 京都府代表、「京都翔英」

 浅井敬由監督が、「仙台育英」のコーチや、「名古屋産業大」の監督などを経て、3校目の指揮をとるためにココに来たのは、昨年の12月。彼も、保健体育の先生。

 バッティング練習に時間の大半を置き、バットの芯にボールを当てさせることを主眼に置いた。この春には、66人の部員中、18人の中軸のなか、特待生12人を選抜。関西からの選手が多いなか、愛媛県から連れてきた子を、エースに据えた。

 859人の全校生徒のなか、66人もの部員。まだまだ野球の人気は、衰えを知らない。

<6 おわり>

 


[緊急報告]2014年夏の「高校軟式野球全国大会」の超延長熱投優勝投手・松井大河は、8月20日からの「全日本大学 準硬式野球選手権大会」に登板は・・・

2016-08-18 14:47:04 | ニュース

 8月9日掲載の、あの「松井大河」、現・中京大学 準硬式野球部2年生の今、についての記事。

 関心がある方と、その名前に記憶がある方の検索を得た。

 取材した限り、今年5月から登板機会も無く、絶不調にしか思えない。

 とはいえ、日本一を決める「全日本大学 準硬式野球選手権大会」が、この8月20日から、宮城県仙台市の市営球場を中心に、3球場で分散集中して行われる。

 出場登録選手・25名。さらに、不慮のケガ人や病人多数が出た場合を考慮して、「予備登録 5名」。計、全30名。

 中京大学の監督は、松井の出場の可否について、終始あいまいな答え方。

 いくら、観戦代無料とはいえ、松井見たさに会場に足を運んで無駄足であったなら、申し訳ない。

 ここはひとつ、正誤を確かめようと、連盟に聞いた。

 結論を書きます。

 松井大河・投手は、出場しません。30名のなかにも、入っておりませんでした。

 まちがっても、急きょ登板も、ありえません。

 退部の可能性も、すでに・・・万に一つ、捨て切れませんが、しばし、時を置いて見定めることに致します

 緊急報告、以上。

 ちなみに、連盟の事務員。「松井大河」の名前は、記憶しておりませんでした。ですが、あの高校軟式野球の、延長の・・・・・と言うと、「ああ!」と、記憶の片隅にあったようです。

 試合観戦、入場料無料なので、興味のある方は是非、足を運んでください。

 「大河」の流れ、悠々として、止まって欲しくないなあ・・・・・・・・


<リアル 高校硬式野球部 衝撃”裏実態”ルポ 5> 「追記版」熱烈ファンですら知らない、2016夏の甲子園出場校の、裏に隠れた、知られたくない本当の実態

2016-08-18 13:32:49 | 高校 硬式野球部の真実

 1日、24時間。あっと言う間に、過ぎてゆく。

 

 リオ五輪の陰で、報道は少ないが、試合は長雨も無く、どんどん消化されていっており、あと数日で、優勝校が決まる運び。

 まずいなあ・・・・。

 以前、全国の、スポーツ紙誌ですら知らない、且つ、報じられていない野球事情を北から南へ書き綴っていて、関東で終わってしまった「古傷」があるからなあ・・・・・。

 回を重ねるごとに、検索数が減っていき、最後は10人足らず。

 そのために、遅筆も加わって、半日かける気にならなくなってきて・・・・・・。

 しかし、取材データは、ノートにびっしりと書き込んであるので、それが今回も生きている。

  

 さて、特待生の中でも、1校だけでなく、さまざまな高校から声を掛けられれば、一番「条件」の良いところを選ぶどころか、父親が出てきて、1万円でも高いようにと、釣り上げ交渉をする。

 かの、ダルビッシュが、当時そうだった。

 あくどすぎると悪評タラタラ。しかし、成績が、ソレを消し去った。プロ入りの際の条件に、決められた年数より早く、条件がまとまれば、メジャーリーグ入りも可能、という1文が添えられ、実行、強行された。

 ましてや、「監督業」「優勝請負人」ともなれば・・・・・・。

 静岡県代表、「常葉菊川」(とこはきくがわ)

 

 この高校が、県代表に決まった直後の、突然の「監督 辞任表明」。

 選手は、甲子園で戦える喜びも半減。

 「聞いてないよ~、監督う~」と、部員86人。

 だが、森下知幸・監督は、「7月31日付けで、ココを退職、監督を退任することは、すでに今年の春には決まっていたんです」と言い、「甲子園には行きません」とキッパリ。

  森下、内心ではまさか県大会で優勝するとは、思いもよらなかったようだ。胴上げをさせられた時(写真上の上)、自身は「送別」のつもりでいた。この笑顔のウラでは・・・・・。

 待遇は、事務職員。何が不満だったのか。8月1日から赴任するのは、県内の「御殿場西」。

 この、通称「御西」(ごにし)。近年は、1~2回戦で毎年敗退。だが、「特待生」を受け入れる体制は揃っている。

 実は「特進科」という名称の、そのものずばり「スポーツ特待生」を集める科を平成に入って、新設。すでに、プロ野球には、元ロッテの小野晋吾など3人を輩出した「実績」がある。

 森下自身38歳の時「日大三島」の監督に初就任。そこで夏の甲子園に出場させる。

 その腕をかわれ、10年前にココ「常葉菊川」へ。

 ここでも、翌年のセンバツで優勝。続いて、次の年の夏の大会で準優勝させる。

 条件次第で流れる、「優勝請負人」。まるで、プロ契約監督に等しい。

 「常葉菊川」は、甲子園には、緊急措置として、野球部副部長を「臨時監督」として向かわせる予定にした。

 だが、高野連が、それを認めず。

 仕方なくと言うか、森下は甲子園へ。

 選手たちは、「監督とのラストゲームを、1勝でも多く」などと表向きクチにしたが、内心は、複雑そのもの・・・・。

 やはり、初戦、1-6で簡単に敗退。監督のココロは、そこにあらずなのだから。

 この先は?の問いに、「学校へ帰ってから決める。まだ、分からない」と森下はうつむいて答えたが、もう心は決まっている。

 3校目の「特別待遇条件」は、菊川市をいとも簡単に去らせるほど、良い。

 選手だけではない、監督も「特待生」で、全国どこにでも流れて行くのです。

 あと数年後。「御殿場西」は、7年連続夏の大会出場を誇る「明徳義塾」や、やはり「カネで雇われたプロ軍団高校」の「秀岳館」のように、県内以外の特待生18人を率いて、森下は、甲子園に姿を現すかもしれない・・・・・・。

 実は、かつて我が母校にも、甲子園に部員を率いて戦った経験のある流れモンが赴任してきたことがある。

 といっても、公立。とりたててカネは、別枠で出せない。教員免許は、この男、持っていた。我が母校、あと1歩、悪くても3歩ぐらいで甲子園へ行けるくらいの、硬式野球部の、底力はある実力。

 そういうチームを、自分の指導力で引き上げ、共に甲子園のグラウンドに立つのが、男のロマン、タイプ。カネの問題じゃねえ! 男気よ!

 なんと、選手頑張り、出場決定戦まで勝ち上がり・・・・惜敗。

 森下ではないが、選手の素地さえ良ければ、監督の指導力でチームと選手の能力は、格段に上昇する

 ところが・・・・翌年。厳しい練習に耐えかねて、選手がいろんな理由つけてさぼり始めた。夏冬の特守、特打も逃げた。

 男のロマン、ガッタガタ。ロマン、ガマンの限界。

 監督、あきれ果てて転任していった。

 今? 夏休みは夏休み。母校グラウンドに、ユニフォーム1人も見えず。しっかり、休んでます。この私でも、あきれるくらいに・・・・・。

 

 山梨県代表「山梨学院

 ここも、18人中、11人が「特待生」。エースは、山は山でも、遠く山口県から来ている。総部員69人いるが、地元山梨のエースは・・・・いない。

 この高校、駅伝部やサッカー部にも、プロ待遇がいるほど、そこにチカラを校風として入れている。

 吉田洸二・監督も、生まれ育った長崎県の「清峰」監督時代には、春夏5回出場。センバツでは、優勝も果たした。

 3年前に、「山梨学院」に、呼ばれ、センバツにも出た。社会科教師の免状を手に、全国どこへでも行く可能性をひそめている。

 

 愛知県代表、「東邦」

 すでに今回で、夏の大会だけで17回目の出場しており、「名門」、はたまた「古豪」。

 伝統と、強さに惹かれ、入部志望者は多い。部員96人いるが、他県からのレギュラーは、隣県の岐阜県からたった1人だけ。

 監督の、森田泰弘も、ここが母校。すでに12年目の監督。

 愛知県出身者が、特待生で全国に取られても気にしない。かつては、鬼監督と選手におそれられた森田も、近年は1人1人に、ていねいに狙いを伝えている。

 生徒の資質も、確実に1年、また1年と変わりつつあるのだ。「時代」といえよう。

 

 岐阜県代表「中京」

 あの、永遠に語り継がれる、軟式野球部・松井大河投手の、1000球を超える延長戦の熱闘と、熱投。

 松井は、現在、大不調。「中京大学」準硬式野球部での登板の機会は無い。くわしくは、別稿を読んで戴きたい。

 この高校、軟式に特待のカネは使わないが、硬式ではいるいる、他県から13人もレギュラー入り。エースだって、鹿児島県からスカウト。総部員、121人もいる

 監督の、橋本哲也は、社会人野球の監督を経験して、母校のココに昨年就任。すぐ翌年甲子園は・・・やはり、指導力があるというほかない。

 

 三重県代表、「いなべ総合」

 校名からすると、もろ市立に思えるが、ココ、県立で、71人も部員いる。

 いなべ市にあり、エースと2番手投手、そして捕手の、計3人が隣県の愛知から。後援会の「尽力」か、3人がそれぞれ違う中学校からいなべ市へ。

 微妙な誘致。

 監督の尾崎英也。初の監督をした「四日市工業」では、25年間に、春夏で、計6度甲子園に生徒を連れて行った。

 いなべには、2校目。6年前に夏の大会に出て以来の今回。尾崎もまた、勝ち方を知っている、保健体育教師だ。

 

 富山県代表、「富山第一」

 私立だが、レギュラー全員、なんと!富山県内から集めた。総部員、73名だが、まあ、東西南北、くまなく中学校野球部や、リトルりーグからも、詳しい選手能力データを常日頃から収集。

 入学前年には、ここでも、選抜能力テストを実施して、良い選手を見定めていた。

 ヒトには余分なカネをかけないが、野球部専用の広いグラウンドや、屋内練習場。そのうえ、筋肉強化のためのトレーニングまで作り、選手全員に開放している。

 監督の、黒田学も、社会科の教師。県内の、魚津市の産まれ。同校コーチを経て、7年前から監督に。

 強けりゃいいってもんじゃない、とばかりに、選手全員に、グラウンドの草むしりや、施設の掃除を義務化させている。

 私立の野球校ながら、異彩を放っている。

 <5 終わり>

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 2023・3・31 緊急追記

 上記、優勝請負人・・・・であったはずの、森下知幸

 その力量を期待され,[御殿場西」へ

 あれから、7年

 途中敗退の連続

 甲子園には、程遠い

 部員数も減り、特待生も激減

 監督、クビ、かもなあ・・・・


< 後篇5> 須納瀬豊・群馬大学医学部附属病院 前・第二外科医師と、この男の手術ミスによる大量連続死を黙認した竹吉泉・教授が、正直に「真実」を遺族と弁護団に答えるか?

2016-08-16 21:41:16 | 未必の故意・事件・犯罪

 本日、8月16日。須納瀬豊(すのせゆたか)の手による、この患者連続大量手術死事件に関して、動きがあった。

 この記事を、読んでくださる方たちは、報道された概略についてはご存じの方が多いであろうと想う。

 ここでは、さらに「現状」を踏まえたうえで、深く踏み込んで 書いてゆく。

 遺族弁護団に今回確認はしていないが、1年以上前から、大量の患者を死に至らしめた執刀医・須野瀬豊と、その先生格である教授・竹吉泉(たけよし いずみ)に、当時の詳しい事情説明を求め続けていたことは知っているし、前々回の(3)でも書いた通りだ。

 ただし、病院を通じてという、記者にすれば隔靴掻痒(かっかそうよう)な気がしてならないパターンで。

 よくあるテレビドラマや、映画のように、弁護士は正義感に満ちた、カッコ良い捜査官まがいの動きをする人物ではない。あくまで、法にのっとり、その範囲内で被疑者・加害者に接する。

 「弁護士法違反は、したくないので」という。

 だが・・・・・・今回の事件は、なんとも歩みがのろい、のろすぎる。

 さらに、地元の前橋、ないし高崎にいる弁護士は、1人としていまだ加わっていない。機動力、機敏さ、さらに実行力は、無いように感じられてならない。

   

 須納瀬豊(写真上、3枚)が、遺族に向けて表明した、たった1度。それも、A4サイズの紙っぺら1枚に、数行のくだり。

 「手術に、過失はありません」という趣旨が記載されていただけ。

 受け取った遺族側は、驚き、失意。そして、やがて怒りが沸いてきたという。

 過失でなければ、故意、もしくは未必の故意か。

  

 また、竹吉泉(写真上、2枚)にしても、先の2つのうち、まともな経緯の方の「報告書」のなかで、聴き取り調査を受けた際の感情の中で、本当の意味での謝罪は見受けられなかった。

 大量死事件が発覚してから、もうすでに1年9か月。

 その長い時の流れの中で、須納瀬豊だけではなく、竹吉泉も私選弁護人を付けた、付いた

 2人とも、形式上は同病院をクビになった身。

 すでに書いたが、そうなった以上、開き直れば、病院に拘束されるいわれは無く、フリーの身。しかし、不利にはなりたくないというわけだ。例え、80人近くが死のうとも、だ。

 今回、病院から遠く離れた弁護団あてに、それぞれの弁護士から書面が届いた。須納瀬豊、ならびに、竹吉泉の「代理人」として。

 須納瀬豊の代理人も、東京にいる。

 弁護団が、代理人経由で須納瀬豊あてに、詳細を答えてくださいと「要請書」を郵送したのが、7月31日。

 半月後の8月15日、代理人から答弁書的な文面が弁護団の手元に届いた。

 報道では、2人が遺族側に直接、質問に応えるとあるが、実態はそう簡単ではない

 遺族側が「質問書」を、弁護団を通して、両名の代理人に郵送。

 いまだ群馬県内の総合病院に、非常勤勤務医として、顔を隠す大きなマスクを装着し、週に数日働いている須納瀬豊は、代理人からメールでその文面を受け取る。

 そこで「熟慮の末」の答えをひねり出し、それを代理人に送り、双方で審議、検討。過失は絶対に認めない方針のもとに、答えが一字一句整理され、法的に最大安全答弁が弁護団に郵送される。

 受け取った東京にいる弁護団は、埼玉や群馬にいる遺族にその「お答え」を送り伝え。再度の質問なども含め、また「質問書」を弁護団が送付。

 答えた、そうは答えていないという行き違いを避けるためか、あくまで文書にての交信。

 そんなやり取りを繰り返した挙句、最期に直接お会いして、話す機会を持とうか?と、現時点では考えている・・・・・というもの。

 なんともはや・・・・・・。

 その経由で書かれた「お答え」って・・・・・・・。

 少なくとも、須納瀬豊の代理人は、私の知る限り、時に異常と思えるほど、徹頭徹尾依頼人や被疑者の「権利」を、あらゆる法とタテマエを駆使して守り切るタイプ。

 大半のマスコミを、敵に回すこともあった。

 上記の「お答え」のやりとりの長~い月日は、遺族にとって、いらだちと憤まんが溜まる日々として、待ち構えているはずだ。

 取材していく過程で、事件の地元の「上毛(じょうもう)新聞」の記者数人と、それぞれ話す機会があった。保守基盤が根強い上州・群馬の新聞記者ゆえか、保守をくつがえそうなどという気概はまったく無く、記事や取材課程で刺激を与える記事を書こうと言う気もない。

 この「事件」に関しても、驚くほどすべてに突っ込む気無し。「別に広告主ではありませんが、仕方ないでしょうねえ・・・・・地元の大病院ですし・・・・」

 調べても、いまだこの事件のキャンペーン記事すら、見当たらない。

 その「上毛新聞」では、弁護を依頼しているのは「8遺族」と記載。私が弁護団に近々確認した「11遺族」から、3遺族減っている。

 可能性は、ありうる。

 というのも、すでに書いたが、先の「報告書」でも、あくまで審議・検討・聴取対象は、「18件の患者の死亡例」に限ってのみ。

 そこからはずれた遺族は、記者会見で、顔と名前を隠しながらも、根深い不信と怒りをクチにしていた。

 さらに、須納瀬豊と、竹吉泉が代理人と詰めたうえ、今後「お答え」するのも、18例に限ってのもの。

 病院側が、50例の患者の死亡に関して、その遺族に「事情説明」に、すでに順次訪問しているというのに・・・・・・。

 弁護依頼をお断りした可能性は、とても大きい。80近いうち11が8に、か。

 遺族弁護団も、18例のみの「お答え」のやりとりに、現時点で明白に異を唱えてはいない

 取材を続けていて、気持ちが沈みゆく。

 

 この記事のとどめに、さらに衝撃的な現実を書く

 病院、とりわけ、この群馬大学医学部附属病院のような、大きな総合病院では、表向き、絶対に手術ミスが原因での死因は公けにしない。あっても、クチを割らない。

 医師、看護婦も同様だ。

 だが・・・・・遺族側へ、示談のようなカタチでおカネを拠出する事務職は、知っていた、業務として記憶もしていた。

 そのような事務員に、病院名、名前を特定しない、書かないことを事前の条件として出して、ズバリ斬り込んだ。

 「そうですねえ・・・・・・、一番安く済む金額は、100万円ですね」

 「それで、ご遺族に納得していただければ、それに越したことはありません」

 むろん、病院側からミスの具体的事実や、詳細は絶対に言わないという。

 「それで・・・ご承諾いただけなければ、200万円、ないし300万円までは出せる暗黙のラインがあります。文書などにはなっておりません」

 「大体の御遺族の方は、この辺りで納得される方が大半・・・・なんですが・・・・」

 「どこからか、”事実”を独自に調べて、証拠の様に出して来たり、この件をマスコミなどに公けにしますよと言われてこられたり、代理人の方が、前面に交渉役で出てきたりしますと」

 ---しますと?

 「まあ、500万円を上限として出せる。あまり、オモテに出して欲しくないんですが・・」

 ---それでも、クビを縦に振らなかったら?

 「・・・・600ですね。めったありませんが。もう、それ以上は出せません。どこの病院も、出さないです。それでご納得出来ない方とは、仕方ございません。裁判になる覚悟で臨みます」

 100万円から600万円か・・・・・・。

 これが、安いか、高いか、妥当なのかどうかは、各自、読者の判断にゆだねます。

 このように、示談はまとまっていった・・・・のであろう。

 裁判になって、勝っても、弁護士からの費用をばっさりと差し引かれると、信じられないほど残らないことも、ままある。

 次回は、ある医師と須納瀬豊との、驚くべき対比と、裏側や実態を書きます

 <5 終わり>


<リアル 高校硬式野球部 衝撃”裏実態”ルポ 4> 熱烈ファンですら知らない、2016夏の甲子園出場校の、裏に隠れた、知られたくない本当の実態

2016-08-15 12:46:11 | 高校 硬式野球部の真実

 千葉県代表、「木更津総合」。

 NHKの、若手実況アナウンサーに、何度も「木更津商業」と言い間違えられた、あの高校だ。

 県内では強豪校として、球児によく知られている。野球部入りの志望者も、高校が木更津と、県内では遠方に位置しているのも関わらず、意外や多い。むろん、ココも事実上の「入部能力判断テスト」も何回にも分けて行なわれていて、内定出して早めに囲い込むし、県内外のリトル・シニアリーグにも、絶えず目を注いでいる。

 結果、千葉県全域から、レギュラークラスで12人。外人は、神奈川、埼玉、東京、静岡から計6人を集めた。総部員は、65人。

 監督の五島卓道は、岐阜県の産まれ育ち。「監督業」は、同じ千葉県内にある「暁星国際」で5年。熱心に「好条件待遇」で誘われて、ここ「木更津総合」に移った。すでに、17年目。夏には、今回で5回目の出場。

 好成績を挙げたら、また勧誘されて「特待生 監督」にと流れ流れ歩く監督業の道もある。まだ62歳。他人から見れば、もう62歳とも受け取られるかもしれないが・・・・・。

 勝ち続けてナンボは、球児がプロ入りをめざすキッカケにする以上に、監督業にこそ当てはまる

 

 東東京代表「関東一高」。

 総部員数は、93人。この高校、都内江戸川区にあるのだが、実は野球部の専用練習グラウンドは遠く離れた千葉県の白井市にあり、専用寮も、グラウンドに隣接して建っている。

 全員が寮に入っているわけではないが、規則上は、毎日、平日早朝には長時間電車に揺られてガッコに通学することに、なっている。帰って、練習にいそしむというタテマエ。

 去年までは、東京都東村山市の中学校から、越境超特待生で入学していた、あのオコエ瑠偉(現・楽天)も、キチンと通学していた・・・・とは、なかなか思えない。

 拠点は千葉県白井市。なもんで、レギュラーメンバーのうち、千葉県の中学からは5人もはいっている。さらに、まだ入学して数か月の、千葉県からの1年生2人のうち一人がが、捕手経験もある一塁手で、定位置をすぐさま先輩より奪取。2人を長年見続けてなければ、出来ない大胆決断だ。

 他に、神奈川と茨城から1人づつ特待生がいる。

 監督の米沢貴光は、江戸川区産まれ育ちの関東一高育ち。 事務職員として勤務しながら、まだ25歳の若さで監督になって、すでに16年。

 通学難も、レポート提出で間に合わせている強豪校もある。

 

 西東京代表「八王子」

 このような校名だが、私立。甲子園に行くために、あの「早稲田実業」と対戦。プロの評価はとても低いが、マスコミだけが騒いでいる清宮幸太郎を抑え込んだことで、一躍校名が知られることになった。

 監督の、安藤徳明は、八王子育ちではあるが、高校は当時の強豪校、桜美林へ。大学卒業後、なんと中学校の女子バスケット部の監督として町田市の堺中学校へ。

 野球の外野手の経験はあるが、大きいバスケボールを扱う経験は無かったのに、全国大会で優勝してしまった。八王子の硬式野球部の監督には、10年前に就任。保健体育の教諭歴は、そのまま生きた。

 「甲子園に行くのが、私の夢だった」という人。

 総部員は、76人。東京都のはずれということもあり、他県は神奈川県の中学から3人、レギュラークラス入り。それも、自宅から通えるところからきている。外人とは、いいにくい。

 他のスポーツでは、競泳の田中雅美や、柔道の小川直也などがいたが、野球には、ことさらには特別待遇のおカネかけてません

 

 埼玉県代表「花咲徳栄(とくはる)」

 もはや、あらゆるスポーツ競技で、全国レベルのこの高校。名前を知らないスポーツファンは、いないであろう。

 施設も含め、投資金額はハンパじゃない。

 部には、123人が在籍。エースの左腕の評価は高いが、彼も含め、埼玉県下のあらゆる地域から集めている。他県からは、東京、神奈川、群馬、千葉、そして大阪と、計8人。それぞれ、経済待遇条件は違うし、査定結果も毎年変わっている。落ちて、去った生徒もいると聞く。

 戦力になると見込んで獲ったのに、タダの一般生徒ならいらない、投資しない、カネかけられないというわけだ。私情は、はさまない

 投手は、5人。県大会5試合は、すべてコールド勝ち。県内では、敵なし。

 だが、甲子園では、ベスト8が最高。ここで15年、監督を務めている岩井隆。彼もまた、社会科の先生だ。保健体育もそうだが、他の大学入試必須科目と違い、試合や遠征の為に長期代休をとっても、生徒や親から問題視されないからといわれてる。

 

 神奈川県代表「横浜」

 横浜、と言えば、松坂大輔を筆頭に、プロ野球選手10数人を送り出したところ。

 もはや松坂、実力は2軍以下。5億円をドブに捨てたと言われているソフトバンク・ホークス。にしても、亭主が苦しんでいるのに、アメリカから決して「帰国」しない日本人、元女子アナ妻と子。事実上の別居、離婚へのルートをひた走っている。

 それほどの有望選手を、数多く育てた、ゲン、こと、渡辺元智(もとのり)が入団正式決定後受け取った「謝礼」は、かなりのモノと言われている。

 良くも悪くも君臨してきたゲンも、脳梗塞や腰痛などが重なり、「2018年の高校野球100回記念大会まで、監督をやりたい!」と言っていたが、師匠の小倉など、周囲に説得され、昨年71歳でやっと勇退。

 まるで、長嶋茂雄並みに、同高校の「名誉終身監督」を拝命し、自分のもとで、コーチや野球部長を長年続けてきた平田徹に、その座を譲った。 

 現在の部員、79人。エースは、千葉県から呼び、福島、長崎、東京、栃木、と、計8人が、チームの主軸になっている。平田のカラーが出てくるのは、数年後であろう。

 次回では、「流れもん 特待優勝請負人」に、さらに深く触れる

 ( 4 おわり )

 

 

 

 


<リアル 高校硬式野球部 衝撃”裏実態”ルポ 3> 熱烈ファンですら知らない、2016夏の甲子園出場校の、裏に隠れた、知られたくない本当の実態

2016-08-14 20:43:13 | 高校 硬式野球部の真実

 のっけから、衝撃的な事実を書こう。

 特待生に拍車を掛け、助けているのは、実はNHKなのだ

 かつて、中継のテレビ画面には、打席のたびに、選手の名前と、ポジションと学年と同時に、出身中学校も併記して出していた。

 それが、特待生が問題化され始めたとたん、消えた、文字消した。

 そして、汗と涙の美しい青春が、前面に取って代わって出てきたのだ。クサいものに、自らフタをして、すまし顔し、現在に至っている。

 なお、この問題、007年に世間の関心を集め、日本高校野球連盟も、無視できなくなり、やっと重い腰を上げた。

 忘れもしない、老舗結婚式場として有名な「明治記念館」で、月1回平均で検討会議が、「有識者」を集めて開かれた。

 が、この有識さんたち、ほぼ全員が特待生に自ら関わった人ばっかり!監督まで、数人いたもん!

 番記者以外に、傍聴参加し続けたのは、わたし1人。

 結果は、透けて見えていた。

 出てきた結論は、全廃ではなく、1学年3人まで許容。てえことは、トータル9人まで・・・のはず。

 ところが、「八戸学院光星」17人。それも、レギュラークラスで、だ。

 さらに、山梨県代表「山梨学院」11人。

 岐阜県代表「中京」13人。

 滋賀県代表「近江」11人。

 京都府代表「京都翔英」12人。

 岡山県代表「創志学園」11人。

 山口県代表「高川学園」11人。

 香川県代表「尽誠学園」13人。

 高知県代表の「明徳義塾」に至っては、18人全員、県外からの外人さん。

 熊本県代表の「秀岳館」も、18人全員、県外からの野球留学外人さん。

 宮崎県代表の「日南学園」も、11人もいる。

 レギュラー落ちを含めたら、この人数では収まりきれない。

 いったい、この現実を高野連は、消し去ったNHKは、どう感じているのであろうか?

 戦力、不均衡。いくら取り決め、有名無実とはいえさあ!

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 先程、甲子園で、劇的サヨナラ逆転劇があり、愛知県代表「東邦」が勝った。

 負けて涙を流していたのが、青森県代表の、あの「八戸学院光星」のレギュラー陣。

 そう、ベンチ入り18人中、17人が、他都道府県から招請した「外人部隊校」。

 「ウチは、勝つことがすべてなので」と、言葉少なにうなだれていた、仲井宗基・監督の、試合後の言葉が、いかにも外人部隊校らしい。教育とは、無縁の感情。

 愛知県なので、あとで書くが、「東邦」に、実は「外人」は1人しかいない

 えっ!?と想われる方は多いはず。実は「東邦」・・・・のくだりで、本当のことは、のちに書きます。名門ゆえに、もう大枚かけてまで、「外人」不要の実態を。

 

 さて、次は、茨城県代表の「常総学院」。

 ココが有名になったのは、かつて同県の公立校「取手二高」の、あの名物監督、木内幸男が監督として、強く乞われて転任してきてから。

 「俺さ、あんまり行きたかないんだよ。でもさあ、アソコの理事長さんが熱心なもんでねえ。給料?

おんなじだあ。な~んも変わらねえよ」と、病院で笑った。

 現監督の佐々木力は、その木内のもとで、取手二高時代に夏の甲子園に出た、教え子。木内の引退後、5年前から監督の座を引き継いだ。

 俗に言われた「木内イズム」。はたまた「木内マジック」。

 打て!投げろ!行け!という指示激烈型ではなく、選手に考えさせて、作戦を組み立てる、不思議なタイプ。

 で、試合で本人の持っている以上のチカラを次々と引き出させる手法。だから、マジック。なので、特待生は木内、好まなかった。

 「野球がさ、あの子たちのすべてじゃねえもん」とも言っていたほど。

 というのも、私、取手時代の木内や、甲子園優勝メンバーを取材。その後も、木内、並びに当時の石田投手の早稲田大学の苦悩時代までも、引き続き取材した。

 木内の采配で勝った石田。

 それだけに、早稲田特待生の石田の逃げたい心境も分かった。

 で、「常総学院」。確かに今年も、埼玉、東京、千葉、神奈川、から、18人中、8人がレギユラーにいるのだが、金銭と条件が大きくからんでいるかというと、少々疑問。

 実際、自分の意思で、「常総で自分のチカラを試したい」と希望して入学した生徒の声を多く聞いたほど。

 チアガールまでいた。「甲子園に出られるもん」

 もっとも、それ以前に事実上の「入団テスト」みたいなものが行われていて、部入りの判断材料になっている。結果、部員102人。

 

 次の、栃木県代表「作新学院」。

 その昔は、江川卓(すぐる)がいたことでも、有名。

 この高校も、群馬から1人レギュラー入りしているだけ。「入団テスト」も事実上行なわれており、栃木県内から続々と参加。

 現監督の小針崇弘もまた、栃木県生まれの作新学院入りの球児。

 有名な作新で野球やりたい!という選手があまたいるのだ。古豪や名門は、カネをさほど使わずとも、良い選手が集まってくる典型の高校と言える。総部員、99人。

 

 群馬県代表の「前橋育英」。

 総部員、60人。レギュラー陣のなかには、栃木県から1人だけ。

 あとは、県内のあらゆる地域から入部している。むろん、事実上の入部・入団テストは、前年の秋。事前の週末に何回かに分けてあるのだが、ここもと言っていいのだが、リトルリーグで頭角を現している球児を、部のOB達や関係者・後援者たちが、たえずチェックして、報告。

 支度金をさほど使わずとも、すくい上げ、選抜出来るシステムと、ルートが確立している。親も、寮住まいをさせてくれるうえ、県内ということで、安心。良い選手を比較的集めやすい。

 エースの争奪戦もたまにはあるが、カネを釣り上げられるよりは、自前で極力育てていこうという意識が高いと聞いた。

 監督の荒井直樹は、自身の母校である「日大藤沢」で3年、監督をしたのち、誘われてココに、コーチ入り。監督になって、14年。

 身分は、いつでも転任できる学校事務職員。条件や、待遇さえよければ「優勝請負人」の1人として、実績を上げるや、「移籍」する可能性はある。

 

 新潟県代表の「中越」。

 全部員90人、且つ、レギュラークラスは全員、県内の産まれ育ち。うち、高校のある長岡市の中学校から4人入っており、捕手で主将にもなっている。

 ココも、県内の選手情報をくまなく収集。大金はかけずに、誘いを掛ける。

 監督の本田仁哉は、産まれは新潟県だが、特待生で静岡の強豪校へ。

 保健体育の教師資格を得てからは、「中越」に腰を落ち着け、すでに16年。甲子園では、初戦敗退が多いが、だからといって、県外から「外人」を呼ぶまでして、創り上げた、部の「伝統」と「和」と「輪」を崩すまでしたくはない。

 創立201年も経つ、老舗私学の意識とプライドは揺るがない。古株のOBも、許さないという。

 

 

 次いで、長野県代表の「佐久長聖」。

 総部員数、あの青森の「八戸学院光星」と同じ、159人。

 で、レギュラークラスのなかで、主将の選手は大阪から。その他、群馬、東京、三重、神奈川など、計8人もいる。

 この高校、駅伝部、ゴルフ部、スケート部など、もう特待生ズラズラいる。競技戦績レベルも高い。だから、硬式野球部には、二けた以上の特待生を受け入れる余地が充分ある。

 なにしろ監督は、あのPL学園で選手も経験し、10年間にわたって、事実上の廃部になるまで監督を務めた藤原弘介。

 PLを退くと同時に、この佐久長聖に、社会科の教師として転じて4年。すでに、2度、甲子園に出場させている力量がある。

  栄光の輝ける優勝、是非とも欲しいのだろうなあ・・・・・・。学校も、全面的にバックアップしてくれるのだから。う~ん・・・・・・・う~ん・・・・・・。

 ( 3 おわり )